小説掲示板今なら…今だから…そしてこれからは…のスレッド詳細|夜遊びweb関西版

夜遊びweb掲示板 関西夜遊びweb掲示板 関西
エリア選択

夜遊び掲示板を検索する

スレッドタイトルを対象とした検索ができます。※スペースのあり、なしで検索結果は異なります。

掲示板リストメニュー

今なら…今だから…そしてこれからは…

スレッド内検索:
  • 1:

    ナオ

    実話です☆頑張って書くんで応援してください?

    2005-09-05 17:16:00
  • 2:

    ナオ

    今、私(ナオ)は普通に幸せやと思える暮らしをしてる。でも、この生活を手にするまでの二年間はほんま苦しかった。

    2005-09-05 17:20:00
  • 3:

    ナオ

    2003年、ナオ22歳の春、一人の男と出会う。きっかけは簡単、遊び半分ではじめたサイトで知り合った☆一ヶ月くらい、電話やメールを繰り返して、今日、初めて会うことになった。

    2005-09-05 17:23:00
  • 4:

    ナオ

    待ち合わせ場所まで、かなりドキドキしながら向かった。駅で待ち合わせをした。彼は線路を挟んだ向かい側で待っていた。私らは、会った時のお楽しみと、外見でお互い判断されるのが嫌で、シャメ交換などはしてなかった。だけど、髪を金髪にしてるからって言ってたので、遠目でもすぐに彼を見つけることができた。

    2005-09-05 17:28:00
  • 5:

    ナオ

    さらにドキドキしてきた。踏切を渡り、彼のもとへとむかう。彼はキョロキョロしながらタバコを吸っていた。声をかけた。『あの…、ゆうくんですか?』彼が振り向き、『あっ、ナオちゃん?はじめまして!』とニコニコしながら答えてくれた。なんかその笑顔にさっきまでのドキドキはどこかに消えていた。なんていうのか、初めて会ったのに、初めてって気がしない。なんだか不思議な気持ち☆これが、ゆういち(ゆうくん)との初めての出会いやった。

    2005-09-05 17:34:00
  • 6:

    ナオ

    ゆうくんの車に乗り込み、近くの公園まで移動した。公園に着き、いろんな話をした。『ナオちゃんってすごい落ち着いて見えるわぁ。俺24やのに、こんなやで。(笑)』と自分の金髪の頭を触りながら言う。私も一緒に笑った。でも、私は彼に言ってないことがある。一ヶ月続けた、電話やメールでいろんな話をしてきたし、相談したこともある。でも言ってないことがあった。

    2005-09-05 17:40:00
  • 7:

    ナオ

    私は、ゆっくり静かに深呼吸をし、話はじめた。『ゆうくん、私ね言ってへんことあって、もしかして、メル友なんやし、いちいち言わんくてええようなことかもしれへんねんけど…』『ん?どないしたん?俺なんでも聞くで。そりゃ出会いはメル友かもしらん。けど、俺はナオちゃんとほんま仲良くなりたいし!言うてみって』

    2005-09-05 17:46:00
  • 8:

    ナオ

    もう一度深呼吸して話はじめた。『あんなぁ、私、二歳になる女の子いてるねん。バツイチやねん…。黙っててごめんなさい。引いたやんなぁ…?』半分泣きそうになりながら話す。『ちょっとビックリした。でも、引いてなんかないし!俺、子供好きやし!二歳やったら、めっちゃ可愛い時やん!』ゆうくんはバツイチ子持ちを気にせんって言うてくれた。ほんまうれしかった。

    2005-09-05 18:01:00
  • 9:

    ナオ

    それから、話題は子供のことになり、いっぱい話した。『ナオちゃんは、ママしてるから、落ち着いて見えるんかもしれんな☆』ゆうくんが頭をなでなでしながら、言うてくれた。私は恥ずかしくて、うつむいてた。この時、会ったばっかりやけど、私はもう、ゆうくんを好きになってたんやと思う。恥ずかしそうにうつむいてる私をみて、ゆうくんが、『バリ可愛いし!俺、マジでナオちゃん好きやわ』って。私はさらに、照れて恥ずかしくて、たぶん、顔かなり赤かったんちゃうかな?

