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  • 1:

    もりやまはな

    早く来て…今日もまた?錠買ってしまった…4500円…相場より500円安かったから…別にやめれない訳じゃなぃんだけど…薬で自分をつかまえとけば…自分を自分でつかまえとけば…誰も来なくても生きていける。

    2005-10-25 12:03:00
  • 200:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    突き詰めて理由を聞いてくるのかと思いきや、聡くんはあっさり引き下がり「じゃぁさぁどーせ用意はあるんやし、オレん家くる?」「えーないない(笑)家の人に悪いし」「オレ大学の近くで一人暮ししてるから大丈夫やで。しかもここからそんな遠くないし。結構広いで」「うーん…」家に帰りたいわけでもないし…とかいう言い訳を自分にしつつ、ほんとは聡くんともう少し一緒にいたかった。「じゃぁ一泊だけ。」聡くんは優しく笑うと、私の手をにぎり、聡くんの住むマンションまであたし達はずっと手を繋いでいた。

    2005-10-31 01:28:00
  • 201:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    聡くんの大学の前を走り過ぎてマンションが見えそうになった頃、携帯が鳴った。
    (びっくりした)
     着信  父さん

    2005-10-31 03:22:00
  • 202:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    「ごめん電話でていい?」「いいよいいよ」CDの音を消しながら聡くんは不思議そうな顔をした。多分その時のあたしの顔がびっくりし過ぎてむちゃくちゃ変だったからだと思う。「はい。」『はなか?』「うん、ごめんね手紙だけで連絡せんくて」『あーいいよいいよ。父さんこそ遊んでるとこごめんな。あんなぁーちょっと話あるんやけど、いつ頃帰ってこれるかな?』父さんが話!?「大丈夫やで、今から帰るわ」『ごめんな、じゃぁ○○の駅で待ってるから着きそうになったら電話くれるか?』なんで家じゃないんだろう…家から離れた駅なんだろう…

    2005-10-31 03:41:00
  • 203:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    父さんにメールを入れる。
    ○○駅にもうすぐ着くよ。

    2005-10-31 03:59:00
  • 204:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    すぐ返信が届く

    駅前のロータリーにいます

    2005-10-31 04:00:00
  • 205:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    「ごめん地元○○やねんけど、○○駅でおろしてもらっていい?」「うん…もしかしてはな…父さんに怒られたんか?俺一緒に謝ろか?」「ううん!大丈夫やから!」思っていたより大きな声をだしてしまったのは聡くんのせいじゃない。その理由はあたしの中にあった。こんなに不安に思ったのも父さんを恐く思ったことも始めてだった。

    2005-10-31 04:04:00
  • 206:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    薬してたことバレたんかな…いや違うそれはない、家でしたことないし。…。再婚…再婚…かな。一番有力やな、彼女紹介されるんかな…でも急やな…。彼女に子供ができたから再婚したい。…これが一番有力やな。

    2005-10-31 04:07:00
  • 207:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    ○○駅に着くと、絶対今日中に連絡すると聡くんに約束させられた。ロータリーにむかいながら、「いいよおめでとう」をさりげなく言うにはどうしたらいいのか…必死に考えた。いいよおめでとういいよおめでとういいよおめでとういいよおめでとういいよおめでとういいよおめでとういいよおめでとういいよおめでとういいよおめでとういいよおめでとういいよおめでとういいよおめでとういいよおめでとういいよおめでとういいよおめでとういいよおめでとういいよおめでとういいよおめでとういいよおめでとういいよおめでとういいよおめでとういいよおめでと

    2005-10-31 04:11:00
  • 208:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    ロータリーにつき見回すと父さんの車が止まっていた。車を止め煙草を吸う父さんは、私に軽く手をあげ「おかえり」と笑った。いつもの父さんだった。

    2005-10-31 04:15:00
  • 209:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    「お腹すいてないか?」「うん。」父さんの車に乗ったことは数える程しかなかったので、それだけで緊張した。「ごめんな、話あるなんかいきなり言うたからはな不安なったんちゃう?」まゆげをひそめて本当に心配そうな顔をする父さん。「大丈夫、父さん前見て、前」「あっごめんごめんここ一通やね(笑)」…いつもの父さんだ。いつ本題に入るのかな?車はどこにむかうのかな?父さんに聞いてしまえば、すぐ解決出来る疑問ばかりが浮かんでは飲み込まれていく。

    2005-10-31 04:21:00
  • 210:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    「ついたよ」車は綺麗なガーデニングをほどこしたヘーベルハウスみたいな家の前で止まった。「?」「車庫に車入れるから玄関で待っててね」玄関からは中庭のアンティークみたいな白のテーブルセットが見えた。あそこの位置から見える庭が一番キレイなんだろうな…

    2005-10-31 04:31:00
  • 211:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    英語で書いたオシャレな標札。MORIYAMA

    2005-10-31 04:36:00
  • 212:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    カチャ…ドアが開いた。中からはガッリガリのおばさん「はなちゃん。いらっしゃい」右手にはキャンキャン吠えるダックスフンドを抱いている。「こんにちは」「こんにちわ!このワンコ、キャンキャンないてうるさいやろーレオくんって言います、はいレオくん挨拶わ」ばかかこのおばちゃん。「来たの?」おばさんの後ろから男の子の声、中を覗くとちょっとだけお父さんに似た男の子が立っていた。なんとなくすべてが理解出来た。「健二、雨降りそうやから涼子ちゃん車で送ったり」男の子の後ろにはあたしでも知ってる有名お嬢女子校の制服を着た女の子が…

    2005-10-31 04:45:00
  • 213:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    「いいですいいです!私もう道覚えてるし、一人で帰れます、いつもすいません、お邪魔しました。」あたしにも軽い会釈をして女の子は家を出て行った。「玄関でしゃべるのも変やしリビングに行こうね」おばさんは顔をしゅわしゅわに笑い、ワンコはそんなおばさんの顔をベロンベロンと舐めていた。男の子は…ちょっとあたしのことを睨んでいた。

    2005-10-31 04:50:00
  • 214:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    もしかしたら血の繋がってる男の子

    …なんか気持ち悪かった。

    2005-10-31 05:11:00
  • 215:

    名無しさん

    みっかっちゃった?

    2005-10-31 16:12:00
  • 216:

    名無しさん

    2005-11-02 18:39:00
  • 217:

    こっちも書いてほしいです(●´з`)

    2005-11-04 17:41:00
  • 218:

    作者 ◆DEP4IVx7X6

    更新かなり遅くなると思いますが、楽しみにして下さる方がいらっしゃるなら…頑張ってみますo(^-^)o

    2005-11-04 19:10:00
  • 219:

    作者 ◆DEP4IVx7X6

    ???????????

    2005-11-05 13:49:00
  • 220:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    パタン。
    扉を閉めると勝手に電気がついた。温かくてフワフワした感じの明かりの色。さっき話していた父さんと父さんの奥さんの話が頭の中でグネグネと曲がる。
    どうやらあの男の子はあたしの兄らしい。腹違いの兄がいるなんて…昔なら安っぽい漫画にある話だったけど、今はよくある話やし…そんなにショックではなかった。予想はしてなかったけど、全然予想出来なかったわけじゃないし…。「今日は華ちゃん泊まっていき!おばちゃん客間綺麗にしといたから!」ちょっとひつこそうだったけど、父さんの奥さんはすごく笑顔の素敵な人で…安心した。

    2005-11-05 13:59:00
  • 221:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    パリパリしたシーツにフワフワの毛布、アンティークらしき椅子の上には、ヨーロッパっぽい赤れんがの続く町並みを描いた油絵。一人用のソファーの上には、歯ブラシとタオル、糊の効いた薄ピンクのパジャマ。…これが本当の父さんの家の風景なんだ。毛の短いカーペットはまるでどこかのホテルみたい…。レスポの旅行かばんをベットの上に置くと少し、しなった。携帯を充電するために、ベッドの横に置いてある女の子の持つプレゼントが光る置物のコンセントを抜いた。

    2005-11-06 00:34:00
  • 222:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    ヨシ君とマナから着信。聡くんからメールがきてた。この状況を誰かに説明したい気持ちと、誰にも話さずすべてなかったコトにしたい気持ちが水と油みたいに、交ざりあわずにグラグラ揺れた。
    …化粧落として歯磨いて…とりあえず寝よ。置いてあるパジャマには着替えず、旅行カバンから旅行用に用意したジャージに着替え、うる覚えの家の廊下をてくてくと歩いた。足元に?メートルおきくらいにライトがついてて、まるで道を教えてくれてるみたい。Janjanja-jan…斜め前の部屋からレゲエの曲っぽいビートが響く。あの男の子かな?

    2005-11-06 01:09:00
  • 223:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    健二くんだっけ?あたしのことかなり嫌ってるだろうなぁ…話し合いの時も犬と遊んでてテーブルに着こうともしやんかったし。まぁ当然やろうけど(笑)この家のすべてがあたしを拒否してるやろなぁ…あたしにはあの寂しい永遠に同じ所に同じものがある家が似合ってるんや。こんな人の気配で溢れた家…自分の存在が空しくて辛い。

    2005-11-06 01:13:00
  • 224:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    洗面台にある色んな種類の歯磨粉と外国製の電動歯ブラシが、追い撃ちをかける。
    …帰る場所なんて本間はないけど、ここ以外のどこかに帰りたい。

    2005-11-06 01:16:00
  • 225:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    2005-11-06 01:18:00
  • 226:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    ……

    2005-11-06 01:19:00
  • 227:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    ………………

    2005-11-06 01:19:00
  • 228:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    …くすりしたい

    2005-11-06 01:20:00
  • 229:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    日曜日、父さんの言うままに引っ越しの手順をすませると、ヨシ君の家にむかった。頭おかしくなりそうなくらい薬がしたい。薬とセックスがしたい。電車が途中の駅に止まるたびにイライラして座席をボリボリて引っ掻いた。薬がしたい。なんでもいいから!薬がしたい!父さんに家族がいたことなんかどーでもいい!薬がしたい!ヨシ君家の近くの駅に着くと、原付きにまたがりヨシ君が煙草に火を付けていた。「ヨシ君!」薬!「華はやーい。時間守れるようなったんや(笑)」薬の代わりにヨシ君のかぶっていた銀色のヘルメットをかぶって後ろにまたがった。

    2005-11-06 01:26:00
  • 230:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    ヨシ君家までの5分がむちゃくちゃ長く感じた。信号で止まった時、ヨシ君の体に爪をたてると「…華…今日はゆっくりしていけ」ヨシ君は優しい言葉を冷たい表情でつぶやき、それ以外は何も言わなかった。

