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?いまつかまえて?

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  • 1:

    もりやまはな

    早く来て…今日もまた?錠買ってしまった…4500円…相場より500円安かったから…別にやめれない訳じゃなぃんだけど…薬で自分をつかまえとけば…自分を自分でつかまえとけば…誰も来なくても生きていける。

    2005-10-25 12:03:00
  • 150:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    「お湯つからなくて大丈夫なん?」えっお湯つかってもよかったん!?「うん。聡くんは?」「お湯はるん時間かかるからつかってないねん。」「へー…」「…もしかしてはなちゃん…きたくなかった?」「…」なんて言ったらいいんだ…エッチは嫌じゃないけどラブホは苦手(ってか初めててあがってもただけやけど)なんて言っていいものなのか!?聡くんの腰に巻いたタオルに雫がスーと流れ落ちる。うっすら割れた腹筋はしなやかな筋肉っていう感じで、気づかなかったけど首に大きなホクロがあった。

    2005-10-27 20:15:00
  • 151:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    「…………………………………」

    2005-10-27 21:41:00
  • 152:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    「………………」

    2005-10-27 22:13:00
  • 153:

    ますだおかだ

    それ本名?
    パア??

    2005-10-27 22:16:00
  • 154:

    マィケル

    鼻チャン?
    ぉしまぃケル??

    2005-10-27 22:36:00
  • 155:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    下をむいたまま体が動かない。「なんか眠なってきたなぁー」「…」いえまったく…「寝よか?」「さ、さき寝てていいで。髪の毛かわかしたり色々するから」顔をあげると聡くんの顔がすごく近くにあった。黒い瞳でみつめられ、心の中がみすかされている気がした。口元はきゅっと上がっている唇。毛穴ひとつない大きめの鼻。左右均等なまゆげ…まだ濡れた髪はオールバツクにしてるのに小さな顔だった。「じゃぁ髪の毛乾かしてあげるわ。結構長いなぁ」「うん。ドライヤーむちゃ時間かかるねん」濡れたあたしの髪は胸の少し下くらいまであった。

    2005-10-27 22:40:00
  • 156:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    ますだおかださん→
    本名じゃないです☆もし暇があったら読んでみて下さい、お願いします。
    マイケルさん→
    まだ続きます☆継読お願いします。

    2005-10-27 22:43:00
  • 157:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    「女の濡れた髪ってよくない?」「フェチやん(笑)」濡れた髪が首に張り付いているのを優しくとかしながら、まるで料理の下ごしらえをしてるみたいに、聡くんはあたしの髪をタオルで挟んではほぐすを繰り替えした。だんだん落ち着いてきたので、ベッドの上に座りながらテレビを見て髪をふいてもらった。聡くんはあれこれとずーと自分の話をしていた…ううん。正確には自分の話をしてくれていた。たまにスッピンの方が可愛いとか、肌がキレイだねとか、目が大きいねとか、見え透いたことをわざといいながら。

    2005-10-27 22:50:00
  • 158:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    勢いよく振り返ったため、髪の毛の雫が聡くんの上半身に飛び散る。「あれは個人差すごいあるから人の体験談まったくあてになれへんけど、俺は全然辛くなかったなぁ、付き合いで薬してただけやし。」「ふーん。」唇をとがらし腑に落ちない感じのあたしを聡くんは後ろから抱きしめてきた。「俺の場合、彼女とセックスしまくってたから(笑)セックスしてたら薬やめても辛くないで」「おっさんキモい(笑)」「これまじやって!誘ってるわけちゃうぞ!」わざとらしく同様する聡くん…わざとわかりやすくしてるのはナゼなんだろう…多分ガキ相手だからかな

    2005-10-27 23:18:00
  • 159:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    わかりやすい大人を演じることで聡くんはあたしのところまで目線を下げてくれているようだった。さすが姉一人、弟二人いるだけある。←聡くんがベラベラ勝手にしゃべってた。

    2005-10-27 23:20:00
  • 160:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    それからもあたし達はたわいもない会話を続けた。学校の話とか、色々…でもヨシ君にさらりと話せた家庭の話を、聡くんには話す気にならなかった。…多分四人兄弟で幼稚園から有名私立ばかりに通ってきた聡くんには、あたしの話は酷過ぎる気がしたから。あたしの話を聞いて、自分は幸せだと思われるのも、その幸せを申し訳なさそうに隠されるのも嫌だった。

    2005-10-27 23:27:00
  • 161:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    今までそういう目には何度かあった。

    2005-10-27 23:30:00
  • 162:

    名無しさん

    2005-10-27 23:33:00
  • 163:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    悪気のない気遣いに傷つかなかったわけじゃない。何度か…色々あった。

    2005-10-28 01:14:00
  • 164:

    名無しさん

    2005-10-28 04:02:00
  • 165:

    読んでます。書き方うまいし引き込まれる(*´艸`)

    2005-10-28 11:34:00
  • 166:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    それからあたし達はぺちゃくちゃと他愛もないおしゃべりを続けたあと、どちらともなく携帯の番号を交換した。お互いの携帯の画像を見せあったり、ラブホについてたPS2をしているうちに朝になり、もう一度お風呂に入ってラブホをでた。もちろんお風呂は別々に入った。

    2005-10-28 13:17:00
  • 167:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    朝早かったため霧が濃く帰り道の途中、一度簡易トイレのあるところで止まり、霧でまったく見えない景色とかすかに霧が染まり朝日が顔を出すのを見ながら、キスをした。これも、お互いどちらともなくキスをしていた。ホントに唇をただ舐められただけのような軽いキスだった。

    2005-10-28 13:37:00
  • 168:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    ホントにエッチしなくてよかったんかな…山道の途中、車から見えた霧の中にうもれているラブホは、まるで廃墟のようだった。

    2005-10-28 16:00:00
  • 169:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    ログハウスのドアをあけると、食堂のソファーでヨネダとマナ以外は雑魚寝していた。…部屋中に草の臭いがする。ヨダレをだらだら垂らしながら眠るユウキを見て聡くんは苦笑いをしていた。マナとヨネダは違うログハウスで一発やりに行ったらしかった。仕方ないので、マナ達が寝ているログハウスの真反対のログハウスに聡くんと荷物を置きに行き、あたし達も眠ることにした。

    2005-10-28 16:37:00
  • 170:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    なかなか眠れなかった。ベッドも別々だし、ラブホに行って何もされなかった相手に何かされるはずもないのに…。そんな私の心を読んだように聡くんは「しゃっくりはなぜでるか」とか「はなは大家族スペシャルで16で子供を産んだ長女に顔が似てる」とか…それで機嫌を悪くしたら「幼いコウダクミとか…」…なんか意味わからん。そんなことばかり言っていた。

    2005-10-29 00:07:00
  • 171:

    りな

    おもしろい☆
    続きまた待ってるで〜!