    2005-09-05 18:07:00
  • 10:

    ナオ

    そんな私を見てゆうくんが、『ナオちゃん、少し歩こうか?』ってベンチから立ち上がった。私も『うん☆』と言い歩きはじめた。ゆうくんが手をつなごうとしてきたので、恥ずかしかったけど、手をつないで、歩いた。また、ドキドキしてきた。話そうとするんやけど、ドキドキが邪魔して、言葉がでてこない。でもなんか、心地よかった。考えてみると、手をつなぐだけで、ドキドキするなんて、中学生以来かもしれん。そんなこと考えて歩いてたら、『ナオちゃん、今日は子供は?もう夕方なるし帰らなあかんのちゃう?』時間は夕方四時やった。会ったのは一時。

    2005-09-05 18:15:00
  • 11:

    ナオ

    あっというまに3時間過ぎていた。『うん…。今日はおばあちゃんと遊び行ってるから、七時くらいには迎え行かなあかんけど』『そっか。ぢゃぁ、もう少しだけ大丈夫やんな?。車もどろうか?ちょい寒くなってきたし』私らは、車に戻った。ゆうくんが、咳払いをひとつして、真剣な顔で私を見る。『どないしたん?』聞くと、ゆうくんは、『ナオちゃん、俺の彼女なってくれへん?会ったばっかりやけど、俺ほんまに好きになってもうたから』

    2005-09-05 18:23:00
  • 12:

    ナオ

    私に迷いはなくて、『うん☆』って答えた。ただ不安がひとつ。『私、子供いてるって言うたやん?それでもいいの?』と尋ねた。『当たり前やん。ナオちゃんの話聞いてそれでもいいって思ったから言うたんやし、俺、子供好きやし、ナオちゃんもナオちゃんの子供も同じように愛してくから!』って言うてくれた。嬉しくて涙がこぼれた。離婚してから、私には、もう誰かを愛すことも愛されることもないと思ってたから。

    2005-09-05 18:29:00
  • 13:

    ナオ

    私とゆうくんは唇を重ねた。何度も何度もキスした。帰らなあかん時間になった。『送るわな。あんなぁ、これから、ナオって呼んでもええ?あと子供名前なんて言うん?』と聞かれた。『ナオでいいよ☆子供はヒナやで。』『ヒナちゃんかぁ。こんど会わしてな!動物園でも連れてってあげたら喜んでくれるかなぁ』って。そんなゆうくんを見て私は幸せやった。

    2005-09-05 18:34:00
  • 14:

    ナオ

    その日はバイバイして、私は子供のもとに戻った。それから、少し距離がある私とゆうくんは、一週間に一度くらいのペースで会い、あの日の約束通り、ゆうくんはヒナを動物園にも連れて行ってくれた。2人で会う時は必ず、セックスをした。何度もお互いの身体を求め合った。会えない日の分までうめ尽くすように。

    2005-09-05 18:41:00
  • 15:

    ナオ

    ケンカすることも増えてきた頃、なんか体調がおかしいことに気づく。イライラもする。イライラしてる時は特にケンカになりやすい。そういえば…生理きてない…。私は妊娠していた。妊娠が分かった時、私らは、ケンカしてた時やった。でもそんなこと言うてられへん。私はゆうくんに電話した。『あんなぁ、妊娠してん。どないしたらいい?』ゆうくんからは信じられない言葉が返ってきた。『はぁ?誰の子なわけ?俺か?どうしたらいいって、自分で決めろや。俺関係ないし。俺明日から出張で忙しいから切るで。あっあと、オマエのワガママついてかれへんから別れよなぁ』

    2005-09-05 19:06:00
  • 16:

    ナオ

    自分の耳を疑った。呆然と立ち尽くすしかなかった。あの、優しかったゆうくんが…。でも私のワガママはほんとにひどかったんやから仕方ないのか?でもお腹の子は?どうしたらいいの?

