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新人キャバ嬢桃子の事件簿

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  • 1:

    あっf^_^;フィクションです。

    2005-06-01 21:51:00
  • 19:

    まるで迷路のような東門街を歩いて、一つのビルの前で止まった。
    「あっ、エレベーター止まってるわぁ。乗ろ。ここの3階やから。」
    私とアリサさんはエレベーターに乗った。
    ドアの向こうからカラオケの声と女の子達のはしゃぎ声。ドアには『百花繚乱』と書いてある。
    「アリサさん??ここ…」「あっ、ホスト。うちの彼氏働いてるねん。」
    ギイッ…アリサさんが重そうなドアを開けた。

    2005-06-04 00:03:00
  • 20:

    「はは。かわいいな。俺は大和といいます。はじめまして。」
    ヤマトさんはそう言ってアリサさんの隣に腰かけた。どうやらこの人がアリサさんの彼氏らしい。
    「麗央ちゃんはなんか飲む??」
    「あっ、大和。麗央ちゃん明日も朝から仕事やねんて。だから烏龍茶出したげて。」
    「了解☆☆」
    大和さんはカウンターの子に注文してくれた。

    2005-06-04 00:21:00
  • 21:

    眠い。私はまたひとつあくびを噛み殺した。寝ないで仕事はやっぱりきついわ。「自分眠そうやなぁ〜なんやぁ、彼氏寝かせてくれんのかぁ??」
    シャンプーしていたお客さんにそう言われて私はあわてた。
    「あっ、すいません…昨日つい借りたビデオ見てて…」
    とっさに嘘がでた。

    2005-06-05 22:24:00
  • 22:

    「彼氏おらんの??」
    なおもそのお客さんは聞いてきた。今まで何回か見た事がある。毎月カラーしにくるお客さんだ。目がくりくりしてて、笑うと八重歯が見える。
    「いないですよぉ。募集中です。」
    最近キャバクラの成果がでだしたわ。やっとお客さんとしゃべれるようになってきた。

    2005-06-05 22:31:00
  • 23:

    名無しさん

    略がだるくて読む気せーへん

    2005-06-05 22:32:00
  • 24:

    「ほな立候補するわ☆俺安藤恭平。19歳の学生やから。今度デートしてや。」
    きょとんとする私ににっと八重歯を見せてそのお客さんはシャンプー台からセット面に歩いていった。
    (さすが神戸の人は口説くのも慣れてるなぁ)と私はぽかんとしながらその姿を目で追っていた。

    2005-06-05 22:38:00
  • 25:

    最近、まやさんとすごく目があう。最初は気のせいかとも思ったけどこんなに多いとどうやら気のせいではないらしい。一度話をしたいけど終わる時間が違うからそれもできないままだ。ある日、待機席で隣にいたしおりさんに聞いてみた。

    2005-06-05 22:44:00
  • 26:

    「あのぉ、まやさんてどんな方なんですか?」
    しおりさんはこの店で1番古い。みんなのいい相談役だった。
    「ん??まやちゃん?あの子めっちゃいい子やで。明るいし、面倒見もいいし。だから下の子から慕われてたなぁ。」
    そうだったんだ。今のまやさんからは想像がつかない。
    「でもな、半年くらい前から今みたいに店の子とはしゃべらんくなったけど…」しおりさんは声をおとした。

    2005-06-05 22:51:00
  • 27:

    「ある日急にやからあたしも心配なってさ。どーしたん?て聞いてもなんでもないです、しか言わへんねん。まやちゃんがそんなんになる前あの子が可愛がってた子が次々辞めていったからショックでかなぁって思ったけど…」
    そうだったのか…でも、だとしたらまやさんは私に一体なんの用事なんだろう?私がもっとしおりさんに話を聞こうとした時、アナウンスで「麗央ちゃん5番テーブルお願いします。」と呼ばれた。

    2005-06-05 22:59:00
  • 28:

    私がついた席では、すでにありささんが楽しそうに笑っていた。
    「失礼しまぁす。はじめまして。麗央です。」
    若い団体さんだな。私は名刺を渡そうと手をのばした瞬間に固まった。見覚えのある顔…
    「あれっ!?自分、もしかして…」
    「しぃっ!!」
    私はあわてて人差し指を口にあてた。なんとそこには、安藤恭平が座っていたのだ。

    2005-06-05 23:08:00
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