    2005-11-06 01:30:00
  • 231:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    ガラガラガラ。ボロい引き戸を開けヨシ君の家に入ると「二階の机の上にあるわ」靴を脱ぎながらヨシ君はあたしの頭を優しく叩いた。ブーツを脱ぎ捨てギシギシとしなる階段を駆け上がる。ふすまを勢いよく、まるでこのボロ屋が傾くんじゃないかってくらい勢いよくあけると、机の上には…灰皿と…錠剤の入った袋。赤だ…。ちょっとガッカリしたけど、今は赤でもなんでもいい。ゴクリと飲み込み、唾を何度も飲む。喉をゆっくりと赤が流れていくのがわかった。目をつぶり呼吸を調える。強く握った手を緩めると、じんわりと嫌な汗をかいていた。

    2005-11-06 01:36:00
  • 232:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    まるで運動会の前の日みたいなワクワクが体中を駆け巡る。さっきまでの張り裂けそうな空しさは影すらなくなり、大の字で寝転びたい気持ちになった。「…俺薬やめるつもりやから、付き合えるのは赤くらいやわ、ごめんな」「ううん、ごめんタヤマとかアドレス消して誰もわからんし…ごめん」寝言の様につぶやく。ジャケットを脱ぐと、ヨシ君も赤をベロに乗せ、?リットルペットを勢いよくゴクゴクと呑んだ。何度も上下する喉仏、あたしはすでにエッチしたい気持ちになってる。自分からデニム地のミニスカの下からパンツを脱ぎ、フトンに寝転がった。

    2005-11-06 01:44:00
  • 233:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    ヨシ君も着ていたロンティーを雑に脱ぎ、ジーパンのベルトをガチャガチャと外す。「華お前また痩せた?」「…」そんな話どーでもいい、早くアソコさわって。自分でもありえへんと思うような気持ちがどんどん浮かんできた。ヨシ君はあたしの膝を立て、片手で開くと、指をいきなり入れてきた。それでもすでにグチュグチュのあそこは、指をゴクリと飲み込む。「自分で乳出してみ」言われるままにブラジャーを外し、服ごと持ち上げ乳を出した。あたしの乳首の回りをクルクルと回り焦らすヨシ君の手…手首のアクセが肌にあたり冷たい。

    2005-11-06 01:52:00
  • 234:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    アソコからはクチャクチャとこの世で一番汚い音が聞こえる。ヨシ君は指を抜くと今度は二本にしてアソコの入り口で縦に激しく指を上下させた。乳首を強くつねり、引っ張ったまま離してくれない。「痛っ」と小さくつぶやいたけれど、わざと無視された。でも赤が効いているのか、それすら快感に感じた。「おっきい声出してええぞ」まるで命令みたいな口調に、アソコのグチュグチュていう音は更に大きくなった。

    2005-11-06 01:57:00
  • 235:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    再び指を一本にし、アソコの中で小刻みにバイブする。「あっああっあ!」あたしの声を聞くとヨシ君は乳首をつねっていた手をヘソの下に持っていき、はげしくあたしの下腹部を押す。すると余計にアソコの振動が伝わってきて、あたしの喘ぎ声は部屋中に響き渡るくらいになった。親指でクリトリスを強く押す。下腹部にあてられていた手は、再び胸に戻り、乳首をつまんだり離したりしながら、アソコとは対象的に優しくもまれた。「…ごめんい、イク」

    2005-11-06 02:08:00
  • 236:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    ???

    2005-11-06 02:14:00
  • 237:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    最初にイッた時よりはるかに気持ちよかった。それが赤のおかげかヨシ君のおかげかは、よくわからないけど、狂いそうなあの空しさと不安から解き放ってくれたのは、ヨシ君ではなく赤なのは間違いない。

    2005-11-06 02:16:00
  • 238:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「ヨシ君もしてあげる」起き上がりヨシのチンポを触ろうとすると「ありがとうな、今日はいいわ。後ろむいてみ」言葉は優しかったけど、あたしを見下ろした目はとても冷たかった。チンポはギンギンだったけど、早くセックスを終わらせたい感じがガンガン伝わってきた。後ろをむき四つん這いになると、すぐにチンポを入れ、体をぴたりとくっつけてきた。あたしの左手の横に置かれヨシ君の左手は、ゴツゴツしてて、大きくてひらべったい四角いの爪には、あたしの体液がべっちょりついていた。

    2005-11-06 08:27:00
  • 239:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「っ…は…あ…」ヨシ君の呼吸みたいな喘ぎ声が小さく耳元で聞こえる。耳たぶをちゅるちゅるとすい、右手で、アソコの上の方を押さえて固定された。ヨシ君の腰が激しく揺れたび、ヘソの真下がズンズン感じる。ヨシ君のベルトのガチャガチャ言う音は、腰が激しさを増すと規則よくガッガッガッガッと聞こえた。まるであたしの喘ぎ声のリズムを取っているかの様に。「っ…」いきなり上半身だけ起こすと、あたしの腰を掴み、縦に激しくゆさぶるヨシ君。ちょっと痛かったけど、赤のせいかフワフワしてて痛いけど遠くの痛みのような感じだった。

    2005-11-06 08:43:00
  • 240:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    最低で乱暴で無意味なこんなセックス…ヨシ君とじゃなくて、もっとどーでもいい奴とすればよかった。…大切な人を自分から外に追い出した気がした。でも色々思っても薬のおかげで、後悔はしても悩みだとは思わずすんだ。エッチが終わるとヨシ君は「風呂入り」と言ってくれたけど、一緒に入ろうとはもう言ってくれなかった。部屋のふすまを閉めた時、このまま帰ってしまおうかと一瞬思った。

    2005-11-09 00:04:00
  • 241:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    風呂からあがっても、ヨシ君はあたしが部屋を出た時と同じ体制で煙草を吸っていた。ごめんねと謝りたかった、薬をやったことをじゃない、大切な友達としてあつかってくれていたのに、憂さ晴らしのセックスに付き合わせてごめん…そう素直に言って楽になりたかった。だけど…ヨシ君のまとう苛立ちの空気がそれを許さなかった。ヨシ君にはセックスをしてもらうより、話を聞いて欲しかっただけなのに…。薬欲しさに連絡をし、辛さから抜け出すために、セックスをしてもらった憐れな自分。体中の血を搾り出されてカスカスになった…そんな気分。

    2005-11-09 00:25:00
  • 242:

    名無しさん

    2005-11-09 00:32:00
  • 243:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    結局その日はしばらくして帰った。無言と威圧的な態度から、あたしはヨシ君をとても傷つけたんだと思いしる。マンションに帰りたかったけど、鍵をもう持っていないので、仕方なくあの家に行かなければならない。駅からのうるおぼえの道…このまま記憶喪失になったらどんなに楽やろ…でも張り詰めた糸は切れてはくれなくて、あたしは無事あの家に辿り着いた。家のドアを開けると、健二が風呂場から出て来た。中学時代のものらしきサッカーのユニフォームを着た彼は「おかえりなさい」と優しさも嫌味もない口調。

    2005-11-09 00:33:00
  • 244:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「すいません」とだけ言って頭を軽く下げ、用意されたあたしの部屋に上がり、その日はそのまま寝た。すごく眠かったのと、寝る意外他に何も思いつかなかったから…あたしこのまま薬止められへんくて父さんにバレたらどうしよ…考えたくなくても、考えなくても、そんな問い掛けを心の中で何万回も繰り返した。

    2005-11-09 00:39:00
  • 245:

    名無しさん

    実話ですか?薬の描写が詳しいので

    2005-11-09 02:46:00
  • 246:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    ♪♪♪
    携帯がなる
    HAMADA
    こいつひつこいな…

    2005-11-09 13:10:00
  • 247:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    学校に行くと…マナと悦子は来ていなかった。少し痩せたユウキが磁石みたいにあたしにむかって直進してくる。「ふーちゃーん!あたしずっと一人やってんで!」一人で別荘から帰しといて…(笑)。「風邪ひいてん。あれ?マナらは?」なんとなく想像はついたけど聞いてみた。「それがな!なんかな-!ユウスケ君らとまた遊んでるみたいやねん。悦子のお母さんにバレて怒られてふーちゃんが帰った次の日には解散したんやけど、悦子好きな子おったみたいで、また集まって遊んでるみたい」はてしなく予想通りな回答が戻ってきてちょっと笑えた。

    2005-11-09 14:14:00
  • 248:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    数学の時間。あんなに数学好きやったのに…さすがに休み過ぎた。まったく内容ついて行かれへん(笑)国語なんか聞く気にすらならんくて保健室で寝ることにした。微熱はまだあったからすんなり寝させてくれた。携帯を見ると誰からも連絡はない。一瞬、別荘から帰った時、車から見えた悦子の顔が頭をよぎる。
    辛いのはお前だけちゃうんじゃぼけ!
    同じように薬ではまったであろう悦子を想像してボロボロに切り刻んだ。ユウキも暇になったようで、保健室に来たみたいやったけど、万年仮病のもんやから追い返されていた。

    2005-11-09 14:19:00
  • 249:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    ブーブー
    メールがきた。どうせまた…はいやっぱりHAMADA(笑)

    むっちゃいいハコでするんで来て下さ-い★二枚買ってくれるんやったら一枚500円でいいから!

    2005-11-09 14:23:00
  • 250:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    ほんまにチケットあまってるんやろな…ちょっと可愛そうになった。歌はむちゃうまいのに…きっとMCおもんないから人入らんねんやろなぁ…。

    Doorいくらなん?Doorもただにしてくれるんやったら行くわぁ-(*´∀)

    2005-11-09 14:26:00
  • 251:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    すぐ返信がきた。

    わかった!入る時にハマケンの知り合いですって言うて!ほんならDoorなしなるからo(^-^)oまじありがとう!友達に行きたいて言う子おったらまた教えてな!

    2005-11-09 14:28:00
  • 252:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    わかったぁー★チケいつもらえる?

    むちゃ早いHAMADAからの返信(笑)

    来週か再来週でもいい!?てか前もメールしたと思うけど紹介とかいらん!?(^^)

    2005-11-09 18:21:00
  • 253:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    いらん…紹介とかいらん(笑)HAMADAの友達とか…いらん

    今はいらんかも(笑)じゃぁ再来週でいい曜日あったらメールちょーだい!

    そかー(:_;)むっちゃ男前紹介したかってんけどな↓わかった!またメールするわ!ありがとう!

    2005-11-09 18:24:00
  • 254:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    ハマケンってシムケン(志村けん)みたいやな(笑)保健室の天上は校庭の池の光りが反射してチラチラと光っていた。なんだか眠れなくて天上の丸い穴を数えたり、アプリをしたりして時間をつぶした。…聡クンにメールを入れたりもした。このままぽかぽかしたこの部屋で、ずっとゴロゴロしていたい。

    2005-11-10 02:15:00
  • 255:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    すぐ連絡してこいや??今から迎えに行くから会おや?

    うん?

