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お兄ちゃんが好き。 part ?

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  • 1:

    お兄ちゃんが好き。part ?
    http://bbs.yoasobiweb.com//test/read.cgi/yomimono/1117473268/1-5

    2005-06-13 03:45:00
  • 351:

    ドクン…ドクン…
    ……兄貴が……?!

    『びっくりしたよぉ。だって、あたしの知ってる「典子」は……圭吾の妹なんだもん』

     フー…
    皐月の吐く息があたしの顔を包む。

    『まぁ、まさかなぁ〜って思って、勝手に圭吾の携帯見たのね。そしたら…メールの内容見てびっくりした。…やっぱり、兄妹でデキてたんだぁ。近親相姦ってやつ?!』

    2005-06-18 03:11:00
  • 352:


    ―――その時のあたしは…
    皐月に真実がバレた喜びと不安の狭間で揺れていた―――

    『前からやたら圭吾にくっついてるなぁて思ってたけど…まさか本当にデキてたなんて……』
    皐月は見下した瞳で、あたしを見た。

    『キモすぎ』
    『……!!』

    2005-06-18 03:12:00
  • 353:

    ……………ばらす…?

    『皆びっくりするだろーね♪噂なんか、すーぐ学校中に広がるよ?しかもあなた受験でしょ?ヤバイね』

     ガタッ―――
    あたしは椅子から立ち上がった―――。

    『あたしはいーわよ!!言い触らしたきゃ言い触らせば?!…けど…けど兄貴はやめて!!兄貴には何もしないで!!』

    2005-06-18 03:16:00
  • 354:

    『きゃははッ!あたしはどーなってもいーからお兄ちゃんはキズつけないでって? ウケる〜ッ♪バッカじゃない?!妹が女ぶるなっての!!』
    『………ッ』
    『セックスはできても、血が濃すぎて子供は産めないよ??結婚もできないだろーね。女の幸せは手に入らないし……フツーの女なら与えれる幸せを妹じゃ圭吾に与えれないわよ!』

    ……やめて……ッ

    あたしの脳裏に、秋吉が言った言葉が浮かぶ―――
    【兄妹が愛し合っても、幸せにはなれない】

    ドクン…ドクン…ドクン…

    2005-06-18 03:18:00
  • 355:


    『―――――――ッ』
     バシャ―――
    『きゃあッ?!』

    ……気が付くと、あたしは手元にあった水を、皐月にかけていた―――。

    『――ッ何するのよ?!』
    皐月は物凄い形相で、あたしを睨んだ。

    2005-06-18 03:19:00
  • 356:

    ………ハァハァ……
    あたしの動悸が激しくなる―――。
    『…圭吾には言ってない。帰ってお兄ちゃんに泣きつきなさいよ。学校へ行くと地獄が待ってるって!二人で思い切りキズついたらいーわ!近親相姦野郎!!』
     バンッ―――
    皐月は1000円札二枚を机の上に置き、捨てゼリフを吐いて、そのまま喫茶店を去っていった。

    2005-06-18 03:21:00
  • 357:



    『……………。』

    あたしは、喫茶店を出た後、一人でボーっと公園のベンチに座っていた。

    2005-06-18 03:24:00
  • 358:

    『…本当にバラすつもりなんだろーな…あの女……』

    ………どうして?
    ……………血が繋がってたら、愛しあっちゃダメなの……………?
    好きなんだから、仕方ないじゃんか……………。

    2005-06-18 03:25:00
  • 359:

    皐月がバラしたら……あたしはきっと学校に居づらくなる。
    ただでさえ、クラスの女からバッシングを受けている。
    …ううん……ッ
    そんな事、どうでもいい。

    《―――兄貴だけは、傷ついて欲しくない……ッ》

    自分でも、驚いている。
    自分が傷ついても…って思った事は、生まれて初めての感情だった。

    2005-06-18 03:26:00
  • 360:


    ―――兄貴への気持ちが…恋心から、愛情へ変わったんだと、あたしは思い込んでいた。

    《兄貴は、あたしが…守らなきゃ》

    プルルル…プルルル…
    【もしもし】
    『あ…勝也?』
    【…典子?久しぶりじゃねー?!最近連絡くれねーからさぁ。どした?】

    2005-06-18 03:28:00
  • 361:

    ……勝也は、あたしが中学の時からツルんでた、族の頭。もちろんセックス関係アリの付き合いだった。
    いい奴なんだけどすることがエグくて、しばらく縁切っていた。けど……………。

