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お兄ちゃんが好き。 part ?
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1:
お兄ちゃんが好き。part ?
http://bbs.yoasobiweb.com//test/read.cgi/yomimono/1117473268/1-52005-06-13 03:45:00 -
51:
『あたし、ちょっとだけ行ってくるねッ』
あたしはすぐさまその場を離れようとした。
『あ!先輩俺も行くッス!』
秋吉があたしを呼びとめた。
―――冗談じゃない!これ以上二人で行動できるか!
『あんたの分のタコ焼きも買ってきてあげるわよ!おとなしくてっちゃんの手伝いしといて!』
ポカーンとする秋吉をほって、あたしはタコ焼きの出店に向かった。2005-06-14 03:54:00 -
53:
さすが大学の学祭。もんの凄い数の出店…。
ただでさえこの大学は広い。タコ焼きの出店も一つじゃない。
『あちゃ〜…てっちゃんに具体的な場所、聞いときゃよかった』
兄貴の携帯に電話してもつながらない。…あたしは、もの凄い人ゴミをかきわけ、タコ焼き屋を全部あたる事にした。
『んも〜!兄貴どこよー?!』
2005-06-14 04:28:00 -
54:
………………いた。
《あそこのタコ焼き屋にいた――――っ!!》
両目 視力1.5で良かった!!(涙)
人の塊の中に、兄貴の姿が見えた。
…なんなのよ!あたしをほったらかして!!
あたしはふくれっ面で、兄貴のいる場所まで近づいた。
そして、かなりのバカでかい声で叫んだ。
『兄貴――――!!』2005-06-14 04:29:00 -
55:
『……典子?』
兄貴が、あたしの方を振り返ったのと同時に、兄貴の周りにいる人達も全員、あたしの方を見た。
………う………。注目されてる……。
『あれ?この子、圭吾の妹?!』
兄貴の隣にいたチョット小肥りの男の人が、兄貴に言った。
『ああ。…どした?』
兄貴はあまりにも普通にあたしに聞いてきた。
《…どしたって…兄貴を探してたんだけど……》2005-06-14 04:30:00 -
56:
『えー圭吾の妹??マジで?可愛いじゃん、紹介してよ!!』
『あーー!この子かぁ、徹夜が振られたって言ってた子!!』
『えー相沢くんに似てないねー!』
『本当?雰囲気そっくりじゃない?!』
兄貴と一緒にいた男やら女やらが、一気にあたしをとり囲んだ。
…こ…この人達、全員この大学の人達かな……。
周りからの質問攻めに、あたしは、ひたすら苦笑いをしていた。
《ちょっと兄貴!助けてよ!あたしは兄貴と話したいのに!》
あたしは、兄貴にサインを出すべく、兄貴の方を見た。2005-06-14 04:33:00 -
57:
――――――あれ? あたしの眉間にシワが寄った。
…………兄貴の隣に、やたら可愛い女がいる…………。
……しかも、どっかで見たことある女……。
パキ――――ン
あたしの心の中で、何かが弾けた。
《お…思いだした!!兄貴の隣にいる女、この間ウチに来た女だ!!!兄貴の、元カノ!!》
2005-06-14 04:35:00 -
58:
《皐月》
って、名前だった――。
兄貴と………彼氏いるのにも関わらず、エッチしてた女!!(兄貴も悪いが、この場合、女のほうが腹たつ!)
なんで?!!
《なんで、兄貴そんな女と一緒にいるの?!!》
あたしの体中から、血の気が引いてきた。
2005-06-14 04:36:00 -
59:
しかもしかもしかも!!兄貴と皐月は、普通に楽しそうに話している。
ムッカァァァァ〜ッ
あたしはイライラとムカツキと嫉妬で狂いそうだった。
『兄貴!!ちょっと!!』
あたしは、兄貴の袖を引っ張り、皐月とその他の人間から引き離し、人気がない建物の裏まで兄貴を連れ出した。2005-06-14 04:38:00 -
60:
『なんなんだ?何でそんな機嫌悪いんだ、お前?!』
兄貴が、ワケが解らない顔で、あたしに言った。
《な…何で、だってぇ?》
ムカァァッ
あたしの頭に血が上る。
『兄貴…皐月さんって人と、何で喋ってるの?!』
『は?皐月?』
……嫉妬してる女は醜い。…けど、言わずにはいれない……ッ
2005-06-14 04:39:00 -
61:
『……お前、ヤキモチか?』
『はぁ?!』
……………兄貴がニヤッと微笑んだ。
『そ……そうだょ!他の女ならともかく、兄貴と…エッチしてた女とのツーショットなんて、普通に見たくないわよ!』
『…そりゃそうだな』
しれっとした兄貴の言葉に、あたしの怒りはピークに達した。
『兄貴のバカ!あたしを悲しませて楽しいんだ?!!』
あたしはその場に泣き崩れた(フリをした)。
フゥ…
兄貴が溜め息をついて、うずくまるあたしの前に、しゃがんだ。2005-06-14 04:41:00 -
62:
削除削除されますた
あぼ~ん -
63:
『そ…それで、兄貴、何て言ったの?!』
『もちろん、断ったけど?』
………そ……それなら、いいんだけど……何?
