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新人キャバ嬢桃子の事件簿
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1:
蓮
あっf^_^;フィクションです。
2005-06-01 21:51:00 -
9:
蓮
「はっ!?神戸!?」
その夜私が美容師として神戸に行きたいと話したらパパは読んでいた新聞を落としそうなくらい驚いていた。かけていた眼鏡も落ちそうだ。
「お前美容師になりたいなんて一回も聞いた事ないぞ!!しかも神戸なんて遠いところ絶対にダメだ!!」「私は一回自分でどこまでできるか試してみたいんだよ。パパ、お願い…」
「桃子…あんた、本気なの??」
ママも心配そうにこっちを見ている。私は二人に自分なりに考えた答えを話した。2005-06-02 00:43:00 -
10:
蓮
『ミュゼ』に入社してから3日間の事は、今思い出してもつらくて吐きそうだ。私達新卒の美容師見習いは3日間営業中はずっと通路の邪魔にならない所に立って声出し。ただそれだけ。もちろんお昼ご飯を食べる時間もくれない。そして営業が終わってから丸坊主のウィッグを使ってシャンプーの手の動きをずっと練習した。家に帰ればもう12時近くでこの3日で私と一緒に入った20人のうち17人も辞めていった。
2005-06-02 01:03:00 -
11:
蓮
でも私は辞めなかった。美容師になりたいという気持ちがない分、がんばらなくてはという負けず嫌いな性格がでてきてただがむしゃらに仕事にうちこんだ。ただ、現実はどうしようもない…一ヶ月たった私の手元に届いた初給料は教育費や保険をひかれてたったの6万円だった。
2005-06-03 00:12:00 -
12:
名無しさん
たのしぃ?
2005-06-03 01:03:00 -
13:
蓮
16サン、ありがとうございます$Gvv
2005-06-03 01:18:00 -
14:
蓮
「麗央ちゃん!!れーおーちゃん☆」
急に呼ばれてはっと我に帰った。
「あっ…アリサさん。おはようございます。」
「おっはー☆☆」
待機席にすとんと座る。『CURIOUS』でナンバー2のアリサさんだ。私が初めてこの店に入ってからいろいろ気にかけてくれていた。私の東京弁(埼玉だけど)がバカにしてるみたいでむかつくってほかの女の子が陰口を言っていた時も「そんなん麗央ちゃんここ出身ちゃうから当たり前やろ。そんなんゆーてるヒマあるならもっと営業し!!」と女の子に一喝してくれたのだ。私にとって、お姉さんのような存在だった。2005-06-03 01:34:00 -
15:
蓮
「アリサさん今日出勤でしたっけ??」
「それがさぁぁ、彼氏急に仕事呼ばれて今日の約束ドタキャンされてん。でヒマやし今日女の子少ないらしいから入ろっかなって思って。麗央ちゃんいてるしなぁ。」
麗央とは私の源氏名だ。面接の時に店長に
「今『れ』のつく女の子おれへんねんよなぁ。自分顔ハッキリしてるし桃子より麗央のほうがしっくりくるわ。そぉしぃ!!」
と半分強引につけられた。まぁ、気に入ってるからいいけど。
「慣れたぁ??」
「まだ、全然です…何していいかわかんなくて…」
「そっかぁ。今日フリーのお客さんきたら一緒に入ろうよ。店長に頼んでみるから。それでいろいろ見て覚えていったらええやん☆」ほんとにいい人だなぁ…2005-06-03 01:47:00 -
16:
蓮
その夜、私とアリサさんは新規のお客さんに2組ついた。アリサさんの接客は当たり前だけどカンペキだ。「アリサちゃんやったっけ??自分とおったらほんま楽しいわぁ。名刺ちょうだいよ。また来るから」
「うん☆ありがとぉ。。メルアドも書いとくしまたメールしてやぁ。」
新規のお客さんのハートもつかむアリサマジック。隣のボックスではナンバー1のまやさんがお客さんと楽しそうにしゃべっている。まやさんはこの店で断トツに美人だけど店の子とは仕事以外では一切しゃべらない。ただ、お客さんからの人気はものすごい。2005-06-03 02:00:00 -
17:
蓮
一瞬、まやさんと目があった。何かいいたそうな目。いったいどうしたんだろう…
「じゃぁそろそろ帰るわぁ。」
「あっ…ありがとうございました!!」
お客さんがチェックを始めたので私はすぐに目線を戻した。2005-06-03 23:45:00 -
18:
蓮
今日は水曜でお客さんが少ないという事で、私とアリサさんは早上がりした。
「なぁ、麗央ちゃん。今からヒマぁ??飲みにいかへん??」
アリサさんがロッカーでドレスを脱ぎながら誘ってきた。
「すいません…うれしいんですけど明日も朝から仕事なんです。」
「えっ??麗央ちゃん昼間仕事してんの??」
「一応、美容師を…まだ見習いですけど。」
「すごいやん!!ほんなら1時間だけ相手してよ。すぐ帰るからさ。」
結局私はアリサさんに連れられて東門にむかった。2005-06-03 23:54:00