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  • 1:

    もりやまはな

    早く来て…今日もまた?錠買ってしまった…4500円…相場より500円安かったから…別にやめれない訳じゃなぃんだけど…薬で自分をつかまえとけば…自分を自分でつかまえとけば…誰も来なくても生きていける。

    2005-10-25 12:03:00
  • 451:

    名無しさん

    2005-11-27 15:25:00
  • 452:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    501さん
    ありがとうございます。また感想などありましたら宜しくお願いします。

    2005-11-28 16:49:00
  • 453:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「おはよ」広くて深い色の石の玄関にピョンピョンと靴を脱ぎ捨てる健二。「おはよう。すいません、お風呂使いました。」なんで謝ってんのあたし・・・風呂あがりやし、素っぴんやし・・・まともに話すん初めてやし。しかもすいませんとか、なんか嫌味っぽいやん。むしろアタシの存在自体すいませんやのに・・・そっと足元から目をあげると、あたしと違って父さんの面影がある健二の顔。

    2005-11-30 16:39:00
  • 454:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「当たり前やん。使っていいで(笑)てかスッピンなったら更にあびる優に似てるなぁー」健二だって父さんに似てるよ。「そう?大家族スペシャルの子供産んだ長女に似てるって言われたことはあるけど」「本間やわ!むちゃ似てるわ!(笑)」 くしゃりと笑う笑い方まで似てる。むしろ笑い顔の方が似てるかも・・・。
    「レオさかってんちゃうぞーー!」あたしの足元でなぜか興奮気味のレオをかっさらうと「ファミマ行ってきてん。華さんも食べよや」「うん、ありがとう」頭に隆弘に言われた言葉がちらつく。作り笑顔は見抜かれる。愛想笑いは嫌われる。せっかく住ましてもらってんねんやから気使わさんようにしないと・・・

    2005-11-30 16:47:00
  • 455:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「好きなおにぎり取っていいで」ファミマの袋からおにぎりばかりが5つも出てきた。・・・健二、朝からこんなおにぎりばっかり食べるつもりやったんかな・・・「うん。」変り種のおにぎりとか、マヨネーズ系ばっかで選ぶのに困ったものの、しゃけいくらがまだマシな方だろうと思い、封を開けた。昨日は吐き過ぎたせいで、まだ胃がキリキリする。喉になんか吐いたものがつまってるんじゃないかって位に異物感を感じた。細くなりすぎた足が、裏庭側の窓に映る。何この気持ち悪い人間。ニコニコ話す健二の話に微笑みながら、クッションを体の上にさりげなくのっけた。こんなガリガリの体・・・気持ち悪い。

    2005-11-30 16:57:00
  • 456:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    おにぎりがやっと具に到達したのに、もうお腹っていうか胃の中がいっぱいでそれ以上飲み込めなかった。「華さん何時に出るの?」「今日なんか休もかなーと思って。最近休み過ぎて授業わからんし」3つ目のおにぎりを手にする健二「じゃあ俺も今日やーすもおっ。行ってもいかんでもどーせ一緒やし。」レオはおこぼれに預かろうと膝に前足をかけシッポをブンブン振っている。

    2005-11-30 17:03:00
  • 457:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「PS2取って来るから一緒にしよーぜ兄弟(笑)」半分笑えない冗談。「おー兄弟」隆弘にあれだけコテンパンに言われたのにやっぱりアタシは作り笑いをして健二に返した。健二が部屋にPS2を取りに行ってる間に、おにぎりをゴミ箱の奥のほうに捨てた。捨てるならくれよっといった感じに、レオがこちらを睨む。

    2005-11-30 17:08:00
  • 458:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    そっからあたしは濡れた髪を乾かしに行きたいとも言えず、健二と打ちどけようと必死だった。何か話が盛り上がる度に、ノリのいい女のフリ。と頭の中の隆弘が毒を吐いた。恐竜をばったばったと殺していくゲームをしながら「この恐竜見た目可愛いから、じっくり殺したら涼子怒りよんねん」ノロケかよ・・・「ノロケかよ」「ちゃうわ!」いやノロケだよ・・・

    2005-11-30 17:19:00
  • 459:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    途中であたしだけゲームオーバーになったので、健二が勝ち進んでいく様子をレオとポケーと眺めていた。健二ってゲーマーやなあ「遊びはなんでも好きやねん」無邪気な横顔にまた父さんを感じる。

    2005-11-30 17:21:00
  • 460:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    いっつもこうやって涼子はゲームしてんの眺めてんねんやろなー・・・。あたし、聡くんがゲームしてんの横で眺めてることなんか絶対できひん。1秒でも一緒にいたいって、どんな感覚なんやろ。あたしの暇やからとか、寂しいからとか、どっちでもいいからとか、そんな理由でセックスする気持ち、多分理解してもらわれへんやろなぁ。「あっそうや!華さん親父にいくら頼んだ?」テレビから目を離さずに、いきなり大きな声を出す健二にあたしもレオもビクついた。