    聡クン…今あたしの頼れる人はもう聡クンしかいない。

    2005-11-10 02:24:00
  • 256:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    聡くんと梅田に4時の約束をした。薬…どうやってやめたらいいんやろ。インターネットとかで見たらいいねん!パソコン見せてもらお。大丈夫!大丈夫!大丈夫!…一人でテンションがあがり過ぎて、横においてあった白いボールみたいなのに吐いてしまった。へんな色の細かい泡が口からぼわぼわ出てきた。ボールにへばりつく泡を見て思い出したのは、悦子のこと…。悦子もあたしも死ぬんかな。なんでマナやヨネダは死なへんねん!意味のわからない怒りがすごい勢いでこみあがってくる。

    2005-11-10 11:20:00
  • 257:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    狂ったわけじゃない!自分で自分はおかしなってるってわかってる!正気や!あたしは正気や!大丈夫!大丈夫!でもすごい重い怒りが消えない。イライラする。もう一度吐いた。頭が勝手に小刻みに揺れ出す、わざとじゃない、ほんまに勝手に揺れ出した。ベットはキシキシと音をたてる。白いシーツの端を口にいれて強く噛み、手がちぎれてしまうくらいに強く毛布を掴んだ。…30分くらいそうしてたんかな?気がついたら寝てた。終わりのホームルームの時間に、保健室の先生が起こしてくれて教室に戻った。「森山さん!ごめん欠課カード渡すの忘れてたわ!」

    2005-11-10 11:28:00
  • 258:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「森山さん!森山さん!」………あっあたしか(笑)

    2005-11-10 11:29:00
  • 259:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    あたし森山華になったんや…テストん時名前書くん気をつけないと(-.-;)めんどくさ。ユウキがザラに行きたいと言うので、早めに梅田に行きザラで待つことにした。ところがユウキが化粧をするのを待っていたら、結局ザラについた頃には4時をまわっていた。

    今ソフマップの前?奥まで行ったら?帰りにくいからこっちまで来てくれー?

    聡クンからきたメールをユウキに見せ、そのままバイバイした。阪急前でキャッチしてる奴がデブタに声をかけている、デブ専ソープにでも売るつもりなんだろう。制服着てたらキャッチされんくてホンマ楽。

    2005-11-10 12:27:00
  • 260:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    制服の女と歩くんってそんな嫌なことなんや…。結局、色々案は出たものの行きたい所もないので、あたし達は聡くん家に行くことにした。最初から家行くもんやと思ってたから、たいして抵抗はなかった。車内では結構会話は絶えなくて、よく行くクラブとか好きな音楽の話をした。家のことはやっぱり話さなかった。聡くんも心配していたとは言うものの、それ以上なにも聞かないでいてくれた。43号線を走ってしばらくすると、聡クンの大学が見えてきた。

    2005-11-10 12:44:00
  • 261:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    43号線をおりて聡クンのマンションに到着。白いシンプルなマンションで、まだ新しそうだった。狭いけれどエントランスがあって、ワインレッド色のソファーセットの上に、小さなシャンデリアが飾られていた。

    2005-11-10 13:01:00
  • 262:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「2階やから階段であがろ」「うん。」非常階段は薄暗くて、足音がコンクリートに響いた。「ハウルの動く城のDVDあるで」「えっ!見たい!買ったん?」「ううん。パソコンで違法サイトがあって取れる(笑)」「オタク(笑)聡クンちゃんねらーとかちゃうん!?」「ちゃんねらーとか言う時点でお前がオタクじゃ(笑)」聡クンの部屋には表札は出てなかった。中に入ると、和風な部屋で白と茶色に統一されていた。「ひろーいやん」多分20畳弱くらいある。「やろ?この部屋だけ広かってん。でもワンルームやから屏風で仕切ってるねん。」

    2005-11-10 13:16:00
  • 263:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    屏風には虎と人間が森の中で出くわしたシーンが描かれていた。「この人、虎に食べられそうやん(笑)」軽く頭を叩かれる「習ったやろー。これ三月記やで?」「なにそれ???」「無知の知…」「ムチムチ?」「…」なんだか変な空気になったので、屏風の話はやめにして、パソコンを触らせてもらった。白のノートパソコンにはステッカーがいっぱい貼ってあって、テレビが見れるようになっていた。壁紙がアッシャーだったのがむちゃくちゃ意外だった(笑)

    2005-11-11 09:57:00
  • 264:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「学校でパソコンせーへんの?」人差し指で慎重にカチカチとボタンを押すあたしに聡クンが一言…「なんかホームページ作成とかやったらやったけど…友達のんコピーした(笑)」何枚か役にたちそぉーなページをプリントアウトしてもらった。「こんなんせんでも、俺普通にやめれたけどなぁ」なぜか自慢げな聡クン…。

    2005-11-11 10:09:00
  • 265:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「ジョジョにじゃなくて、出来るだけ早くやめたいねん。」プリントしてもらった紙の束を鞄に入れた。なんだか目の前ではじっくり読みにくくて、家に帰って一人で読むことにした。「あっそうや俺オタクじゃないけど、むちゃおもろいもん持ってるで(笑)」「なになに!?」お気に入りのボタンから聡クンが出したサイトは…元は携帯用のサイトのようだった。「なにこれ?魔法の?ラ○ドのやつ?」「うん。携帯小説やねんやん、結構おもろいで。」「へー。あたしも友達とホムペ作ったけど完璧放置やねん(笑)」「あかんやん」聡クン…やっぱりオタクかも(笑)

    2005-11-11 11:42:00
  • 266:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    二階なのに方角がいいのか聡クンの部屋は夕日が差し込んで白の壁紙がオレンジ色に染まっていたのに、あっという間に外は暗くなって、たった30分くらいしかたっていないのにパソコンを終えるとあたし達はすることがなくなってしまった。こういう時はどうするんや(笑)ログハウスにいた時はなんもなくても結構話あったのに…。何話したらいいんやろ。悩みはしたもののなんか今更、気ぃ使うのもめんどくさくなって、壁にかけてあるスダレに飾られたCDの歌詞カードや、もろ大学生ライフな飲み会らしき時のポラロイドを眺めていた。

    2005-11-11 18:09:00
  • 267:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    なんか保健室にいた時みたいなんもうなれへんなぁー…。よかった。いくら薬パーで知り合ったとはいえ、ひとん家であんなんなったらしゃれならん。「華ちゃーん…晩御飯食べに行こか?」先に沈黙に負けたのは聡くんらしい…「えー…でも制服嫌なんやろ(笑)」スカートのすそを軽く持ち上げて苦笑いの私。「制服は好きやけど、横歩くんが嫌なだけ!…んーでもじゃぁ、ほか弁かなんか買って家で食べる?」「あーそうしよ!あたしすき焼き弁当うどん入りがいい!」二つ信号を渡った所にほか弁屋があったので聡クンが買いに行ってくれた。

    2005-11-11 18:26:00
  • 268:

    名無しさん

    2005-11-12 15:47:00
  • 269:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    出て来たのは一枚のDVD…「集団コギャル痴女?」

    2005-11-14 02:48:00
  • 270:

    名無しさん

    age

    2005-11-15 15:27:00
  • 271:

    名無しさん

    終わりなん?

    2005-11-17 10:34:00
  • 272:

    作者 ◆DEP4IVx7X6

    306さん307さん
    書き込みありがとうございます。今から更新します。また感想などありましたら宜しくお願いします☆

    2005-11-17 21:39:00
  • 273:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    ・・・・衛星ですらやらないマニアの領域やん(笑)

    2005-11-17 21:45:00
  • 274:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    なんかむっちゃ意外。デッキの中にDVDを戻し、なんのことはなくソファーに戻った。ここであれ見てオナってんかと思ったら更に笑えた。長針の位置が左半分に移動しそうになった頃、やっとスタスタとコンクリを蹴るスニカーの音と、チャリチャリと鍵を振り回す音が聞こえ「あーけて」扉のむこうから聡くんの声が聞こえた。

    2005-11-17 21:53:00
  • 275:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    「開いてるで(笑)」扉を開けた瞬間、ホカ弁のいい匂い。「あほーかー。鍵かけとかなあかんやん。」「遅かったなぁ。」「むっちゃ混んでたし。寒いから缶コーヒー買った瞬間に出来上がるし(笑)」まだ温かい缶コーヒーをあたしのほっぺたに押し付けるフリをして、笑う聡君。黒目の大きな目は、笑うと目の下のとこがぷっくり膨らみ、少したれ目になる。

    2005-11-17 21:57:00
  • 276:

    名無しさん

    2005-11-17 22:36:00
  • 277:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「すき焼き弁当うどんいらんかった?」いつもは一つだけのほか弁のフタも今日は二つかさなってテーブルの真ん中にまとめられてる。「ううん。うどん有りでいいよ」「多かったら残しな、俺食べるし。」聡クンはガツガツと弁当を飲み込むように食べた、よっぽどお腹がすいていたらしい。すき焼き弁当の生卵を、そのまますき焼きにかけてガツガツガツガツ。

    2005-11-18 01:29:00
  • 278:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    誰かと一緒に食事するん…なんか苦手。食べながらしゃべるタイミングがよくわからん。聡クンはガツガツ食べて何か話す気もないみたいなので、だまって箸をすすめた。「華さん、今日泊まれば?」ゲップを飲み込んで押さえながら聡クンが言った。「化粧落としとか持ってきてないもん(笑)」泊まって何すんの…エッチ?ラブホでエッチせんかった二人が!?(笑)「なんか前の女のんあるで。泊まりや」下心はなさそうな表情。…まぁ別に聡クンやしエッチして困る理由もないか。「考えとくわ。なんか変なDVDみつけてもたし(笑)」

    2005-11-18 01:38:00
  • 279:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    そこからはご飯中にはありえないようなエッチな話で盛り上がった。ご飯を半分くらい食べると、なんか吐き気がしてきて、すき焼きはほとんど残ってたけど、すき焼きお弁当を冷蔵庫にいれた。時計を見ると九時前…今から送ってとは言いにくいし、言うきっかけをつかめそうにはなかった。「はい、制服あっちのハンガーにかけとき」と部屋着を渡してくる聡クンは泊める気満々みたいやし(失笑)二人でコロコロのついたベッドをテレビの見やすい位置に動かして、ハウルの動く城のDVDを見た。ピンってなんかお尻がレオと似てるなぁ(笑)

    2005-11-18 01:58:00
  • 280:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「なんかパッとせんやろ(笑)」停止ボタンを押しながら聡クン。「うーん。なんかキムタクの役もっとカッコイイんかと思ってた(笑)」「やろ!?でも二回目見たら一回目よりおもろいで。」「あーぽいなぁ。次陣内のDVDみして♪」「えーまだ見んの(笑)じゃぁ俺風呂入って来るから見とき」「うん」聡クンがお風呂に入ってる間、ずっとシャワーの音がした。出しっぱなしらしい…変な人。陣内のDVDの声聞こえにくいやんか。