何か、引っ掛かるんだけど??
『兄貴は、どうして…皐月さんとズルズル関係続けてたの……?』
そう。あたしが引っ掛かっているのはソコ。
そんなの兄貴らしくないっちゅーか…。
前聞いた時は、《大人の事情》で片付けられたけど……。2005-06-14 04:44:00 -
64:
『……俺は、妹が好きなんだって気付いたとき、一生叶わない相手だって腹くくったんだ。自分の気持ちを、お前に告げる事は一生ないだろうって。』
………あ……兄貴もあたしと同じ気持ちだったんだ。
『他のどんな女と付き合っても、…お前の事ばっか考えてた』
そう語る兄貴の顔が、さりげなく照れているのが解る。兄貴の口からそんな事ゆわれたら、あたしも照れる。
『…で、そんな時、皐月に再会して、………男がいるから、割り切った関係ができるからって。他に本気になれないのに女作っても仕方ないだろ。だから…』
……はぁ??
それって、それって。
『兄貴、皐月さんを、性欲処理に使ったって事??!』
『だから、声がデカイって、お前は!』
兄貴があたしの口を摘んだ。2005-06-14 04:46:00 -
65:
『……皐月も俺も、お互いを利用してたのは確かだ。…結果、それがお前をキズつける事になったな。悪い…』
兄貴が、あたしの肩を掴み、頭を下げた。
『……ううん。もう、いーよ…』
だって。
あたしが兄貴を責める資格なんか、無いよね。
あたしだって、兄貴を好きだって気持ちを誤魔化す為に、色んな男と……。
血が繋がってるって事が、一番悪いんだ。2005-06-14 04:47:00 -
66:
ギュウ―――……
兄貴が、あたしの体を急にきつく抱きしめた。
『あ…兄貴?』
ひ……人が来たら……。
ドキン…ドキン…
あたしの心臓の動きが激しく鳴る。
『これからは、俺は典子に好きなだけ触れるもんな』
兄貴が、あたしの耳元で囁いた。
2005-06-14 04:50:00 -
67:
ゾクゾクゾク――!!
兄貴の言葉と、耳にかかった兄貴の吐息に、あたしの体中に、鳥肌が立った。
……そ…そうだ……。
あたしと兄貴は、まだキス以上は……してないケド……
……これから先……………それ以上も、するって…事だよね……―――?!
カァァアァァァッ
あたしの顔が、一気に熱くなった。2005-06-14 04:51:00 -
68:
『……おまえ、今何か変な事想像しただろ?顔が赤い』
兄貴はあたしの思考を察知したかのように余裕の笑みで、あたしの顔を覗き込む。
『ち…違うわよ!!』
『…お前、絶対エロいだろ。前から思ってたけど』
『え…えろ?!エロくないっての!!』
面白そうにからかってくる兄貴の頭を、あたしはポカポカ叩きまくった。2005-06-14 04:52:00 -
69:
パシッ―――
不意に、兄貴があたしの腕を掴んだ。
『…兄貴?』
『………………次はお前が俺に弁解する番だな』
…………え?
