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絆-Kizuna-

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  • 1:

    頑張って書くので宜しくお願いしますm(__)m

    2005-06-26 01:28:00
  • 133:

    ようやく矢口さんの席に戻れたのに矢口さんは不機嫌で何を言ってもウンしか言わない。私が黙ってると
    「やっぱり俺だめだ。由里がオヤジといるの見てるといやんなる。今日もう一緒に帰ろ」
    由・・・里?今由里って言ったよね?なんだか恥ずかしくなった。
    気付けばもう三時間?4時間もいたんだ。他のお客さんも帰ったし帰っちゃおうかな。
    「じゃあ待ってて」
    私はマネージャーに矢口さんのアフターと言うと、上がれ上がれ、行ってこいと言われた。そのままロッカールームに着替えに行き、ロッカールームを出ると矢口さんが待っててくれた。

    2005-07-14 07:28:00
  • 134:

    「もうチェック済んだから。行こっか」
    そう言うとまた私の手を繋いだ。同じ帽子かぶって、夜の六本木を手を繋いで歩くなんて初めてだ。
    英二とも六本木や夜の繁華街では繋いで歩いたことはない。お互いホステスとホストだったから。
    矢口さんは有名人なのに堂々としてるなぁ。
    「由里!もう帰りか」
    すれ違った時に聞き慣れた声がした。黒木さんだ。私はビックリして手を離した。
    「あっ帰りです。」
    「そうかーお疲れ様」
    黒木さんはそう言うとまた歩いて行った。

    2005-07-14 07:34:00
  • 135:

    黒木さんは英二のこともよく知ってる。どう思ったかな?いつも言われてたのに。夜の世界で働く以上、夜の街では男の影さえも見せるなって。
    なのに手を繋いで歩いてるとこ見られるなんて。
    「お客さん?めちゃくちゃ恐そうだね」
    矢口さんは何も知らないんだよね。だよね。
    「んー。由里の六本木での守り神みたいな。夜の世界では裏のドンなんだ」
    矢口さんは
    「大丈夫なの?俺まずかったかな?」
    「大丈夫だよ。気にしないでも」
    私は駄目だと分かってたけど離した手をまた繋いだ。

    2005-07-14 07:40:00
  • 136:

    タクシーに乗り、どこに行くかと思えば
    「成城まで」
    と矢口さんが言った。
    「あ、由里ここからけっこう近いんです」
    「分かってるよ六本木の近くって言ってたもんね。でも今日は一緒にいたいから。ちょっとだけいて。帰りは送るから」
    私は拒めなかった。私も一緒にいたかったから。繋いだままの手を離したくなかった。
    タクシーが止まり、大きなマンションの前でおりると、そこが矢口さんのマンションだった。

    2005-07-14 07:46:00
  • 137:

    これがプロ野球選手の生活なんだー。すごいなぁ本当。感心しっぱなしだった。
    「座りなよ」
    矢口さんは着替えながら私に言った。
    ソファーに座ったままキョロキョロしていると矢口さんが隣に座ってそのまま寝転んで膝まくらで私の顔を下からじっと見た。
    またドキドキする。
    矢口さんは私の顔を両手で持ち、自分の顔に寄せた。その時に初めてのキス。変な感じだったけど優しいキスだった。

    2005-07-14 07:59:00
  • 138:

    それから矢口さんは小さい頃はパイロットになりたかったことや、野球漬けの毎日だった学生時代のこと、育った環境を私にたくさん話してくれた。
    知れば知るほど惹かれていく。会ったばかりなのに。不思議な感覚が私を狂わせる。
    「明日昼から球場行くけどそれまで一緒にいてくれる?」
    私はうんと頷いた。
    遊ばれてもいいやって感じかな。傷付いてもいい、今は一緒にいたいってそう思った。
    寝室に入ると大きなTシャツを貸してくれて私はそれに着替えた。

    2005-07-14 08:04:00
  • 139:

    本当に大きすぎて膝まで隠れるくらいだ。
    「本当ちっちぇーな由里って」
    ニコッと笑う矢口さんの顔が本当に好きになってく。前の彼女はモデルさんだっけ。矢口さんは私のことどう思って今日ここに連れてきたんだろ。
    やっぱりやりたいのかな。うん多分そうだよね。
    一人でそんなことばかり考えてると矢口さんが寝転びながらこっちおいでって手招きしてきた。
    私がベッドに入るとギュッとしてきてしばらく静かな空気が流れた。私のドキドキ?違う矢口さんのドキドキだ。
    聞こえてきた音は矢口さんの心臓の鼓動だった。

    2005-07-14 08:11:00
  • 140:

    「俺ね、今日由里に会ってちゃんと言おうと思ってたの。まだ会ったばっかで信用できないかもしれないけど好きになったっぽいんだよね」
    「もーいいよ。ありえないから」
    私は何が何だか分からなくて話をはぐらかした。
    「本当だって。今日思った。由里と一緒にいたいって。明日からもずっと。大事にするよ?俺」
    何なの?これ夢?酔っ払ってるせい?

    2005-07-14 08:16:00
  • 141:

    矢口さんは私を抱きしめたままいろんな言葉を言ってくれた。
    「俺は由里大事にしたいし今日もこうして隣で寝てるだけで十分なんだよ」
    って。私はいつの間にかドキドキが止まり、心地いい安心感に変わっていた。本当に矢口さんは何時間もずっとそのまま、私を抱きしめて眠りについた。
    結局私は寝ることができず、矢口さんが起きるまでずっと起きていた。

    2005-07-14 08:22:00
  • 142:

    そして起きた矢口さんはバタバタと用意を始めた。私は作れるなら何か作ろうかと冷蔵庫を開けたけどあるのはビールやジュースだけ。
    「由里何してんの?」
    「冷蔵庫こんなに大きいのに空っぽだね。何かあったら作ろうかと思ってたの。」
    矢口さんはちょっと嬉しそうな顔で笑った。
    「じゃあ今日作ってよ。夜、食べたいなー」
    「って今日?夜?」
    そう言うと矢口さんはカギを渡してきた。
    「これ俺のだけど置いてくから今日ここにいて。お金置いてくし大きいスーパーすぐそこにあるから。合鍵も近いうち作りに行こ」

    2005-07-14 08:30:00
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