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一人ぼっちが嫌なだけ
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1:
さき
目が覚めて気付いた。あれ?家じゃない。隣には男が寝ていた。二日酔いの頭を軽く叩きながら昨日の出来事を思い出す。
飲み会に行って…ゲームして…そっか。こいつと二人でこっそりばっくれたんだっけ。
私は裸。こいつも裸。名前も下の名前しか知らない相手と私は寝てた。2006-02-06 12:18:00 -
91:
さき
うすっぺらいジャンパーでは一月の寒い空気をしのぐことはけっこうきついもんやった。
寒っ…自然とゆってしまうぐらい寒い。でも行くところもなければお金もない。人間金じゃないってゆうけど結局お金がなければなんもできひん。
それを知ったのが15歳の冬の日やった。2006-02-07 21:05:00 -
92:
さき
動いても動かんでもなんもせんでもおなかはすくし人間って贅沢やなぁと思った。
仕方なく昔からよく万引きしてたお店に行った。おにぎり二個とチーズとアロエジュースをぱくった。ポケットが小さいからこんなもんしか入らんかった。
でもその時の私にはじゅうぶんやってん。2006-02-07 21:08:00 -
93:
さき
お店を出てすぐに食べた。おなかすいててんほんま。でも空腹が満たされれば次は何をしようかと思う。
何もすることもなく行くあてもない。私にはヤンキーの友達しかおらんかったし。でも東先生のことを思うとどうしてもあそこに戻ることだけはしたくなかった。
もう二度と会われへんくても傷付けてしまった人に償いたかった。2006-02-07 21:12:00 -
94:
さき
日も暮れていく。時間だけは過ぎていくねんな。気付いたら真っ暗やった。
仕方なくまた公園に戻った。汽車の中に入って少しだけ風から身を守る。ただの気休めやけど全然よかった。
寒いな…死ぬんかな…冬の日に死んだらまだいいかな。夏の暑い日よりは綺麗なまま死ねるやろう…2006-02-07 21:15:00 -
95:
さき
「おいこんなとこに女おるって」「うそやん!」
私が浅く眠りについた時、そんな声で目を覚ました。汽車の中から出口のほうを見たら右にも左にも男がおった。
えっ…ちょっとなに?
「こんなとこでなにやってんのー寒いやろ」「出ておいでや」「家出?」
口々に話し掛けてくる。2006-02-07 21:20:00 -
96:
さき
「おい!中に女おるって!」「うそやん?」
私が浅く眠りにつきかけた時、そんな声が聞こえてすぐに目をあけた。
「なにしてるん出ておいでや」「家出かぁ?」
男達は口々にそういってきた。2006-02-07 21:23:00 -
97:
さき
やばい…こいつら…
くさかった。すぐにらりってるって分かった。目もいってる。どうしよう…げっ…
気付いた。知ってるやつがおった。違う地域のヤンキーで、私らの地域とは犬猿の仲の別の族のやつらや。しかもこいつ…夏川先輩らに一回いかれてたやつやん…私は必死でばれへんように顔を伏せた2006-02-07 21:27:00 -
98:
さき
「おーい!はよ出てこいやぁ」「ムシか?」
私が黙ってても次から次に話してくる。内心ドキドキやった。
「えーもんやるわ」そう聞こえた時、私のすぐ隣にねずみ花火が投げられた。私はびっくりして汽車から出た。
「な?最初っから出とけばえーねん」2006-02-07 21:29:00 -
99:
さき
「あっ…お前」「なんやねんヨシ知り合いか?」
「夜神連合の夏川らの後輩っすよ。俺らが去年いかれてた時笑って見てましたわこの女」
アホなやつでも変な記憶力はあんねんな。しかも私は見てただけ。まぁ笑ってたけど。
「お前パクられとったんか?髪真っ黒やんけ」2006-02-07 21:33:00 -
100:
さき
どうしよう…
「受験…があるから黒染めしたんです」
私あほやった。何でぱくられてたって言わんかったんやろう。隠す必要なんかなかった。夏川らのせいでぱくられてたって言っとけばよかった。
「はぁ?受験?笑わせんなや。ヤンキーはヤンキーらしく人の道はずして生きろや」2006-02-07 21:36:00