    2005-11-18 02:21:00
  • 281:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    陣内があたしの好きなオウムのネタをやり始めた頃、ガタガタと雑に風呂場の扉を開ける音。「華は風呂どーすんの?」やっぱり泊まり決定やねんね(笑)あたしに選択権なしかい。「うーん…いいわ朝か夜中入るわ。」腰にバスタオルを緩く巻き、オールバックにした髪を絞りながら部屋に入ってきた。「床濡れるで」「一人恐いんちゃうかと思ってマッハで入ってきた」それでシャワー出しっぱなしやったんか。聡クンてなんかこーいう優しさすごいあるよなぁ。濡れた髪の毛は結構長くて、アシメトリーな髪形の一番長い部分が鎖骨にぺたりと張り付いていた。

    2005-11-18 02:36:00
  • 282:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「髪の毛乾かしてぇ-」ベッドに無理矢理寝転ぼうとした聡クンの濡れた体がぺとぺとする「濡れてるやん。風邪ひくで!濡れる!あっち行け」壁にもたれながら足で押してベッドの下に突き落とした。「いったぁ。華痛いやんかー」ベッドの下で腹ばいになったままこちらを睨む聡クン。「体ふきって」濡れた背中のスジのはしった筋肉、バランスのいい体つきを見た時、ラブホのガラス越しに見た後ろ姿を思い出した。「聡クンってなんかスポーツしてたん?」古着っぽい部屋着を着て例の虎の後ろから出てきた聡クンに聞いてみた。「してたで、サッカーとハンドボール」

    2005-11-18 02:51:00
  • 283:

    名無しさん

    続き気になる☆

    2005-11-18 03:04:00
  • 284:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    それであんなバランスいい筋肉なんや…。「なんで?」「いい体してるから?」「一応ハンドは一回近畿の選抜なってんで。でも上半身に重い筋肉つかんねんやん。ヨネとかの方がいい体やん。」ベッドに座った瞬間、さっぱりめのシャンプーの香り。「ヨネダ君?…顔しか覚えてない(笑)あの子らまだログハウスおるん?」「知ら-ん。おってももう関わらん方がいいで。遊びの度越したらあかんねんって、マナちゃんとか多分やばいで。あの子、変な根性ありそうやから危険。ユウキちゃんみたいなビビりの方が薬うまいこと使えるねって」「ふーん」

    2005-11-18 03:10:00
  • 285:

    作者 ◆DEP4IVx7X6

    320さん
    なんて嬉しいお言葉☆ありがとうございますm(__)mまた感想などあれば宜しくお願いします!

    2005-11-18 03:13:00
  • 286:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    アメリカサイズのシングルベッドに二人で寝転ぶ。あたしは仰向けに、聡君は腕で三角枕を作ってあたしを見下ろしてる。ノーマルな美男子じゃないけど、すごい優しい顔してるなぁ聡クンって。初めて会った時はあんま印象になかったけど。「聡クンって見てないようで、見てるねんな。ユウキびびりやで本間に。でもやたらとヤンチャしたがるねん。それに乗ってヤンチャしてマナが暴走すんのがいつものパターン。」「やろうなぁ。ユウキちゃん薬の副作用とかやたらと聞いてきたわ(笑)マナちゃんは二人分一気に使うし」「どっちがタイプ?」

    2005-11-18 03:21:00
  • 287:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「何を言い出すの(笑)マナちゃんヨネの彼女やから」あたしの髪の毛を軽くひっぱる「顔だけやったらどっち?」別に知りたくないけど、興味がないわけじゃない。「じゃぁ華はこの前の奴らの中やったら誰が良かったん?」期待しまくった含み笑いをわざとした聡君は、わざとじゃないかもしれないギリギリのとこまで顔を近づけてきた。「…ヨネダ君と聡クン以外顔覚えてない」←ほんまに覚えてないもん。「せこっ」「聡君は!?」「…んー…」あたしの髪から細い束を取り、指にクルクルと巻き付ける。

    2005-11-18 03:29:00
  • 288:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    あたしの前にも、こんなシチュエーションで、このアングルから聡クンの綺麗な鼻筋や、大きくて深い色の黒目や、このサッパリめのシャンプーの匂いや…こういう色んな物を感じていた人がいるんやろなぁ。なんか恋人でもないし、恋人になる気もないあたしが、今その位置におさまってる事がなんとなく申し訳なく思えた。

    2005-11-18 03:33:00
  • 289:

    320

    本とか苦手なんですが…ここはちゃんと読めます。感想とか苦手なんでちゃんとしたの書けなくて…すいません。

    2005-11-18 03:47:00
  • 290:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「俺はセイラかな?」?「誰よ(笑)」「集団痴女コギャルの一人」「なにそれー!(笑)」笑い転げるあたしをまたぎDVDを入れ換える。「見るか?集団痴女コギャル」「名作なん?(笑)」「いやB作。でもネタ的には名作(笑)」DVDをセットすると部屋の電気を消し、あたしの背中にペトリとくっついた聡クンは、「ん」と腕枕を耳の下から突っ込んできて枕を持っていった。ちょっと固めの聡クンの腕枕。

    2005-11-18 03:47:00
  • 291:

    作者 ◆DEP4IVx7X6

    320さん
    ありがとうございます!私も本苦手?ではないんですが、なかなか読みたいと思う本が少なくて…。リアリティーがないと読みたいと思わない性格なので、自分の小説はフィクションだけど、なるべくエピソードや登場人物は実話や実在の人物などを参考に組み込むようにしてます。ほんと下手で誤字脱字多いですが、またシオリでも宜しくお願いします。

    2005-11-18 03:56:00
  • 292:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    集団痴女コギャルは…たしかに集団で痴女だけど…百歩譲ってもコギャルじゃない奴らが出て来て、おっさんを縄で縛ってアソコ舐めさせたりオシッコ飲ませたり。…「きもー。これほんまにオシッコなんかな!?湯気たってるねんけど(笑)」「そーなんちゃう?」自分からこんなネタDVD見せといて、妙にノッテこない…なんやの君。

    2005-11-18 04:02:00
  • 293:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    その時だった。
    聡君の左手があたしの借りたロンTを持ち上げ始めた。

    2005-11-18 04:04:00
  • 294:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    別にエッチするのはいいけど…あたしだって手順ちゃんと踏んで欲しいし。なんとなく聡クンにムカついた。「さむーい」前を押さえて服を下げた。「じゃぁチュ-しよか」そんな急ぐなみっともないぞ聡…。

    2005-11-18 04:07:00
  • 295:

    名無しさん

    2005-11-18 07:31:00
  • 296:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「なんでちゅーすんの?」「なんでちゅーしたあかんの?」別にこーいう時の言葉なんか信用できひんってわかってる。「する意味ないから」「なんでする意味ないん?」でもなんとなく一応は言って欲しい。後でみじめにならないように「うざいぞ聡ー」後で自分に言い訳が出来るように。「…なんなん(笑)言うて欲しいんかいや。」「別に…」そー言われるとむかつく…金とんぞオッサン。

    2005-11-18 10:25:00
  • 297:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    フワフワの羽毛ぶとんを足で蹴りどけ、あたしの上に多いかぶさってきた。「二回も我慢してんねんで?それだけじゃ気持ち伝わらんか?口で言うたって華、信用してくれへんやん(笑)」細身なのに聡クンの体は鉄みたいにずっしり重い。「…」「今すぐやりたい。普通に離したくない。」「…」「足りた?」「…足りひん」「(笑)」「(笑)」しばらくクスクスと笑いあった。そんなにおかしくもなかったけど、なぜか笑ってしまう。クスクスとニヤニヤの間みたいな笑い。人って照れると笑ってしまうんやなぁ。テレビでは相変わらず痴女がオッサンを襲ってる。

    2005-11-18 10:39:00
  • 298:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    あたしの髪の毛に何度も指を通し、そちらに目線をやりながら頬杖をつく。「好きやで」「…うん」その時の最初のキスは、あの時の朝のキスみたいな優しいキスだった。ただ重みが違う気がしたんは、あたしの勘違いかな?

    2005-11-18 10:46:00
  • 299:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    なんか漫画みたいなセックスやった。フワフワしてて、ゆっくりで、聡クン気持ちいいんかかなり不安やった。…けどなんか気持ち良かったらしく、聡クンは結構すぐにイッた。お腹に温かい感触が点々と増える。それをティッシュで拭き取ると「華、そこ座って」ベッドにこぼしたんかな?「どここぼしたん?(笑)」テレビの明かりだけを頼りにベッドのシーツに手を這わせた。「こぼしてないわ(笑)中学生か」「えっちがうの?(笑)」「そこ座って」「?」ベッドのへりに座り、足をぶらぶらさせた。聡クンはベッドと壁の間に落ちたパンツを拾い、履きこんだ。

    2005-11-18 10:58:00
  • 300:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「寒ないか?」「ちょっと寒いけど大丈夫」床に下り、あたしの前にしゃがむ。「華ってエッチん時の声可愛いな。声だけでちんちんギンギンなったし(笑)」「ギンギンとか死語やん(笑)」「じゃぁカチカチ?」そう言いながらアゴを突き出し、ぶつけるような軽いキス。「コチコチ?(笑)」そういうと今度は唇に吸い付くようなキス。聡クンの肩に置いた右手に少し力が入る。すると私の左足を持ち上げ、ベッドの上に上げ立て膝にさせられた。キスをしながら何度もあたしのスネを撫でる。もう片方の手で背中を強く前に押された。

    2005-11-18 11:13:00
  • 301:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    キスはちょっと激しくなって、カチカチと歯がぶつかる嫌な感触が、口の中に響いた。スネを撫でていた手がゆっくりと移動してきて足のつけねまできた時、「痛かったら言うてな」…ジージージー
    バイブがあそこに押し当てられてた。「あたしバイブしたことないって!」いつの間に…パンツ取った時!?「サラやから大丈夫やって」そんなこと聞いてない。「嫌や」ジージージージージージージージージージージージー。片手であたしの体を支え、無言の聡クンはバイブを更に強く押し当てる。乳首を鼻でなぞると、吸い付いては離し、吸い付いて離しを繰り替えす

    2005-11-18 11:26:00
  • 302:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「嫌…」

    2005-11-19 14:47:00
  • 303:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「嫌じゃなーいー(笑)」ジージージージージージー「そんなん…買ったん?」ジー「買うかよ(笑)サークルの合宿で当てた」ジー。体中に鳥肌がたち、体を支え切れなくなったあたしは、そっとベッドに寝かされた。ジーー。「気持ちいい?」「よくわからん。こそばい。」「そこで気持ちいいって言うてやぁ(笑)」体が熱い。「なんか熱くなってきた」「(笑)だってこのバイブ、雪塗ってあるもん」「!?」起き上がり聡クンを睨んだ。「んなわけないやん(笑)」「怒…」「(笑)」