    2005-10-29 02:05:00
  • 172:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    りなさん→
    ありがとうございます。頑張ります(^^)

    2005-10-29 02:38:00
  • 173:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    気がついたら寝ていて、起きたのは夕方だった。マナが「夕ごはんピザにするから好きなん選びッ」とメニューを持って起こしにきた。寝起きなのにこんな濃いもん…(失笑)「なんでもいいで。ただサイドメニューのチキンとかアイスとかも頼もや」「あーそぉしよぉ」マナはヨネダの友達の貢ぎ物となった(←という設定 )あたしに以上に優しかった。おそらく感謝の気持ちを表してるんだろう。マナが愛想よくしてくる度にすごく腹が立ったけど、聡くんの「俺から見たらガキ」発言もあって、苛立ちを顔に出さないように気をつけた。

    2005-10-29 02:46:00
  • 174:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    隣のベットに聡くんの姿はなかった。どうやら遠すぎるため、ピザ屋までピザを取りに行かなければらしく、もう出発したらしい。携帯でサイドメニューの追加を告げると『寝起きやのにすごいなぁ(笑)』「えっ?若さ若さ(笑)」

    2005-10-29 02:51:00
  • 175:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    食堂に行くと、リュウ君と売れない(←あたし予想)ジャニーズ二人が風呂に入ったらしく、濡れた髪のままでしゃべっていた。悦子とマナの地元の友達(名前忘れた)は一緒に買い出しに向かったらしい。ユウキは相変わらずリュウにべったりで、それでも昨日よりはましで、いくらかリュウ君からもユウキに話しかけていた。ジャニーズの二人は思ってたよりは実は愛想が良くて、会話は意外とはずんだ。待っている間にテーブルの大量のゴミを片付けた。管理人さんはいつ来たのか、また冷蔵庫の中の酒や食べ物はいっぱいになっていた。

    2005-10-29 02:57:00
  • 176:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    空が染まっていく時間なんてほんの一瞬で、すぐ真っ暗になった。月はすごく明るくて、外に出ても相手の顔がはっきり見える。なかなか買い出し組が帰ってこないので、ログハウスに戻り化粧を少し直した。携帯を見るとメールが?件…TSUTAYA、メルマガ…HAMADAだった。HAMADAから返信がくるとは…かなり驚いた。別に返信いらんのに(笑)

    2005-10-29 03:09:00
  • 177:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    着信は…ヨシ君。今の時間はまだバイト中かな?少し安心した。誰からも連絡なかったらどうしようとか…心のどこかで思ってた。別にどーもしないけど…

    2005-10-29 09:01:00
  • 178:

    名無しさん

    2005-10-29 10:53:00
  • 179:

    名無しさん

    おもしろい?完結楽しみにしてるので頑張って下さい?

    2005-10-29 11:42:00
  • 180:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    「なぁふーちゃぁん。聡くんいい人やろぉ?」ねちゃねちゃとした喋り方でマナがずるそうに笑う。「あーやなー」適当に笑顔で対応した。こいつ…ユウキとはまた違ったうざさがあるなぁ-…

    2005-10-29 13:35:00
  • 181:

    気になるし完結させてな?

    2005-10-29 14:32:00
  • 182:

    名無しさん

    2005-10-29 22:55:00
  • 183:

    名無しさん

    2005-10-29 23:53:00
  • 184:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    冷え込みが厳しくなり、リュウ君達が薪ストーブをつけようと悪戦苦闘していると、やっと買い出し組が帰ってきた。「おかえりぃー遅かったくない?」「ごめんごめん」と言ってヨネダがニット帽をぬいだ瞬間…モワッと…草の臭い…小さな段ボール箱は何十にもガムテープが巻き付けられている。こいつら今日もヤル気!?ありえへん!!!今まで草よくやってたわけでもないのに二日も続けてしたくなるはずがない。明らかにスリルを味わいたいという無意味な欲求からの行動やし…。わざと顔に出し聡くんを睨んだ。…味方?やと思ったのに…

    2005-10-30 01:20:00
  • 185:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    あたしの般若のような形相に「ピザ冷めかけやからチーズ固まってるかもぉ(笑)」聡くんがおどける。「テーブルの上掃除しといたから、食べよ食べよ!」人の熱気でか、部屋は妙に温かくなった…ハイテンションなヨネダ…ベクトルの先はみんな同じ方向…

    2005-10-30 01:30:00
  • 186:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    もともと食欲がないのと、イライラが重なって何も手をつける気にはならなかった。オニオンスープを半分くらい一気に飲む。やりきれない怒りはどうも納まりそうにない。押さえようとしても、みんなのこの後の何かを期待した笑いがおを見ると、ふつふつと湧き出てくる。ソファーの上にぽんと置かれた段ボール…あれに火をつけたら…こいつらおそらく怒り狂うだろうな。それにしても、宿泊代はともかく、薬を大量に買う金や、食時代はどこから出ているのだろうか…ヨネダか?………そんなはぶりがいいタイプには見えない…まったく見えない

    2005-10-30 01:48:00
  • 187:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    「あたしなんかしんどいから一回部屋戻るわぁ」悦子だった。手元を見るとピザにまったく手をつけていない。「大丈夫?あたしも一緒に行くわー大丈夫?」おおげさに心配するみんな…。悦子は顔が真っ白だった、唇にすら色のなくなった悦子と悦子の荷物を持って私と聡くんの泊まったコテージにむかった。寒くて寒くて手足の指がとれそう…

    2005-10-30 20:41:00
  • 188:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    「…悦子昨日何時間くらいやってたん?」目を合わさずに聞いてみた。「…わからん」深い溜め息を飲み込む。あたしだって溜め息つけるような選択をしてきたわけじゃない。「とりあえず水もってきたし、水いっぱい飲んで寝よ」「…」悦子の顔はまします白くなり、月夜の中では白黒映画みたいになっていた。

    2005-10-30 21:49:00
  • 189:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    昔、ヨシ君の後輩が吐きまくってるのを見たことがある。薬が体にあわない奴は絶対いる、ほんとたまにだけど…気持ち良さなんてまったくなくて、ものすごい吐き気と頭痛に一晩中苦しめられる。ログハウスの横の草むらで悦子はゲロゲロと吐いた。あまり食べていなかったらしく、最後は細かい泡を吐いていた。

    2005-10-30 22:54:00
  • 190:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    悦子は吐きながら泣いていた。涙ぐむ悦子を見て少し腹がたったけど、涙の意味はわからなくもなかった。悦子が眠るまで付き添って、携帯で聡くんを呼び出した。「いま山側のログハウスおるから来て」「わかった。」聡くんの後ろからは狂ったように笑う誰かの笑い声がした。聡くんが薬をやっていないことを祈った。携帯を見るとまたHAMADAからメールがきている…もういいって。

    2005-10-30 23:55:00
  • 191:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    聡くんはすぐ来てくれた。両手に沢山の食べ物を持って。「お腹すいてないか?」「すくか、この状況で(笑)」聡くんは悦子に目をやると「落ち着いた?」「うん…悦子帰した方がいいんちゃう?」「やな。あいつらパキりまくり…」聡くんは右手をあげ袖をめくった、そこにはくっきりとすごい歯形…「どうしたん!?」「ちょけたあのヤンキーみたいな子にやられた」…マナの地元の子だ。「あたしも帰りたい」「…」

    2005-10-31 00:03:00
  • 192:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    二人でしばらくの間、涙のあとのついた悦子の寝顔をみつめた。

    2005-10-31 00:07:00
  • 193:

    まりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    「こんな状態で家帰されへんし、明日の朝でよか…明日の朝には落ち着いてるやろ。悦子ちゃんもあいつらも」「…やな。ごめん明日の朝、近くの駅まで送って」「えっ、ちゃんと家まで送らせてや(笑)今日オレもここで寝ていい?」…正直、嫌だったけど一人でゲロくさい悦子と一緒にいるのはもっと嫌だったので、あたしは聡くんと同じベットで眠ることにした。なぜか辛い気持ちになって、夜中、先に手をにぎったのはあたしの方だった。ベットの中、温かい聡くんの手は冷たいあたしの手をぎゅっと握り返して、「寒いんか?」「ううん大丈夫」

