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幸せの色。
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1:
◆ObanGQEW7M
10月―ミナミ
寒い、昨日までとは打って変わって寒い。
アキは自転車で店まで向かっていた。
アキの家から、アキがレギュラーで勤めているキャバまでは自転車で10分くらいだった。2005-11-02 04:59:00 -
356:
◆ObanGQEW7M
次の日も、その次の日も、カズヤは優しかった。
しつこいくらいに電話やメールもくれた。家にいても、やたら甘えたになっていた。
でもそれが、逆につらかった。優しくされればされる程、甘えられれば甘えられる程、重くて仕方なかった。2005-11-22 01:51:00 -
357:
◆ObanGQEW7M
カズヤは多分、気付いてる。だからか分からへんけど、体は求めてこない。ただ毎日、優しく優しく、抱き締めてくれた。
マサキの言葉が頭に浮かんできた。
「繕ってるだけやから、今だけやで。」
マサキは今何してるんかな?2005-11-22 01:54:00 -
358:
◆ObanGQEW7M
連絡とらないでおくね、って言った次の日くらいに、マサキからメールがきた。
『何してんのぉ?』
『やっぱり寂しい……』
『アキぃ…逢いたいよぉ』2005-11-22 01:56:00 -
359:
◆ObanGQEW7M
胸が苦しくなった。でも返さなかった。メールはすぐに消した。
ちょうど1週間くらい経って、アキのしんどさはピークに達そうとしてた。
カズヤへの気持ちとマサキへの気持ち、2つに挟まれて、アキはつぶされそうになってた。2005-11-22 01:59:00 -
360:
◆ObanGQEW7M
アキは、もうずっと家から出てなかった。
カズヤが仕事に行ってから帰ってくるまで、ずっと部屋で1人で考えていた。
学校も仕事も行きたくない。誰にも会いたくない。お客さんからのメール、電話もぶっちしていた。
2005-11-22 02:01:00 -
361:
◆ObanGQEW7M
耐えられなくなり、ヒカリサンにメールをしてみた。
「幸せって何ですか?」
このメールを受信した時のヒカリサンは何を思ったんやろ…?すぐに返事が来た。
『う〜ん…』2005-11-22 02:04:00 -
362:
◆ObanGQEW7M
「例えば、アキの事をこんなに考えてくれてる彼氏がいてる事は、アキにとって幸せだよって考えもあって、でも逆に、そんなダメ男といても幸せになれないって考えもあって…そんな事を考えてるうちに、幸せって何か分からなくなりました?」
ヒカリサンから返事はなかった。代わりにすぐに電話がかかってきた。2005-11-22 02:07:00 -
363:
◆ObanGQEW7M
『今から会える?』
まだ夕方前だったので、アキはヒカリサンとご飯に行く事にした。
久しぶりに外に出る。思ったより寒かった。
気付けば、11月になっていた。2005-11-22 02:09:00 -
364:
◆ObanGQEW7M
相変わらずミナミは活気で溢れていた。平日だってゆーのに……。
ツタヤ前で待ち合わせをして、焼肉食べ放題に行った。
ヒカリサンは、ちょっとやつれてた。
「お店、行ってるんですか?」2005-11-22 02:13:00 -
365:
◆ObanGQEW7M
「行ってないね〜ん!」
アハハと軽く笑いながらヒカリサンは答えた。
「実はさぁ、タクチャンと別れてん。」
豚トロを裏返しながら、またまた軽くヒカリサンは言った。2005-11-22 02:15:00