兄貴はニッコリ微笑みながら言った。いつもの如く、目は、笑ってない…。
『徹夜の弟と、手ぇつないでたよな。さっき』
――――兄貴の声、果てしなく低いんですけど?2005-06-14 04:53:00 -
70:
『あ…あれは、ちょっとした手違いで…ッ』
『手違い?しっかりつながってたけど?』
『だからッ!あいつが勝手に!!』
『付き合ってるらしいな。お前ら…』
『だからッそれも秋吉のアホが勝手に言ってるだけ!!』
ハァハァハァハァ……
―――あたしは兄貴の誤解をとこうと必死。なんか情けなくなってきた。
……ほんっと…秋吉のアホ……後で覚えとけよ………
―――そんなあたしの必死な姿に、兄貴がククッと微笑をもらした。2005-06-14 04:56:00 -
71:
『嘘だよ。お前のこと信じてるし。………けど、』
―――兄貴の顔が、あたしの顔に近づいた。
『次、俺にヤキモチ焼かせたら、泣かすからな』
……そう、優しい口調で、恐ろしい言葉を吐いた、兄貴の唇は、あたしの唇を奪った。
『ん…ッ』
あたしの体は、兄貴の体重が掛かり、後ろの壁に押しつけられる。
…あ、やばい。
何回兄貴とキスしても、慣れない……。
溶けそう……………。2005-06-14 04:58:00 -
72:
ザワザワザワザワ…
耳の向こうで、人込みの音がする―――
いま、兄貴といる、この二人の空間だけが、止まっているように感じる……………
兄妹なのに、いけない事、してる……。
そんな気持ちに襲われてしまう………………
………………………………2005-06-14 04:59:00 -
73:
不意に、兄貴の唇が離れた。
『そろそろ、行くか。徹夜がキレ出す頃だしな』
そう言って、腰砕けになっているあたしを引き起こしてくれた。
……えぇ、何か、このまま兄貴とトンズラしたい気分なんだけど………。
そうは思っても、口には出せない。
仕方なく、あたしと兄貴はてっちゃんのところまで戻った。
2005-06-14 05:00:00 -
75:
名無しさん
コピペおつかれさまです☆☆めっちゃ進むんうれしいケド略が多いからちょっと大変かも…ワガママ言ってすまそm(__)m
2005-06-14 12:14:00 -
76:
名無しさん
↑意見・要望・相談スレ in小説板?みなよ
2005-06-14 15:07:00 -
77:
名無しさん
次ゎぃっ更新ですかぁ?
2005-06-15 21:27:00 -
78:
名無しさん
明日ってかいてるよぉ
2005-06-15 21:28:00 -
79:
名無しさん
75に書いてある明日はもう過ぎているのだが(今日の朝)
2005-06-15 21:32:00 -
80:
いや…実は昨日の深夜〜今日の朝方に更新予定だったんスけど、夜遊び止まってて…?
今日できるかわからないから、沢山更新するつもりだったんスけど…。
恨むなら管理者のメンテ告知が無いのを恨んで下さい???????
今日は多分できない…鴨。すまぬ!2005-06-15 21:41:00 -
81:
名無しさん
そんな…?困ります??
2005-06-15 21:49:00 -
82:
名無しさん
中途半端に書くなゃ?
2005-06-15 21:52:00 -
83:
名無しさん
上の二人、コピペしてくれてる人にそれはないわ!
2005-06-15 22:44:00 -
84:
名無しさん
すいませんでした??
2005-06-15 22:45:00 -
85:
名無しさん
ぢゃぁ今日ゎ無理ですかぁ?明日になりそぅですか??
2005-06-15 22:57:00 -
88:
『お前ら!!どこ行ってたんだよ?!!』
兄貴の予想通り、てっちゃんは相当怒っていた。秋吉と二人で全ての準備を終わらしたらしい。
『典子せんぱぁ〜い!』
秋吉が甘えた声であたしに近づいいてきた。
……ちょっと…お願いだから兄貴の前であたしに話しかけてこないで……。
『なに?!』
あたしは超無愛想に、秋吉に返事した。2005-06-16 05:43:00 -
89:
『なにって……。先輩、タコ焼き買ってきてくれるって言ってたじゃないっスかぁ〜!』
…………………あ。
『忘れてた…』
『え―――?!!俺、待ってたのに〜!!』
秋吉が悲鳴に近い声をあげてしゃがみこんだ。
『ご…ごめんってば…。今から買いに行ってくるから…』
『やだ。俺も行く!』2005-06-16 05:44:00 -
90:
………げ。
……またこいつ余計な事を………!