    2005-11-30 17:27:00
  • 461:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「何が?」「クリスマスやん!あいつら洗濯も掃除も、たまにしかせーへんねんから!金もらってもいいし。なんか好きなもん頼んでもいいし。」「・・・・クリスマスいっつも花束とお金やった。」「親父が花束!!!」爆笑する健二。そんな変かな?「よく花買ってきてくれててん。ほぼ毎回。」まだ笑いながらゲームをセーブしスイッチを切る。「あーじゃあ、華さんラブなんやわ彼(笑)アイツ花粉症よりひどいアレルギー持ちで植物一切あかんねん。ばばあがガーデニングすんのも大反対で、なんかのどぎつい花植えるか植えへんかで離婚しそうにまでなってたもん。」

    2005-11-30 17:35:00
  • 462:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「花嫌いなん!?」嘘・・・マンションに住んでる時は、よく花の水変えたりしてくれてた。「嫌いとかじゃなくて、体質的に無理なんやと思うで。姉ちゃんもその体質受け継いでるから、臭いが無理!って庭のポプリむしって捨てたりしてた。(笑)」

    2005-11-30 17:40:00
  • 463:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    全然、知らんかった。父さんが花無理なんか。むしろ花が好きなんやと思ってた。だからひつこく買ってくるんやって・・・

    2005-11-30 17:41:00
  • 464:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    あの花はあたしだけのための花やったんや・・・・

    2005-11-30 17:42:00
  • 465:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    2005-11-30 17:47:00
  • 466:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    熱い涙。昨日流したのとは違う、体中から流れでたみたいな熱い涙がぽろぽろ・・・止まらない。
    あたし父さんに愛されてる。なんで気づかんかったんやろ。一番大切な家族ではなかったかもしらんけど、父さんはあたしを大切に思ってくれてたんや。

    2005-11-30 17:50:00
  • 467:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    この涙は薬と絶対無関係や。あたし自身の涙なんや。熱いなみだをぬぐう。父さん・・・次はいつ会えるんかな。涙のついた手の甲を見てそっと微笑む。

    2005-11-30 17:55:00
  • 468:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    PPPPP・・・PPPPPPPP・・・・・PPPPPP・・・・・・
    !?。家の電話が鳴った。・・・父さん?あたし出ていいんかな・・・。PPPPPPP・・・まだ電話は鳴り続けてる。PP・・・。あっ切れた。PPPPPPPPPP・・・また鳴り出すってことは?父さんか奥さんかな?PPP
    「・・・し、森山です。」もう下瀬じゃないって(笑)「あっこんにちわ。佐々木と申しますが・・・」鼻にかかった女の人の声。

    2005-11-30 17:59:00
  • 469:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「はい・・・」なんや違うんか・・・「健二くんいらっしゃいますか?」おおっ!「今ちょっとお風呂入ってますけど。」「すいません、携帯の番号わからなくなってしまって・・・お家にお電話させていただいたんですが?」・・・誰こいつ。涼子ではない。「あー勝手に番号教えたら怒られるんで」「・・・あーそーですかー。じゃあ佐々木直美から電話あったと、お伝え願えますか?名前言ったらわかると思うんで。番号は000-000・・・」「はい。はい。」メモを取るフリをして適当に聞き流した。
    カチャ・・・・誰あの女・・・。・・・・・・・・・・・・あたし涼子好きやし。涼子の見方やもーん(^_^.)無視無視。念のため家の電話線を抜いておいた。笑

    2005-11-30 18:09:00
  • 470:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    念のため風呂から上がった健二に確認してみる。「この前おった子、彼女?」「うん、彼女。可愛いやろ?」満面の笑みの健二。そーやんな・・・涼子が彼女であってるよな。直美って誰だ?・・・抹消、抹消。「うん。いい子そうやな、あそこの制服、よく梅田で見るわ。あたしどれでもいいから健二好きなピザでいいよ」てかピザなんか入らん。スープ系じゃないと無理・・・ピザを適当に頼んでいいと言い、電話があったため健二は部屋に上がって行った。・・・直美かな?(ーー;)ピザと飲めそうなさっぱり系のスープを注文するため電話線を入れなおし、もう一度抜いておいた(笑)

    2005-11-30 18:16:00
  • 471:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    しばらくするとレオがいきなり玄関に走り出した。%#&)=%$#・・・何か話し声・・・ピザ屋ではなく健二の友達のようだったので、そのままリビングでテレビを見ていた。携帯を見ると、聡くんから着信・・・・電話せんのんちゃうかったん?失笑。
    さっきの電話かかってきた時のあの慌てよう・・・やっぱり電話の相手は直美やろなー・・・それを相談するために友達呼んだんかな?

