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  • 1:

    麻衣

    『いやや。行かんとって。ずっとココにおったらいいやん』

    宮原 麻衣、20歳。
    彼氏は32歳、既婚者。

    2006-06-23 11:02:00
  • 2:

    麻衣

    「また明日連絡するわ」
    優しく笑って、あたしの頭をポンポンと2回叩く。

    駐車場まで彼を送り出して、「いってらっしゃ〜い」と言ってバイバイのキス。

    バイバイを言わないのは、言ってしまうともう逢えなくなりそうで恐いから。

    2006-06-23 11:06:00
  • 3:

    麻衣

    ‐略‐
    バイバイを言わないのは、言ってしまうともう逢えなくなりそうで恐いから。

    2006-06-23 11:08:00
  • 4:

    麻衣

    彼と関係を持ったのは、あたしが18歳の夏だった。
    年よりずっと若くて男らしい彼に惹かれるのに、そう時間はかからなかった。

    左手の薬指に指輪はなかったけど、奥さんがいるって事は彼本人から聞いていた。

    2006-06-23 11:11:00
  • 5:

    麻衣

    19歳の時、やっぱり不倫は駄目だと思って身を引いたりした。

    でも、彼に呼び戻されて結局このザマだ。

    自分では割り切っていたはずだったのに、いつの間にか泥沼につかったまま。ヌルい恋愛にハマってしまっていた。

    2006-06-23 11:21:00
  • 6:

    麻衣

    彼はあたしの事を彼女と言って、週に5回はあたしに時間を作ってくれた。
    連絡は毎日。奥さんも薄々感付いているらしいけど、何も言ってこなかった。

    これが『嫁』と呼ばれる人の余裕なのかと思うと、悔しい反面、悲しくなった。

    2006-06-23 11:24:00
  • 7:

    麻衣

    不倫はいけない事だとか、そんなの自分が一番わかってる。
    悲劇のヒロインぶるつもりもさらさらないし、奥さんを一番に愛している事も、
    あたしは所詮都合のいい性欲処理機ってゆう事も、理解しているつもりだ。

    それなりに悲しんだり、寂しかったり、嫉妬したりもするけど、日曜には自分からは連絡しない。家庭を壊すつもりもない。

    2006-06-23 11:28:00
  • 8:

    麻衣

    この関係を続ける事に対して、罪悪感も葛藤もあった。何度も終わりにしようとした。

    でも出来ない。

    あたしはきっと、このまま彼に捕われたまま離れられないんだろう。不倫なんかするヤツが、普通に幸せを掴みたいなんて都合が良すぎる話だ。

    2006-06-23 11:32:00
  • 9:

    麻衣

    その日はシトシト小雨の降る日曜日だった。
    家にいるのが暇で、でも別に遊びに行きたいわけでもない。
    パパッと用意をして、ツタヤに向かった。

    駐車場に、見慣れた車が止まっている。彼の車だ。

    2006-06-23 11:46:00
  • 10:

    麻衣

    入ってすぐのCDコーナーに彼の姿を見付けた。

    しゃがみこんでCDを見ている。ゆっくり歩いて彼に近付くと、あたしはある事に気付いた。

    彼の横に、女物のカバンが置いてある事に。

    2006-06-23 11:51:00
  • 11:

    麻衣

    また心臓が鳴った。
    今度はドキドキじゃなくて、ドクンッと嫌な音だ。

    彼はCDを選ぶのに夢中で、まだあたしに気付いていない。

    2006-06-23 11:53:00
  • 12:

    麻衣

    嫌な予感がザワザワと覆い尽す。フワフワする足を反対に向けて、あたしは出口に向かった。

    ちょうどCDコーナーから出ようとしたその瞬間、
    『なぁ〜、見たいってゆうてたDVD全部借りられてるで〜』
    向こうから女の人が歩いてきた。

    2006-06-23 11:58:00
  • 13:

    ?リこ?

    続き気にナル??
    最後まで読むので、
    ガンバって完結させて下サィ(。・∀・。)?

    2006-06-23 22:24:00
  • 14:

    麻衣

    >>14 りこさん?
    初書き込み嬉しいです?
    更新遅いですが、お付き合いお願いします?