    2005-10-31 00:27:00
  • 194:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    たぶんあたしの手はすごく汗かいてたと思う(笑)夜中、聡くんの寝顔を見た。すごいキレイな横顔だった。長いまつげに月明かりがあたって頬に影が出来ていた。

    2005-10-31 00:29:00
  • 195:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    次の日の朝、目が覚めると聡君はいなくてあたしの荷物がすべてこちらのログハウスに運ばれていた。…悦子もいない。聡くんと先に帰る準備してるんかな?シャワーを浴びて、化粧をしてログハウスに鍵をかけ食堂にむかった。このポーチを歩くのはもう一生ないだろう…マナ達に何か文句を言われるだろうか…一瞬頭をよぎったけど、そんなことどうでもよかった。

    2005-10-31 00:33:00
  • 196:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    食堂の扉を開けると、昨日より強烈な草の臭い…悦子とマナとヨネダとジャニーズが座っている。「あたし帰るわ」間髪入れずにはっきりいった。正直マナをしばきたかった。「聡くんから聞いたよー♪いいなぁいいなぁ」マナはまだ葉っぱが抜けてないのか?「とりあえずあとで電話するわ、悦子行こ」アゴでドアを注す私に悦子はありえないことを言い出す。「ふーちゃん…あたしもう大丈夫やし、聡くんと邪魔した悪いから残るわ」はあ!?昨日ゲロまみれになっといてこいつここに残ってどうするつもり!?あまりの頭の悪さに殴りかかりそうになった。

    2005-10-31 00:50:00
  • 197:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    …殴りかかりそうになったほんとに…でも悦子に近づいて気付く…隣のジャニーズが悦子の手を握っている。近くでみる悦子の顔はまだ白い…きっと残りたいなんて本音じゃない。悦子はこのジャニーズにほだされたらしかった。昨日はぐっと飲み込んだ溜め息を今度は深く吐き出して、聡くんが風呂から上がるのを車の中で待った。聡くんは濡れた髪のまま走ってきてくれた。「こらーはなくそ!中で待っとかな風邪ひくで」「そっちこそ風邪ひくで。あいつらと一緒におったら殺してしまいそうやし」「…パキった奴に本気なったあかんって?な?」

    2005-10-31 01:00:00
  • 198:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    「…」「いこかー」聡君はなぜかあたしを軽く抱きしめ、エンジンをかけた。ポーチにはパキパキ軍団が並び手をふっていた。悦子は何か言いたそうだったけど、もう面倒くさくなって無視した。知らない鳥の鳴き声は、まるでここは人間のいるとこじゃないと、教えてくれているようだった。

    2005-10-31 01:05:00
  • 199:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    「マナ達に説明してくれてありがとう」このありがとうにはここ二日間のすべてのありがとうをこめた。「あーいいで。聡はなくそに惚れちゃって二人でいたいし帰っていい?って言うたらあっさり許してくれたし」車の窓から見える山の上のログハウスは、もうあんなに小さく見える…。「なんかマナ意味わからんこと言うてたんは…そのことか」「家どのへん?また大阪まで大分あるけど(笑)」「○○。また近くなったら言うわ」「うん。家の人に連絡しといてな」「…あー大丈夫やで」「…そう。」

    2005-10-31 01:22:00
  • 200:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    突き詰めて理由を聞いてくるのかと思いきや、聡くんはあっさり引き下がり「じゃぁさぁどーせ用意はあるんやし、オレん家くる?」「えーないない(笑)家の人に悪いし」「オレ大学の近くで一人暮ししてるから大丈夫やで。しかもここからそんな遠くないし。結構広いで」「うーん…」家に帰りたいわけでもないし…とかいう言い訳を自分にしつつ、ほんとは聡くんともう少し一緒にいたかった。「じゃぁ一泊だけ。」聡くんは優しく笑うと、私の手をにぎり、聡くんの住むマンションまであたし達はずっと手を繋いでいた。

    2005-10-31 01:28:00
  • 201:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    聡くんの大学の前を走り過ぎてマンションが見えそうになった頃、携帯が鳴った。
    (びっくりした)
     着信  父さん

    2005-10-31 03:22:00
  • 202:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    「ごめん電話でていい?」「いいよいいよ」CDの音を消しながら聡くんは不思議そうな顔をした。多分その時のあたしの顔がびっくりし過ぎてむちゃくちゃ変だったからだと思う。「はい。」『はなか?』「うん、ごめんね手紙だけで連絡せんくて」『あーいいよいいよ。父さんこそ遊んでるとこごめんな。あんなぁーちょっと話あるんやけど、いつ頃帰ってこれるかな?』父さんが話!?「大丈夫やで、今から帰るわ」『ごめんな、じゃぁ○○の駅で待ってるから着きそうになったら電話くれるか?』なんで家じゃないんだろう…家から離れた駅なんだろう…

    2005-10-31 03:41:00
  • 203:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    父さんにメールを入れる。
    ○○駅にもうすぐ着くよ。

    2005-10-31 03:59:00
  • 204:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    すぐ返信が届く

    駅前のロータリーにいます

    2005-10-31 04:00:00
  • 205:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    「ごめん地元○○やねんけど、○○駅でおろしてもらっていい?」「うん…もしかしてはな…父さんに怒られたんか?俺一緒に謝ろか?」「ううん!大丈夫やから!」思っていたより大きな声をだしてしまったのは聡くんのせいじゃない。その理由はあたしの中にあった。こんなに不安に思ったのも父さんを恐く思ったことも始めてだった。

    2005-10-31 04:04:00
  • 206:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    薬してたことバレたんかな…いや違うそれはない、家でしたことないし。…。再婚…再婚…かな。一番有力やな、彼女紹介されるんかな…でも急やな…。彼女に子供ができたから再婚したい。…これが一番有力やな。

    2005-10-31 04:07:00
  • 207:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    ○○駅に着くと、絶対今日中に連絡すると聡くんに約束させられた。ロータリーにむかいながら、「いいよおめでとう」をさりげなく言うにはどうしたらいいのか…必死に考えた。いいよおめでとういいよおめでとういいよおめでとういいよおめでとういいよおめでとういいよおめでとういいよおめでとういいよおめでとういいよおめでとういいよおめでとういいよおめでとういいよおめでとういいよおめでとういいよおめでとういいよおめでとういいよおめでとういいよおめでとういいよおめでとういいよおめでとういいよおめでとういいよおめでとういいよおめでと

    2005-10-31 04:11:00
  • 208:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    ロータリーにつき見回すと父さんの車が止まっていた。車を止め煙草を吸う父さんは、私に軽く手をあげ「おかえり」と笑った。いつもの父さんだった。

    2005-10-31 04:15:00
  • 209:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    「お腹すいてないか?」「うん。」父さんの車に乗ったことは数える程しかなかったので、それだけで緊張した。「ごめんな、話あるなんかいきなり言うたからはな不安なったんちゃう?」まゆげをひそめて本当に心配そうな顔をする父さん。「大丈夫、父さん前見て、前」「あっごめんごめんここ一通やね(笑)」…いつもの父さんだ。いつ本題に入るのかな?車はどこにむかうのかな?父さんに聞いてしまえば、すぐ解決出来る疑問ばかりが浮かんでは飲み込まれていく。

    2005-10-31 04:21:00
  • 210:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    「ついたよ」車は綺麗なガーデニングをほどこしたヘーベルハウスみたいな家の前で止まった。「?」「車庫に車入れるから玄関で待っててね」玄関からは中庭のアンティークみたいな白のテーブルセットが見えた。あそこの位置から見える庭が一番キレイなんだろうな…