    2005-11-30 18:23:00
  • 472:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    健二にも浮気症な父さんの血、流れてるからなー・・・笑。

    2005-11-30 18:23:00
  • 473:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    ピンポーン。今度こそピザ屋かな?玄関に向かおうとした瞬間・・・・

    2005-11-30 18:26:00
  • 474:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    なんであたしの家にマサイの戦士が・・・・ピザをピザ屋から受け取っていた。「君何してんの・・・」呆然。「おー妹!ピザ食うか?」いやだから君何してんの・・・。びっくりし過ぎて立ちすくむあたし。「迎えに来たんだにょーん」「何を???」「ピザ食べよーお腹すいたー。」思考が働かず、ストンとテーブルの椅子に座り呆然とするあたし。我が家のようにコップを出し食事の準備をする隆弘。「あとで話すから。とりあえず友達っていう定で話して。」「・・・」

    2005-11-30 18:36:00
  • 475:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    ・・・やっと我にかえる。「ちょっ「あはははははははは」馬鹿でかい隆弘の笑い声。「あん「お兄やんタバスコどこ?」隆弘からリビングの入り口に目を移すと扉に寄りかかりながら健二が立っていた。ゴクリとツバを飲む。「お兄やん言うな!右の扉開けて」知り合い???ビックリしたあたしの服を机の下でひっぱる隆弘。「・・・あたしもお兄やんって呼ぼかな(笑)」ってとっさやからって何言ってんやあたしは!「タバスコあったぁ♪ハナクソはタバスコかける?」妙にニコニコしてる隆弘。「うん。…?それタバスコじゃないでソースやで(笑)」「えっ!?これタバスコじゃないの!?入れモノ似てるやん!」NHK並のオーバーリアクション「あーそれお土産にもらってん。アメリカで売ってる醤油やって。タバスコキッチンの棚に3種類くらい並べてあるわ」なぜかふてくされてる健二。「お兄やんひどい…(:_;)」

    2005-12-01 14:36:00
  • 476:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    この二人・・・どうやら知り合いらしい。・・・・。

    2005-12-01 14:43:00
  • 477:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    それからも呆然としたあたしをフォローするかのように隆弘はベラベラしゃべり、「チャーハン食いたい」って言って勝手にチャーハン作って食べて帰って行った。帰り道、「車で送ったるわ」という健二に「えーカーセックスカーなんか乗りたくないしー!華ちゃんが送って♪」

    2005-12-01 14:46:00
  • 478:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「お前、今の暴言・・・涼子に言うぞ」「エロネタは健二チクらんって知ってるもん。涼子硬派やから♪」・・・涼子硬派なんや((笑))

    2005-12-01 14:47:00
  • 479:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    盗聴されたり、FBIに追われたり、隆弘にいじられたり・・・健二ってなんか個人情報ばれまくりやなあ・・・

    2005-12-01 14:57:00
  • 480:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    あたし友達に(って言っても学校休んだってもうメールもくれんような奴らやけど)自分に腹違いの兄弟いたなんか絶対話されへんわ・・・。まぁそれだけ隆弘と健二が仲良しってことなんやろうけど・・・

    2005-12-01 15:04:00
  • 481:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    帰り道、家ではあんなにおちゃらけて好き放題してたくせに隆弘はほとんど話さなかった。聞きたいことは山ほどあったのに、何も聞けないような空気を出してる。駅に着く間際、「安心して。大丈夫やからな。」「何が?」「全部」と意味のわからない会話をしてあたし達はバイバイした。

    2005-12-01 15:05:00
  • 482:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    隆弘の待ち時間を潰したミスドの前を通る。ロングダウンを着ててもわかるガリガリな体。窓に映った自分を見るのが嫌で下を向いて歩いた。

    2005-12-01 15:08:00
  • 483:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    ・・・・・・・・・・・・どんどん気持ち悪い体になっていく。

    2005-12-01 15:14:00
  • 484:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    それから数日間。隆弘からはなんの連絡もなかった。たまに健二に会いにきてはあたしの部屋まで聞こえるくらいの大きな声で話し、久しぶりに帰ってきた奥さんに「今ホストのバーテンしてるから来てやー」と営業して涼子に本気で殴られていた。

    2005-12-01 15:18:00
  • 485:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    あたしの方は・・・

    2005-12-01 15:19:00
  • 486:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    でも確かにこの薬をやってからはご飯も食べれるようになり、よく眠れるようになった。そんなに毎日は薬が欲しい衝動に駆られなくなったけど、また吐いたり狂ったりするのが怖くて、毎日きちんと薬を飲んだ。