あたしは兄貴の顔をチラっと見た。…兄貴は普通にてっちゃんと話している。
その時―――
『あ!いたいたぁ〜!!圭吾〜!徹夜〜!』
黄色い女の声が、あたしの耳に飛び込んだ。
―――……出た!!!―――皐月!!!2005-06-16 05:45:00 -
91:
お前は今から、出勤するのか??ってなくらいハデな格好をした皐月が、兄貴とてっちゃんの名前を叫びながら、こっちに来た。
『おー!皐月!相変わらず可愛いなぁ!遊びに来てくれたのか??』
てっちゃんが皐月にご機嫌で話しかけた。
『ん〜さっきまで、圭吾と一緒にタコ焼きんとこいたんだけど〜。圭吾が急に妹さんとどっか行っちゃったから!』
プゥっとふくれた顔で、皐月は兄貴の服のソデを引っ張った。2005-06-16 05:45:00 -
92:
ズキン…ズキン…ズキン…
《やだ。やめて―――》
ズキン…ズキン…ズキン…
《兄貴に触らないで》
ズキンズキンズキンズキンズキンズキン
あたしの胸が、キリキリ痛んだ。
《兄貴が違う女と話してるの見るのも嫌…!!》2005-06-16 05:47:00 -
93:
本当はあたしが彼女なんだって、言いたい………
…………でも言えない………言いたい……………
…………言えない…………言いたい………………
…………言えない…………2005-06-16 05:48:00 -
94:
『お前らぁ!昔付き合ってたからって、いちゃつきすぎだっつの!!』
てっちゃんが、兄貴と皐月にヤジを飛ばした。
『い〜じゃん♪圭吾だって、まだあたしに未練あるもんねぇ♪』
皐月が楽しそうに、兄貴の顔を覗き込む。
『ねぇよ。お前、こんな事ばっかしてると男にフラれるぞ』
兄貴が、自分の腕から、ベリッと皐月を引きはがした。
『いーの!あたしの彼氏、ヤキモチとか焼かない人だから♪』
皐月は、しつこく兄貴の腕に引っ付いた。
『え〜じゃあ、俺と浮気しよーぜ?刺激ありまくりだぜ俺??』
てっちゃんが茶化すように、皐月に迫る。2005-06-16 05:49:00 -
95:
『やだ。あたしの浮気相手は圭吾って決まってるの♪ごめんねぇ♪』
皐月は、キャハっと笑った。
―――あたしはただ、黙って皐月の話しと行動を見ているしかなかった。2005-06-16 05:50:00 -
96:
―――なにコレ。
めちゃくちゃ辛いんですけど。
この場から逃げたいんですけど。
……でも、逃げたら、皐月に負けてるような気持ちになるから、この場にはいなきゃ。
あたしは、立っているのがやっとなくらいだった。平然を装うのがやっとだ……。
泣きそう―――。
2005-06-16 05:51:00 -
97:
「あたし、兄貴の彼女なんだけど??兄貴に触んなクソ女!!」
……めっちゃ言いたい……
自分が彼女だって言えないことが、こんな辛いなんて……。
あたしは、ふと、キャバクラで店内恋愛をしている友達の話を思い出した。
【うちの店、店内恋愛禁止だから、自分の彼氏に店の女が寄って来ても、何も言えないんだよね。腹立つよ〜!!マジで!!】
ああ……なんか今、気持ちが凄いわかった……。
……くそー…。兄貴のアホーッ……。2005-06-16 05:52:00 -
98:
『先輩?』
あたしの様子が変だと思ったのか、秋吉があたしに話しかけた。
『どーしたんッスか?急に大人しくなって』
『…別に……』
あたしは、力の無い声で答えた。
『え―――?君、徹夜の弟クン??』
皐月が、あたしと秋吉の方を見て話し掛けてきた。
《……話しかけてこないでよッ 》
あたしは無愛想にソッポを向いた。2005-06-16 05:53:00 -
99:
―――自分が卑屈になってるのは解ってる。けど、皐月に対しての苛立ちはピークに達している。
あたしも、確かに女受けが良い方じゃない(レズには受けたけど)。
―――けど、皐月みたいなここまで受け付けない女は初めてだ!!
別れたにしろ、こんな女と、兄貴が付き合ってたなんて、吐きそうになる!!
……つーか野郎ども!全員、この女がブリッコだって気付かないのかよ?!
……特に兄貴!!大人しく皐月に触られてるんじゃない!!さっきあたしに謝ったばっかだろ?!!
《あ゙〜〜〜〜〜!!》
なんか頭がグチャグチャになってきた………!!2005-06-16 05:55:00 -
100:
『秋吉!!』
あたしは、咄嗟に秋吉の名を呼んだ。
『はい?』
『タコ焼き買いに行くわよ!!』
『え?!先輩?!』
あたしは秋吉の腕を掴んで、そのままその場を離れた。あたしの強行に、てっちゃんと皐月はポカンとしていた。
―――兄貴は…
《知らない!!!兄貴なんか!!》2005-06-16 05:56:00