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幸せの色。
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1:
◆ObanGQEW7M
10月―ミナミ
寒い、昨日までとは打って変わって寒い。
アキは自転車で店まで向かっていた。
アキの家から、アキがレギュラーで勤めているキャバまでは自転車で10分くらいだった。2005-11-02 04:59:00 -
86:
◆ObanGQEW7M
アキが顔を背けるとマサキは無言のまま、アキを抱き締めた。
店内に無言の重い空気が流れる。
「…イヤ?」
先にしゃべったのはマサキだった。2005-11-06 16:06:00 -
87:
◆ObanGQEW7M
「いや、イヤとかじゃなく…」
「じゃあ何?」
まだお酒の抜けない頭で一生懸命マサキを理解しようとしたがアキには、この流れが良くない流れという事しか理解できなかった。2005-11-06 16:08:00 -
88:
◆ObanGQEW7M
「イヤってゆうか、ダメ。」
「ダメ?」
「ダメ!」
「ダメ…」
駄目と言う言葉を知らないハズがないのにマサキはダメと言うアキを無視してソファにアキを抱き締めたまま倒れこんだ。2005-11-06 16:11:00 -
89:
◆ObanGQEW7M
「イヤなん?」
「イヤじゃないけど…」
「イヤじゃないんや」
マサキはアキを押さえてキスを続けた。
「イヤじゃないけどダメ!」
2005-11-06 16:14:00 -
90:
◆ObanGQEW7M
アキがいくら力を込めてマサキをどかそうとしても、マサキの力には勝てなかった。
マサキのキスはエスカレートしていき、マサキの手はアキのスカートの中に入っていった。2005-11-06 16:17:00 -
91:
◆ObanGQEW7M
「ちょッッ、ほんまに……」
「イヤじゃないんやろ?」
マサキはアキの胸元にキスしながら言った。
カズヤともご無沙汰だったアキの体は正直に反応して、アキは力が入らなくなった。2005-11-06 16:20:00 -
92:
◆ObanGQEW7M
「ダメ…ほんまに止めてッッ」
アキが何を言ってもマサキは止めようとしなかった。
アキは流されて、マサキとヤッてしまった。2005-11-06 16:23:00 -
93:
◆ObanGQEW7M
「最悪や…」
アキはタバコに火を点けてつぶやいた。
「何が最悪なん?」
マサキもアキの隣でタバコに火を点けた。2005-11-06 16:24:00 -
94:
◆ObanGQEW7M
「最悪やん…彼氏と別れて酔った勢いで、こんな事して…」
アキはため息をついた。
「…オレは愛のないセックスはせぇへんで!」
マサキは明るく言って水を飲んだ。2005-11-06 16:27:00 -
95:
◆ObanGQEW7M
アキはフッと笑って
「愛って。会って2回目でウチらのどこに愛があんねん。」
とつぶやいた。
マサキはちょっと不機嫌な顔をした。2005-11-06 16:29:00