    2005-10-31 04:31:00
  • 211:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    英語で書いたオシャレな標札。MORIYAMA

    2005-10-31 04:36:00
  • 212:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    カチャ…ドアが開いた。中からはガッリガリのおばさん「はなちゃん。いらっしゃい」右手にはキャンキャン吠えるダックスフンドを抱いている。「こんにちは」「こんにちわ!このワンコ、キャンキャンないてうるさいやろーレオくんって言います、はいレオくん挨拶わ」ばかかこのおばちゃん。「来たの?」おばさんの後ろから男の子の声、中を覗くとちょっとだけお父さんに似た男の子が立っていた。なんとなくすべてが理解出来た。「健二、雨降りそうやから涼子ちゃん車で送ったり」男の子の後ろにはあたしでも知ってる有名お嬢女子校の制服を着た女の子が…

    2005-10-31 04:45:00
  • 213:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    「いいですいいです!私もう道覚えてるし、一人で帰れます、いつもすいません、お邪魔しました。」あたしにも軽い会釈をして女の子は家を出て行った。「玄関でしゃべるのも変やしリビングに行こうね」おばさんは顔をしゅわしゅわに笑い、ワンコはそんなおばさんの顔をベロンベロンと舐めていた。男の子は…ちょっとあたしのことを睨んでいた。

    2005-10-31 04:50:00
  • 214:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    もしかしたら血の繋がってる男の子

    …なんか気持ち悪かった。

    2005-10-31 05:11:00
  • 215:

    名無しさん

    みっかっちゃった?

    2005-10-31 16:12:00
  • 216:

    名無しさん

    2005-11-02 18:39:00
  • 217:

    こっちも書いてほしいです(●´з`)

    2005-11-04 17:41:00
  • 218:

    作者 ◆DEP4IVx7X6

    更新かなり遅くなると思いますが、楽しみにして下さる方がいらっしゃるなら…頑張ってみますo(^-^)o

    2005-11-04 19:10:00
  • 219:

    作者 ◆DEP4IVx7X6

    ???????????

    2005-11-05 13:49:00
  • 220:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    パタン。
    扉を閉めると勝手に電気がついた。温かくてフワフワした感じの明かりの色。さっき話していた父さんと父さんの奥さんの話が頭の中でグネグネと曲がる。
    どうやらあの男の子はあたしの兄らしい。腹違いの兄がいるなんて…昔なら安っぽい漫画にある話だったけど、今はよくある話やし…そんなにショックではなかった。予想はしてなかったけど、全然予想出来なかったわけじゃないし…。「今日は華ちゃん泊まっていき!おばちゃん客間綺麗にしといたから!」ちょっとひつこそうだったけど、父さんの奥さんはすごく笑顔の素敵な人で…安心した。

    2005-11-05 13:59:00
  • 221:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    パリパリしたシーツにフワフワの毛布、アンティークらしき椅子の上には、ヨーロッパっぽい赤れんがの続く町並みを描いた油絵。一人用のソファーの上には、歯ブラシとタオル、糊の効いた薄ピンクのパジャマ。…これが本当の父さんの家の風景なんだ。毛の短いカーペットはまるでどこかのホテルみたい…。レスポの旅行かばんをベットの上に置くと少し、しなった。携帯を充電するために、ベッドの横に置いてある女の子の持つプレゼントが光る置物のコンセントを抜いた。

    2005-11-06 00:34:00
  • 222:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    ヨシ君とマナから着信。聡くんからメールがきてた。この状況を誰かに説明したい気持ちと、誰にも話さずすべてなかったコトにしたい気持ちが水と油みたいに、交ざりあわずにグラグラ揺れた。
    …化粧落として歯磨いて…とりあえず寝よ。置いてあるパジャマには着替えず、旅行カバンから旅行用に用意したジャージに着替え、うる覚えの家の廊下をてくてくと歩いた。足元に?メートルおきくらいにライトがついてて、まるで道を教えてくれてるみたい。Janjanja-jan…斜め前の部屋からレゲエの曲っぽいビートが響く。あの男の子かな?

    2005-11-06 01:09:00
  • 223:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    健二くんだっけ?あたしのことかなり嫌ってるだろうなぁ…話し合いの時も犬と遊んでてテーブルに着こうともしやんかったし。まぁ当然やろうけど(笑)この家のすべてがあたしを拒否してるやろなぁ…あたしにはあの寂しい永遠に同じ所に同じものがある家が似合ってるんや。こんな人の気配で溢れた家…自分の存在が空しくて辛い。

    2005-11-06 01:13:00
  • 224:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    洗面台にある色んな種類の歯磨粉と外国製の電動歯ブラシが、追い撃ちをかける。
    …帰る場所なんて本間はないけど、ここ以外のどこかに帰りたい。

    2005-11-06 01:16:00
  • 225:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    2005-11-06 01:18:00
  • 226:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    ……

    2005-11-06 01:19:00
  • 227:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    ………………

    2005-11-06 01:19:00
  • 228:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    …くすりしたい

    2005-11-06 01:20:00
  • 229:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    日曜日、父さんの言うままに引っ越しの手順をすませると、ヨシ君の家にむかった。頭おかしくなりそうなくらい薬がしたい。薬とセックスがしたい。電車が途中の駅に止まるたびにイライラして座席をボリボリて引っ掻いた。薬がしたい。なんでもいいから!薬がしたい!父さんに家族がいたことなんかどーでもいい!薬がしたい!ヨシ君家の近くの駅に着くと、原付きにまたがりヨシ君が煙草に火を付けていた。「ヨシ君!」薬!「華はやーい。時間守れるようなったんや(笑)」薬の代わりにヨシ君のかぶっていた銀色のヘルメットをかぶって後ろにまたがった。

    2005-11-06 01:26:00
  • 230:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    ヨシ君家までの5分がむちゃくちゃ長く感じた。信号で止まった時、ヨシ君の体に爪をたてると「…華…今日はゆっくりしていけ」ヨシ君は優しい言葉を冷たい表情でつぶやき、それ以外は何も言わなかった。

    2005-11-06 01:30:00
  • 231:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    ガラガラガラ。ボロい引き戸を開けヨシ君の家に入ると「二階の机の上にあるわ」靴を脱ぎながらヨシ君はあたしの頭を優しく叩いた。ブーツを脱ぎ捨てギシギシとしなる階段を駆け上がる。ふすまを勢いよく、まるでこのボロ屋が傾くんじゃないかってくらい勢いよくあけると、机の上には…灰皿と…錠剤の入った袋。赤だ…。ちょっとガッカリしたけど、今は赤でもなんでもいい。ゴクリと飲み込み、唾を何度も飲む。喉をゆっくりと赤が流れていくのがわかった。目をつぶり呼吸を調える。強く握った手を緩めると、じんわりと嫌な汗をかいていた。

    2005-11-06 01:36:00
  • 232:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    まるで運動会の前の日みたいなワクワクが体中を駆け巡る。さっきまでの張り裂けそうな空しさは影すらなくなり、大の字で寝転びたい気持ちになった。「…俺薬やめるつもりやから、付き合えるのは赤くらいやわ、ごめんな」「ううん、ごめんタヤマとかアドレス消して誰もわからんし…ごめん」寝言の様につぶやく。ジャケットを脱ぐと、ヨシ君も赤をベロに乗せ、?リットルペットを勢いよくゴクゴクと呑んだ。何度も上下する喉仏、あたしはすでにエッチしたい気持ちになってる。自分からデニム地のミニスカの下からパンツを脱ぎ、フトンに寝転がった。