    2006-06-24 09:21:00
  • 15:

    麻衣

    ━━━━━━━━━
    「まじで?あ、俺このCD欲しい」
    後ろから声がした瞬間、前から来た女の人があたしの横を通り抜けた。
    その時、あたしのカバンに女の人の左手が触れた。

    2006-06-24 09:26:00
  • 16:

    麻衣

    足元がフラついていたせいか、その衝撃で簡単にヨロッときた。
    「あ!すいません」
    眩しいばかりの笑顔で、彼女はあたしに謝った。
    「あ…いえ」
    軽く微笑んで会釈した。

    2006-06-24 09:30:00
  • 17:

    麻衣

    髪をアップにして、小花柄のワンピースを着ていた彼女。
    メイクも薄い、少し童顔の可愛らしい感じの人だった。

    足元がなくなったみたいに、あたしはその場から動けない。心臓が痛い。
    心臓を鷲掴みにされるって、きっとこんな痛さなんだろうなんてボンヤリ考えていた。

    2006-06-24 09:35:00
  • 18:

    麻衣

    「欲しいのんてコレ?」
    「うん。あ〜…買おかな…でもな…」
    「悩みすぎや!笑 買えばいいやん」
    「じゃあ買うわ〜笑」

    2006-06-24 13:22:00
  • 19:

    麻衣

    足音が近付いてくる。
    ハッとして通路の端に寄った。通りすぎる時、彼と目が合った。

    あたしを見て少し驚いてから、そのまま通りすぎた。
    彼がレジカウンタ‐に行ったのを確認して、うつむいたまま足早に店を出た。

    2006-06-24 13:28:00
  • 20:

    麻衣

    なんかあたし、
    かなり惨めやな。

    惨めすぎて笑えてきた。
    同じ市内やもん。逢う事だってあるさ。驚きはしなかったけど、やっぱりあたしは日陰の存在で、奥さんにはかなうわけがない事を思い知った。

    2006-06-24 13:30:00
  • 21:

    麻衣

    〜♪♪♪♪〜
    メール受信。彼からだ。

    『びっくりするやん?一人やったん?昼は嫁のお守りやから?、夜?するわ?』

    2006-06-24 13:34:00
  • 22:

    麻衣

    ダメだ。あたしいつまでこんな馬鹿な事続けてるん?
    こんなん許されるわけない。人を不幸にしてまで貫きたい想いなんか?

    あたしは馬鹿やない。これ以上深みにハマる前に抜け出せば…まだ引き返せる。

    2006-06-24 13:39:00
  • 23:

    麻衣

    『夜、話があるねん。ちょっとでいいから時間作って』

    『了解?』

    終わりにするんだ。

    2006-06-24 13:41:00
  • 24:

    麻衣

    奥さんの顔が頭から離れなかった。可愛い人。
    あたしはどっちかとゆうと派手目な外見だった。
    ほんまはあ‐ゆう格好のんが好きなんかな?
    なんかいろんな思考がグルグル回って、家につくまでにかなり時間がかかった。

    2006-06-24 13:45:00
  • 25:

    麻衣

    夕方18時半、彼から電話が鳴った。
    「今からでいい?どこ?」「家にいる。」「行くわぁ」

    ピンポーン。
    30分程で彼が来た。

    2006-06-24 13:49:00
  • 26:

    麻衣

    部屋に入るなり、あたしを抱き締めて「めっちゃ逢いたかったぁ」と言った。

    「最近家にいても息が詰まるねん。でも笑っとかなあかんし、ほんましんどい。
    麻衣とおると楽や」

    2006-06-24 13:52:00
  • 27:

    麻衣

    ほんまなんか嘘なんかも、もうあたしには見抜けなかった。
    恋は盲目というけれど、昼間の光景を見ていただけに、なんか胡散臭かった。

    抱き締め続ける彼を引き離して、手をひいて中に招き入れる。
    ━握った手の平がやけに温かくて、変な汗をかいた。

    2006-06-24 13:57:00
  • 28:

    麻衣

    「話って何?」

    あたしの顔を覗き込んで、悪戯っぽく微笑む。

    「いや‥あの‐…その…」

    2006-06-24 13:59:00
  • 29:

    麻衣

    離れたくないってゆう考えが頭を駆け巡る。
    渡したくない。離れたくない。

    でも、後は必ず楽なはず。普通の恋愛をして、普通に幸せになる。不倫にハッピーエンドなんてありえない。

    2006-06-24 14:01:00
  • 30:

    名無しさん

    辛すぎっ。。私も彼氏の嫁みた…。可愛かったし…。続き、頑張って下さいっ!

    2006-06-24 22:58:00
  • 31:

    麻衣

    >>31 さん☆
    書き込みありがとうです?更新遅いですが、頑張るのでお願いします?

    2006-06-25 03:08:00
  • 32:

    麻衣

    ━━━━━━━━━
    「お…奥さんは?大丈夫なん?」
    「家にいてる。あいつの話なんてどぉでもいいやん」

    彼の顔があたしの顔に近付く。真っ直ぐに見つめてくる目から目が離せない。

    2006-06-25 03:12:00
  • 33:

    名無しさん

    続き読みたいので完結まで頑張って☆

    2006-06-25 03:14:00
  • 34:

    麻衣

    ソファーの上。電気もついてるしテレビもついてる。
    てゆうか今、そんな雰囲気じゃない。
    あたしの気持ちなんておかまいなしで、彼の唇があたしの首筋に移動する。
    軽くキスを繰り返した後、服の上から胸を触ってきた。

    2006-06-25 03:15:00
  • 35:

    麻衣

    「や…待ってって」
    「麻衣…めっちゃ好き」

    このまま流されてもイイかな‥なんて気分になってきた。が!
    今日のあたしは昨日までのあたしと違うねん!

