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絆-Kizuna-
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1:
◎
頑張って書くので宜しくお願いしますm(__)m
2005-06-26 01:28:00 -
23:
◎
矢口さんも気付かないままだった。渡り切った道路の向かい側を見るとまだ女の子達に囲まれてるのが見えた。
どうしようかな・・・勝手に渡ってきたのはいいもののどうすればいいか分からなかった。
すぐそばには青い水槽が見える。歩きながら近付くとMOONと書かれた看板が出ていた。ここかぁ。綺麗だなー。
でも先に入ることも出来ず、そこも通り過ぎてしまった。
(ズキン)
また胸の奥が苦しい。舞い上がりすぎてたなー。偶然隣に座ってたから誘われただけなのに。あゆみ達のとこ戻ろう。所詮私は一般ピープル。住む世界が違うんだ。2005-06-27 13:09:00 -
24:
◎
そう思うと開き直れたのかどうでもよくなりあゆみに電話をかけた。
(もしーどしたの?)
聞き慣れたあゆみの声でホッとした。
「まださっきのお店にいる?」
(今ねーカラオケに入るとこだよー。)
「そっか。じゃー場所教えてよ戻るから。」
あゆみは長年の勘で気付いたのか
(なんかあったのー?声に元気ないよ!)
「うん。なんでもないわけじゃないけどまた後で話すよ。」
プルルップップッ
その時キャッチが入った。090********?誰だろ?
「あゆみごめんすぐかけ直すから」
(分かったーじゃね)2005-06-27 13:21:00 -
25:
◎
でも出るのを少しためらった。あ・・・矢口さんかもしれない。そう思うと出れなかったのだ。
あゆみ達のとこ戻ったら言えばいい。はぐれちゃって気付かなかったって後でかけ直せばいい。私はあゆみに電話をかけ直そうと歩きながら携帯を見ていた。
でも今日はもう帰ろうかな・・・変に神経使ったせいか私は疲れていた。どうしようかな。歩きながら考えているとまた携帯が鳴った。
あ、まただ。さっきと同じ番号から鳴ってる。携帯を見ながら迷っていると後ろからトントンっと肩を叩かれた。
(ドキッ)2005-06-27 13:31:00 -
26:
◎
おそるおそる振り返るとそこに立っていたのは矢口さん・・・ではなかった。
「由里何してんの?」
聞き慣れた声。見慣れた顔。元カレの英二だった。
「あ、英二こそ何してんの?今あゆみ達とはぐれちゃって。」
「そっか。俺は結婚式の二次会の帰りでさー。飲み過ぎたー。」
「うん、顔真っ赤だもん。気をつけなよ!じゃーねバイバイ」
私はそう言うと英二に背を向け歩いた。
「おい由里!ちょっと待てって。」
振り返った私に英二は少し怖い顔で
「由里さぁ俺・・・」
その時だった。
「由里ちゃーん!」
声が聞こえる。あっ矢口さんだ。2005-06-27 13:46:00 -
27:
◎
声に気付いた英二も矢口さんを見た。
「うわー矢口じゃん」
英二はビックリした声で私の顔を見た。
走ってきた矢口さんは息切れしながら私と英二を見ると
「知り合い?てゆうか急にいなくなるからビックリしたよ。電話もかけたんだけど?」
「あっ・・・ごめんなさい。えっと。」
私の手には携帯が握りしめられていた。気付かなかったとは言えない。英二も不思議そうに突っ立ってる。気まずい。
「由里ちゃん?」
矢口さんも困ってる。
「俺行くわ後でまた連絡するから。」
英二は雰囲気を察したのかそう言うと駅に向かって歩いて行った。2005-06-27 13:56:00 -
28:
◎
偶然にしてもタイミングが悪すぎる。
英二と別れて一ヶ月、別れてからも英二からは毎日のように連絡はあった。やり直そうって。そんな私にも迷いはあった。
三年も付き合ってたんだ。簡単に気持ちの整理がつくわけがなかった。呆れて喧嘩もしなくなってたマンネリ化した気持ち、最後の一年はデートはいつも英二の家。
英二は夜の顔を持つホストだった。度重なる女遊びや浮気に嫌気がさした私は別れることを決め、半同棲だった家から服や荷物を持ち帰った。
いつものことだと英二も余裕だったはずだ。でもあれから一ヶ月、あの家に近付くこともない2005-06-27 14:10:00 -
29:
◎
「由里ちゃん大丈夫?さっきのやつってもしかして前の彼氏とか?」
冗談混じりで聞いた矢口さんの言葉に返事が出来ずにいると焦り顔で
「うそっ!?本当に?マジ?あっ何ていうか今時のイケメンって感じじゃん」
気まずい。今日は本当に気まずい。ずっといいことないし。もう本当帰りたいや・・・
また沈黙が続くかと思ってると
「でも元カレっしょ?今日は俺が由里ちゃん独占だよね?」
そう言うと私の手を掴んで歩きだした。
初夏だといっても夜は少し肌寒い。でも繋いだ手はとても大きく温かかった。2005-06-27 14:26:00 -
30:
◎
「ここ、ここ」
矢口さんは扉を開けてエスコートしてくれた。大人だなぁ。英二とは全然違う。って比べる次元じゃないけど。
お店の中は真っ白いソファーやチェアがブルーの壁に映える。壁に描かれた大きな満月の絵がとても神秘的で思わず見入ってしまった。
カウンターの中にいた渋いバーテンさんが矢口さんに気付いた。
「おっ晃太。久々!」
「おー久しぶり!カウンター座ってい?」
「どーぞどーぞ」
どうやらバーテンさんと矢口さんは知り合いみたいだ。
「何飲む?」
矢口さんに聞かれた私は、カクテルの名前なんて詳しく知らないし2005-06-27 16:50:00 -
31:
◎
何よりもうすでにかなり飲んでるし。ずっとメニューとにらめっこしてると
「んーじゃあ俺はビールで、あとこの子っぽいカクテル作って」
バーテンさんはコクコクと小さく頷いて私の顔を見ると
「彼女お名前は?」
名前?何でだろ?
「由里です。初めまして。」
「由里ちゃんか。俺は伊藤健太。よろしくね。」
伊藤さんはシェーカーを振りながらペコッと会釈をしてくれた。
「はい!出来上がりー!前ごめんねー」
そう言うと伊藤さんは私の前に可愛いピンク色をしたカクテルを出してくれた。「由里ちゃんスペシャル!どお?」2005-06-27 17:21:00 -
32:
◎
お店の扉が開き、男の子達四人組のお客さんが入ってきた。
「晃太ごめんまた後でな、由里ちゃんもゆっくりしてってね」
そう言うと健にいは、奥にあるダーツでその四人の人達と遊び始めた。
「ちゃん?」
「えっ?ごめんなさいぼーっとしてた。」
「さっき何でいなくなったの?」
どうしよう・・・
「いや、ただはぐれちゃっただけですよ。」
とっさにそう言った。
「信号でひっかかた時さ、わざと離れたよね?道路の向こうに渡ってく由里ちゃん見えたんだ」
見えてたんだ・・・
「私なんかといて勘違いされたら恥ずかしいでしょ。」2005-06-27 17:50:00