    2005-11-06 01:44:00
  • 233:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    ヨシ君も着ていたロンティーを雑に脱ぎ、ジーパンのベルトをガチャガチャと外す。「華お前また痩せた?」「…」そんな話どーでもいい、早くアソコさわって。自分でもありえへんと思うような気持ちがどんどん浮かんできた。ヨシ君はあたしの膝を立て、片手で開くと、指をいきなり入れてきた。それでもすでにグチュグチュのあそこは、指をゴクリと飲み込む。「自分で乳出してみ」言われるままにブラジャーを外し、服ごと持ち上げ乳を出した。あたしの乳首の回りをクルクルと回り焦らすヨシ君の手…手首のアクセが肌にあたり冷たい。

    2005-11-06 01:52:00
  • 234:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    アソコからはクチャクチャとこの世で一番汚い音が聞こえる。ヨシ君は指を抜くと今度は二本にしてアソコの入り口で縦に激しく指を上下させた。乳首を強くつねり、引っ張ったまま離してくれない。「痛っ」と小さくつぶやいたけれど、わざと無視された。でも赤が効いているのか、それすら快感に感じた。「おっきい声出してええぞ」まるで命令みたいな口調に、アソコのグチュグチュていう音は更に大きくなった。

    2005-11-06 01:57:00
  • 235:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    再び指を一本にし、アソコの中で小刻みにバイブする。「あっああっあ!」あたしの声を聞くとヨシ君は乳首をつねっていた手をヘソの下に持っていき、はげしくあたしの下腹部を押す。すると余計にアソコの振動が伝わってきて、あたしの喘ぎ声は部屋中に響き渡るくらいになった。親指でクリトリスを強く押す。下腹部にあてられていた手は、再び胸に戻り、乳首をつまんだり離したりしながら、アソコとは対象的に優しくもまれた。「…ごめんい、イク」

    2005-11-06 02:08:00
  • 236:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    ???

    2005-11-06 02:14:00
  • 237:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    最初にイッた時よりはるかに気持ちよかった。それが赤のおかげかヨシ君のおかげかは、よくわからないけど、狂いそうなあの空しさと不安から解き放ってくれたのは、ヨシ君ではなく赤なのは間違いない。

    2005-11-06 02:16:00
  • 238:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「ヨシ君もしてあげる」起き上がりヨシのチンポを触ろうとすると「ありがとうな、今日はいいわ。後ろむいてみ」言葉は優しかったけど、あたしを見下ろした目はとても冷たかった。チンポはギンギンだったけど、早くセックスを終わらせたい感じがガンガン伝わってきた。後ろをむき四つん這いになると、すぐにチンポを入れ、体をぴたりとくっつけてきた。あたしの左手の横に置かれヨシ君の左手は、ゴツゴツしてて、大きくてひらべったい四角いの爪には、あたしの体液がべっちょりついていた。

    2005-11-06 08:27:00
  • 239:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「っ…は…あ…」ヨシ君の呼吸みたいな喘ぎ声が小さく耳元で聞こえる。耳たぶをちゅるちゅるとすい、右手で、アソコの上の方を押さえて固定された。ヨシ君の腰が激しく揺れたび、ヘソの真下がズンズン感じる。ヨシ君のベルトのガチャガチャ言う音は、腰が激しさを増すと規則よくガッガッガッガッと聞こえた。まるであたしの喘ぎ声のリズムを取っているかの様に。「っ…」いきなり上半身だけ起こすと、あたしの腰を掴み、縦に激しくゆさぶるヨシ君。ちょっと痛かったけど、赤のせいかフワフワしてて痛いけど遠くの痛みのような感じだった。

    2005-11-06 08:43:00
  • 240:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    最低で乱暴で無意味なこんなセックス…ヨシ君とじゃなくて、もっとどーでもいい奴とすればよかった。…大切な人を自分から外に追い出した気がした。でも色々思っても薬のおかげで、後悔はしても悩みだとは思わずすんだ。エッチが終わるとヨシ君は「風呂入り」と言ってくれたけど、一緒に入ろうとはもう言ってくれなかった。部屋のふすまを閉めた時、このまま帰ってしまおうかと一瞬思った。

    2005-11-09 00:04:00
  • 241:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    風呂からあがっても、ヨシ君はあたしが部屋を出た時と同じ体制で煙草を吸っていた。ごめんねと謝りたかった、薬をやったことをじゃない、大切な友達としてあつかってくれていたのに、憂さ晴らしのセックスに付き合わせてごめん…そう素直に言って楽になりたかった。だけど…ヨシ君のまとう苛立ちの空気がそれを許さなかった。ヨシ君にはセックスをしてもらうより、話を聞いて欲しかっただけなのに…。薬欲しさに連絡をし、辛さから抜け出すために、セックスをしてもらった憐れな自分。体中の血を搾り出されてカスカスになった…そんな気分。

    2005-11-09 00:25:00
  • 242:

    名無しさん

    2005-11-09 00:32:00
  • 243:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    結局その日はしばらくして帰った。無言と威圧的な態度から、あたしはヨシ君をとても傷つけたんだと思いしる。マンションに帰りたかったけど、鍵をもう持っていないので、仕方なくあの家に行かなければならない。駅からのうるおぼえの道…このまま記憶喪失になったらどんなに楽やろ…でも張り詰めた糸は切れてはくれなくて、あたしは無事あの家に辿り着いた。家のドアを開けると、健二が風呂場から出て来た。中学時代のものらしきサッカーのユニフォームを着た彼は「おかえりなさい」と優しさも嫌味もない口調。

    2005-11-09 00:33:00
  • 244:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「すいません」とだけ言って頭を軽く下げ、用意されたあたしの部屋に上がり、その日はそのまま寝た。すごく眠かったのと、寝る意外他に何も思いつかなかったから…あたしこのまま薬止められへんくて父さんにバレたらどうしよ…考えたくなくても、考えなくても、そんな問い掛けを心の中で何万回も繰り返した。

    2005-11-09 00:39:00
  • 245:

    名無しさん

    実話ですか?薬の描写が詳しいので

    2005-11-09 02:46:00
  • 246:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    ♪♪♪
    携帯がなる
    HAMADA
    こいつひつこいな…

    2005-11-09 13:10:00
  • 247:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    学校に行くと…マナと悦子は来ていなかった。少し痩せたユウキが磁石みたいにあたしにむかって直進してくる。「ふーちゃーん!あたしずっと一人やってんで!」一人で別荘から帰しといて…(笑)。「風邪ひいてん。あれ?マナらは?」なんとなく想像はついたけど聞いてみた。「それがな!なんかな-!ユウスケ君らとまた遊んでるみたいやねん。悦子のお母さんにバレて怒られてふーちゃんが帰った次の日には解散したんやけど、悦子好きな子おったみたいで、また集まって遊んでるみたい」はてしなく予想通りな回答が戻ってきてちょっと笑えた。

    2005-11-09 14:14:00
  • 248:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    数学の時間。あんなに数学好きやったのに…さすがに休み過ぎた。まったく内容ついて行かれへん(笑)国語なんか聞く気にすらならんくて保健室で寝ることにした。微熱はまだあったからすんなり寝させてくれた。携帯を見ると誰からも連絡はない。一瞬、別荘から帰った時、車から見えた悦子の顔が頭をよぎる。
    辛いのはお前だけちゃうんじゃぼけ!
    同じように薬ではまったであろう悦子を想像してボロボロに切り刻んだ。ユウキも暇になったようで、保健室に来たみたいやったけど、万年仮病のもんやから追い返されていた。

    2005-11-09 14:19:00
  • 249:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    ブーブー
    メールがきた。どうせまた…はいやっぱりHAMADA(笑)

    むっちゃいいハコでするんで来て下さ-い★二枚買ってくれるんやったら一枚500円でいいから!