    2006-06-25 03:18:00
  • 36:

    麻衣

    >>34 さん☆
    ありがとうです?頑張ります?

    2006-06-25 03:22:00
  • 37:

    麻衣

    ━━━━━━━━━
    「ちょ、ほんまに待って」
    彼の手を差し戻した。

    しつこく何度も手を出す彼。「待ってって!」

    2006-06-25 03:24:00
  • 38:

    「…なんなん?」
    不思議そうに覗き込んでくる彼を見て、堅く決意したはずの意思が揺れる。
    「今日は…そぉゆう気分じゃないねん…ごめん」
    目が合わせられない。不自然なほど露骨に目を反らしてしまう。
    「…嫁さんの事?」

    2006-07-07 01:35:00
  • 39:

    麻衣

    「可愛い人やん。こんなん絶対悲しむ。知らん同士やった頃に戻ろ」
    自分でも驚くくらい早口に撒くしたてた。
    彼はあたしの腕を掴んだまま黙り込んでいる。
    「目ェ見てもう一回ゆうてみ。それが麻衣の本音なんか?」
    恐る恐る視線を彼に戻すと、少し悲しそうな、微妙な顔をしてまっすぐあたしを見ていた。

    2006-07-07 01:42:00
  • 40:

    麻衣

    「離れていくんか?」
    さっきまでは目も合わせられなかったのに、今度は金縛りにでもあったかのように目をそらせない。
    強く握った手の平に汗がじんわりと滲む。
    「…もうどうすればいいんかわからへん…」
    好き。大好き。それでも許されない想い。断ち切らなければいけない想い。彼の為にも、奥さんの為にも、なにより自分の為にも、この選択はきっと間違っていないはずなのに。

    2006-07-07 01:49:00
  • 41:

    「麻衣が俺を好きなら、離れんでいいやん!てか離したくないねん…」
    彼の手にも汗が滲んでいるのがわかる。
    「俺のコト嫌いか?もう一緒におられへん?」
    追い討ちをかけるように優しく諭してくる彼。

    2006-07-22 10:40:00
  • 42:

    「嫌いとかない…。でも辛いねん!逢いたいとき逢われへんのも、寂しいのに寂しいってゆわれへんコトも…もう嫌やねん…」
    彼は黙ってあたしをジッと見つめている。
    早口で撒くし立てる口が歪む。目頭が熱い。
    「嫌いとかはないねん!でも…嫌いになりたい…」

    2006-07-22 10:46:00
  • 43:

    「麻衣に何してあげたらええ?俺が毎日ここにおったら、麻衣は安心するんか?寂しいなら寂しいって言えばええやん!麻衣が寂しいなら俺がいつでも側におったるから!」
    今度は彼が撒くし立てる。
    「無理やん!出来もしやんコトゆうなや!家に帰らな奥さん怪しむやろ!麻衣らが辛いより、奥さんのが何倍も辛いねん!」

    早口で怒鳴りあげた。

    2006-07-22 10:52:00
  • 44:

    あたしがどう言おうと、彼は奥さんのトコに帰る。
    夫婦間に愛があるのかないのか私にはわからない。
    目の前には必死であたしを繋ぎ止めようと、強く強く腕を握る彼の姿。

    …本当にわからない。離れたい。離れたくない。矛盾した気持ちが頭の中を駆け巡る。

    2006-07-22 10:57:00
  • 45:


    『麻衣の存在で、俺は毎日頑張れるんやで』

    いつだったか、彼があたしにくれたメ‐ル。
    奥さんの顔が脳裏にチラつく中、情けないことに……あたしはただ泣いていた。

    2006-07-22 11:00:00
  • 46:


    “不倫”なんて、あたしには無縁なモノだと、10代の頃は純粋にそう思っていた。
    不倫モノのドラマを見て、『ほんまエグい、嫁持ちを男にみるとか気持ち悪い。男も男でありえへんわ。嫁かわいそすぎやん』
    …そう批判していた。

    まさか自分がこんな選択をする日がくるなんて、想像もしていなかった。

    2006-07-22 11:05:00
  • 47:

    それでも離れられない。彼とゆう鎖は、容赦なくあたしの足に絡みつく。
    もがいてももがいても、絡まるばかり。
    彼の優しさが今だけだとゆうコトも、いつかは奥さんのトコに戻るコトも、わかっている。
    離れたいとゆう想いが、彼と交差するコトなんてないんだろう。同時に、奥さんに対しての感情が変化する。

