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  • 1:

    ↓下記URLレスNo304の続きです
    こちらから読んでください。

    http://bbs.yoasobiweb.com//test/mread.cgi/yomimono/1124193696/-5

    2005-08-17 11:07:00
  • 201:

    『瞳‥?!そろそろ起きてっ。。遅刻するよっ!』
    私の髪の毛を 撫でながら軽く頬っぺたに触れる。
    『んー‥。』
    『もぉー!!瞳ちゃん!』
    ずっと私の首元にあった手を抜き 全身を思い切り こそばして来る。

    2005-08-17 18:37:00
  • 202:

    『キャッ!!』
    一瞬だけ腰に触れた手‥
    『もぉー!!私、こそばがりゃから止めてょぉ‥』
    目をこすりながら 少し口を尖らせながら言った。
    『ごめん、ごめん。』

    2005-08-17 18:38:00
  • 203:

    『ぅーん。。今何時?』
    タオルケットを被り直し もう一度 目を閉じた。。『もう六時やで!』
    『うーん。眠いから‥って6時?!』

    2005-08-17 18:39:00
  • 204:

    『六時って夜の?!』
    慌てて飛び起き携帯を探す、、テーブルのうえにベットの上。。カバンの中身を出して底にある携帯を取り出す。携帯を開いてみても画面は暗いまま‥
    『電源切れてるし‥』

    2005-08-17 18:40:00
  • 205:

    もしかしたら・・・
    一瞬 脳裏を霞めたのは 一輝からの連絡。。
    あるはずが無い事は分かっているのに期待をしてしまう自分がそこにいた。。
    『春ってFOMAだっけ?』 『うん!』
    幸い 同じ充電機を借り 私はすぐに電源を入れた。

    2005-08-17 18:41:00
  • 206:

    画面が光を取り戻し 私のお気に入りの待ち受けが表れると同時にメールのマークと不在着信の文字。。
    少し心を弾ませ 不在のボタンを押す。
    でも そこに番号だけの履歴は無かった、、
    客四人からと残りは全て 唯からの電話。。

    2005-08-17 18:42:00
  • 207:

    メールを開いてみると 客からの食事の誘いと残りは唯。。【連絡下さい】【電話下さい】同じようなメールが何件も‥。
    急いで かけてみる。
    プルルッッ━・・
    『もしもしチーママ?』
    呼び出しと同時に出た唯。『もしもし!?どしたん?』

    2005-08-17 18:43:00
  • 208:

    『いや‥昨日帰ってきてないですよね?今何処ですか?主任と何かあったんですか?!』
    私に話す間を与えてもくれず 一方的に話す唯に私は少し圧倒された。
    『ごめんね。心配した??今は‥はッ』
    春と言いかけて やめた。

    2005-08-17 18:44:00
  • 209:

    『今は友達の所!今からそっち戻るから‥』
    春の所と言わなかったのは自分が最低な事してると自覚しているから。。言わなかったワケではなく 言えなかった。軽蔑される事が恐くて・・・
    『春、帰るね。。』

    2005-08-17 18:44:00
  • 210:

    『えっ?!ご飯でも食べに行こうと思ったのに‥』
    『ごめんね。仕事あるし・・・』
    カバンに荷物を詰めながらあまり春の顔を見ないように話した。
    『じゃ同伴するゎ!!それやったら飯行けるやろ?!』ニコニコしながら話す春‥

    2005-08-17 18:45:00
  • 211:

    『そんなんお金勿体ないからィイゎ…』
    『別にいいやん!瞳の働いてる所や働いてる姿見たいし。。』
    『でも‥』
    『来られて困るような事あるん??』
    困るような事はない・・・でも‥。。

    2005-08-17 18:46:00
  • 212:

    『分かった!じゃ、ちょっと時間遅らして貰うゎ!!』『ありがと!何着ていこかなぁぁ‥』
    クローゼットの服を見ながら呟く春は とても可愛かった。
    ジーパンにチノパン‥Tシャツにジャケット。。
    鏡の前で何度も合わす春。

    2005-08-17 18:47:00
  • 213:

    『んー何か微妙‥』
    『こっちのがィイかなぁ』何度も着替えてはブツブツ言いながら鏡の前で一人 ファッションショーをしている。
    『ごめん。瞳‥いい?』
    『うん!』

    2005-08-17 18:48:00
  • 214:

    何十分ものファッションショーの結果 最終的に 辿り着いたのは【夢を売る仕事】の象徴…
    『今からは春が客やのに、どう見ても私が客やん!!』スーツ姿の男と並んで歩けば私がどれだけ正装しても明らかに私が【客】

