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絆-Kizuna-
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1:
◎
頑張って書くので宜しくお願いしますm(__)m
2005-06-26 01:28:00 -
113:
◎
約600万の借金。どうせだったら払ってからいなくなってほしかったな・・・酔うと私はそんなことばかり思ってた。でもお父さんは私のお父さんだし、仕方なかった。
最後に会った時のあの背中を見て、いつの間にか許せてたのかもしれない。
私が水商売を始めたきっかけは親の借金だったわけだけど、なるようになるもんなんだなって思った。フルで出勤して月80〜90万。それでも六本木なら稼げた方だった。
月に50〜60は返済にあてて、一年ちょっとで全額完済した。2005-07-14 05:02:00 -
114:
◎
お店ではナンバー1をはり、人一倍頑張ってたけど周りの女の子達が稼いだお金で見た目を着飾るのとは正反対だった。
ある女の子は私にこう言った。
「給料何に使ってるんですかー?ゆかりさんって贅沢しないですよねー」
しない?しないんじゃなくてできないんだよって言えなかった。変なプライドが邪魔して強気なことばっかり口にしてた。
「全額貯金。あんたみたいにバカみたいにお金使ってる子が羨ましいよ」
皮肉な言葉。2005-07-14 05:07:00 -
115:
◎
でもそれも借金完済と同時になくなった。水商売をする意味もなくなったからだった。
これからどうしよう。そう思っていた時に黒木さんは私にこう言った。
「したいことがないなら続けるのもいいんじゃないか。何よりこの一年でお前はここまで走ってこれたんだ。一番を続けることも楽しいことかもしれないぞ」
黒木さんの言うことは何故か言葉に重みがあり、きっと今日のこの日まで夜の世界にいた理由の一つになっていたのかもしれない。2005-07-14 05:12:00 -
116:
◎
夜のドンが一番の味方で、何も不自由することなく好き勝手に六本木を泳いでた。何かあれば黒木さんが型をつけてくれ、私には怖いものなんて何もなかった。
ずっと守ってもらってた。きっと本当の私の生き様を知っていたから、助けてくれてたんだと思う。感謝してもしきれない。
本当にいろんなことがあった。何年も六本木でホステスをするなんて初めは検討もつかなかったのに。2005-07-14 05:17:00 -
117:
◎
そんな私もこの歳になってやけに老けてきたかなーって思うと、新しく入ってきた若い新人さんを羨ましく見てしまう。
いいなー。あんな時もあったなって。ムチャして飲み過ぎて潰れてても、泣きながらグチ言ってても、みんな可愛いなって。
たくさん出会ったお客さんにも恵まれてたなぁ。六年間ずっと通い続けてくれるお客さんも、半年に一回しか来ないけど忘れずにのぞいてけれるお客さんも。
本当にお客さんは大切だなぁって。2005-07-14 05:22:00 -
118:
◎
一人でこうしてマンションに帰ってくるとこんな昔のことばかりが目まぐるしく思い出される。
今は英二のこともちゃんと考えなきゃなんないのに。やり直す・・・それもいいかもね。結局ラクなんだし。
ウトウトそんなことを考えながら私はいつの間にか眠りについていた。
(♪〜♪〜〜♪)2005-07-14 05:25:00 -
119:
◎
携帯の着信音が鳴り、目が覚めた。
(矢口さん)
えっ?矢口さん?どうして?何なの?
動揺した私は電話に出るのをためらった。着信音が切れ、ホッとしているとまた電話が鳴る。仕方ない、出てみよう。
「ハイ」
(あっ・・・矢口ですけど。今大丈夫?)
「あ大丈夫です」
(あの、昨日ねあの、ごめん。何てゆうか由里ちゃんがホステスとかそうゆうの考えてみれば関係ないなって)
何言ってんのこの人。昨日思いっきり引いてたじゃん。
「気使ってもらわなくて大丈夫ですよ。全然気にしてないしもう会うこともないんだし」
少し間があいた。2005-07-14 05:32:00 -
120:
◎
(いや、そうじゃなくて。俺よく考えたら由里ちゃんのこと傷付けたなって。会ったばっかなのにヒドイことしちゃったからただ謝りたかったんだ。)
よく分かんない・・・
「そうですか。本当に気にしてないんで、大丈夫です」
(じゃあ今日少し会えないかな?少しでいいから時間ない?)
え?今日・・・お店あるしなぁ。また嫌な思いさせられるかもしれないし。
「今日仕事なんです」
(仕事何時から?俺一緒に行ってあげるから飯でも食いながら少し話そうよ)2005-07-14 05:38:00 -
121:
◎
矢口晃太が同伴!?ありえないよ!?
「あの本当にまた今度でいいですか?」
私がそう言うと矢口さんは少し黙った。
(うーん無理。今日じゃなきゃ駄目なんだ。だから6時にあの公園にきて。待ってるから)
そう言うと電話は切れた。6時!?って今4時じゃん。私は少し考えた。行くべきなのかどうなのか。でも考えてる暇はなかった。
とりあえず急いでシャワーを浴び、美容院に急いだ。2005-07-14 05:44:00 -
122:
◎
美容院で化粧をしながら時計を見るともう6時前。とにかく急いであの公園に向かった。
着いたのはいいけど矢口さんはいない。やっぱりからかわれただけかもしれないな。夏の6時はまだまだ明るい。
子供達も遊んでる。楽しそうだなーってぼーっと見てると後ろから急に帽子をかぶされた。
焦って帽子を取って振り返ると矢口さんがニコッと笑ってる。この帽子は?私が手に持った帽子を見ていると
「お揃い。ちゃんとかぶれよー」
矢口さんは照れ臭そうに笑った。2005-07-14 05:50:00