    2006-07-22 11:10:00
  • 48:

    あんたは死ぬ時も、死んでからも彼と一緒やん…。今くらい…彼があたしを好きでいてくれる間くらい、あたしに譲ってくれたっていいやん。帰る場所はあんたのトコやねんから。

    嫌な感情が体を埋め尽す。
    “今だけ”
    それが命取りになるとも知らずに。

    2006-07-22 11:13:00
  • 49:

    「麻衣」

    彼があたしの名前を呼ぶのが好き。あたしの髪を撫でるのが好き。顔が好き。体が好き。声が好き。あたしを触る指も好き。

    なにもかもが好きやねん。離れたくない。

    2006-07-22 11:19:00
  • 50:

    あたしは簡単に、彼の手中におさまった。
    “優柔不断”そう批判されるコトも十分に解っている。

    この関係は誰も知らない。友達にも言えない。彼の友達にも紹介してもらえない。“一生日陰の存在”でいるコトを、あたしは選んだ。

    2006-07-27 11:12:00
  • 51:


    でも、“日陰”でいられるかどうかは、あたし達が決めれる事やなかった。

    2006-07-27 11:21:00
  • 52:

    『ついたよ?』

    彼からのメ‐ルを見て、玄関のドアを開けた。

    彼といると無意識に顔が弛む。誰かをこんなに好きになれた自分がなんとなく誇らしかったし、恥ずかしかった。好きッてゆわれる事がこんなに嬉しいなんて知らなかった。

    2006-07-27 11:25:00
  • 53:

    あの話をした頃から、逢うだけの日が増えた。
    sexもしない。キスを何度か交して、抱き合ったり、普通に冗談言ってフザけて、DVD観たり、それだけ。
    ヤリたくなったら、どちらからともなく始まる。
    毎日くるメ‐ルや電話。
    今までとは違う。“普通”が一番幸せだった。

    2006-07-27 11:35:00
  • 54:

    「今が一番幸せ」ってあたしが言うと、「麻衣と逢ってから、俺はずっと幸せや。そんなん今までは幸せやなかったみたいやん」って、少し不機嫌になる。
    そんな彼が愛しくて、あたしはまた幸せになる。

    あたしもな、あんたと出会ってずっと幸せやったよ。でもな、前は幸せより不安のが大きかったねん。奥さんの事が気になって、嫉妬して、妬ましかったねん。
    「今みたいな時間が、ずっと続けばいいな。」

    2006-07-27 11:41:00
  • 55:



    ━彼との時間は、ある日突然終わりを迎える事になる。

    2006-07-27 11:43:00
  • 56:


    『○○の妻です』

    あたしの携帯にそのメ‐ルが届いたのは、20歳の秋だった。

    2006-07-27 11:46:00
  • 57:

    心底びっくりした。

    なんで?なんでアドレス知ってるん?

    焦る脳裏を駆け巡るのは、ツタヤで見た可愛らしい彼の奥さんの顔。

    2006-07-27 11:48:00
  • 58:

    汗が滲む指で携帯のメモリから彼の名前を探す。
    発信ボタンに指をかけた時、知らない番号から着信が鳴った。直感で、奥さんだと悟った。
    同時に、『ああ。彼の携帯を見たんだ』と頭が冷静に判断する。

    頭とは反対に、心臓が大きく脈を打ち始めた。震える指で通話ボタンを押す。

    2006-07-27 11:52:00
  • 59:

    「…もしもし」

    「…宮原麻衣さん?あたし、○○の妻です。突然ごめんなさい」

    か細い声。だけどしっかりと話しかけてくる。

    2006-07-27 11:55:00
  • 60:

    「旦那が浮気してるんは薄々気付いてました。相手が20歳ってのは驚いたけど…。疑惑はずっとあったけど、昨日携帯見て確信になりました。
    たぶらかしたんは旦那の方やと思います。あなたはまだ若いやろ?旦那とは別れて、違う方を見付けて下さい。家庭を壊すような真似しやんといて!」

    「あたしは…家庭を壊すつもりは…」
    「あんたの意見なんか聞いてないし聞くつもりもない!あんたの存在が迷惑やねん!あんたがいるだけで家庭が壊れるねん!人のモン盗らんといて!」

    2006-07-27 12:23:00
  • 61:

    泣きながら狂ったように叫ぶ奥さんに、あたしは何も言えなかった。
    鼻水をすする音が何秒か続いた。
    「そういう事やから。もう人の旦那に関わらんで。旦那には夜言うから。」
    その言葉を最後に電話はプツリと切れた。

    2006-07-27 12:27:00
  • 62:

    携帯を耳にあてて、床に座りこんだまま立ち上がる事が出来なかった。

    不思議と涙は出なかった。

    ただ、脱力感と喪失感だけをズッシリと感じていた。

    2006-08-08 16:49:00
  • 63:

    ‐♪♪♪♪♪♪‐

    いきなり響く着信音に体がビクッと反応した。

    彼からだ。

    2006-08-08 16:52:00
  • 64:

    「…はい」
    「麻衣?何してるん?」

    彼の声の様子から、まだ何も知らないんだと思った。『旦那には夜に言う』奥さんの言葉がグルグルと回る。
    「…なあ…。奥さん、から電話あってんけど…」

    2006-08-08 16:55:00
  • 65:

    沈黙が流れる。かなり驚いているんだろう。
    「…マジで?なんて?」
    「全部バレてるわ…。家庭壊さんといて、人のモン盗らんといて、やって」

    ハハッと笑いながら会話の内容を淡々と彼に伝えた。

    2006-08-08 16:59:00
  • 66:

    彼は黙って聞いている。
    「…なぁ…。やっぱりこんなんあかんよな…」
    「…俺は麻衣と離れたくない」

    楽しかった日々が蘇る。もう彼以上に人を好きになる事も出来ないかもしれない。涙が視界を徐々に曇らせていく。

    2006-08-08 17:09:00
  • 67:

    「帰るべき場所へ帰り」

    泣いているのを悟られないように、精一杯力強く言い放った。

    「なんでやねん!帰るべき場所は俺が決めるねん!麻衣がきめる事ちゃうやろ」

    2006-08-08 17:13:00
  • 68:

    じゃあなんで結婚なんかしたん?!と言いそうになったけど、我慢した。

    「…もう連絡してこんといてな。バイバイ」

    2006-08-08 17:16:00
  • 69:

    「ちょ、麻衣!」

    呼び掛ける声を無視して終話ボタンを押した。

    画面だけが虚しく光る。

    2006-08-09 16:29:00
  • 70:

    さっきまで流れていた涙は不思議なほどピタリと止まり、暗くなり始めた部屋の真ん中にただ座り込んでいた。
    握った携帯からは彼からの着信が延々と流れている。

    ‐これでいい。
    いい機会やったんや。あたしは鎖から抜け出したんや。

    2006-08-09 16:33:00
  • 71:



    さよなら。

    2006-08-09 16:35:00
  • 72:


    ━━━━━
    〜3ヶ月後
    ━━━━━

    2006-08-09 16:38:00
  • 73:

    時が経つのはいつだって早いものだ。
    あたしには同い年の彼氏が出来ていた。
    彼を忘れたわけじゃない。まだ忘れられない。この先も忘れる事なんてない。
    彼からの連絡は、2ヶ月前の土曜日で途絶えた。
    彼に逢いたくて…触れたくて、何度も何度も泣いた。

    2006-08-09 16:44:00
  • 74:

    彼氏の名前はタツキ。
    電気工事の仕事をしている20歳。
    毎日泣いてばかりいたあたしをみかねて、幼馴染みの優衣が紹介してくれた。
    よく喋るタツキにたくさん笑わされた。約1ヶ月の友達期間を経て、タツキに告白され先月付き合い始めた。

    2006-08-09 16:52:00
  • 75:

    タツキは毎日車で40分かけてあたしに会いに来てくれる。
    “彼氏”という存在の人がいつも身近にいる。いつもあたしだけ見てくれる。
    あたしだけに見せる顔や、2人の時の甘えたなところ、“彼女やねん”と友達に紹介されるところ。

    当たり前なのに、なにもかもが新鮮で…なにより心地よかった。‐あたしはタツキの『一番』なんだ‐

    2006-08-09 16:57:00
  • 76:

    幸せだった。彼のときに感じていた漠然とした不安や、先の見えない付き合いじゃなく、未来のある『普通』の恋愛。
    あたしは確かにタツキに惹かれていたし、彼はあたしを愛してくれている。
    一緒にいると、とても穏やかな気持ちになれた。

    2006-08-10 00:43:00
  • 77:

    タツキはとうとうあたしの実家に住み着いた。自宅同棲というヤツだ。
    タツキの前では全然飾らないで素の自分でいれたから、他人と一緒に暮らすという事に何の抵抗もなかったし、両親もタツキを気に入っていた。
    付き合って半月足らずで、あたし達は同棲に踏み切った。
    これが分かれ道になるとも知らずに。

    2006-08-10 10:18:00
  • 78:

    彼との思い出が詰まったあのアパ‐トは解約し、引っ越し資金が貯まるまでの自宅同棲。
    ご飯も母が作ってくれていたし、タツキは生活費を毎月3万あたしの家に入れてくれていたから、自宅でやる事は何もなかった。
    タツキは極度の人見知りで、両親と3人になるとあまり喋らずおとなしかった。