    2005-09-05 19:12:00
  • 17:

    ナオ

    一週間して電話した。『もしもし、ほんまどうしたらいいん?私は産みたいねん。ゆうくんの子供やで。ほかの人とかありえへんし』想いを伝えた。ゆうくんは、この前の電話よりは落ち着いて話してくれた。でも…『俺はもう、ナオとはやっていかれへんよ。おろしてほしい。金半分だすし、どうしても産みたいなら一人で産んで。認知ぐらいはするわ』えっ?意味分からん…。どうしたらいいん?悩んだ。この時、ゆうくんにはムカついたけどまだ好きやった。

    2005-09-05 19:24:00
  • 18:

    ナオ

    何日も考えた。どうしていいかなんか分からん。でもひとつだけ分かる自分の気持ち。おろしたくない。もうこの子は命ある私の子供。愛しい。私は答えをだした。産む!この子は私が守る!たとえ一人で産むことになっても。私は決意を固めてゆうくんに電話した。電話はつながらず、音声がながれた。「おかけになった電話は現在使われておりません」解約されていた…。これで完全に私は捨てられた。お腹の子も。

    2005-09-05 21:05:00
  • 19:

    ナオ

    不安だらけの毎日。ほんまに一人で産んでやっていけるんやろか…っていろいろ。私は、お腹に子供いることを自分の家族には誰にも話さなかった。話したら、おろせって言われる。だからお腹の子の命守るためにも話さなかった。でも、母はさすが経験者。『あんた妊娠してるんちゃう?腰まわりに肉ついてきたみたいやし、時々洗面所で吐いてるやろ?』するどい。だけど私は、『はぁ?なに言うてるん?ありえんから』と突っぱねた。お腹の子はどんどん成長してくる。私はお腹が大きくなり動き始めたころに、親に妊娠を伝えた。

    2005-09-05 21:14:00
  • 20:

    ナオ

    ヒナを帝王切開で産んでいる私は、四ヶ月入るとおろせない。いや、おろすことはできるらしいが、あまり勧めることはできないらしい。それを前もって知っていた私は、五ヶ月に入り動きはじめた頃にもう、おろすことはできないと確信して話すことにしたのだ。『あんなぁ、妊娠してるねん。』『誰の子?あんたもええ大人やねんから、結婚には反対はせん。ただ、ヒナも産まれてくる赤ん坊も両方とも大切にしてくれる人かどうかだけ気になるから今度の休みにでも、相手連れておいで』そう言われた。

    2005-09-05 21:21:00
  • 21:

    ナオ

    そうやんなぁ。普通は結婚やと思うよね…。おかん、ちゃうねん。私が産もうとしてる子の父親はおらんくて、私は未婚で産むねん…。言葉がでない。うつむくしかなかった。そんな私を見て母は、『産むんちゃうの?なんで暗い顔してるん?別に反対もしてへんのに』不思議そうに聞く。その日は言葉がでてこないので、『うん、また明日話すわ』と言い部屋に戻った。部屋では、ヒナがプーさんのぬいぐるみに抱きついて寝てた。ヒナを見てると、涙がこぼれてきた。ヒナにも話さなあかん日がくる。弟か妹ができること。

    2005-09-05 21:30:00
  • 22:

    ナオ

    ヒナは不思議に思うんかな?父親がいないのに弟か妹ができるってことを。夜中、私は姉の部屋に行き相談した。姉と私は10コ離れてる。私と姉も父親違いの姉妹だ。うちの母は、バツ5だ。すごいやろ?私は3番目の旦那の子。姉は1番目。姉は昔から私の世話をしてくれたりしてたらしくて、今ではケンカもするけど、私の相談相手。でも今回の相談は今までのとは違う。私は姉に話した。未婚で産むこと。ただ、相手が誰かってことだけは言わなかった。不安だらけやって怖いって泣きながら話した

    2005-09-05 21:38:00
  • 23:

    ナオ

    姉は、『私には分からん。子供産んだことないし。ただ、命守るのは大事や。けど、未婚で産んで育てていくのはほんま大変やで。私の友達にもおるけど。あんたの場合はヒナもおるんやから。ヒナ連れて未婚で産むってことは世間の目は冷たいと思うよ。』私は泣きながら姉の話を聞いてた。何度も誰の子か聞かれたけど、絶対にそれだけは言わなかった。姉におやすみを言い、部屋にもどった。考えた。神様はイジワルやなって思った。姉は結婚している。姉の旦那さんもうちで一緒に暮らしている。

    2005-09-05 21:48:00
  • 24:

    ナオ

    姉夫婦は子供がほんまに大好きだ。でも2人の間に子供はいない。姉は子供を産めない身体らしい。詳しいことは私には話してはくれないが、できない身体だと前に聞いていた。私とゆうくんはすれ違い別れた。神様はなぜ私たちの間に新しい命を宿したんやろ?姉夫婦があんなに望んでもできなかったのに、私らのとこには…。考えてるうちに寝てしまった。次の朝、ヒナの声で目がさめた。『ママーママー!おばあたんがよんでるよぉー。ママー』朝から大きな声や。『はいはい。わかったよ。ヒナはご飯食べときなさい。』『はぁーい』私は母の部屋にむかった。

    2005-09-05 21:57:00
  • 25:

    ナオ

    ガラガラー。戸開けた。母は鋭い目つきで私をみた。『ナオ!あんた未婚で産もうとしてるんか!お姉ちゃんから聞いたけど!お母さん絶対に許さんよ!今すぐおろしにいきなさい!』と目の前に茶封筒が投げつけられた。中を見ると10万入っていた。『それでおろしてこい!足りん分は自分でなんとかせぇ!』母はかなり怒っていた。私はどうしていいか分からずに親友のさおりに相談した。さおりもバツイチで子持ち。さおりにすべて話した。

    2005-09-05 22:08:00
  • 26:

    ナオ

    さおりは冷静に『ナオだけが苦しいんちゃうで。おねえさんもお母さんやで。どこの親だって子供には幸せなってほしいねんで。一人で産む言うてるあんたのこと、怒って反対して当たり前やんか。あんたは知らんうちにまわりの人苦しめてしまったんやで。命はもちろん大事や。だからって他がどうでもいいわけちゃうやろ?あんたがしっかりせなあかん。あんたが未婚で産むことで周りの人間は苦しんだり、悩んだり、傷ついたりもする。あんたの蒔いた種やで!しっかりせなぁ!乗り越えて赤ちゃんの顔見れたらほんま幸せやなぁ』

    2005-09-05 22:18:00
  • 27:

    ナオ

    優しく厳しい言葉やった。でもしっかりしようと思った。夕方家に帰り、母と姉と話した。母も姉も泣いていた。妊娠五ヶ月すぎてるからおろせないことを話した。母は狂ったように私を殴った。ただ、お腹だけは殴らなかった。痛かった、でも抵抗しなかったし、見ていた姉夫婦もとめなかった。唇や口の中やいろんなとこから血がでてきた。

    2005-09-05 22:27:00
  • 28:

    ナオ

    母が『産むしかないんやったら仕方ない。ただ、私は産まれてくるその子を孫やとは認めんから、この家でていけ!二度と帰ってくるな』泣きながら叫んだ。私は泣きながら荷物をまとめ、つぎの日には家をでた。もちろんヒナも一緒。ただ行くあてないのに、二歳のヒナを連れ回すことはできず、元旦那に電話して、三日くらい預けることにした。その三日で、不動産屋をまわり、ボロいけど家賃も安いし、決めた。

    2005-09-05 22:34:00
  • 29:

    名無しさん

    頑張って完結して下さい。私もバツママで同じ様な経験したから…私ゎ産んでぁげる事が出来なかったけど…

    2005-09-05 22:50:00
  • 30:

    ナオ

    29さん☆ありがとです?頑張りまつ?

