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絆-Kizuna-

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  • 1:

    頑張って書くので宜しくお願いしますm(__)m

    2005-06-26 01:28:00
  • 181:

    そして3時がすぎたころ私は昨日ずっと寝ていなかったせいか、晃太の腕に包まれたままいつの間にか寝てしまっていた。
    目が覚めると9時過ぎ。起こさないように起きた私は顔を洗い歯磨きをしたりバタバタした後、朝ご飯でも作ろうかと思い昨日行ったスーパーに行った。
    朝ご飯なんて普通の私の生活ではないもの同然だ。起きたら同伴の食事、仕事が終わればアフターや友達との軽いご飯。
    朝食なんてもの一人暮らしをしてから食べたことがあっただろうか。

    2005-07-16 06:09:00
  • 182:

    英二の部屋で半同棲をしていた時も、一緒に食事をするのは休みの日ぐらいだった。
    私より不規則な英二の生活には合わせることが難しかったから。たまにご飯を作って待っていても酔っ払って帰ってきて食べなかったり。
    そんなことを考えながらまた何を作ろうかと悩んでると晃太から電話が鳴った。
    「もしもし?」
    (由里今どこ?)
    「〇〇スーパー」
    (ビックリするじゃん起きたらいないから。てゆうかちょっと待ってて俺も行くから)
    「分かったぁ」

    2005-07-16 06:15:00
  • 183:

    って何しに来るんだろ?そして十分もたたないうちに晃太が来た。
    寝ぐせがついたままの髪、起きたばかりの少し腫れた目、Tシャツに半パン。私は思わず笑ってしまった。
    「何笑ってんだよー」
    晃太がスネた顔で言う。
    「だってぇ・・・晃太がこんなかっこしてたら変なんだもん」
    また私が笑うと晃太もつられて笑った。
    「俺がいる時にまとめて買い物しよ。重いもんとかさ。あと俺朝あんまり食べれないからおにぎりとかそんな感じがいいなー車ん中でも食えるし」

    2005-07-16 06:23:00
  • 184:

    良かったー。おにぎりなら超楽勝だ。
    スーパーからの帰り道、晃太が話し始めた。
    「俺さ、彼女に家で飯作ってもらったの初めてだったんだよね。だからめちゃめちゃ嬉しかった」
    「前の彼女アミ?さんだっけ?あの人は?」
    聞かなくてもいいこと、聞きたくないことなのに何故か私はそんなことを口走っていた。
    「あー。一回もないよ。付き合ってたのも5ヶ月ぐらいだったしうちに来たのも数えるぐらいしかないから」
    「そ、そーなんだ」
    私は変な反応をしてしまっていた。

    2005-07-16 06:30:00
  • 185:

    「気になるの?」
    「え、ううんそんなことないよ」
    「前の女は俺の名前と金に惚れてたんだよ。あれ買ってくれだのやたらと友達に会わされて自慢っぽくされたりとか」
    そうだったんだ・・・。嫌なことを聞いちゃったかな?
    「俺もモデルって響きにつられたようなもんだったしお互い気持ちはなかったんだよね。一緒にいるとどんどん冷めてったの」
    「じゃあ晃太がふったの?」
    「そんな感じかなー」

    2005-07-16 06:36:00
  • 186:

    少しホッとした。少なくとも好きなまま別れたとかじゃなくて良かったなって思った。
    マンションに着いて晃太とエレベーターを待っていると昨日すれ違ったあの歌手さんがちょうど帰ってきた。
    「あっどうもー」
    軽く会釈をする二人。
    同じエレベーターに乗り込みその歌手さんは
    「昨日大活躍だったね。今日も頑張れよ!」
    そう言うと13階でおりていった。
    すごいなぁ本当に。軽く話せちゃうんだもん晃太は。

    2005-07-16 06:42:00
  • 187:

    「由里一緒にいて大丈夫だったの?」
    少し考えて言った。
    「何が?大丈夫に決まってんじゃん」
    晃太がそう言ってくれただけで何故かホッとできた。コーヒーを飲みながら新聞を読む晃太。こんな姿が見れる私はきっと世界一の幸せものだ。
    昨日テレビで見ていた溌剌としたかっこいい晃太も、今目の前にいる普通の晃太も全部が晃太なんだよね。特別な目で見る必要はない。
    私といる時の晃太が自然なありのままの晃太なんだから。

    2005-07-16 06:48:00
  • 188:

    私は帰る用意をしながら晃太にもらった揃いの帽子を持って洗面所の鏡の前に行った。
    かぶって合わせてみたりしているとあることに気付いた。朝はあったはずなのにあのハブラシと洗顔料がなくなっていたのだ。
    そしてキッチンに置いてあったごみ箱をそっと見ると、その二つが捨てられてあった。それを見ていた私に気付いた晃太は静かに言った。
    「あ、ごめんなそれ。俺バカだから気付かなくて。デリカシーねーよな本当」
    そんなことない。晃太は優しいよ。

    2005-07-16 06:55:00
  • 189:

    「今日由里仕事ってことは明日は?会えない?」
    「明日・・・は一応シフト入ってるの」
    晃太はハァと溜め息をついた。
    「あさっての金曜から遠征で来週の月曜まで帰って来れないんだよね。だから行く前に会いたかったんだけど・・・しかたないか」
    寂しそうな晃太。
    どうしよう・・・。
    「よし、そろそろ行こうか。鍵も作っておきたいしちょっと早めに出ないと」
    「鍵?」
    「そう鍵。由里のね」
    「あっ・・・」
    鍵作ってくれるんだ。いいのかな本当に。

    2005-07-16 07:03:00
  • 190:

    もう仕事のことなんて半分どうでもよかった。私だって会いたいと思ってる。
    「分かった。お休みにしてもらう。由里も晃太といたいもん」
    「本当に!?」
    嬉しそうに晃太が言った。こんな顔されたら離れたくなくなっちゃうよ。

    2005-07-16 07:18:00
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