    2006-08-10 10:22:00
  • 79:

    あたしは小さなスナックで働いていて、夜は20時〜1時まで家にいなかったから、自宅でのタツキの様子など知るよしもない。
    タツキの母と姉はスナックを経営していて、タツキは夜の仕事に理解がある。

    あたしが仕事に出ている間、タツキはずっと家であたしを待ってくれていた。

    2006-08-10 12:15:00
  • 80:

    付き合って間もない彼女の実家で、一人で夜を過ごすタツキ。気を使って遊びにも出れずに、かなりストレスが溜まっていただろう。

    でも、あたしにはそんな素振り全然見せずに、いつも「おかえり」と笑顔で迎えてくれていた。

    同棲開始から3週間、タツキは遊びに出たまま家に帰らなくなった。

    2006-08-15 21:30:00
  • 81:

    「なんでなん?!一緒におったらいいやん!」
    「は?遊びに出るんがなんであかんの?意味わからん。」
    こんな言い合いを毎日のように繰り返すようになった。タツキの携帯は遊びに出ているあいだ常にoff。
    いきなり変貌したタツキ。理由がわからないあたしはわけもわからず、毎日ただ泣き叫んでいた。

    2006-08-15 21:35:00
  • 82:

    『…auお留守番サ‐ビスです…』
    このガイダンスを聞く度に張り裂けそうな怒りと不安に襲われた。

    なんでなん?あたしなんかした?結局タツキもそこらへんの奴と同じなん?
    もうあたしはいらん子なん?

    2006-08-16 23:35:00
  • 83:

    1日に1回も連絡がとれないなんて日常茶飯事。
    たまに電話が繋がると喧嘩になり怒鳴られる。
    でもあたしは慣れなかった。毎回泣き叫び、狂ったように喚き散らした。
    タツキは必ず最後に「はぁ」と重い溜め息をついて、あたしの電話を途中で切る。そこから先はもう電話に出てくれない。あたしはまた泣く。
    全てが悪循環。誰か助けてほしいと、この頃いつも思っていた。

    2006-08-16 23:42:00
  • 84:

    タツキは勝手な奴で、あたしがたまに電話に出ないと家まで見に来た。
    そして怒鳴る。でも馬鹿なあたしは、そのあとに優しくしてくるタツキを受け入れて許していた。
    ━今だけやって。ちょっと早いけど、いま麻衣らは倦怠期なんや。麻衣さえ我慢すれば全てうまくいく。いつかはまた前みたいに戻れる。
    そう信じてやまなかった。

    2006-08-16 23:47:00
  • 85:

    そんな日々が3ヶ月程続いたある日だった。


    あたしは人生最大の過ちを犯す。

    2006-08-16 23:49:00
  • 86:

    あたしの働くスナックは家からかなり近い。ッても、徒歩20分くらい。
    酔い気味な日はタクを使わずに歩いて帰っていた。
    その日も、ブランデ‐を飲みすぎたあたしは、フラフラしながら帰路についた。
    家までの直線に差し掛かった時、1台の車があたしに横付けしてきた。

    2006-08-16 23:53:00
  • 87:

    知り合いかと思い立ち止まると、運転席の窓が開いた。
    酔いがふっ飛んだ。


    ━「…麻衣!」

    2006-08-16 23:56:00
  • 88:

    「…シュン…」

    彼だ。
    好きで好きでたまらなくて、でも奥さんのいる人だからと諦めた彼が、シュンが目の前に居た。

    2006-08-16 23:59:00
  • 89:

    「まだ夜やってんか?てか酔ってる?乗りや。」
    淡々と喋る彼に何も言えない。フラッシュバックのように蘇る彼と過ごした時間。
    脳裏に駆けるタツキの顔。

    「い、い。歩いて帰る。家すぐそこやし!」

    2006-08-17 00:02:00
  • 90:

    「ええから乗れ。話したい事もあるし。すぐ送るし」
    タツキの顔が頭から離れなかったが、神妙な顔の彼になんとなく逆らえず、助手席に乗り込んだ。
    …これが間違いだった。

    ごめんな、タツキ。

    2006-08-17 00:05:00
  • 91:

    車は家から10m程手前にある街灯もない暗い路地に停車した。
    「話て何?」
    「何じゃないねんけど。いきなり連絡とられへんなるし、何?て聞きたいのはこっちやし」
    彼は目も合わさずに淡々と喋り続ける。

    2006-08-17 00:09:00
  • 92:

    「…ゆうたやんか。もうしんどいって…「やり直したい。嫁さんとは今別居してる。離婚も考えてる。俺には麻衣が必要やねん」
    あたしの話を遮って彼が撒くし立てる。