    2005-08-17 18:49:00
  • 215:

    『そうかなぁ‥カップルに見えん?!(笑)』
    スーツの襟を立て 髪の毛を手グシでセットしながら鏡越しに私を見ながら言う『見えないよ!!(笑)』
    客にメールの返事を返しながら 答える。
    『じゃ行こうかぁ!』

    2005-08-17 18:50:00
  • 216:

    私のカバンを持ち 部屋の明かりを消す。
    『一回家寄っていい?服着替えたいから』
    タクシーを止めて 自宅へと向かう。
    タクシーの中でも手を繋ぎ周りから見れば 幸せなカップルそのものだろう‥

    2005-08-17 18:51:00
  • 217:

    肩に寄り添い手をキツク握り締める。。
    一輝が帰ってくることはない家・・・
    でも【もしかしたら‥】が頭から離れない。。
    『どうする?上がる??』タクシーで待たせるのも悪いと思い 一応聞いてみる

    2005-08-17 18:52:00
  • 218:

    でも本当は・・・
    『いいん?』
    予想通りの返事。
    『いいよ。。』
    手を繋ぎエレベーターに乗る。ドアを開けると 唯が慌てた様子で仕事の用意をしていた。

    2005-08-17 18:52:00
  • 219:

    『ただいま!!』
    靴を脱ぎ 春を手招きする『あっ!!おかえりなさぃ』私達 二人の姿を見ても 唯は何も反応しなかった。多分 スーツ姿の春を一輝と思ったのだろう‥
    『春、座って待ってて』
    春に告げたと同時に唯が 春の顔を確認して 驚いた様子で私を見た。

    2005-08-17 18:53:00
  • 220:

    『すぐ用意するから、ちょっとだけ待ってて。唯ちゃん‥今日同伴やから少し遅れるって皆に伝えといてくれる?』
    『分かりました。』
    春に関しては何も言わなかった。言っても同じ‥
    ありのままの現状を見て そのまま好きな様に解釈してくれたらぃい。。

    2005-08-17 18:54:00
  • 221:

    急いで着替えて軽く化粧を直す、、
    私がただの女の子【瞳】から【チーママ瞳】に変わる瞬間。
    『お待たせ‥』
    『もーいいん?』
    『うん。行こっか!!』

    2005-08-17 18:55:00
  • 222:

    カバンを持ち玄関で靴を履く。。
    『あっ!!忘れ物‥』
    半分履きかけた靴を脱ぎリビングに戻る春を追い掛け私も靴を脱いだ。
    『えっと‥唯ちゃんやんな?俺覚えてるかな‥』
    唯が小さく頷く、、

    2005-08-17 18:56:00
  • 223:

    『えっと‥唯ちゃんは瞳のこと好き?!』
    突然の質問に唯は少しビックリした様子で私を一瞬 見た。
    『はい。好きですよ。』
    その言葉に素直に喜んでる自分がいた。。
    『俺も瞳のこと好き‥一輝さんと同じ事は出来ないし同じ愛し方も出来ない。でも俺は俺なりに瞳の事考えてるから‥。』

    2005-08-17 18:58:00
  • 224:

    ん・・・何この空気‥
    みんなが目と目を合わす。『えー。。以上‥春斗の今の気持ちでした。。』
    ━━━━・・・
    『ハハハっ‥何それ‥』
    私が笑うとみんな笑いだした。。

    2005-08-17 18:59:00
  • 225:

    『いや‥なんかさっ・・・あれやん!!分かるやんなっ?俺が言いたい事‥!?』
    同意を求めるように春が唯の方を見る。
    さっきまで硬い表情だった唯の顔は崩れ笑顔に満ちていた。。
    『はい。分かりましたっ‥チーママの事、宜しくお願いしますっ!!(笑)』
    ペコリと頭を下げ 私の方を見てニッコリと笑った。

    2005-08-17 18:59:00
  • 226:

    正直 不安だった。。
    一輝の事・・・
    春の事・・・
    【軽い女】と思われる事が嫌で 軽蔑される事が 不安で。。
    でも 春のお陰で その心配は 一気に取りのぞかれた。

    2005-08-17 19:00:00
  • 227:

    『…ありがとっ‥』
    『えっ?何か言うた?』
    『何も言うてないょ!!もぅ早くいかな時間なくなるで!唯ちゃん、後でねっ!!』唯は 満面の笑みで私を送り出してくれた。
    残る問題は二つ・・・

    2005-08-17 19:01:00
  • 228:

    この世で一番愛する人と
    この世で一番憎い人の事。
    何も感じてない訳じゃない。正直 辛かった‥悲しかった‥悔しかった‥
    憎む相手は美香じゃない。私を裏切った一輝・・・ 我儘も言わず ひたすら ィイ人のフリを続けた。

    2005-08-17 19:02:00
  • 229:

    一輝を失わない為に 沢山我慢した。
    この幸せを守る為に 色んな物を犠牲にした。
    それでも 天秤にかけられた時 私は簡単に浮いてしまったんだね。。
    当たり前のように一緒にいれると思っていた貴方が 急に姿を消してから 私は貴方を嫌いになろうとした。

    2005-08-17 19:03:00
  • 230:

    いっぱい いっぱい 嫌いな所を探した。
    ご飯作っても 残すし、服は脱いだら脱ぎっぱなし‥亭主関白で お殿様。。
    浮気はするし 隠そうともしてくれないし最低!!
     
    でも やっぱり嫌いになんてなれない。。

    2005-08-17 19:04:00
  • 231:

    思い出すのはィイ事ばかりで 楽しかった事ばかり。 
    初めて作った料理‥
    一輝の大好きなハンバーグは焦げて真っ黒だった。 でも『おいしい!』って全部食べてくれたよね。
    一緒に出かけた時 服の裾を持って歩く私を見兼ねて手を繋いでくれたよね。
    『愛してる』と言って 私に指輪をくれたよね。

    2005-08-17 19:05:00
  • 232:

    ミカに秘密がばれた時‥
    『店辞めてもいいから』と言って私を守ってくれようとしたよね。
    思い出す事は楽しい事なのに涙が出そうになる‥。
    まだまだ 好き。日に日に強くなる愛情。
    一輝 最後でいいから… 会いたい━・・・

    2005-08-17 19:06:00
  • 233:

    『―‥っ・・瞳?!』
    『えっ?!何?ごめん。。』『この店あんまりやった?!口にあわへん?!』
    春が連れてきてくれたのは少し上等な居酒屋・・・
    『ん?美味しいよ!!』

    2005-08-17 19:13:00
  • 234:

    『無理してない?』
    箸を置き 真剣な目をして春が言う、、
    『してないよ!ちょっとトリップしてた‥(笑)』
    私はいつでも一輝の事が 頭から離れない。
    思い出はすごく鮮明‥ 少し気を抜けば 頭の中は一輝一色に染められてしまうぐらい。

    2005-08-17 19:14:00
  • 235:

    『瞳これも美味しいで!!』春が取り皿に取り分けてくれる。
    『ごめん。気利かなくて‥春は優しいねっ。』
    しみじみと言った…。
    というより しみじみ実感した。

    2005-08-17 19:15:00
  • 236:

    車に乗るときはドアを開けてくれ‥
    道を歩くときは必ず車道側が春。さり気なくエスコートしてくれて自分のカバンすら手にはない。
    食事中も一品来るたび 取り分けてくれて飲み物が 残りわずかになれば 次の飲み物を聞いてくれる。
    すごく大切にされてるのに嬉しいのに‥心地よくは なかった。

    2005-08-17 19:16:00
  • 237:

    『そろそろ行こっかっ!!』小さく頷くと すぐさま私のカバンに手が伸びる。
    『いいよ、、自分で持つから‥』
    カバンを引っ張るようにして春の手から自分の手に奪い返した。
    『何で…?!気使ってるん??まぁィイや!いこ!!』そう言うとすぐに私の手を握り出口へと向かった。
    『ちょっ!!春?お金払ってないし‥』

    2005-08-17 19:18:00
  • 238:

    春の手を振り払って財布を出す。。
    『もぅ払ったよ?!』
    ニコニコしながら春が答える。
    『えっ?!いつ??』
    『瞳がトイレ行ってる時にちゃんと払ったよ!瞳おるのに食い逃げなんかせんって!!(笑)』

    2005-08-17 19:19:00
  • 239:

    グイグイ私の腕を引っ張る彼を【紳士】だと思った事は間違いない。。
    『春、ご馳走様‥』
    『いえいえ。ごめんなっ!しょうもない店で‥』
    私は首を横に思い切り振った。

    2005-08-17 19:21:00
  • 240:

    『瞳の店ってどんなんやろ…。』
    『何か緊張してきてんけど‥。。』
    店へ向かうタクシーの中、春はずっとそんな事ばかり言っていた。
    でも私も同じ気持ち…
    店に近ずくにつれて 私の心臓は早くなり手は汗ばんでいる。

