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幸せの色。

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  • 1:

    ◆ObanGQEW7M

    10月―ミナミ
    寒い、昨日までとは打って変わって寒い。
    アキは自転車で店まで向かっていた。
    アキの家から、アキがレギュラーで勤めているキャバまでは自転車で10分くらいだった。

    2005-11-02 04:59:00
  • 76:

    ◆ObanGQEW7M

    「寝て起きたらスッキリするから、起きたら自分で帰ります。」
    「帰ります、ってお前…どこ帰んねん。」
    「……。」

    2005-11-06 15:37:00
  • 77:

    ◆ObanGQEW7M

    「…分かったよ。ここで寝とき。」
    マサキはアキの頭を軽くなでて、ヒカリサンを送りに行った。
    「じゃあ、お昼頃にまた来るね。一応アキチャンも女の子だし2人きりにするのは心配だけど、あの状態なら何もないでしょ…」
    ヒカリサンは待たせていたタクシーに乗って帰った。

    2005-11-06 15:40:00
  • 78:

    ◆ObanGQEW7M

    ヒカリサンを見送ったマサキは店の中に戻ってくると、ガラステーブルをアキの寝ていたソファの隣にくっつけて、横になった。
    「えっ…寝にくくない?てゆうか別に隣こなくて良いし。」

    2005-11-06 15:44:00
  • 79:

    ◆ObanGQEW7M

    「お前冷たいなぁ」
    マサキは低く言いながらアキに腕枕しようとした。
    「ちょ、良いってば。」
    アキがそれを避けて起き上がった。
    「なんやねんッッ」

    2005-11-06 15:47:00
  • 80:

    ◆ObanGQEW7M

    アキが冗談っぽくキツく怒った。
    「なんやねんじゃなく。こっちおいで。」
    アキにはマサキの行動の意味が良く分からなかったが、強く言われたのと寂しさも手伝い、素直に言葉に従った。

    2005-11-06 15:49:00
  • 81:

    ◆ObanGQEW7M

    アキはマサキと向かい合わせになるように寝転がった。
    「あったかい…。腕枕なんて、どんくらいぶりやろ…。」
    アキがぽつりぽつりと話すと、アキの背中にまわされてたマサキの腕にキュウっと力が入った。

    2005-11-06 15:56:00
  • 82:

    ◆ObanGQEW7M

    「ん〜…?」
    アキは眠れそうなままの、うつろな意識でマサキを見上げた。
    マサキと目が合う。
    1秒、
    2秒、
    3秒、

    2005-11-06 15:58:00
  • 83:

    ◆ObanGQEW7M



    3秒、

    2005-11-06 15:59:00
  • 84:

    ◆ObanGQEW7M

    マサキは何も言わずアキにキスした。
    アキの背中にまわされてた手は、いつのまにかアキの頭を押さえていて、キスは深くなっていく。
    「ちょッッ!」
    アキがマサキの顔を手で押した。

    2005-11-06 16:02:00
  • 85:

    ◆ObanGQEW7M

    アキがマサキを避けようと起き上がった。
    「…。」
    マサキも何も言わず起き上がり、またアキにキスをしようとした。
    「いや、ほんまに何やねん。」

    2005-11-06 16:04:00
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