    “離婚”…。
    重苦しい2文字が頭の中をぐるぐる回る。必要って…そんなん…今更…

    2006-08-17 00:13:00
  • 93:

    「…麻衣、今彼氏いてるし。」
    「そんなん関係ないしな。てか奪うし。俺は勝手にするし、あとは麻衣が決めればええんちゃう」
    今までにないふてぶてしい彼の姿に戸惑った。
    「勝手な事ゆわんといて。麻衣の彼氏バリ優しいしな、麻衣を1番に考えてくれるねん。シュンの時みたいに寂しい思いも後回しにされる事もないし。」
    言っていて少し虚しくなった。寂しい思いも、後回しにされる事も、今はタツキにされている。あたしは思い付く限りのタツキの良い所を言いまくった。

    2006-08-17 00:26:00
  • 94:

    「嘘つくなや。これはなんやねん」
    腕時計をした左手をシュンに思いっきり引っ張られた。少しゴツめのgucciの時計。タツキからのプレゼントだった。
    その下に隠されていたのは、何本ものためらい傷。

    ━あたしは、辛さから逃げる為に、いつからか、リストカットを覚えていた。

    2006-08-17 00:30:00
  • 95:

    「幸せならこんなんしやんやろ。」
    冷たく言い放つ彼と目を合わせられない。
    「違うねん…コレは…」
    「辛いんなら辛いって言えや。腕もアザだらけやんけ。強がりもいい加減にしろや!痛々しいねん!」
    タツキはキレるとあたしを殴っていた。二の腕とお尻、太股には紫のアザが無数にあった。仕事の時はスト‐ルやカ‐ディガンで隠していた。

    2006-08-17 00:35:00
  • 96:

    目頭が熱くなる。堪えていた涙が頬を伝うのがわかる。

    なんであんたはいつもそうやって、あたしの全部を見透かすん。なんでそんなあたしを見てるねん。

    誰も気付かなかった。手首の傷も、アザも…。誰にも言えなかった。“辛い”も“痛い”も。

    2006-08-17 00:39:00
  • 97:

    酔いも手伝ってか、あたしは子どものようにワンワン泣いた。
    付け睫が取れて、マスカラが落ちて頬が真っ黒になりながら、左手をシュンに捕まれたまま、泣いた。
    窓ごしに、目を背けたシュンが泣いているのが微かに見えた。
    「ほんまは辛いねん。痛いねん…。大事にされとったはずやねん…。麻衣は彼氏の1番やったはずやねん」
    ワンワン泣き喚くあたしを、シュンは力いっぱい抱き締めた。「俺がおるやん」と呟きながら、シュンは何をするわけでもなく、ただ抱き締めて一緒に泣いてくれた。

    2006-08-17 00:46:00
  • 98:

    ━浅はかだったと、今になって思う。
    誰かにすがりつきたい一心で、甘えるべき相手を間違えた。

    その日は何もせず、あたしが泣きやむのを待って自宅に送ってくれた。
    残るのはシュンの温かさと、タツキへの罪悪感。

    2006-08-17 16:07:00
  • 99:

    ━♪♪♪♪♪♪♪━

    けたたましく鳴り響く着信音で目を開けた。
    着信『タツキ?』…
    時計に目をやると、短針は5時を指していた。

    2006-08-17 16:11:00
  • 100:

    「…はい…」
    重い瞼をこすりながら、寝惚け声で電話に出る。
    「はい、ちゃうやろ。どこにおんねん」
    「え?普通に家いてるけど…。どうしたん?」
    機嫌の悪そうな声。少し酔っているようだ。

    2006-08-17 16:14:00
  • 101:

    「今から行くわ」
    それだけ言い放って、電話はプツリと切れた。

    ━20分後━
    クラクションの音でハッとした。外に出てみると、タツキが愛車のBMの運転席から顔を覗かせていた。

    2006-08-17 16:17:00
  • 102:

    「乗れやあ」
    声をかけられて、駆け足で車に乗り込んだ。機嫌の悪そうな横顔に、自然と緊張が走る。
    全身がこわばっているのがわかる。
    自分が思う以上に、あたしの体はタツキを恐れていた。

    2006-08-17 16:20:00
  • 103:

    「違う男の匂いがする」
    走り出すなり、タツキが前をむいたままあたしに喋りかけた。
    「え?!何ゆうてんよ」
    ギクッとした。知っているわけがない。
    でも怖かった。タツキはあたしの何もかもを監視して全て知っているようで、あたしは自分の彼氏に妙な恐怖を感じた。

    2006-08-21 09:26:00
  • 104:

    「浮気してないんか?」
    「してないよ」
    窓の外を眺めながら答えた。タツキの顔を見ずに答えたのが悪かった。
    ━バチンッ!!
    音がした瞬間に、頭に鈍い痛みが走った。

    2006-08-22 11:20:00
  • 105:

    「いッた…、何すんねんいきなり!」
    タツキに叩かれた頭がジンジンと痛む。あまりにも痛くて、思わず声を荒げてしまった。
    「はあ?!うるさいんじゃボケ!おまえ目ぇ見てモノゆわれへんのか!」
    …そんな理由?叩かれた意味がわからない。初めてタツキをムカつくと感じた。
    「そんな怒ることないやん!」

    2006-08-22 11:27:00
  • 106:

    「ああ?!」
    バシッ!