    2005-08-17 19:22:00
  • 241:

    私が一輝に捨てられた事はきっとスタッフ全員が知ってるはず・・・
    誰より負けたくなかった相手に負けた私のプライドはこれ以上崩れようがない程粉々に崩れ落ちていた。
    『ここでいいです。』
    運転手に告げ タクシーから降りてビルを見上げた。『ここ?』
    頷き 春の手を引っ張りエレベーターに乗り込む。

    2005-08-17 19:23:00
  • 242:

    女としては負けた私‥
    仕事では もう負けれない!!
    私の中に残る小さなプライドを支えてくれるのは【チーママ】という肩書きだけ。ただそれだけ・・・

    『先、入って‥』

    2005-08-17 19:24:00
  • 243:

    春が黒色の扉を手前に引く『いらっしゃいませ』
    女の子が普段の話声より半オクターブ上げた声で春を迎え入れる。
    後ろをついて入る私‥
    ━━━━!!━━━━━…みんなの視線が集中する中一際 私に視線を向けた人間と目が合った、、
    『いらっしゃいませぇ〜初めましてじゃないですよねぇ?!』

    2005-08-17 19:25:00
  • 244:

    名刺片手に 春の席に図々しく座る。
    『お久しぶりです‥』
    春の方が頭を下げて挨拶をした。
    『春、ちょっとだけ待っててね。焼酎でいい?』
    私は彼女の存在を無視してカバンを置きに向かった。『祐貴!!』

    2005-08-17 19:25:00
  • 245:

    祐貴とは店の中で一番仲のいいボーイ。
    『はい?!』
    ニコニコしながら寄ってくる。年は一つ上。オープンからの仲でチーママになるまでは彼に頼りっぱなしだった。今となれば錯覚かどうかさえ分からないけれど恋をしなかったと言えば嘘になる。。
    でも 私がチーママになってからは お互い距離を保つようになった。

    2005-08-17 19:26:00
  • 246:

    女の子とボーイの恋愛は絶対に禁止・・・
    その言葉でもみ消せる程度の気持ちだった。
    今でも思う…。
    一輝ではない誰かと一輝と出会う前に恋愛をしていたら・・・こんなに苦しくはなかったかも知れない。

    2005-08-17 19:28:00
  • 247:

    『あそこ‥ハウスの焼酎出して、ヘルプ唯つけて!』
    春の席を指差しながら言うと ニコニコしながら祐貴は親指を立てて 首を傾けた。。
    『違う!!そんなんじゃない‥もぉ!そんなんいいから早く仕事しぃ!!』
    『ええ男やん。頑張れ!』
    ポンポンと私の肩を叩きながら奥に向かおうとした 祐貴のスーツの裾を思いっきり引っ張り足を止めさせた。。

    2005-08-17 19:30:00
  • 248:

    『ん?!』
    ボーイなら知ってるはず‥
    『知らないの?私の彼氏は今のミカの彼氏‥だからミカはつけないでね!!』
    にっこり 満面の笑みで告げ私は春の席に戻った。

    2005-08-17 19:31:00
  • 249:

    『春、ごめんね。お待たせ…隣失礼してもいいですか?!』
    『どうぞっ!!』
    脱いでいたスーツを退けて手招きをする春。
    『すいません!これ、かけといて!!』
    春の手にあった上着を大切そうに預かりボーイに渡す『何か瞳じゃないみたいやなぁ・・・変な感じ。。』

    2005-08-17 19:32:00
  • 250:

    小声で呟くように言った春 
    それは私だって同じ‥
    今 隣にいる春と店での春は同じ人間なのに まるで違う人のよう・・・
     
    キラキラしたネオンが輝く繁華街も 昼間見れば ただのビジネス街。

    2005-08-17 19:33:00
  • 251:

    沢山の誘惑があるこの町も昼間見ればただの雑居ビル 
    暗い照明も心地よい音楽も【ホストクラブ】という肩書きが無ければ ただのカラオケボックスや居酒屋と同じ。。
    お酒が飲みたいから行く場所じゃない‥

    2005-08-17 19:36:00
  • 252:

    スーツを着た男が作ってくれた お酒は ある意味ドラッグ‥
    心地よく酔わせてくれて 現実逃避をさせてくれる。ここでは 私達は女王様‥ 
    要望は何でも聞いて貰える
    お金さえ使えば‥

    2005-08-17 19:37:00
  • 253:

    春もそう・・・
    作られた世界の中‥
    本当は男らしい彼も店の中では【甘えた】という設定 
    『何か違う?!(笑)春だって違うよ!』
    クスクス笑いながら答えた 

    2005-08-17 19:39:00
  • 254:

    違うのは当たり前‥
    この仕事自体が偽りで固められているのだから‥
    『俺は一緒やん!!何か緊張するわ!瞳も飲めば?』
    『いただきます!』
    ボーイを呼ぼうとした時 ニコニコ笑いながらグラスを二つ持った唯が私達の席に近ずいて来た。

    2005-08-17 19:41:00
  • 255:

    『お邪魔してもいいですかぁー?!』
    『邪魔するなら帰って!!(笑)嘘やで!どうぞ!!』
    『失礼しますっ‥』

    2005-08-17 19:42:00
  • 256:

    『唯ちゃん作って‥』
    唯が二つのグラス一杯にアイスを入れ 焼酎を注ぐ。その様子を見ながら 私は目だけを動かし祐貴を探す ━━━━━・・・
    目で合図を送る。
    すると祐貴はすぐに私達の方に来た。
    『すいません、失礼します。ミカちゃん‥』

    2005-08-17 19:44:00
  • 257:

    『えっ?何で?!』
    ミカが不服そうに言う。
    私は知らないフリをして3人で話を進めた。
    『春くん?!ミカここにいたらダメ??』
    黄色い声を出し 上目使いで聞く。

    2005-08-17 19:45:00
  • 258:

    私への挑戦状かとも思えるその態度に私は腹が立って仕方なかった。
    ムスっとした顔の私を春の困った顔が覗き込む。
    『みかちゃん‥』
    私は名前を呼びながら手のひらをミカに向けて その手を後ろの席に向けた。

    2005-08-17 19:46:00
  • 259:

    【あっちに行って‥】
    言葉に出来ない分 態度で示したつもりだった。
    『春くん?!いていい??』私の事など見えてないように春に話かけるミカ。。
    『う…ん、、』

    2005-08-17 19:47:00
  • 260:

    渋々了承したという感じの春斗。私の顔を覗き込み 私の顔色を伺う。
    『春くんっ!!ミカもいただいていいですか?』
    コクリと頷く春を横目で見た。春が悪い訳ではないのは分かっているのに それでもミカだけは拒んで欲しかった。。
    美香だけは・・・

    2005-08-17 19:47:00
  • 261:

    『すいません!レーディースグラス下さい!!』
    手を上げながら ミカが大きな声で言う。
    彼女は何をしたいのだろうか・・・
    欲しかったもの‥
    彼女にとっての1番は・・・【彼】━・・一輝。。

    2005-08-17 19:49:00
  • 262:

    『失礼します‥』
    コトン――‥
    祐貴がグラスをテーブルに置きながら私の方を見る。ムスっとした表情で私は祐貴を見つめる。
    複雑そうな唯の顔‥
    困惑した春斗の顔‥

    2005-08-17 19:50:00
  • 263:

    ここだけ‥この席だけ 空気が違うかった。
    そうさせてるのは私・・・分かっていても笑うことなんて出来ない。。
    今まで 何があっても笑えていた。
    例えそれが身内の不幸でも‥
    でも今の私は笑い方を忘れた。作り笑いすら出来ない

    2005-08-17 19:51:00
  • 264:

    『いただきますっ!』
    ミカが嬉しそうに春とグラスを合わせる。
    『春君は最近お店はどうなの?ってかチーママと同伴とかビックリしたしっ!!』
    ニコニコ笑いながら話すミカは私の方を一瞬たりとも見ない。
    『店はボチボチですねっ‥』なるべく店の話は避けようと努力してくれているのか春はそれ以上店については何も答えなかった。

    2005-08-17 19:52:00
  • 265:

    『すいません。チーママ』祐貴が私を呼びにくる。。
    この席にいたいような‥ いたくないような・・・・でも他の席に挨拶に回るのも私にとって大切な仕事。
    『春、ちょっとごめんね』唯の肩を二度軽く叩くと 首を二度大きく振る。。
    【お願いね‥】という意味初めてミカと目があった。
    私は少し睨みながら席を後にした。

    2005-08-17 19:55:00
  • 266:

    新規の客だった事もあり 話は弾み お酒も結構なペースで進んだ。。
    話の間を見計らって席を立ち春の席に向かおうとすると祐貴が私の事を呼び止めクロークの方に足を運んだ
    『何?!』
    愛想もない話し方の私‥。
    『切れるな!!瞳、仮にもチーママやで?分かってるよな?!今日の瞳は最悪や!プライベートで何があったかは知らんけど今は仕事中やねん。余計な事考えるなっ!笑え!嘘でも笑え!』