    2005-09-05 23:53:00
  • 31:

    ナオ

    九月になり産婦人科に定期検診に行くと、先生が、『羊水すくないみたいやなぁ。赤ちゃん苦しそうやから、早いけど、来月末くらいにだしてあげようか。お母さんの身体もだいぶ弱ってるみたいやしなぁ』私はすぐに仕事をやめた。だけど生活していくためにお金はいる。私は仕方なく、役所に生活保護の申請をした。三週間ほどで決定がおり、私は保護のお金でこのときから、生活するようになる。ヒナは毎日私と過ごせるから喜んでいた。私は反対にお腹の子が大丈夫なんかという不安や、一日することなく家でヒナと2人の生活にストレスを感じはじめていた

    2005-09-06 00:09:00
  • 32:

    ナオ

    私のストレスもあったし、部屋を決める時に元旦那にヒナを数日預けたこともあったので、たまにヒナは元旦那のとこへ遊びに行き、その間は私一人になれる時間が持てた。ただ、夜になると、ママがいいって泣き出すらしくて、必ず寝る前には帰ってくる。ヒナは甘えたさん。寝るときは必ず私の腕枕で寝ていた。最近のヒナはお腹に手をあてて、『赤ちゃん早くでておいでー。ママと待ってんでー』と言ったりするようになりはじめた。元旦那は、ヒナに父親違いの弟か妹ができることをこころよくは思っていない。当たり前やけど。

    2005-09-06 00:20:00
  • 33:

    ナオ

    けど、ヒナをめちゃめちゃ愛してる元旦那から、思いがけないことを言われた。『俺らやり直さへんか?産まれてくる子、俺の子として育てていく。ヒナと産まれてくる子のために。別にオマエのことも嫌いちゃうし。』私は、答えに困った。少し考える時間をもらった。私と元旦那は円満離婚。もめて別れたわけではない。借金や、小さいケンカの積み重ねで別れた。若すぎたんやと思う。我慢することができずにただ、逃げたような離婚。別れる時、泣いたのは元旦那のほうやった。

    2005-09-06 00:29:00
  • 34:

    ナオ

    元旦那は私と離婚してから、彼女をつくっていない。人を好きになることができんくなったと前に言っていた。元旦那の気持ちは嬉しかった。けど、私の心の中には、まだゆうくんがいた。あんなひどいこと言われ、最後は携帯解約までして逃げた男やのに、私はまだ好きやった。断ったけど、ヒナの父親としてはこの先もつきあってく人なんやって思ったら、なんか心強かった。

    2005-09-06 00:36:00
  • 35:

    ナオ

    10月になり、お腹の子を産む日が決まった。10月24日。7ヶ月での出産。帝王切開二回目。出産のための入院。ヒナは元旦那の親が見ることになった。私が出産するとは知らずにだ。あんだけ、夜になるとママーって泣いてたのに、赤ちゃん産むためよって説明しといたから、泣いてぐずることはなかったみたい。ヒナもあの小さい身体で心で淋しい思いして我慢してた。早くヒナのもとへ赤ちゃんと2人で帰りたい!

    2005-09-06 00:42:00
  • 36:

    ナオ

    帝王切開なので分娩室ではなく、手術室に運ばれた。赤ちゃんのために下半身麻酔をかけた。おなかから下では、器具の音。20分ほどして、『オギャー!!オギャー!!』産まれた!男の子。早く産んだのと、羊水が少なかったために少し小さな男の子。涙がとまらなかった。お腹を縫わないといけないので、短いご対面で終わった。赤ちゃんは1900グラムの未熟児。すぐに保育器の中に入った。手術室から、部屋にもどり、麻酔が完全にきれるまで眠った。目がさめて病室を見渡した。私の他に三人、出産を終えたりこれからっていうお母さんが入院していた。

    2005-09-06 01:08:00
  • 37:

    ナオ

    賑やかだ。みんなそれぞれに、たくさんのお見舞いの人がきていた。私は一人やった。産むと決めた時から覚悟はしていた。でも淋しかった。私のとこだけ誰もいない。誰からもおめでとうと言われない。さっきとはまた違う涙がこぼれてきた。でも泣いてはいられない。これからもっともっと大変なんやから!自分に言い聞かせ、涙を拭いた。産婦人科の先生がやってきた。赤ちゃんのことを話してくれた。『小さかったなぁ。羊水少なかったわぁ。出血の量と合わしても、缶ジュース一本分もなかったから。でも、元気にミルクも飲んでたから!頑張ってくれるよ』