    2005-12-01 15:24:00
  • 487:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    粗悪な作りの錠剤は緑色で一つ一つの色の濃さが微妙に違った。売人の弟が女を紹介して欲しいというのでユウキを紹介したら、タダ6錠くれたりした。

    2005-12-01 15:25:00
  • 488:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    あたし・・・この薬体にあってるんかも。

    2005-12-01 15:26:00
  • 489:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    そんなある日、部屋でゴロゴロしてたらノックもせずにいきなり隆弘が入ってきた。「はなーーー」黒!また黒くなってる・・・「・・・」「ほら行くぞ!」扉の向こうには健二と、健二の後ろから軽く手を振る涼子。「いやービクドン飽きたから華と待っとくー」「お前が腹減ったってゲーム消したんやろが!」

    2005-12-01 15:30:00
  • 490:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「華ちゃんもご飯行く?」二コリと笑う涼子。可愛いなー・・・「ううん。お腹すいてないから。ありがとう」なぜかベッドに寝転がり枕に抱きつく隆弘「二人で行ってくればー。クリスマスの予定とかたててくればー」くねくねと体を曲げる隆弘に、クッションを投げつけ健二と涼子は家を出て行った。

    2005-12-01 15:35:00
  • 491:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    ぶおーん・・・健二のレクサスの気持ちいいエンジン音が聞こえる。「隆弘だってだいぶキャラ作ってるやん」手元に落ちてきたクッションをあたしもぶつける。「俺のは可愛げアール。君のは可愛くない」「・・・」あたしもう狂ったりせんし隆弘の助けいらんねんけどな・・・

    2005-12-01 15:38:00
  • 492:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「準備は整った。決戦の時がきたのら。」はぁ・・・。「ってことで取り敢えず、荷物固めよう。華意外とキレイにしてるなー。むっちゃ女っぽい部屋(笑)」「奥さんが揃えてくれてん。・・・荷物ってどこ行くん?」「ちょっとそこまで♪」「じゃあこの格好でいい?」「いいけど。着替えとかいるんちゃうん?あっ俺ん家、3階ナプキンないからナプキンもね♪すなぷキーん」

    2005-12-01 15:43:00
  • 493:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    ・・・・・・・・・・・はい?

    2005-12-01 15:44:00
  • 494:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「あっそうや!学校ってお前中間何点くらいやった?」「そんなん覚えてないわ!」一体何この脈略ない話は!????

    2005-12-01 16:56:00
  • 495:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「平均評定は!?」「多分7くらい」「お前結構賢いやんけ!ってことは中間がーーーー・・・大丈夫!期末受けんでも赤点付けへんから親に連絡おかんわ!」そー言いながら隆弘は勝手にタンスを開けた。「何すんの!!!」勢いよくタンスを閉めるあたし。「指挟むやんかー!着替えなかったらパンツ手洗いよ(笑)自分で洗ってよ」「なんで隆弘ん家にあたしが住むん!?普通に考えて。おかしいから!!!」一気にしゃべり過ぎて息が乱れる。

    2005-12-01 17:01:00
  • 496:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「おかしくないから。俺むっちゃいいこと考えた♪」馬鹿dだこいつ「無理。父さんになんて言うん!?その前にあたしが行きたくない!タンスとか開けるなんて非常識!」半年ぶりくらいに大きな声を出した。何事かと驚いたレオが走り回る爪音が1階から聞こえてきた。

    2005-12-01 17:04:00
  • 497:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「・・・もう決めてん。早く用意しろ。」息の乱れが中々治らない。興奮して酸欠になったのか頭がクラクラした。「お前、まだ薬してるんやろ」「・・・・」軽くため息をつき下を向いたままのあたしの頭に手を置く。息の乱れがなかなか治らず重くなった頭を両腕で支えた。

    2005-12-01 17:08:00
  • 498:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「冷たい手して」あたしの手の上にそっと手を添える。「今、どれしてるん?」優しい口調で隆弘があたしの顔を覗き込む。「オランダのん」「?オランダって(笑)いつから?」「じゅっと・・・」息の乱れでろれつが回らない。なに?どうしたん?またあたしおかしくなってまうん?

    2005-12-01 17:12:00
  • 499:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    今度は深いため息をつき「荷物まとめたるから寝転んどき」朦朧(もうろう)とする意識の中で、鼻歌を歌う隆弘の声だけが聞こえる。眠いけどずっと起きてる・・・起きてるのにずっと寝てる、空気の薄いところにいるみたいな感覚がしばらく続いた。

    2005-12-01 17:16:00
  • 500:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    ふわふわふわふわふわふわ

    2005-12-01 17:18:00
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