    2005-08-17 19:57:00
  • 267:

    彼の言ってる事は最もな事。分かってるけど‥
    『‥ありがと。』それだけ言い私は急いで 春の席に向かった。
    『ただいまっ!』
    『瞳、遅いゎ!!』
    春がすねたように口を尖らせながら言う。

    2005-08-17 19:58:00
  • 268:

    『ごめんなさぃ。。ってか春、顔赤いけど大丈夫?』
    目の周りや頬は赤くなり 充血がちな目を見ながら言う。
    相当 飲んだ顔・・・ふと ボトルに目をやると満タンだった筈のボトルは後 残りわずかになっている。
    『結構、飲んだ?』
    春にではなく 唯に聞く。『はい。ゲームで‥』

    2005-08-17 20:02:00
  • 269:

    苦笑いしながら唯が答える
    『そうなん?!何のゲーム?私も寄せて貰っていい?』
    春の隣に寄り添い 歌を歌ったり手を使ったゲームを色々した。
    その間 勿論 美香とは一言も話してない。
    でも さっきの祐貴の言葉を思い出し 私は必死で笑顔を作っていた…つもりだった。

    2005-08-17 20:04:00
  • 270:

    『あっ!!この歌めっちゃ好きっ!彼氏がいつも歌ってくれるねん!!』
    唯が春にリクエストした曲はラブバラード・・・
    【愛してる】【側にいて】そんな甘い台詞が並べられた曲。その曲が転送され音楽が流れた瞬間 ミカが嬉しそうに声をあげた。。
    だから‥何?!
    心の中では そう思ったが笑顔を作り私はミカに初めて話かけた。

    2005-08-17 20:05:00
  • 271:

    『ミカちゃん。。春君の前だから言わせて貰うけど彼氏を作るなとは言わないけれどゲストの前ではあまり彼氏の話は‥ねっ?!』
    私への当て付けな事は分かっている。
    でも これ以上落ちるわけには行かないから‥
    何もない平気なフリをして ミカに話かけた。。
    ミカの挑発には乗らない。

    2005-08-17 20:06:00
  • 272:

    『すいません。』
    素直に謝ったミカに正直 驚いた。
    『次から気をつけてね‥』呆気にとられながら 春の歌を聞こうとした。
    『でも春くん、私の彼氏の事知ってるし‥』
    前言撤回!! この台詞が言いたかったに違いない‥私の彼氏は一輝だと・・・

    2005-08-17 20:08:00
  • 273:

    『そうなの‥』
    それ以上の言葉が見つからず 私は黙ってしまった。
    『さっきも話してたから‥春君の前ならいいかなぁ。。って‥発言が軽率でした。すいません。』
    私はただ頷いただけ。

    2005-08-17 20:09:00
  • 274:

    何組かゲストが帰った為 新人の女の子二人も春の席につく事になった。
    二人とも 全くの素人・・
    『何か最初の頃の唯ちゃん見てるみたいやわ。』
    私が言うと みんなが唯を一斉に見る。
    今でも可愛い唯だが 日に日に成長して行くのが 目に見て分かるほど・・・  もうミカと同じ席に付けても対等に見える。

    2005-08-17 20:11:00
  • 275:

    『春さんは‥同業者さんですよね?!』
    新人の一人 愛が言う。。
    『まぁ・・・』
    グラスにある焼酎を二口程飲み、少し答えにくそうに春が言う。
    『生ホストさん初めて見たぁ!!かっこいいー!!!』二人とも学生のバイトだから多分ホストクラブなんて何かない限り行かないだろう。芸能人を見るかのようにキラキラした目で春を見つめる様子を見て自分にもあったそんな時代を思い出した。

    2005-08-17 20:13:00
  • 276:

    ━━━━・・・
    『じゃぁ番号教えて!!』
    仕事が終わりコンビニに向かう途中 黒い服の男が私の左後ろから近ずいてくる『今から何処行くん?』 
    またスカウトかぁ‥
    まだ私がお水をして間もない頃だった為勿論ホストになど行った事はなかった。『家帰りよるよ。』

    2005-08-17 20:17:00
  • 277:

    『もう帰るのぉ??ちょっと時間ない?!』
    私の隣に並びながら必死で話かけてくる。しつこくついてくるので足を止めて用件を聞いてみる事にした。
    『何?』
    『いきなり止まるからビックリしたわ!!今から俺の為に一時間だけ時間くれへん?』

