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奇妙な話 短編集
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1:
H
昔みなさんがきいたことあるような話を少し手を加えて書いていきます
2006-03-28 09:51:00 -
89:
名無しさん
あっちゃんは携帯で誰かと話をしている。 「え?あぁ電波わりぃな。三本たってるのになぁ。また掛ける!」と言うと携帯をしまった。 「菜々子さん、俺ら結構やばいんすかね?ハハ…」不安そうにあっちゃんは呟いた。あの能天気なあっちゃんまで。。そう感じざるを得ないこの状況。最悪な状況。「大丈夫よ。待ちましょう。」菜々子がそう言うとしばらく沈黙が続いた。
2006-04-14 07:27:00 -
90:
名無しさん
そのことばが本心でないことくらい、いくら能天気なあっちゃんでも分かった。菜々子の表情を見ればそんなの誰もが一目瞭然だ。 強気な菜々子はどこにも居ない。 嫌な空気が流れる。聞こえるのは激しい雨音だけ。
2006-04-14 07:31:00 -
91:
名無しさん
「菜々子さん止みましたよ…」菜々子はいつの間にか眠っていた。再度あっちゃんに起こされた時には、もう辺りはうす暗かった。 「よし。行くわよ。」 菜々子は仕事顔に戻る。さっきまでの弱気な菜々子はもういない。 「お客さん本当に行くんですねぇ…タクシー呼んどきましたから。お気をつけて。。」
2006-04-14 07:37:00 -
92:
名無しさん
意味深な笑みを残しおじいさんは姿を消した。 あっちゃんは泣きそうな表情を浮かべていた。 菜々子はあえて明るく振る舞った。 「今日これが終わったら何でも好きな物ご馳走するわ?食べに行きましょう。焼肉でもしゃぶしゃぶでも考えておきなさい。」
2006-04-14 07:42:00 -
93:
名無しさん
「無事に帰れるんすかね…ハハ…。」あっちゃんの声には力がなかった。「何言ってるの!さあ仕事仕事!」菜々子は自分に言い聞かせているようにも聞こえた。キキィ━。 タクシーがついた。 「お客さん乗って乗って!K崖までだってね?」 「はい!今乗りますー!!さ、行くわよ」菜々子はあっちゃんを誘導しタクシーに乗り込んだ。
2006-04-14 07:48:00 -
96:
名無しさん
↑ありがとうございます??うれしい
2006-04-14 08:36:00 -
97:
名無しさん
「いやぁこんな天気の日にしかももう暗いっちゅーのにお客さん正気ですかい?」タクシーのおっちゃんは苦笑いでこう言った。 「ええ。まあ。」 菜々子とあっちゃんはそれどころではなかった。愛想良く振る舞うなんてとても出来なかった。 「まぁ気をつけてな!帰りも呼んでくれたら迎えいくしな!ほい名刺渡しとくで。」菜々子は名刺を受け取る。
2006-04-14 08:40:00 -
98:
名無しさん
おっちゃんの優しさ、明るさ。菜々子は少し気分がまぎれた気がした。 「ありがとう。」とだけ呟いた。 二人を乗せた車はどんどん人気のない田舎道へと進んでいく。辺りの風景を見ているだけでも不安が募る。ようやく崖が見えてきた…。
2006-04-14 08:43:00