    2005-11-19 15:05:00
  • 304:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    私のアソコに、聡クンの親指と人差し指がそっとそえられ、指の間から上に下にと大きく上下させられたバイブが入ってきた。なんかチンポより堅くて冷たい感じが、お腹の下から伝わってきた。「恥ずかしことしよか(笑)」ジー。聡クンの舌が上半身に吸い付くような優しいキスをする。バイブを突っ込んだまんま、上に下にゆっくり上下させながら、どんどん奥に入れられた。「ぁ…あぁ」足に力が入らない。「やっばー俺またチンポ立ってきた(笑)華その顔反則(笑)」もうひとつの手を私の指に持ってきて口の中に指を入れてきた。

    2005-11-19 15:16:00
  • 305:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    私のアソコに、聡クンの人差し指と中指がそっとそえられ、指の間から上に下にと大きく上下させられたバイブが入ってきた。なんかチンポより堅くて冷たい感じが、お腹の下から伝わってきた。「恥ずかしことしよか(笑)」ジー。聡クンの舌が上半身に吸い付くような優しいキスをする。バイブを突っ込んだまんま、上に下にゆっくり上下させながら、どんどん奥に入れられた。「ぁ…あぁ」足に力が入らない。「やっばー俺またチンポ立ってきた(笑)華その顔反則(笑)」もうひとつの手を私の指に持ってきて口の中に指を入れてきた。

    2005-11-19 15:16:00
  • 306:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    どうしたらいいかわからなかったので、チュパチュパ吸っといた。「あーごめん華にしてあげるつもりやってんけど、むちゃしたいわ(笑)」
    …聡…君結構性欲あるね(笑)「気持ちいい?」「うん」「恥ずかしい?」「うん」「反則やわぁそんなエロい声ー(笑)」じゃぁ言わすなよ。べちょべちょになったバイブを抜き、スイッチを切ると、「どの体位がいい?」クリトリスを指で押さえながら、クルクル回す。「…なんでも」体の熱はひいたのに、何かが欲しくてたまらない。聡クンにそっと抱き着いた。「はーな」

    2005-11-19 15:27:00
  • 307:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    温かい聡クンの体のむこう、青く光り続けるテレビ画面に照らされ、バイブがテカテカとテカり床に転がっている。…エッチしてる時って、気持ちいいのになんで急にこんな切ない気持ちになるんやろ…。

    2005-11-20 02:18:00
  • 308:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6



    こんなん思うんはあたしだけなんかな

    2005-11-20 02:21:00
  • 309:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    結局その日はそのまま一発やって眠った。朝早く目が覚めたのでお風呂を借りて聡クンを起こし、学校と同じ沿線の駅まで送ってもらった。「付き合ってって言うたら華は俺のこと避けそうやから、付き合いたくなったら連絡してきて。それまでは俺からは連絡せんから。」
    駆け引き?のために出たであろう聡クンのセリフは心に届くことはなかった。適当に笑ってごまかしたけど、いつもみたいにはのってくれなくて、少し怒ったみたいな顔をして「まじでや」と言うと黙り込んでしまった。必要のない沈黙になんかイライラした。

    2005-11-20 02:31:00
  • 310:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    はっきり言うべきなんかな…。聡クンのこと好きかもしらん、ほんまに好きかも。ただ付き合いたいとは思わん、今はとかじゃなくて多分この先に何かあったとしても、付き合いたいとかは…思わん気がした。だらだらと恋愛を楽しめる相手が聡クンやとはどうしても思われへんかった。この好きの気持ちが明日にでも、下手したら車おりた瞬間にもなくなってしまうかもしれない。ずっと好きでいる自信も期待も聡クンには持てなかった。

    2005-11-20 02:35:00
  • 311:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    なんか車酔いしたんか気持ち悪い…サークルの話なんかどーでもいいから、早く車からおりたかった。

    2005-11-20 02:37:00
  • 312:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    その日は一段と冷え込んで、学校ではみんなスカートの下にジャージを履いていた。マナと悦子はやっぱり学校に来なくて、ユウキのおもんないおもろい話を、5時間目が終わるまでなんとなく聞いていた。

    2005-11-20 02:47:00
  • 313:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    やっぱ言うとくか一応。「なぁーユウキー」ディズニーショップで買いもしないクリスマス限定スティッチを吟味するユウキ。「ん?なぁこのスティッチ顔まがってない?」「さぁ…」

    2005-11-20 03:00:00
  • 314:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    なんか嫌やなぁーやっぱ言わんとこ。なんかこーいうんいちいち報告するんとか好きじゃないし…。相手がユウキやっていうんもなんか嫌(+_+)。「こんにちわぁはなさんやんな?」長めのスカートにファミリアのバッグ。自毛っぽいCカールなロングヘア。普通にかわいらしいフワフワした女の子。ニコリと笑った顔に歯並びの綺麗な白い歯が似合う。「こんにちわ。びっくりした(笑)」

    …健二の彼女や。一回だけ玄関で会ったことある。
    「あたしも(笑)間違えてたらどうしよかと思った(笑)買い物?」「友達のんついてきただけ」何話せゆーねん…(笑

    2005-11-20 03:10:00
  • 315:

    名無しさん

    2005-11-20 03:11:00
  • 316:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「前にもロフト前でみかけてんケド声かけたらいいかかなり迷ってんやん(笑)でその時むちゃ後で後悔したから…次見つけたら飛び付こうと思って(笑)」なんかこの人…しゃべったらイメージと違うなぁ。「飛び付いて(笑)」「健二に妹いじめるなって怒られそうやからやめとくわ(笑)またみかけたら声かけるし、はなさんからも飛び付いてな(笑)」「いや、華でいいです、飛び付くんで気をつけて下さいね(笑)」「(笑)んじゃぁバイバイ」一緒にいた女の子…むちゃスタイルいいなぁ。普通にあの二人ちょっと目立ってるし…

    2005-11-20 03:16:00
  • 317:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    話かけられて振り返った時、一瞬あがってしまった。ずばぬけて可愛いってことはない普通のこやのに…なんかオーラあった。「可愛い制服着てたらやっぱ目立つなぁ」八割方嫌味っぽいユウキの言葉。あんたが着ても似合わんと思う。「あたしらんとこの制服がダサ過ぎやねんって。プリクラ取りに行こ」「ファッキンで化粧直ししてから行こー」「うん。」クリスマスムードで街中が浮足立つ、去年のクリスマスは…たしかどっかのサークルのイベントに行ってたなぁ…本気おもんなくてテンションあげるために葉っぱしてマリパー状態になってた。

    2005-11-20 03:28:00
  • 318:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    その日、聡クンに何か連絡するわけでもヨシクンから連絡があるわけでもなく、奥さんが新しい家具を買っておいてくれたので御礼のメールをして、冬服の位置を換えた。そんなことをしていたら朝になってた。貧血がひどくて次の日は学校を休んだ。…今回の期末…やっぱ終わったな(笑)2、3日してからヨシクンからむちゃくちゃ長いメールが届く。

    2005-11-20 03:34:00
  • 319:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    はなくそへ?

    この前はごめん?なんであんなことしたんか自分でもよくわからん。なんか薬にはまったお前に正直むかついたしガッカリした?だからってあんなんしてよかったんかって言うたらあかんけど?まじごめんなさいm(._.)mただわかってほしかってん?薬はハマったら終わりやぞ?俺も友達でイッてもうてる奴おるし、華もそういうやつ見てきたやろ?華にはそんなんなって欲しくない?だから薬やめろ?協力できるとこは協力するし…タヤマらからなんか言われてたりするんやったら俺が話つけてきたるし…やめよや?

    2005-11-20 03:45:00
  • 320:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    こんな?うざいかもしらんけどわかって?とりあえず連絡待ってるから

    2005-11-20 03:47:00
  • 321:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    ヨシ君に逆に気つかわしてどーすんのよあたし。ヨシ君にすぐ電話をして三時間くらい話した。色々約束させられ、何度も謝ると「泣いてかけてきたら怒ったろと思ってたけど、ちゃんとまともな状態でかけてきて安心したわ…次したら坊主な(笑)」「えーヨシ君が坊主すんの?」「俺もう坊主やんけ(笑)」「(爆)」

    2005-11-20 03:54:00
  • 322:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    電話を切ると急に気持ちが楽になった。大切にしたい人に嫌われるっていうんはやっぱりショック大やったんやなぁ…解決してから気付いた。新しい家具はどれも猫足で、カッシーナのデザイナーが新しく設立したブランドのものらしい。奥さんがメールで事細かに教えてくれた。

    2005-11-20 03:58:00
  • 323:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    明日はHAMADAにチケットもらう日や。メールをすると梅田のロフト前に集合になった。明日早く帰ってTSUTAYA行きたいし、ひとりで行ってチケットもらったら帰ろうっと♪ほんまヨシ君と仲直りできてよかった。気持ちが一気に軽くなる。新しいベッドはまだバネが堅いけど、パリパリのシーツもようやく馴染んできて、その日は久しぶりにグッスリ眠った。

    2005-11-20 04:04:00
  • 324:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    この時は考えもせんかった…これから起こることなんか…想像も出来ひんかった。
    あたし達は出会ってしまう。神様がいるとしたら、絶対わざと出会わせたんや。面白くなりそうやわとか思ってわざと。こうなるとわかっていたら…何度も考えた。ううん…でも…こうなるとわかってても、あたしはあなたに出会ったやろうし…後悔はあったけど間違いではなかったんやで。
    神様の選択は間違いではなかったんやで。

    2005-11-20 04:14:00
  • 325:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    きっと間違ったんは…あたしらの方や。

    2005-11-20 04:15:00
  • 326:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    あたし達は出会う。

    2005-11-20 04:16:00
  • 327:

    320改めりり

    今日も読んでいます☆やっぱり読みやすいです。

    2005-11-20 04:22:00
  • 328:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「だからクリーニング出せや!なんで洗濯もんだけ置きに帰ってくんの?洗うん俺しかおらんやん!」「ありがとーなぁ健二-」玄関でもめる健二と奥さんの声で目が覚める。さぶっむちゃ寒いんやけど…何この寒さ(笑)冷たいフローリングに足を着けると、フトンで温められた体が芯から冷えていく。健二が洗濯してるんや…あたしパンツとか普通に出してんのに…むちゃ恥ずかしいんやけど…じゃぁトイレの汚物入れとか誰が変えてくれてるんやろ?…今度から自分の部屋に捨てよ(笑)

    2005-11-20 04:27:00
  • 329:

    作者 ◆DEP4IVx7X6

    めりりさん☆
    遅くまでありがとうございます!もうそう言っていただける方が一人でもいらっしゃるなら(T_T)…俄然頑張ります(笑)今日はこのへんで寝させてもらいます。また宜しくお願いします。おやすみなさい☆

    2005-11-20 04:30:00
  • 330:

    作者 ◆DEP4IVx7X6

    りりさん☆
    すいません!りりさんの前に『め』がついてしまっていました!大変失礼しましたm(._.)m?

