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絆-Kizuna-
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1:
◎
頑張って書くので宜しくお願いしますm(__)m
2005-06-26 01:28:00 -
351:
◎
それから私が、かぶっていた別の客席に戻っていた間に黒木さんはヘルプの女の子に由里に時間できたらまた電話してこいと伝えてくれと言って帰っていた。
それから何席も着いた後、やっとお店も終わり疲れた私はしばらくフロアのソファーに横たわったままだった。
昼間調子に乗って動きすぎたかな?そう思いながら目をつむると晃太の顔が浮かんだ。あっ電話しなきゃ。そして私は晃太に電話をかけた。
「ハイ」
少し眠そうな声で晃太が出た。
「ごめんね。今終わったの。寝てたよね?」2005-07-23 04:14:00 -
352:
◎
「大丈夫!心配してたんだずっと。何かあったのかなって。健に聞いたら昨日遅くまで飲んでたって言ってたし。でもプール行ってたとは(笑)元気じゃん」
晃太の笑い声が電話の向こうから聞こえる。目を閉じればそばにいるようなそんな気持ちになる。
「明日休みだろ?何してるの?」
ドキッとした。英二と会うことを思い出したからだ。そんなこと晃太に言えるはずがない。やましい気持ちなんて全くないけど、きっと知ったら晃太はいい気分はしないだろうから。
「お店の、あの、店の女の子と買い物」2005-07-23 04:20:00 -
353:
◎
嘘をついた。小さな嘘?大きな嘘?そんなことは関係ない。私は自分が一番嫌いな嘘を晃太についてしまった。自己嫌悪・・・
「そっか、じゃあ明日も忙しそうだなぁ。ま、夜には試合終わったら連絡するよ。疲れた声してるしちゃんと今日は真っすぐ帰って寝ろよ!」
「うん。おやすみ」
電話は切れた。疲れた声かぁ。何だか晃太に悪いことしてるよね私。お酒のせいで思考もおかしくなりそうだった。
「ゆーりっ♪途中まで一緒に帰ろー」2005-07-23 04:27:00 -
354:
◎
可愛いやつだなぁ。真っすぐで素直で嘘や偽りのない綺麗な目。レイを捨てた両親は馬鹿だな。うん馬鹿だ。
私は疲れていたせいか色々考えてるうちにそのまま眠ってしまった。
(♪〜♪〜♪)
携帯の着信音で目が覚めた。aikoの花火。英二専用に設定していた電話の音だった。
「おい起きたかー?ていうかめちゃくちゃ雨なんだけどマジおちるよー。せっかくディズニーランドでも行こうと思ってたのに」2005-07-23 04:41:00 -
355:
◎
朝から英二の声はハツラツとしていた。時計を見るとまだ10時半だ。
「っていうか早くない?今起きたんだけど。それよりディズニーランドって何なの」
私は寝ぼけたまま英二に言った。
「ん?思い出作りっつーか。初めてデートしたのディズニーランドだったじゃん。一年目も二年目も記念で行ってただろ?」
記念?あ、そうだった。ドキドキしながら初めてデートした。記念日には行ってたよね。三年目・・・は記念日さえ一緒にいなかったっけ。その後すぐに別れちゃったし。2005-07-23 04:49:00 -
356:
◎
二年目は由輝やお母さんも一緒に行ったりして。懐かしいなぁほんと。
「じゃーとりあえず一時に待ち合わせしよっか。どこがいい?」
待ち合わせ?か。何年ぶりだろ。待ち合わせなんてすることなくなってたよね。一年たった頃からは家でまったりしてばっかりだったし。
「んーっとじゃあ2時に渋谷は?ベタにハチ公前とか」
「オッケー!って2時かよ。分かったじゃ後で。遅刻すんなよ!」2005-07-23 04:57:00 -
357:
◎
変な感覚。英二と待ち合わせとかするなんて。私は晃太への罪悪感にかられながらも英二との最後の一日を迎えた。
晃太には頑張ってねってメールを入れておいた。ごめんね、そう思っていても私は英二と会うことを選んだのだから。
用意して家を出ると本当にすごい雨だった。梅雨なんだからしかたないんだけど。これじゃ外には出れそうもないね。
最後の日を雨にしたのは神様のいたずらなのだろうか。私達の今を表しているのかもしれない。この雨がやむ頃には・・・英二はもう大阪にいるのかな?2005-07-23 05:06:00 -
358:
◎
渋谷に着いたのはちょうど2時ピッタリだった。雨の日の東京は色とりどりの傘をさした人でいっぱいで、きっと上から見れば綺麗な花のように見える。
ぼーっとそんな光景を想像していると後ろから英二が現れた。
「時間ピッタリじゃん。行こっか」
そう言うと英二は歩きだした。
日曜日の渋谷の街は若い子達で溢れ返っている。私も昔はこんな感じだった。自分の将来に何の不安も感じず、ただ一日一日が楽しければそれで良かった。そんな風に思えていたあの頃はもう過去になってしまった。2005-07-23 05:14:00 -
359:
◎
英二がタクシーを止め、私達は乗り込んだ。
「お台場まで」
英二は運転手さんにそう告げた。私は何も聞かず黙って窓の外を見ていた。何でお台場なの?一瞬私は考えた。でも答えはすぐに見つかった。英二が小さな声でつぶやいたから。
「観覧車・・・」
「えっ?」
「いや、お前さ前にお台場の観覧車乗りたいってずっと言ってたじゃん。でも俺また今度今度って行けないままだったから」
観覧車か。そういや私行きたいって言ってたなぁ。でもずっと英二は仕事ばかりだったし。もういい!って喧嘩したりもしたっけ。2005-07-23 05:23:00 -
360:
◎
私達二人はお台場に着くまでタクシーの中で静かに座ったままだった。雨の音がただ静かに響いていた。
そしてお台場に着くと雨はさっきより少しマシになっていた。タクシーをおりて歩いていると私はつまづきそうになり、隣にいた英二が慌ててつかんでくれた。大笑いする英二。
「ハハッお前さー昔っからよくこけそうになるよな。危なっかしいからヒール履くなっつーの」
「うるさいなーもう」
こうやってよくからかわれたなぁ。何度も転びそうになってそのたびに二人で大笑いして。あんな時もあったのに、何で私達こうなっちゃったんだろうね・・・2005-07-23 05:32:00