    2005-11-09 14:23:00
  • 250:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    ほんまにチケットあまってるんやろな…ちょっと可愛そうになった。歌はむちゃうまいのに…きっとMCおもんないから人入らんねんやろなぁ…。

    Doorいくらなん?Doorもただにしてくれるんやったら行くわぁ-(*´∀)

    2005-11-09 14:26:00
  • 251:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    すぐ返信がきた。

    わかった!入る時にハマケンの知り合いですって言うて!ほんならDoorなしなるからo(^-^)oまじありがとう!友達に行きたいて言う子おったらまた教えてな!

    2005-11-09 14:28:00
  • 252:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    わかったぁー★チケいつもらえる?

    むちゃ早いHAMADAからの返信(笑)

    来週か再来週でもいい!?てか前もメールしたと思うけど紹介とかいらん!?(^^)

    2005-11-09 18:21:00
  • 253:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    いらん…紹介とかいらん(笑)HAMADAの友達とか…いらん

    今はいらんかも(笑)じゃぁ再来週でいい曜日あったらメールちょーだい!

    そかー(:_;)むっちゃ男前紹介したかってんけどな↓わかった!またメールするわ!ありがとう!

    2005-11-09 18:24:00
  • 254:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    ハマケンってシムケン(志村けん)みたいやな(笑)保健室の天上は校庭の池の光りが反射してチラチラと光っていた。なんだか眠れなくて天上の丸い穴を数えたり、アプリをしたりして時間をつぶした。…聡クンにメールを入れたりもした。このままぽかぽかしたこの部屋で、ずっとゴロゴロしていたい。

    2005-11-10 02:15:00
  • 255:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    すぐ連絡してこいや??今から迎えに行くから会おや?

    うん?

    聡クン…今あたしの頼れる人はもう聡クンしかいない。

    2005-11-10 02:24:00
  • 256:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    聡くんと梅田に4時の約束をした。薬…どうやってやめたらいいんやろ。インターネットとかで見たらいいねん!パソコン見せてもらお。大丈夫!大丈夫!大丈夫!…一人でテンションがあがり過ぎて、横においてあった白いボールみたいなのに吐いてしまった。へんな色の細かい泡が口からぼわぼわ出てきた。ボールにへばりつく泡を見て思い出したのは、悦子のこと…。悦子もあたしも死ぬんかな。なんでマナやヨネダは死なへんねん!意味のわからない怒りがすごい勢いでこみあがってくる。

    2005-11-10 11:20:00
  • 257:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    狂ったわけじゃない!自分で自分はおかしなってるってわかってる!正気や!あたしは正気や!大丈夫!大丈夫!でもすごい重い怒りが消えない。イライラする。もう一度吐いた。頭が勝手に小刻みに揺れ出す、わざとじゃない、ほんまに勝手に揺れ出した。ベットはキシキシと音をたてる。白いシーツの端を口にいれて強く噛み、手がちぎれてしまうくらいに強く毛布を掴んだ。…30分くらいそうしてたんかな?気がついたら寝てた。終わりのホームルームの時間に、保健室の先生が起こしてくれて教室に戻った。「森山さん!ごめん欠課カード渡すの忘れてたわ!」

    2005-11-10 11:28:00
  • 258:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「森山さん!森山さん!」………あっあたしか(笑)

    2005-11-10 11:29:00
  • 259:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    あたし森山華になったんや…テストん時名前書くん気をつけないと(-.-;)めんどくさ。ユウキがザラに行きたいと言うので、早めに梅田に行きザラで待つことにした。ところがユウキが化粧をするのを待っていたら、結局ザラについた頃には4時をまわっていた。

    今ソフマップの前?奥まで行ったら?帰りにくいからこっちまで来てくれー?

    聡クンからきたメールをユウキに見せ、そのままバイバイした。阪急前でキャッチしてる奴がデブタに声をかけている、デブ専ソープにでも売るつもりなんだろう。制服着てたらキャッチされんくてホンマ楽。

    2005-11-10 12:27:00
  • 260:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    制服の女と歩くんってそんな嫌なことなんや…。結局、色々案は出たものの行きたい所もないので、あたし達は聡くん家に行くことにした。最初から家行くもんやと思ってたから、たいして抵抗はなかった。車内では結構会話は絶えなくて、よく行くクラブとか好きな音楽の話をした。家のことはやっぱり話さなかった。聡くんも心配していたとは言うものの、それ以上なにも聞かないでいてくれた。43号線を走ってしばらくすると、聡クンの大学が見えてきた。

    2005-11-10 12:44:00
  • 261:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    43号線をおりて聡クンのマンションに到着。白いシンプルなマンションで、まだ新しそうだった。狭いけれどエントランスがあって、ワインレッド色のソファーセットの上に、小さなシャンデリアが飾られていた。

    2005-11-10 13:01:00
  • 262:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「2階やから階段であがろ」「うん。」非常階段は薄暗くて、足音がコンクリートに響いた。「ハウルの動く城のDVDあるで」「えっ!見たい!買ったん?」「ううん。パソコンで違法サイトがあって取れる(笑)」「オタク(笑)聡クンちゃんねらーとかちゃうん!?」「ちゃんねらーとか言う時点でお前がオタクじゃ(笑)」聡クンの部屋には表札は出てなかった。中に入ると、和風な部屋で白と茶色に統一されていた。「ひろーいやん」多分20畳弱くらいある。「やろ?この部屋だけ広かってん。でもワンルームやから屏風で仕切ってるねん。」

    2005-11-10 13:16:00
  • 263:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    屏風には虎と人間が森の中で出くわしたシーンが描かれていた。「この人、虎に食べられそうやん(笑)」軽く頭を叩かれる「習ったやろー。これ三月記やで?」「なにそれ???」「無知の知…」「ムチムチ?」「…」なんだか変な空気になったので、屏風の話はやめにして、パソコンを触らせてもらった。白のノートパソコンにはステッカーがいっぱい貼ってあって、テレビが見れるようになっていた。壁紙がアッシャーだったのがむちゃくちゃ意外だった(笑)

    2005-11-11 09:57:00
  • 264:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「学校でパソコンせーへんの?」人差し指で慎重にカチカチとボタンを押すあたしに聡クンが一言…「なんかホームページ作成とかやったらやったけど…友達のんコピーした(笑)」何枚か役にたちそぉーなページをプリントアウトしてもらった。「こんなんせんでも、俺普通にやめれたけどなぁ」なぜか自慢げな聡クン…。

    2005-11-11 10:09:00
  • 265:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「ジョジョにじゃなくて、出来るだけ早くやめたいねん。」プリントしてもらった紙の束を鞄に入れた。なんだか目の前ではじっくり読みにくくて、家に帰って一人で読むことにした。「あっそうや俺オタクじゃないけど、むちゃおもろいもん持ってるで(笑)」「なになに!?」お気に入りのボタンから聡クンが出したサイトは…元は携帯用のサイトのようだった。「なにこれ?魔法の?ラ○ドのやつ?」「うん。携帯小説やねんやん、結構おもろいで。」「へー。あたしも友達とホムペ作ったけど完璧放置やねん(笑)」「あかんやん」聡クン…やっぱりオタクかも(笑)