    2005-09-06 01:17:00
  • 38:

    ナオ

    『ありがとうございます。赤ちゃんいつ会えますか?』と聞くと、『今日は動いたらあかんから、明日の昼間かな。保育器の中やから連れてきてあげられへんから。待ってな。明日まで。』残念やけど仕方ない。ヒナの時もそうやったし。『わかりました。』そう返事をした。先生はまだ話を続けた。

    2005-09-06 01:22:00
  • 39:

    ナオ

    『未熟児で産まれたから赤ちゃんは小児科の先生にみてもらうから。あと、落ち着いて聞いてほしいことがある。赤ちゃんな、右手の親指が二股のような別れてて、指が六本あるねん。これについては、形成の先生に診てもらうようにするね。詳しいことは形成の先生に聞いてね。すぐにくるから』そう言って部屋をでた。頭の中に?がいっぱい浮かんできた。なんて言ったん?えっ??指が六本?どういうこと?先生なんて言うた?これは夢?そんなことが頭の中でかけめぐってると、形成の先生がきた。

    2005-09-06 01:33:00
  • 40:

    ナオ

    『はじめまして。門脇です。早速ですが、赤ちゃんの指ですが、六本あります。親指がふたつあるような形になっています。神経は両方にあり、爪もはえています。このような赤ちゃんは2000人に1人の割合で産まれます。足の指にでるケースがほとんどで、手の指はマレですね。母子多指症と言います。一歳前後で、どちらかの指を切断し、神経を残った指につなぐ手術をします。』門脇先生は淡々とそう説明してきた。頭の中にさらに?がうかぶ。なにを言ってるのか理解したくてもできない。いや、したくないからできないのか…。どちらにしろできない。

    2005-09-06 01:46:00
  • 41:

    星羅 ◆HIME4lHs.o

    ナォチャン初めまして(o^□^o)ヮタシも一児のママ☆彡
    読んでるカラガンバって最後まで書いてネ??

    2005-09-06 01:51:00
  • 42:

    ナオ

    星羅さんぁりがと?頑張ります?もう少し更新しまつ?

    2005-09-06 02:26:00
  • 43:

    ナオ

    信じられなかった。明日の昼、自分の目で確かめるまでわ…。その日は眠れなかった。頭の中で想像したけど、想像もつかない。

    2005-09-06 02:29:00
  • 44:

    ナオ

    次の日。看護婦さんが迎えにきてくれて、新生児室に向かった。お腹を切った痛みと、赤ちゃんに会える喜びと、指のこと、いろんな気持ちが複雑に絡みあう。部屋に入り、手をきれいに洗い消毒をし、白衣と帽子を身にまとい、赤ちゃんの寝てる保育器の前にむかった。とても小さく、新生児用のオムツでもブカブカだ。手をグゥにして眠っていた。グゥにしてる手からは、丸めることのできない、指が一本みえた。ゆっくり指の本数を数えた。六本ある。何度も何度も数えた。何度数えても、やっぱり六本ある。なんとも言えない感情が胸をかけめぐる。

    2005-09-06 02:38:00
  • 45:

    ナオ

    現実を知った。夢でもウソでもなかった。門脇先生が言ったことはほんまやった。元気に産まれてくれてよかった。だけど…。門脇先生にたずねた。『なぜ、こんなことになったんですか?原因はやっぱり私なんですよね…?』先生は、『多指症はね、なぜなってしまうか、原因はまだ分からないんだ。でもひとつ言えるのはお母さんのせいじゃないよ。自分を責めることはしなくていいんだよ。』そう言ってくれた。でも…。

    2005-09-06 02:46:00
新規レスの投稿
名前 (8文字まで)
E-mail
必須本文 (750文字まで)
今なら…今だから…そしてこれからは…を見ている人におすすめの掲示板

スレッドタイトルを対象とした検索ができます。
※スペースのあり、なしで検索結果は異なります。