    2005-08-17 20:18:00
  • 278:

    『何のスカウト?』
    どうせ いつもみたいにセクシーキャバクラや風俗のスカウトだろうと思った。
    『いやスカウトじゃないで‥一応俺、、ホストなんですが・・・』
    驚いてその男を見上げた。
    ホストってテレビでしか見たことが無かった。一日に何十万、何百万のお金が動いて テレビの向こうの世界とばかり思っていた。

    2005-08-17 20:19:00
  • 279:

    『ホスト?!』
    上から下まで何度も視線を動かしてその男を見た。。
    『俺まだ新人やから客捕まえるまで店戻れないねん。一時間でいい!金も俺が払うからお願い‥一時間だけ俺に時間ちょうだい!』
    一生懸命 話す彼は決してホストに向いてる感じではなかった。今はもう 顔すら思い出せないが しわしわのスーツに履き崩された靴。。
    それでも【ホスト】という看板が大きかった。

    2005-08-17 20:24:00
  • 280:

    『でも・・・』
    『ほんまにお願い!!かっこいい人つけるし絶対後悔させないから!』
    唾が飛ぶくらい一生懸命話し、必死なのは十分 わかった。
    『・・・分かった。』
    『本間に?!ありがとぉ!!マジで嬉しいゎ!絶対面白いから!!』

    2005-08-17 20:25:00
  • 281:

    店までの5分ぐらいの道程は 一瞬のように早かった。。
    『うゎー!!』
    テレビで見たような世界が私の目の前に広がっていた。
    初めて来た私は いろんな所を見渡しては一人で舞い上がっていた。
    『ここでいい?』

    2005-08-17 20:26:00
  • 282:

    『うん。』
    荷物を置き ふかふかのソファーに腰を降ろした。。
    『いらっしゃいませ。』 
    また別の男が方膝を付けて湯気のあがった お絞りを私の目の前に差し出した。
    『あっ‥すいません。。』慣れてない私は丁寧にお絞りを受け取り 少し手を拭き すぐにテーブルの上に置いた。

    2005-08-17 20:27:00
  • 283:

    テーブルに置いたお絞りは一瞬で可愛いあひるの姿に変身した。
    『すごーい!』
    手を叩いて喜んだ私に対して 男はニッコリ微笑みながら想像よりもハスキーな声で話かけてきた。
    『もしかしてホスト初めて?!俺は涼です。よろしくね。。何チャン?』

    2005-08-17 20:28:00
  • 284:

    心の中読まれた‥。
    『はぃ、、初めてです。ヒトミって言います。』
    男は ニッコリ笑い 名刺を丁寧に渡してきた。
    周りの席では 賑やかな笑い声が響き 隣ではシャンパンコール。。
    スーツ姿の男達には 皆違った魅力があり 大金を使ってでも来る理由が少し分かった気がした。

    2005-08-17 20:29:00
  • 285:

    『ねぇ‥涼は売れっ子?』
    唐突な質問に彼は少し戸惑い気味だった。
    『ヒトミちゃんの想像に任せるよ。。』
    彼がタバコに火を付ける姿‥酒を作る姿‥上手な話にふと見せる笑顔。。
    全てが格好良く見え 一時間のつもりが結局最後までいた。

    2005-08-17 20:30:00
  • 286:

    『ありがとう。楽しかった!メールして来てね』
    これが私のホスト初体験。テレビで見た世界と自分を照らし合わせて優越感に浸っていた。
    それから私は何度も涼の店に通った。恋をしていた訳ではなく そこにいる自分が格好良いのだと勘違いしていたから・・・
    結局 彼は私を抱いた。
    でも その瞬間 私と涼のゲームは終わった。

    2005-08-17 20:32:00
  • 287:

    『どこ行く?瞳どっかイイ店ないん?』
    メールを作りながら恵子が言う。彼女は昔からの友達で同業者。気はきついけれど人の事を考えれる実はイイ人間。
    『イイ店ねぇ‥ないっ!!』用事もないのに電話帳を上から見ていき答える。
    『行く??』
    携帯の画面をこちらに向けて恵子が聞いてくる。画面には【涼】と出ていた。

    2005-08-17 20:33:00
  • 288:

    私は首を横に振る。
    『何で?もしかして何かあった??』
    ニタニタ笑いながら私に詰め寄ってくる恵子。女の子だし こんな話は大好きだけど何故か涼との事は言えずに‥というより言いたくなかった。
    『別に何もないけど飽きた。私は仕事に生きるから』
    少し背伸びをしながら答えてみた。ちょうど 私がチーママになって間もない頃だった。

