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絆-Kizuna-

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  • 1:

    頑張って書くので宜しくお願いしますm(__)m

    2005-06-26 01:28:00
  • 291:

    すると歌手の人は
    「大丈夫だって。ね、じゃあ送りますから」
    そう言うと地下に向かって歩いて行く。後を追うように私もついて行くと、BMWのオープンカーに颯爽と乗り込んだ。
    絵になるなぁ、プロモーションビデオとかも超よかったし。そんなことを思い出しているとその歌手さんは中からドアを開けてくれた。
    車は勢いよく走りだし、天気のいい空の下で六本木までのつかの間のドライブを楽しんだ。
    「彼女は何してるの?こっちの業界だよね?」
    悪気はないのだろうが私は素性を聞かれる質問が嫌だった。

    2005-07-22 05:46:00
  • 292:

    「あ、いえ違います」
    「そうなんだー。あっそうだ、今度ライブやるんだけどよかったら矢口君と見に来ない?」
    ラ、ライブー!?
    「あ、ハイ。是非」
    「また矢口君にも言っておくよ」
    そんな会話が続く。
    でも信号待ちになるたびに隣の車や歩いている人達がビックリしている。それもそのはずこの歌手さんは某グループバンドの人気ボーカルなのだ。
    それなのに案外普通っぽくて気さくで。

    2005-07-22 05:54:00
  • 293:

    私は思った。この人や晃太なんかもそうだけど、やっぱり勝手にイメージが作りあげられてるだけなんだなって。
    クールっぽいとかカッコつけとかイキがってるとか。勝手にイメージしてたんだなって。
    実際は全然普通だし優しいし。私はテレビの中に映る“見た目”に捕われて勘違いをしていたのだ。
    人は関わらないと分からないことがたくさんあるな、この時そう感じた。

    2005-07-22 05:59:00
  • 294:

    帰り道を説明しながら車は進み、私のマンションに着いた。
    「ここです。ありがとうございました」
    私はお礼を言っておりると、その歌手さんはププッと車のクラクションを鳴らし軽く片手をあげ手を振った後走りだして行った。
    カッコイイ・・・私はいちファンとしてますます好きになった。彼女を大事にしている話もしていたし、イメージが良くなった。
    マンションに着いた私は、おとといこの場所で英二と話したことを思い出した。

    2005-07-22 06:05:00
  • 295:

    悪いことをしたとは思ってない。でも長く付き合っていたせいかいわゆる『情』というものが心のどこかに消えずにあった。
    マンションに入り部屋へ帰った私はとりあえず洗濯をしたりお風呂に入って半身浴をした。
    いつもの日課の営業メール、淡々とメールを打ち続ける。来店予約は三組ゲットしたが同伴はない。
    私の仕事に対する気持ちもだんだん変わっていってる気がした。同伴数も動員数も指名も売り上げも、全てのジャンルで1番でありたかったのに。

    2005-07-22 06:12:00
  • 296:

    今週は晃太が店に二回も来たこともあったし休んだりもしたし・・・晃手が来た日は早上がりしてたし一緒にいる時は営業メールも手抜いてた。
    私が私じゃなくなっていく。仕事命・・・だった私が。
    しばらくぼーっとしていると、時間がたつのは早くもう6時半になっていた。タクシーで美容院に向かいセットをしていると私と同じお店の女の子『レイ』が隣に座った。
    「ゆかりオハヨー♪」
    レイはいつもハイテンションだ。お酒が入っていても入ってなくても変わらずいつも元気な子。

    2005-07-22 06:19:00
  • 297:

    レイは私と同じ23歳。見た目も可愛くナンバー2だ。
    「最近よく休んでるじゃん体調悪いの?」
    レイが心配そうに聞く。これは私の偏見かもしれないがナンバー1と2は大概が仲が悪い、というよりお互いライバル意識が強く張り合っている。
    今まで働いてきた歌舞伎町やここ六本木の何件かのお店でもずっとそうだった。レイの前のナンバー2は潰しを入れてきたり客を取ろうとあらゆる手を使ってきた。

    2005-07-22 06:30:00
  • 298:

    ありもしない噂をたて、大ゲンカしたこともあった。でもこのレイは今まで見てきたナンバー2とは違っていた。
    愛されるキャラに筋の通った熱い性格、みんなに好かれるいい女だ。お店の女の子が私に気を使ったりする中、レイは私によく話してくる。
    仕事以外では冷めてる風に見える私にくっついてくるなんて変わった子だなぁと始めは面白く見ていた。
    ロッカールームでもそうだった。

    2005-07-22 06:35:00
  • 299:

    「今日どうするー?」
    「ご飯いこー」
    「飲みに行こうよ♪」
    仕事が終わるとそんな会話がロッカールームでたくさん交わされている。
    そんな中私はお店が終わればアフターか直帰か。少し前まで英二と付き合っていたこともあったし人付き合いなんてどうでもよかった。
    ナンバー1だから天狗になってるとか、話す機会がないとか、仕事以外では笑わないとか性格きついだとか。みんな好き勝手言ってくれたものだ。
    あんた達に何が分かるのって言う気にもならなかった。人にどう思われようがどうでもよかった。

    2005-07-22 06:42:00
  • 300:

    洋子が死んだあの時から、そう、あの時からなのかな?上辺だけの付き合いやその場限りの友達ごっこ。
    そうゆうのって馬鹿馬鹿しくて。洋子の葬儀に出席したのは前のお店にいた私達四人だけだった。そこは在籍が100人近くいた大箱のお店でみんなも洋子と仲良かったのに。
    友達って何なんだろうってあの時すごく思い知らされた。幸い私にはあゆみという親友って呼べる友達がいる。お店は違うけど洋子の頃にずっと一緒にいたホステス仲間も三人。人生相談できる夏美さんも。
    だからそれで充分だ。

    2005-07-22 06:51:00
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