    2005-11-11 11:42:00
  • 266:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    二階なのに方角がいいのか聡クンの部屋は夕日が差し込んで白の壁紙がオレンジ色に染まっていたのに、あっという間に外は暗くなって、たった30分くらいしかたっていないのにパソコンを終えるとあたし達はすることがなくなってしまった。こういう時はどうするんや(笑)ログハウスにいた時はなんもなくても結構話あったのに…。何話したらいいんやろ。悩みはしたもののなんか今更、気ぃ使うのもめんどくさくなって、壁にかけてあるスダレに飾られたCDの歌詞カードや、もろ大学生ライフな飲み会らしき時のポラロイドを眺めていた。

    2005-11-11 18:09:00
  • 267:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    なんか保健室にいた時みたいなんもうなれへんなぁー…。よかった。いくら薬パーで知り合ったとはいえ、ひとん家であんなんなったらしゃれならん。「華ちゃーん…晩御飯食べに行こか?」先に沈黙に負けたのは聡くんらしい…「えー…でも制服嫌なんやろ(笑)」スカートのすそを軽く持ち上げて苦笑いの私。「制服は好きやけど、横歩くんが嫌なだけ!…んーでもじゃぁ、ほか弁かなんか買って家で食べる?」「あーそうしよ!あたしすき焼き弁当うどん入りがいい!」二つ信号を渡った所にほか弁屋があったので聡クンが買いに行ってくれた。

    2005-11-11 18:26:00
  • 268:

    名無しさん

    2005-11-12 15:47:00
  • 269:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    出て来たのは一枚のDVD…「集団コギャル痴女?」

    2005-11-14 02:48:00
  • 270:

    名無しさん

    age

    2005-11-15 15:27:00
  • 271:

    名無しさん

    終わりなん?

    2005-11-17 10:34:00
  • 272:

    作者 ◆DEP4IVx7X6

    306さん307さん
    書き込みありがとうございます。今から更新します。また感想などありましたら宜しくお願いします☆

    2005-11-17 21:39:00
  • 273:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    ・・・・衛星ですらやらないマニアの領域やん(笑)

    2005-11-17 21:45:00
  • 274:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    なんかむっちゃ意外。デッキの中にDVDを戻し、なんのことはなくソファーに戻った。ここであれ見てオナってんかと思ったら更に笑えた。長針の位置が左半分に移動しそうになった頃、やっとスタスタとコンクリを蹴るスニカーの音と、チャリチャリと鍵を振り回す音が聞こえ「あーけて」扉のむこうから聡くんの声が聞こえた。

    2005-11-17 21:53:00
  • 275:

    もりやまはな ◆DEP4IVx7X6

    「開いてるで(笑)」扉を開けた瞬間、ホカ弁のいい匂い。「あほーかー。鍵かけとかなあかんやん。」「遅かったなぁ。」「むっちゃ混んでたし。寒いから缶コーヒー買った瞬間に出来上がるし(笑)」まだ温かい缶コーヒーをあたしのほっぺたに押し付けるフリをして、笑う聡君。黒目の大きな目は、笑うと目の下のとこがぷっくり膨らみ、少したれ目になる。

    2005-11-17 21:57:00
  • 276:

    名無しさん

    2005-11-17 22:36:00
  • 277:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「すき焼き弁当うどんいらんかった?」いつもは一つだけのほか弁のフタも今日は二つかさなってテーブルの真ん中にまとめられてる。「ううん。うどん有りでいいよ」「多かったら残しな、俺食べるし。」聡クンはガツガツと弁当を飲み込むように食べた、よっぽどお腹がすいていたらしい。すき焼き弁当の生卵を、そのまますき焼きにかけてガツガツガツガツ。

    2005-11-18 01:29:00
  • 278:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    誰かと一緒に食事するん…なんか苦手。食べながらしゃべるタイミングがよくわからん。聡クンはガツガツ食べて何か話す気もないみたいなので、だまって箸をすすめた。「華さん、今日泊まれば?」ゲップを飲み込んで押さえながら聡クンが言った。「化粧落としとか持ってきてないもん(笑)」泊まって何すんの…エッチ?ラブホでエッチせんかった二人が!?(笑)「なんか前の女のんあるで。泊まりや」下心はなさそうな表情。…まぁ別に聡クンやしエッチして困る理由もないか。「考えとくわ。なんか変なDVDみつけてもたし(笑)」

    2005-11-18 01:38:00
  • 279:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    そこからはご飯中にはありえないようなエッチな話で盛り上がった。ご飯を半分くらい食べると、なんか吐き気がしてきて、すき焼きはほとんど残ってたけど、すき焼きお弁当を冷蔵庫にいれた。時計を見ると九時前…今から送ってとは言いにくいし、言うきっかけをつかめそうにはなかった。「はい、制服あっちのハンガーにかけとき」と部屋着を渡してくる聡クンは泊める気満々みたいやし(失笑)二人でコロコロのついたベッドをテレビの見やすい位置に動かして、ハウルの動く城のDVDを見た。ピンってなんかお尻がレオと似てるなぁ(笑)

    2005-11-18 01:58:00
  • 280:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「なんかパッとせんやろ(笑)」停止ボタンを押しながら聡クン。「うーん。なんかキムタクの役もっとカッコイイんかと思ってた(笑)」「やろ!?でも二回目見たら一回目よりおもろいで。」「あーぽいなぁ。次陣内のDVDみして♪」「えーまだ見んの(笑)じゃぁ俺風呂入って来るから見とき」「うん」聡クンがお風呂に入ってる間、ずっとシャワーの音がした。出しっぱなしらしい…変な人。陣内のDVDの声聞こえにくいやんか。

    2005-11-18 02:21:00
  • 281:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    陣内があたしの好きなオウムのネタをやり始めた頃、ガタガタと雑に風呂場の扉を開ける音。「華は風呂どーすんの?」やっぱり泊まり決定やねんね(笑)あたしに選択権なしかい。「うーん…いいわ朝か夜中入るわ。」腰にバスタオルを緩く巻き、オールバックにした髪を絞りながら部屋に入ってきた。「床濡れるで」「一人恐いんちゃうかと思ってマッハで入ってきた」それでシャワー出しっぱなしやったんか。聡クンてなんかこーいう優しさすごいあるよなぁ。濡れた髪の毛は結構長くて、アシメトリーな髪形の一番長い部分が鎖骨にぺたりと張り付いていた。

    2005-11-18 02:36:00
  • 282:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「髪の毛乾かしてぇ-」ベッドに無理矢理寝転ぼうとした聡クンの濡れた体がぺとぺとする「濡れてるやん。風邪ひくで!濡れる!あっち行け」壁にもたれながら足で押してベッドの下に突き落とした。「いったぁ。華痛いやんかー」ベッドの下で腹ばいになったままこちらを睨む聡クン。「体ふきって」濡れた背中のスジのはしった筋肉、バランスのいい体つきを見た時、ラブホのガラス越しに見た後ろ姿を思い出した。「聡クンってなんかスポーツしてたん?」古着っぽい部屋着を着て例の虎の後ろから出てきた聡クンに聞いてみた。「してたで、サッカーとハンドボール」

    2005-11-18 02:51:00
  • 283:

    名無しさん

    続き気になる☆

    2005-11-18 03:04:00
  • 284:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    それであんなバランスいい筋肉なんや…。「なんで?」「いい体してるから?」「一応ハンドは一回近畿の選抜なってんで。でも上半身に重い筋肉つかんねんやん。ヨネとかの方がいい体やん。」ベッドに座った瞬間、さっぱりめのシャンプーの香り。「ヨネダ君?…顔しか覚えてない(笑)あの子らまだログハウスおるん?」「知ら-ん。おってももう関わらん方がいいで。遊びの度越したらあかんねんって、マナちゃんとか多分やばいで。あの子、変な根性ありそうやから危険。ユウキちゃんみたいなビビりの方が薬うまいこと使えるねって」「ふーん」

    2005-11-18 03:10:00
  • 285:

    作者 ◆DEP4IVx7X6

    320さん
    なんて嬉しいお言葉☆ありがとうございますm(__)mまた感想などあれば宜しくお願いします!