    2005-11-20 04:32:00
  • 331:

    りり

    一瞬、めりりにしておこうかと思いましたよ☆おやすみなさーい。

    2005-11-20 04:36:00
  • 332:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    さむー(泣)てかあたしも自転車欲しいなぁ…。でもなんか言いにくいし…あたしに自転車ないこと父よ気付いて(笑)マフラーやストールを巻いた人が目立つ。今年はマフラー何色にしよかなぁ…去年、制服ん時は赤やったしなぁ。ホームに群がるハトは電車が流れこんでくると電線に飛び移る。…なんでエサもないのにハトってホームにたかるんやろ(笑)

    2005-11-20 14:58:00
  • 333:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    もうどの授業もまったくわからんし…佐川と席隣なるし…今日いいことない…。窓側の席は昼間は陽射しが差し込み過ぎて少し暑かった。「悦子にメールしても返ってこえへんねん。」「電話してみたら?」「電話したら迷惑かなと思ってさぁメール返ってきてないのに電話までしてもなぁ」本間は自分にまで被害が及ぶん嫌やから近づきたくないだけのくせに…ユウキのこーゆうとこ本間無理やわ。「あーそやなぁー」適当に相槌をうったものの、表情まではとりつくろえなくて、視線を反らした。早く学校終わらんかな…。TSUTAYA行きたい。

    2005-11-20 15:16:00
  • 334:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「俺と同姓同名の奴がアイコラ集めてて、地元の奴に疑われてやぁ」隣の席で騒ぐ佐川。
    …うんだってそれスレたてたんあたしやもん(笑)
    ユウキの話を適当に流して大量にたまったプリントを前の席の頭良さそうな子に写させてもらった。なんかやけに親切にされて戸惑った。あたしってそんな恐くみられてんのかな…ユウキの方が虚勢はってんのに、なんかユウキとはあの子仲良くしゃべってるし…あたしみんなにどんなキャラやと思われてんねんやろ

    2005-11-20 15:37:00
  • 335:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    HAMADAと待ち合わせした時間よりも、30分くらい早くついた。エスト前で涼子さんをみかけたからちょっとしゃべってロフト前にむかった。涼子さん今日も感じのいい人やった、どうやったら初対面とかで感じいいとか思われるんやろ…。あたし感じ悪い子に見えてるんかな…。イジメられたこともイジメたこともない…そんなあたしって実は損してるんかも。人に好かれる努力の仕方がイマイチわからんかった。

    2005-11-20 15:54:00
  • 336:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    ロフトの前に立ってたらエンコー待ちみたいで嫌やからサザエの方の大通りまで行き、HAMADAにメールをした。

    ついたあ☆サザエんとこいるんやけど?

    2005-11-20 16:20:00
  • 337:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    なかなか返信がこない。寒い…凍える↓↓↓

    ブー
    浜田賢治
    そっち行くわ!てか紹介したい奴おるから連れて行くわ!

    …だから紹介とかいらんって言うたのに。HAMADAの友達とかしれてるしれてる(笑)チケットもらってとっとと帰ろ…寒い…寒い…

    2005-11-20 16:22:00
  • 338:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    携帯を鞄に直すとほぼ同時くらいに…「はなちゃーん」。顔をあげるとHAMADAと…なんか黒い人…。くろっ(笑)「黒っ(笑)」思わずふいてしまった。「やろ!?こいつむちゃ黒いやろ」「こにゃにゃちわ」黒い人が笑う、なんかハーフっぽい顔。あー無理無理このギャル男のテンション…受けつけない(-.-)
    「チケットただにするからさぁ、華ちゃんこいつと遊んだってや」「?(笑)はい?」馬鹿にすんなHAMADA…「そーいうんいいわ(笑)」「えーなんでぇこいつ良い奴やで!?」なんとなく必死なHAMADAに余計むかついた。

    2005-11-20 16:29:00
  • 339:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「ハマケ-ン。ハナボウに謝りなさい」黒い人がHAMADAを軽く殴る、「なんでやねん!?お前ももっとアピールしろやぁお前が紹介してって言うてんやんけ!」「…うん。でも君ハナボウに謝りなさい、君ちょと失礼。」…。「なにがやねん!?」「…謝っとけ。」黒い人ちょっと恐そう、黒いから表情よくわからんけど。「ごめん?…でもなんで?こいつ意味わからんよなぁはなちゃん!?」いやお前の方が意味わからん。「チケ貸して、はい浜田君返って」そーいうと黒い人はHAMADAを追い返した。

    2005-11-20 16:34:00
  • 340:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    ロフトの方からギャル集団が黒い人に手を振ってるのが見える。黒い人が軽く手を振るときゃーきゃー騒いでる。「さー…華ちゃん?帰ろか。送るわ」「いやいい。家近いし」「まじで!?よかったぁ原付きあんまガソリンなかったから遠くやったらどーしよかと思った(笑)」?は?濃い水色の色シャツにゆるくまかれたネクタイ、スーパー最野人みたいな髪形。「ハーフなん?」てかどーみてもハーフや。「うーんよう知らんけどじぃじがイタリア人らしい」歩き出したのでなぜか着いて行ってしまった。なんか変にオーラがある。「寒いなぁ…」「うん寒い」

    2005-11-20 16:41:00
  • 341:

    名無しさん

    2005-11-20 16:47:00
  • 342:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「華ちゃんはみんなになんて呼ばれてるん?」「昔から仲良い子にはふーちゃんとか、あとは華とか」「へー俺はピロとかぁ。隆弘やからたまにタカさんとか言われるけど、タカさんは石橋さんの専売特許やん?」…なにこのIQガリバーな話。「どっか行くつもりやったん?」「うん地元のTSUTAYA」とかなんとか話しているうちに、ソフマップの前に到着。そういえば先週、ここで聡クンと待ち合わせしたなぁ。…あれから連絡ない。でも連絡ないんがなんか駆け引きしてるつもりかなんかしらんけど…ちょっとそーいう態度しんどい。あたしとの温度さむちゃ感じる

    2005-11-20 16:48:00
  • 343:

    名無しさん

    2005-11-20 16:49:00
  • 344:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「これかぶりえる」キティーちゃんのヘルメット…嘘やろ(笑)「ネタやん(笑)」「友達の姉さんの原付きやねん。」「原付きニケツ絶対捕まるって(笑)梅田やでここ!?」「うん。福島の方から裏道抜けたら大丈夫なんだこれが。ヘルメットそれしかないから取りあえずギューって被るのー」おもいっきりヘルメットの紐わ締められ、軽くお腹に添えた手をギュッと巻き付けられた。「自分ノーヘルやん!?」「うん。頭堅いから大丈夫♪」そう言うと後ろを振り向き、「むーちゃ原付き寒いから」とゴツめの黒いマフラーをグルグル巻きにされた。

    2005-11-20 16:56:00
  • 345:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    そっからは…ほんま地獄やった。ありえんくらいザツイ運転で堤防を昇る直前派手にこけるし、なぜか爆笑してるし…「華ぼうお腹すいてない?」「うーん…うん。でもTSUTAYAよりたいから」「うーんTSUTAYAまだ間に合うしお好み焼き食べに行こか♪」こいつ暗くなったらさらに表情が見えない。「それジグロ?」「マサイやん(笑)日サロやで?俺むーちゃ地肌白いもん♪」…こいつ日サロにいくら注ぎ込んでるんやろ。「ドライブも楽しめたし♪お好み焼き屋さん華ちゃんとこの駅の前んとこ行こじぇ♪知ってるやろ『金太郎』あそこまじうまいよなぁ!」「…」

    2005-11-20 17:05:00
  • 346:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    黒い人なだけで、まぁ悪い人ではないやろう…。

    2005-11-20 17:12:00
  • 347:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    お好み焼き屋に着くと店の外に行列が出来ていた。「あーあー…華ちょっとここで待ってて」「うん」あたし男の子と二人でご飯食べたりすんのあんま得意違うんやけどなぁ…。みんな寒い中パイプ椅子に座って席があくのを待っている。こんだけ並ぶってことは相当おいしいんやろなぁ。店の中から隆弘が出て来た。178くらいあるんかな?のれんの棒で頭を打ちやがった。「予約してきた。7時やって」「ありがとう。」「スカートやのに並んだら風邪ひくーゆーねんなぁ。どうしよ1時間くらいあるけど…マクドかミスド行ってあったかいもん飲もか」「うん」

    2005-11-20 20:33:00
  • 348:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    なんかやたら手際いいなぁコイツ…。ミスドに入るとミルクティーをおごってくれた。ガラス扉にはMERRYC☆HRISTMASと白いスプレーで書いてある…これってどうやってはがすんやろ。「ほんま寒いなぁ今日。華、奥座り。そっちドア開くたび寒いから」あたしは彼女か(笑)「いいよ別に」「おいで」「いいって」明るい店内で見ると隆弘はほんの少しタレメだった。「隆弘って…なんか漫画みたいな顔してるなぁ(笑)」「よう言われる(笑)早くこっちおいでや」「えー嫌。なんなんそんな横座らしたいん。」「…嫌ならええけど。その席入口からパンツ丸見え」

    2005-11-20 20:39:00
  • 349:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「なになにその顔、差別や差別やー(笑)」「差別ちゃうけど男が体貢ぐんってなんか想像出来ひん。」あたしってなんでこーストレートなんでしょうか。「貢ぐったって普通のエッチやったで。俺そんな技術ないもん…黒人クラスじゃないし」「黒人クラス?(笑)そんな子おるん?」「(笑)俺の仲良いやつがさぁー…」下ネタやったけどなんとかさらりと話せた。ほんま男の子と二人でゆっくり話すん苦手。なんか疲れる。話ながら何度もクルクル回る隆弘の口ピをぼーと眺めていた。みんな男と付き合ったらこういう会話が楽しくて付き合うんやろなぁ…

    2005-11-20 20:53:00
  • 350:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    今まで付き合った男と話したことなんかほとんど覚えてない…忘れてしまうようなそんな話を、楽しいと思ったこともたいしてなかった。あたしってなんで男の子と付き合ったりするんやろ…。セックスしたいからかな…。セックスするのに付き合ってるからっていう言い訳が欲しかっただけなんかもしらん。ミスドで体があったまった頃、?時になったからお好み焼き屋さんに行ってみたけど、まだ全然列が進んでなくて、パイプ椅子に座っていた人達が二つ程椅子を前に進めているだけだった。「まじかー…よ」「いいやんなんか違うもん食べに行こ?」