    まただ。またあたし殴られてる。痛い。
    タツキの手は休まることなくあたしを殴りつける。

    2006-08-28 00:36:00
  • 107:

    「ごめんなさ…ッい」
    ━もう嫌や。痛い…。痛い痛い痛い痛い!
    「や…だ、もぉ嫌やぁぁ!」
    あたしは叫んだ。狂ったように叫んだ。
    同時に、タツキの手を勢いよく払い除けてドアに手をかけた。

    2006-08-28 00:41:00
  • 108:

    路肩に停められた車からなんとか外へ逃げ出した。
    「待てやコラァ!」
    車からタツキが追い掛けてくるのが見える。
    ━怖い。あたし絶対殺される!
    泣きながら、暗い道路を逃げた。『捕まったら殺される』馬鹿みたいな事を本気で考えていた。

    2006-08-28 00:47:00
  • 109:

    タツキは足が早い。車で追い掛けてくると思ったのに、あたしが細い道ばかり逃げると思ったのか、エンジンをきって走って追い掛けてきている。
    暗く静かな路地に足音が響く。
    タツキがどんどん近付いているのがわかる。
    あたしはヒ‐ルで逃げていたから、走りにくい。おまけに恐怖で足がうまく動かない。
    ━逃げきれない。

    2006-09-06 10:44:00
  • 110:

    『いや‐!』
    襟首を捕まれた感覚がした瞬間、かなり大きな声で叫んだ。
    『黙れコラァァ!ちょろちょろ逃げてんちゃうぞ!殺すぞ!』

    髪の毛を捕まれておもいっきり後ろに引っ張られた。

    2006-09-06 10:49:00
  • 111:

    「痛い…もぉヤメてやぁ…」
    泣きながら懇願したけど、もう遅い。髪の毛を捕まれたまま後ろ向きにひこずられる。

    漫画やドラマなら、こんな時だれかが助けに来てくれるのに、今ここには誰もいない。
    どんなに泣き叫んでも誰も助けてくれない。

    2006-09-06 10:53:00
  • 112:

    自分の今置かれている状況にサ‐ッと血の気が引いた。涙は止まり、髪の毛を引っ張られる痛みだけがジンジン響く。

    「も…う嫌や。別れて下さい…こんなん耐えられへん…」

    やっと発した言葉だった。

    2006-09-06 10:57:00
  • 113:

    「あぁ?!誰に口きいとんねん!」
    髪の毛を掴んだまま今度は前に突き飛ばされた。
    膝を擦りむいた。
    手と足がありえないくらいガタガタ震えている。
    ━待て。考えろ。チャンスや!

    2006-09-06 16:12:00
  • 114:

    “今なら逃げれる”
    一瞬にそう判断したあたしは、ヒ‐ルを脱いで思いっきり走り出した。
    裸足だからおもしろいくらいスム‐ズに足が動く。
    怒り叫ぶタツキの声が聞こえる。早く、早く逃げな。

    2006-09-06 16:15:00
  • 115:

    とりあえずあまり光のない住宅街に逃げ込んだ。
    明るくなるまで待って、タクで帰ろう。
    もう明け方だったから、すでに空はほんのり明るかった。
    太陽を待つ間も、足は震えっぱなしだった。

    2006-09-06 16:18:00
  • 116:

    『…これでタツキとも確実に終わりやな…』
    ホッとはしなかった。タツキにも良いところはたくさんある。
    いつからこんなになってしまったんだろう。
    あたしは確かに幸せだったはずなのに。
    美化された記憶が次々に脳裏に浮かぶ。

    2006-09-06 16:21:00
  • 117:

    人間はいつだって、過ぎた思い出をよく感じるものだ。
    あたしが今流している涙も、タツキを愛しく思うがためのものなのかな。
    “これでいいん?”
    何度も何度も自問自答する。
    答えは見付からない事に気付きながら。

    2006-09-09 11:30:00
  • 118:

    「帰ろ…」
    朝日が昇りきって明るくなった道を、大通りに向かってトボトボ歩く。
    タツキからの着信は、あたしの履歴を埋め尽していた。

    ━♪♪♪♪♪♪♪━

    2006-09-09 11:34:00
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