    2005-08-17 20:34:00
  • 289:

    『仕事ね・・でも、良かったね。認められたって事やん!瞳頑張ってたもんなぁ‥。安心した。』
    『ありがとう!恵子も早く店辞めて、うち来てよ!!』
    そんな しょうもない話をしていると 二人組が私達に向かって歩いてきた。 
    ─────・・・
    私と恵子の目が自然にあう

    2005-08-17 20:35:00
  • 290:

    『どうせ暇だしいっか‥』恵子が小声で言うのと同時に私も頷く。
    猿みたいな奴と明らかにホストに向いてなさそうな奴
    『ねぇねぇ‥お姉さん!今から、ど・・』
    『いいよ!何処の店?』
    『えっ?!』

    2005-08-17 20:37:00
  • 291:

    話し終えてもないのに恵子が被せて話す。
    『キャッチやろ?暇やし行くわ!』
    『ほんまに?名前なんて言うん?』
    猿が嬉しそうに私達二人の間に入ってこようとした。
    『そんなんどうでもいいから早く店つれてって!男前おる?』冷たく話す恵子に二人は少しアタフタしている様子だった。

    2005-08-17 20:38:00
  • 292:

    気難しそうな客だと思っただろう。。
    猿は必死に話かけてくる。でも殆ど無視に近かった。私達は【ホスト】に興味があるんじゃない。
    【ホストクラブ】という 空間が好きなだけ。。  
    『ここやねん!』
    見上げると少し古びたビル。エレベーターを降りると真っ黒で大きな扉。

    2005-08-17 20:39:00
  • 293:

    『いらっしゃいませぃ!!』
    時間も早かったせいか 決して忙しいとは言えない状態の中 私達は席に案内された。
    『雰囲気良くない?』  私が恵子に言うと彼女はコクリと頷いた。
    『失礼します、、』
    お絞りを渡され 飲み物を頼む。

    2005-08-17 20:40:00
  • 294:

    『すいません。お邪魔します!!』
    店の客が少ないため 私達二人に対して 五人ものホストが席についた。
    取り合えず 乾杯をして 喉を潤す。
    猿から自己紹介が始まる。
    あまり聞かずに店を見渡した。暗めのフロアー、音楽も程よい音量で店の内装には結構こっていた。

    2005-08-17 20:41:00
  • 295:

    『すいません。初めまして一輝って言います』
    私の前に差し出された四角い紙切れ。彼だけが名刺を渡してきた。
    『あっ、、瞳です。』
    慌てて名刺ケースから一枚名刺を取出し 彼に差し出す。特にタイプだった訳ではないけれど 魅力があった。
    他のホストはチーママと分かった瞬間 態度が一気に変わった。

    2005-08-17 20:43:00
  • 296:

    それでも彼だけは特に何も突っ込んで来なかった。
    『お幾つなんですか?』『何処にすんでるん?』
    ありきたりな話ばかり‥ 結局私達は一時間ぐらいで店を出た。
    『ありがとうございました。また電話とかしても大丈夫ですか?』
    送りに出てきた一輝が言う

    2005-08-17 20:44:00
  • 297:

    『はい。待ってますね』 
    エレベーターに乗りながら私の中での最上級の笑顔で返事する。
    『有難うございました』 頭を深々下げるホスト達を振り返ることも無く私達は歩いた。
    『ないねっ‥』
    私がボソッと呟くと恵子は縦に二度頭を大きく振った

    2005-08-17 20:45:00
  • 298:

    きっと あの時・・・  一輝が名刺を渡して来なかったら私も名刺を渡したりしてないだろう。
    そして二度と会う事はなかっただろう・・・
     
    ♪♪♪〜【○90338∞∞∞∞】
    日曜日の夕方‥。する事もない私が一人家でダラダラしていると知らない番号からの着信。。

    2005-08-17 20:47:00
  • 299:

    『誰やろ‥』
    一度は通話ボタンに手をやるけれど今日は日曜日。。
    休みの日ぐらい ゆっくりしたいのが本音。
    まぁ いっか・・・と携帯をテーブルの上に置いた。

    2005-08-17 20:48:00
  • 300:

    ♪♪♪〜
    テーブルの上で鳴り響く携帯電話。急いで開き中を確認するとさっきと同じ番号『ゴホッ…』
    咳をし 声をワントーン上げて通話ボタンを押した。
    『はいっ・・・』
    『あっ!!もしもし?俺やけど分かる?』

    2005-08-17 20:51:00
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