    2005-11-20 20:59:00
  • 351:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    隆弘は下をむいたまま、寒さのせいか腕を固く組み左右に揺れながら何か考えているようだった。「うーん。…俺ん家来るか?晩御飯作ったるわ」ものすごい笑顔やん…「いや、それはいいわ(笑)」「鍋しよや!寒いし。」「えー…」さすがに初対面で家行ったらヤラれても文句言えんって…てかこいつ絶対ちんぽもむちゃ黒いわ…「華なんもせんって(笑)なんかされたいんやったらなんかするけど」「怒。TSUTAYAよってな」「おしゃぁーほんなら行こかぁー。また堤防昇るぞー」「また!?」堤防むちゃ寒いやん(T_T)案の定マフラーをまたグルグルに巻かれた。

    2005-11-20 21:08:00
  • 352:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    堤防は案の定むっちゃ寒かった。「死ぬー」淀川の橋の所で絶叫。すると橋を渡り終わった頃、「華ちゃんこれ着なさい」とカーデガンの上から無理矢理に隆弘の制服を着せられた。「手袋ないから袖ひっぱって持っとけよ。あとちょっとやから」「隆弘色シャツだけやん!」「色シャツフォー!!!」な、なにこいつ…。橋をおりて直ぐの所の小さなビルが隆弘の家だった。ビルの入口には松田会計事務所と看板が出ていた。「入っていいん?」「いいで、俺ん家やねんから(笑)三階は俺と弟しかおらんし。」「お邪魔します。」階段にあたしの声が響く。

    2005-11-20 21:18:00
  • 353:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    2階の踊り場には玄関がついていて、中からテレビの音がして人の気配がした。そこを通り過ぎ、そのまま三階にあがる。建て付けの悪そうなドアの鍵を開ける。…なんか急転回過ぎて疲れてきた…今から鍋するとか若干だるいし…。扉を開け電気を着けると、後付けされたようなキッチン、テーブルにはレースの敷物がかけられ、前にある襖の向こうに部屋がひとつ。右側にもうひとつあるらしかった。「俺の部屋右側。襖の方、弟の部屋やけど多分帰ってこやへんから(笑)」「うん。」

    2005-11-20 21:29:00
  • 354:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    隆弘の部屋にはどうやって入れたん!?って言いたくなるくらいにドデカいベッドが真ん中にひとつ…クローゼットとは逆の壁にはオーディオ類とテレビ。洋服も何着か床にそのままつまれていた。「ベッドでか(笑)」「俺寝るんむちゃ好きやねん♪寝相悪いし。ちょっと待っててな」「うん」鍋の用意、どこまで買いに行くんやろ…。部屋で待って間、マナに電話してみたけど誰も出なかった。カーンカンカンカン!勢いよく階段をのぼる足音…

    2005-11-20 21:40:00
  • 355:

    りり

    すごいと繋がり、世間は狭いってこの事ですね☆

    2005-11-21 02:58:00
  • 356:

    名無しさん

    2005-11-21 06:38:00
  • 357:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「華ー、ドア開けて!」玄関に行きドアを開けると、土鍋と鍋セットを持つ隆弘。白菜など野菜はそのままでなぜかソーセージの袋まで持っている。「じゃーん。ダイニング若のちゃんこセットでおじゃる」「買ったん!?」「オカンが通販でな、あと元寺尾関のちゃんこセットもあったけどネームバリュー的にこっちかなぁと(笑)」そういってテーブルに土鍋セットを置くと「…さぁ始めよか!華、棚の上にエプロンあるから取って」「エプロンするん!?」「料理作る時以外にいつエプロンするん!?」「…」

    2005-11-21 06:41:00
  • 358:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    しかもこれエプロンっていうか割烹着やん…。「後ろの紐、結びあいっこしよ♪」…変な奴。「でも白菜とか野菜勝手に使っていいん?おばちゃん晩御飯に使うから買って来てはったんちゃうん?」てかソーセージ入れたくない。「これ俺が昨日、地元の奴と鍋した時の野菜の残りやから大丈夫やで」「あたし何したらいい?」「包丁一本しかないから横で見といて」…じゃぁなんであたしまで割烹着を着させられたんでしょうか(笑)隆弘は結構手際が良くて、小さなボールにすごくバランスよく野菜を盛りつけて行った。「鍋にはやっぱソーセージやろ♪」

    2005-11-21 06:49:00
  • 359:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「…」だって一人で鍋とか思い付かんし(笑)スーパーの一人用うどんすきならよく作るけど(←火にかけるだけ)「華的得意料理は?卵料理は不可」洗い物で濡れた手をブラブラと振りながら隆弘があたしの横に座る。「ロールキャベツは美味しいって言われたことあるけど。…なんで横なん?(笑)」「じゃぁ今度作ってや!」「うんいいで」多分作るシチュエーションになることはないと思うけど。そんな話をしているとダイニング若のちゃんこ鍋セットが出来上がったようで、土鍋のフタの小さな穴から一直線に勢いよく湯気が噴き出した。

    2005-11-21 07:14:00
  • 360:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「3、2、1」フタを開けるとグツグツと野菜やつくねソーセージがリズムをとるように揺れている。「いただきまぁーす」「いただきます」塩のきいたダシがむちゃくちゃおいしい「ダシやばい」「やろ!?むちゃおいしいやろ!?若すごくない!?」「うん若すごい(笑)」結構はしがすすんだものの、四配目くらいであたしの胃は許容料を超えた。「ごめん、お腹いっぱいなったかも」いっぱいっていうかお腹限界…「俺食べるからいいで♪」隆弘はほんとにバクバク食べ続ける。「すごい(笑)」ビックリ人間かこいつ…

    2005-11-21 07:26:00
  • 361:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    しばらくぽけーとしてビックリ人間の食べっぷりを眺めていた。「華さぁ」口いっぱいにちゃんこを頬張りながらしゃべる隆弘。「そーやってぼーっとしていいで」ダシをジュルジュルとすすり、もう何杯目かわからないおかわり…。「どういう意味?」一瞬、あたしの顔が固まった「無理して喋らんでええよってこと」顔が熱くなっていくのがわかる。「あたしそんなよく喋る?」人に見られたくない部分、知られたくない部分。「よく喋るとかじゃなくて、会話楽しめってこと。喋りたくない時は喋らんっていうんも会話楽しむってことやねん。」「…」

    2005-11-21 07:38:00
  • 362:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    なんて言い返したらいいんやろ。てか…その部分、絶対入ってきて欲しくない部分やのに…。「隆弘もやめた方がいいで、思ったことなんも考えんと、すぐ口に出すん。」…それしか言い返せない。頭の中が妙な恥ずかしさで一杯になり、思考回路がうまく働かない。「すぐ口に出したけど、なんも考えてないわけじゃにゃいだ」お皿とお箸を置き、椅子の上で三角座りをしてこちらをみつめてきた。真剣な隆弘の顔、睨まれているみたいでなんだか恐かい。「…」部屋には鍋のグツグツと煮えたぎる音と、2階のテレビの音だけが響く。

    2005-11-21 07:50:00
  • 363:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「愛想よく出来る奴はいいねん、そーいう奴はしんどくないから。でも愛想よく出来ひんし…でもしゃべるって奴は…努力してる奴やと思う。愛想よく出来る技術身につけるために努力するんはいいことやけど、努力して喋ろうとすることは必要ないことやねん。だから華は喋ろうとせんでいいねん」下をむいたまま、頭をあげることが出来ない。なんで初対面の奴にこんなこと言われなあかんねんっていう怒りと、なんで初対面の奴に見抜かれたんやろっていう恥ずかしさ、あたしってそんなわかりやすい人間?っていう不安が頭と心の中で膨らんでいった。

    2005-11-21 08:01:00
  • 364:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    口の中で鉄みたいな味がする。口びるを強く噛み過ぎて血が出たみたい。コップ一杯たまった何かが、表面張力の膜をやぶりダブダブとこぼれ出す。「っ…っっ…」泣くのはずるいけど、もう泣く以外にどうしようもなかった。「…泣くと思った(笑)」頭を撫でる隆弘の手を振り払う。「あんたむちゃ失礼。他人の気持ちとか考えたら」驚いた顔の隆弘「なんでも治したり、わかりあったりすればいいってんじゃないねん。ダメでも治さんでいいとこもあるねん!」鼻水まで出て来た。ティッシュの箱を持ってきてあたしの前に置く隆弘。さっきより重い沈黙。

    2005-11-21 08:13:00
  • 365:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    あたしの鼻水の音…深い溜息をつく隆弘。「いきなし言うんはまずいかなぁと思ったけど、仲良くなってから言われたらヘコむやん。だから先に言うたんやけど、そんな怒りはるとは」お前となんか仲良くなるか!今すぐ部屋を飛び出して帰りたい。なんであたし泣いてんねん…。「俺の部屋いっとき。後片付け俺しとくから」黙って立ち上がり、ティッシュの箱を掴むと、隆弘の部屋のドアをおもいっきり閉めた。何であたしが泣かされなあかんのよ!部屋の電気も付けずにうづくまった。涙が止まらない。

    2005-11-21 08:24:00
  • 366:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    今まで、ひどいことは何回か言われたことある。幼い時は家のこと、最近はクラブでビップルームにあがっただけで意味のない陰口言われたり…それなりに傷ついたりした。だけど泣く程のことじゃなかった。まぁ言われても仕方ないかくらいの気持ちがどこかにあった。なんでやろ…なんで今日は別にいいかと…他人の言うてることやと…思われへんねやろ。すごい悔しい。なにこの悔しさわ。

    2005-11-21 08:29:00
  • 367:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    誰にも見られたくない。知られたくない。ここの部分は誰も入ってこんといて…

    2005-11-21 08:33:00
  • 368:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    考えれば考えるほど、色々な思い出と結び付き、涙を誘う。あかん…ストップ。なんも考えへんようにしないと…。

    2005-11-21 08:36:00
  • 369:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    このまま色んなこと思い出していったら、…最後にはこの涙がどこにいきつくか…あたしが1番わかってる。

    2005-11-21 11:32:00
  • 370:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    息をグッとこらえ、頭の中にペンキを塗っていく。ようやく心と涙にフタをして、鼻をかんでいると…
    パチン
    部屋の電気がついた。「電気つけーな。はい烏龍茶」「…」黙って烏龍茶を取り上げ、一気に飲み干した。「華って泣き虫やねんな(笑)」「最低…」「やっぱり?(笑)」ケラケラと笑いながらEPICをかけはじめた。こいつが聞いてる曲…全部嫌いになりそう…。