    2005-11-18 03:13:00
  • 286:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    アメリカサイズのシングルベッドに二人で寝転ぶ。あたしは仰向けに、聡君は腕で三角枕を作ってあたしを見下ろしてる。ノーマルな美男子じゃないけど、すごい優しい顔してるなぁ聡クンって。初めて会った時はあんま印象になかったけど。「聡クンって見てないようで、見てるねんな。ユウキびびりやで本間に。でもやたらとヤンチャしたがるねん。それに乗ってヤンチャしてマナが暴走すんのがいつものパターン。」「やろうなぁ。ユウキちゃん薬の副作用とかやたらと聞いてきたわ(笑)マナちゃんは二人分一気に使うし」「どっちがタイプ?」

    2005-11-18 03:21:00
  • 287:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「何を言い出すの(笑)マナちゃんヨネの彼女やから」あたしの髪の毛を軽くひっぱる「顔だけやったらどっち?」別に知りたくないけど、興味がないわけじゃない。「じゃぁ華はこの前の奴らの中やったら誰が良かったん?」期待しまくった含み笑いをわざとした聡君は、わざとじゃないかもしれないギリギリのとこまで顔を近づけてきた。「…ヨネダ君と聡クン以外顔覚えてない」←ほんまに覚えてないもん。「せこっ」「聡君は!?」「…んー…」あたしの髪から細い束を取り、指にクルクルと巻き付ける。

    2005-11-18 03:29:00
  • 288:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    あたしの前にも、こんなシチュエーションで、このアングルから聡クンの綺麗な鼻筋や、大きくて深い色の黒目や、このサッパリめのシャンプーの匂いや…こういう色んな物を感じていた人がいるんやろなぁ。なんか恋人でもないし、恋人になる気もないあたしが、今その位置におさまってる事がなんとなく申し訳なく思えた。

    2005-11-18 03:33:00
  • 289:

    320

    本とか苦手なんですが…ここはちゃんと読めます。感想とか苦手なんでちゃんとしたの書けなくて…すいません。

    2005-11-18 03:47:00
  • 290:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「俺はセイラかな?」?「誰よ(笑)」「集団痴女コギャルの一人」「なにそれー!(笑)」笑い転げるあたしをまたぎDVDを入れ換える。「見るか?集団痴女コギャル」「名作なん?(笑)」「いやB作。でもネタ的には名作(笑)」DVDをセットすると部屋の電気を消し、あたしの背中にペトリとくっついた聡クンは、「ん」と腕枕を耳の下から突っ込んできて枕を持っていった。ちょっと固めの聡クンの腕枕。

    2005-11-18 03:47:00
  • 291:

    作者 ◆DEP4IVx7X6

    320さん
    ありがとうございます!私も本苦手?ではないんですが、なかなか読みたいと思う本が少なくて…。リアリティーがないと読みたいと思わない性格なので、自分の小説はフィクションだけど、なるべくエピソードや登場人物は実話や実在の人物などを参考に組み込むようにしてます。ほんと下手で誤字脱字多いですが、またシオリでも宜しくお願いします。

    2005-11-18 03:56:00
  • 292:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    集団痴女コギャルは…たしかに集団で痴女だけど…百歩譲ってもコギャルじゃない奴らが出て来て、おっさんを縄で縛ってアソコ舐めさせたりオシッコ飲ませたり。…「きもー。これほんまにオシッコなんかな!?湯気たってるねんけど(笑)」「そーなんちゃう?」自分からこんなネタDVD見せといて、妙にノッテこない…なんやの君。

    2005-11-18 04:02:00
  • 293:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    その時だった。
    聡君の左手があたしの借りたロンTを持ち上げ始めた。

    2005-11-18 04:04:00
  • 294:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    別にエッチするのはいいけど…あたしだって手順ちゃんと踏んで欲しいし。なんとなく聡クンにムカついた。「さむーい」前を押さえて服を下げた。「じゃぁチュ-しよか」そんな急ぐなみっともないぞ聡…。

    2005-11-18 04:07:00
  • 295:

    名無しさん

    2005-11-18 07:31:00
  • 296:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「なんでちゅーすんの?」「なんでちゅーしたあかんの?」別にこーいう時の言葉なんか信用できひんってわかってる。「する意味ないから」「なんでする意味ないん?」でもなんとなく一応は言って欲しい。後でみじめにならないように「うざいぞ聡ー」後で自分に言い訳が出来るように。「…なんなん(笑)言うて欲しいんかいや。」「別に…」そー言われるとむかつく…金とんぞオッサン。

    2005-11-18 10:25:00
  • 297:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    フワフワの羽毛ぶとんを足で蹴りどけ、あたしの上に多いかぶさってきた。「二回も我慢してんねんで?それだけじゃ気持ち伝わらんか?口で言うたって華、信用してくれへんやん(笑)」細身なのに聡クンの体は鉄みたいにずっしり重い。「…」「今すぐやりたい。普通に離したくない。」「…」「足りた?」「…足りひん」「(笑)」「(笑)」しばらくクスクスと笑いあった。そんなにおかしくもなかったけど、なぜか笑ってしまう。クスクスとニヤニヤの間みたいな笑い。人って照れると笑ってしまうんやなぁ。テレビでは相変わらず痴女がオッサンを襲ってる。

    2005-11-18 10:39:00
  • 298:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    あたしの髪の毛に何度も指を通し、そちらに目線をやりながら頬杖をつく。「好きやで」「…うん」その時の最初のキスは、あの時の朝のキスみたいな優しいキスだった。ただ重みが違う気がしたんは、あたしの勘違いかな?

    2005-11-18 10:46:00
  • 299:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    なんか漫画みたいなセックスやった。フワフワしてて、ゆっくりで、聡クン気持ちいいんかかなり不安やった。…けどなんか気持ち良かったらしく、聡クンは結構すぐにイッた。お腹に温かい感触が点々と増える。それをティッシュで拭き取ると「華、そこ座って」ベッドにこぼしたんかな?「どここぼしたん?(笑)」テレビの明かりだけを頼りにベッドのシーツに手を這わせた。「こぼしてないわ(笑)中学生か」「えっちがうの?(笑)」「そこ座って」「?」ベッドのへりに座り、足をぶらぶらさせた。聡クンはベッドと壁の間に落ちたパンツを拾い、履きこんだ。

    2005-11-18 10:58:00
  • 300:

    森山華 ◆DEP4IVx7X6

    「寒ないか?」「ちょっと寒いけど大丈夫」床に下り、あたしの前にしゃがむ。「華ってエッチん時の声可愛いな。声だけでちんちんギンギンなったし(笑)」「ギンギンとか死語やん(笑)」「じゃぁカチカチ?」そう言いながらアゴを突き出し、ぶつけるような軽いキス。「コチコチ?(笑)」そういうと今度は唇に吸い付くようなキス。聡クンの肩に置いた右手に少し力が入る。すると私の左足を持ち上げ、ベッドの上に上げ立て膝にさせられた。キスをしながら何度もあたしのスネを撫でる。もう片方の手で背中を強く前に押された。

    2005-11-18 11:13:00
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