    2005-11-21 13:52:00
  • 371:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「これ日本語役、一目惚れっていうねんてー」「…帰る」「華、一目惚れとかしたことある?」「帰りたい…」「俺ないねん一目惚れ」「…」土下座して謝ったって許さんぞ「あっでも27歳のレースクィーンに一目惚れされたことある(笑)」坊主じゃ…お前なんか坊主じゃ「ベッドの上座っていいで」「…」また涙出てきそう。「…ごめん…て謝って欲しいやろうけど…俺謝る気ないから」「!?」はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?「なんかなぁ…陰気くさいで自分」「…」「話しててもなんか自分が楽しくないん伝わってくるから、舐められてるみたいでしんどいから」

    2005-11-21 14:00:00
  • 372:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「…」「作り笑いも鬼下手くそやし(笑)」「…」「そんなんで一緒におる奴楽しませてるつもりでおったあかんで。まわりも気付き出すで、こいつ舐めてんなぁって。」「…かえ…る」ヒクヒク言うあたしの泣き声は音楽に掻き消されてる。「しね!」立ち上がり鞄を掴み、部屋を飛び出そうとした、その瞬間扉の前に仁王立ちになる隆弘「…」今あたしが拳銃持ってたら迷わず撃ち殺してる。睨みながら見上げると「泣き顔セクスィやん♪」「…!」おもいっきり鞄を持った手を振りかぶるとミゾオチに一発決めてやった、「っ…はいったはいった(苦笑)」

    2005-11-21 14:08:00
  • 373:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    腹を押さえ、右手で待った待ったとジェスチャーし急に笑い出した。「…(笑)」気持ち悪い笑い方…「(笑)華…は…華化粧取れてデビルマンみたい!(笑)」はっと思い、右側にある全身鏡で顔を見ると…アイラインとマスカラが取れてデビルレディー状態。急いで後ろを向き、顔を隠した。「ははははは(笑)」

    2005-11-21 14:13:00
  • 374:

    名無しさん

    2005-11-21 15:11:00
  • 375:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    こいつ本間なんなん…
    「ははははははは(笑)」

    2005-11-21 15:32:00
  • 376:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    …気持ち悪い

    2005-11-21 15:33:00
  • 377:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    2005-11-21 15:34:00
  • 378:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    ブチ…

    げぼげぼげぼー…
    ダイニング若のちゃんこ鍋が…全部つくねみたいになって出てきた。
    気持ち悪い…

    2005-11-21 15:37:00
  • 379:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    げぼ…っまだでる…ざまぁみろ部屋ゲロだらけにしたった。「大丈夫か!?」「まだでる」お前のせいじゃ…すると、座りこんでゲロだらけのあたしをヒョイと持ち上げて足でドアを蹴り、キッチンの流し台まで連れて行くと、私の頭を突き出した。「無理せんと全部吐き!またちゃんこ鍋くらい作ったるから」…お前なんかと二度とちゃんこするか!
    げぼげぼげぼ…また白い泡が出たした。あたしの体をささえながら何度も背中をさする隆弘。「…華お前背骨ボコボコやん!ちゃんとご飯食べてんの!?もー」こぼこぼ…白い泡は口から出続けた。

    2005-11-21 15:50:00
  • 380:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    なんで薬やめてんのに白い泡が出んのよ…まだ体ん中に薬残ってるってことなん?

    その時やった…。あたしの中で…何かが弾けた。

    2005-11-21 16:22:00
  • 381:

    名無しさん

    これ実話?

    2005-11-21 16:22:00
  • 382:

    作者 ◆DEP4IVx7X6

    423さん☆
    書き込みありがとうございます。フィクションですが、エピソードなどはなるべく実話を参考にしたりしています。でも基本作り話です(笑)また感想などあれば是非宜しくお願いします。

    2005-11-21 16:25:00
  • 383:

    名無しさん

    作者はふうちゃん自身なん?

    2005-11-21 16:28:00
  • 384:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「あっ…ははははははははははははは」今度馬鹿笑いし始めたのは私の方だった。「ははははは。…は…は」笑うたびにヨダレとゲロがだらだらと口のまわりに垂れていく。「はははははは!」あたし…ついに狂った?目の視点があわない。腹のそこから声を出したくてたまらない。「はははは!」

    2005-11-21 16:33:00
  • 385:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    隆弘のほうを見ると、無表情であたしの事をじっとみている。「ちがうねん。大丈夫やで。あは・・・あはははははは」笑い声っていうよりは叫び声だったかもしれない。

    2005-11-21 18:00:00
  • 386:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「なんかおかしいのんかーはなくそー」あたしの口の周りについたゲロを、自分のTシャツでゴシゴシと雑にふき取りながら笑いかけてきた。「大丈夫。ちょっとあははは・・・ははははは」「そっかー大丈夫かー。大丈夫やったら安心したわ。ほんならゆっくり深呼吸しよか。」あたしの背中を上に下にとゆっくりなでる。吐き気は治まったものの笑い声はしばらく止められなかった。

    2005-11-21 18:05:00
  • 387:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    それから・・・どれ位笑っていただろうか。多分30分は軽く笑っていた。最後の方は笑うのに疲れてヒュルヒュルと気管から風が抜ける音だけが部屋に響いた。「ゆっくりでええでー。笑いたかったら笑えよー。ゆっくり息すってみー大丈夫大丈夫」倒れこみながら、ヒュルヒュルいうあたしを抱きかかえるように座っている隆弘の色シャツとTシャツには、あたしの吐いたゲロと泡とよだれがべっちょり・・・部屋中に酸っぱい臭いが立ち込める。

    2005-11-21 18:12:00
  • 388:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「ごめん・・ありがとう大丈夫」口を拭い立ち上がった。軽い酸欠状態になったみたいで頭がガンガンする。「大丈夫か?」「うん。ごめんな片付けるわ。」隆弘の部屋にはあたしの吐いた第一弾のゲロどもが島を作ってる。

    2005-11-21 18:16:00
  • 389:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「俺片付けとくから。華シャワーあびといで。トイレんとこユニットバスになってるから」「いいよ。隆弘がシャワー浴びといでや。あたし片付けて帰るから」あたしの吐いた泡のせいで床がツルツル滑った。

    2005-11-21 18:19:00
  • 390:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「(笑)あのさー・・・・俺自分の部屋、人に触られるん嫌やねん。しかもお前またゲロ吐かれたらシャレならんし・・・帰るにしたってそんなゲロまみれで電車乗ってくる奴おったら・・・俺やったら射殺するで」怒・・・「・・・」この時程、ファックの日本語訳を知りたくなった時はなかった。「でっかい洗面器に制服つけて鏡のとこの粉いれとけ」「・・・・」無言のまま振り返り、扉を思いっきり閉めた。扉の向こうから「お前ん家の扉、どんだけ重いねん(笑)」とケラケラ笑う隆弘の声が聞こえた。

    2005-11-21 18:27:00
  • 391:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    トイレのフタの上に制服を脱ぎ、洗面器につけた。タッパーに入れられた白い粉を振り、勢いよくシャワーを出す。モアモアと立ちこめる湯気、シャワーで体を流すと髪にもメッシュで入れてるエクステの部分にもゲロがベッチョリついて固まっている。・・・なぜか化粧落としとかもあるし・・・ずうずうしいとは思ったものの、ゲロ撒き散らしといて今更何してもえーやろ。と半分あきらめた様な気持ちになり、頭のてっぺんからつま先まで洗ってやった。・・・・もちろんお湯を出しっぱなしにして(ざまーみろ)

    2005-11-21 18:36:00
  • 392:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    あーーーーーー。シャワーのお湯を口の中にあてる。笑いすぎて喉がいたい、笑い続けるギネス記録にあたし挑戦出来るかも。一応バスタブをきれいに洗い流して・・・・!?あたし何着てでればいいん!?制服つけてもたし・・・ユニットバスのドア開けたらすぐキッチンやんか!!!

    2005-11-21 18:40:00
  • 393:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    ドンドン!「なー!・・・なー!」「なんやねん。華風呂なーがーいー。どこそんな念入りに洗ったのよー」「き、着るもん貸して」「え!?」声がいきなりでかくなった、どうやら扉の前にいるみたい。「着るもんない」「あーそかそか!ちょっと待てよー」「うん」しばらくゴソゴソと聞こえ、コンコンと扉をノックされた。「オカンらもう寝たみたいで2階鍵閉まってたから俺のんでええかー?」「うん。」扉をそっと開けると、ニョキリと黒い手が黄色い服を差し出す。「ごめん」「気にすんなー。タオルも渡すから取って」「うん」

    2005-11-21 18:48:00
  • 394:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    急いでバスタオルで体を拭き頭に巻きつけた。なんか扉の向こうにいると思ったら・・・怖い(ToT)やられたらどうしよ・・・。黄色い服は一枚しかなくてなんかつなぎみた・・・・!?

    2005-11-21 18:51:00
  • 395:

    名無しさん

    2005-11-21 18:54:00
  • 396:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「こんなん着れるわけないやろ!?」扉の向こうに思いっきり叫んだ。「えーなんでーむっちゃ可愛いやん。俺の持ってるのんで一番可愛いのにー」「こんな中学生のギャルみたいなん・・・着れるわけないやん!他のん貸してよ!」あたしの手の中には・・・微笑むピカチュー一匹。「えーーーピロ君またゲロ吐かれるかもしらんから他の服貸したくないもーん。嫌なら裸族仕様で出てくればー。」!!!!

    2005-11-21 18:56:00
  • 397:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    …多分最初で最後やな…ピカチューの体内にすっぽり包まれて扉を開けた。「今なぁゆず茶入れたろうと思って♪華遅いから2階に風呂入りに行ったらママちゃんがくれてん」「…」ニヤニヤしよって…。「可愛いやん(笑)風邪ひくから頭乾かし、ドライヤー弟の部屋に転がってるわ」頭の上でチョンマゲを作り、ロンティの上にパーカーを着込む隆弘…部屋着までぬかりないなこいつ。「弟の部屋開けていいん?」「いいでいいで今あいつ遠征で韓国行ってるから」ビンからジャムみたいなゆず茶のもとをスプーンいっぱいに救い、マグカップの中にたっぷり入れた

    2005-11-21 19:29:00
  • 398:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    弟の部屋を開けると敷きっぱなしであろうフトンの横にドライヤーが転がっていた。キッチンの明かりが入り、床が照らされた部屋は薄暗く浮かびあがる。壁一面に表彰状と床にまで置かれた沢山のトロフィー。パタン「弟すごいやん」「すごいで(笑)野球のユース日本代表選考選手、しかもピッチャー」「兄どうしたん…」「なぁ…兄どうしたんやろ。野球才能なくて中学で辞めてん。才能あるスポーツセックスだけやったぁ」「(゚_゚」無視無視。

    2005-11-21 19:37:00
  • 399:

    名無しさん

    2005-11-21 20:00:00
  • 400:

    名無しさん

    2005-11-21 20:41:00
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