    『悪い勝也。頼みがあるの。2〜3人連れてこっち来てくれない?』

    2005-06-18 03:29:00
  • 362:


    ―――あたしは、とんでも無いことをしようとしている。兄貴を裏切ることも。

    それを解っていても、あたしはただ、兄貴を守りたかった……。
    『あ、皐月さん?典子です。さっきはごめんなさい。……話したいことあるんで…今からまた会ってもらえませんか?』

    2005-06-18 03:31:00
  • 363:


    兄貴を守りたい、という気持ちが―――

    あたしの今までの感情を惑わす結果になってしまうなんて。

    皐月を呼び出す前までのあたしには、想像もつかなかった……。


    2005-06-18 03:33:00
  • 364:










    2005-06-18 03:33:00
  • 365:

    もっかい休憩…(汗)再開未定だけど、多分朝方には再開してます。

    2005-06-18 03:37:00
  • 366:

    名無しさん

    お疲れ様ですッ?さっきの者ですが…ズットみてましたょッ?ゅっくり休憩して下さいッ?また朝見ますネ?ぉやすみですッ?

    2005-06-18 03:40:00
  • 367:

    読者

    パート?の6月6日にコピられた556のスレからパート?のスレ1って話し飛んでますよね?どこにあるんですか?(>_

    2005-06-18 03:40:00
  • 368:

    ?

    お疲れ様です??
    明日バイトやっちゅぅの
    に気になって寝れなく
    ズットみてましたぁ??
    今から寝ますけど明日
    また楽しみにしてます?
    頑張ってください??

    2005-06-18 03:44:00
  • 369:

    >>376
    …ん?よく意味がわかりませんが、part?はレス100超えてるので…556では終わっていませんよ?
    http://bbs.yoasobiweb.com/test/mread.cgi/yomimono/1117473268/556-560" target="_blank">http://bbs.yoasobiweb.com/test/mread.cgi/yomimono/1117473268/556-560 (携帯用)
    から入って、下部の次5をクリックしていけば、part?の最後まで進むと思います。画面メモだけで保存していると、不都合が起きやすいのでスレのトップをブックマークする事をお勧めします。

    2005-06-18 03:58:00
  • 370:

    >>378
    ×レス100
    ○レス1000

    2005-06-18 03:59:00
  • 371:

    読者

    なるほど?ご丁寧にありがとございました?

    2005-06-18 04:22:00
  • 372:

    名無しさん

    まだかなぁ‥

    2005-06-18 06:03:00
  • 373:

    今日の更新はあと少しで終えます。
    >>372-373より続き


    2005-06-18 06:17:00
  • 374:


    『ちょ…何すんのよ?!』
    ―――あたしは人気の無い、路地裏に皐月を連れ出した。勝也の指示で、族仲間のトモキとコウが嫌がる皐月を無理矢理壁に押し付けた。
    『この女マジうぜーな』
    勝也がタバコを口に加えながら、あたしに話し掛ける。

    2005-06-18 06:18:00
  • 375:

    『なんなのよこいつら?!どーゆーつもり?!』
    トモキとコウに両腕を掴まれ、身動きを取れない皐月は、路地の入口で様子を眺めるあたしを睨みつけた。
    『大学にウワサ流すって話…あれ、無しにしてもらえません?』
    あたしは皐月に冷たく言い放った。
    『――は?こいつら使ってあたしを脅そうって訳?することがガキなのよ!』
    強がりか何なのか、皐月は震えながらも威勢がいい。

    あたしは、制服のポケットから使い捨てのカメラを取り出した。
    『……?』
    皐月あたしの持つカメラを凝視している。

    2005-06-18 06:21:00
  • 376:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 377:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 378:

    『何…?!何撮ってんの?!』
    皐月がシャッター音とフラッシュに気付き、あたしの方を振り向いた。

    『……あんたさ。えらいセックス好きみたいじゃん』
    あたしは静かに、皐月に言い放った―――。

    『じゃーレイプとか…喜んでされてみる?』
    『―――――!!』
    皐月の顔が青ざめた。

    2005-06-18 06:27:00
  • 379:


    『ガキ、なめんなよ!!』

    ……憎かった。
    今まで…皐月に対して抱いていた憎悪が、一気に爆発した。

    『やだッやめてッ………ングッ――』
    トモキが皐月の口を塞いだ。
    横でコウが、カチャカチャとズボンのベルトを外す。

    2005-06-18 06:28:00
  • 380:

    ドクン…ドクン…ドクン…

    《こんな女…レイプでも何でもされて、キズつけばいい……兄貴まで、傷付けようとした…こんな女……ッ》

    ドクン…ドクン…ドクン…

    『ん…ッんぐぐッ―――!!』
    皐月は口を塞がれ、悲鳴にもならない声を漏らす。
    トモキの手が、皐月の足を割り開いた―――――

    2005-06-18 06:32:00
  • 381:


    『………やめて!!』

    『………?』
    あたしの声に、トモキの動きが止まった。
    『どしたぁ?』
    勝也の問いを無視し、あたしはゆっくり皐月に近寄り、しゃがみ込んだ。
    『ウワサを流さないって、誓って…』
    震える皐月に言葉を浴びせる。

    2005-06-18 06:33:00
  • 382:

    『二度と圭吾に、近づかないって約束して……!』

    コク…コクコク

    皐月が涙ぐんだ瞳で、何回も首をタテに振った。

    2005-06-18 06:34:00
  • 383:


    『……ストップ。離してあげて…』

    あたしは、トモキとコウに言った。

    『え〜いいの?ヤッちゃわなくて?せっかく俺ら呼んだのに?』
    勝也が残念そうにタバコを地面に押し付けた。

    2005-06-18 06:36:00
  • 384:

    『あんたが…少しでも変なマネしたら…この写真もあんたの大学にバラまくから』

    レイプはしなかった。
    けど、皐月のあられもない姿が、このカメラには写っている。
    誰が見ても、レイプ現場に見えるだろう。

    『二度と…兄貴に近づかないで』
    『わ…わかった…わよ。あ、あたしだって別に…あんな男…もう興味ない、し……』
    ガクガクと震えながら、皐月は小さく呟いた。

    2005-06-18 06:37:00
  • 385:

    皐月は四つん這いでトモキとコウの間から這いずり起き、そのまま、ヨロヨロと路地裏から逃げ去って行った―――。

    『……………。』
     ハァ………
    あたしは、安堵の溜め息を吐いた。

    ……これで…
    よかったん………だよね?
    確信は無いけど…あたしは兄貴を守れたはず……。

    2005-06-18 06:40:00
  • 386:

    『典子、約束だぜ。協力したから、今晩俺に付き合えよ?』
    勝也があたしの肩を抱いた。
    『……わかってる』

    ―――兄貴を裏切ってでも、あたしは…兄貴を守りたかった……。

    2005-06-18 06:41:00
  • 387:


    《裏切ってでも?》

    ―――裏切ってでも…守りたかった?

    兄貴なら…皐月にバラすと言われた事を話せば、
    「大丈夫だ」
    そう言って、あたしを抱きしめてくれたかもしれない。
    たとえキズつく事になっても、二人なら、乗りこえれたかもしれない。

    2005-06-18 06:42:00
  • 388:


    違う男に抱かれてまで、あたしは兄貴を守りたかったの ?
    ………これは、何?
    ………《愛情?》

    ……………何の……?

    勝也に足を開きながら、あたしの心に生まれた矛盾した気持ちは……
    だんだんと広がっていき…ひとつの答えに、辿り着いてしまった―――

    2005-06-18 06:45:00
  • 389:


    ―――あたしの、兄貴を守りたいという気持ちは…

    《―――「女」としてでなく、「妹」として…なんじゃ?―――》

    2005-06-18 06:47:00
  • 390:










    2005-06-18 06:48:00
  • 391:

    本日は、ここまで。また夜か、深夜にコピペ再開します。
    あと200レスくらい…(汗)クライマックスまであと少しでっせ!

    2005-06-18 06:50:00
  • 392:

    名無しさん

    おつかれさま?楽しみにしてます?もぅ少しがんばりょ????

    2005-06-18 07:00:00
  • 393:

    名無しさん

    250

    2005-06-18 20:42:00
  • 394:

    名無しさん

    更新まだでつかぁッ?

    2005-06-19 01:06:00
  • 395:

    >>398-399より続き



    2005-06-19 01:22:00
  • 396:


    ………ザワザワザワ

    勝也と別れた後、あたしは朝の人が行き交う街を、ボーッと歩道橋の上から眺めていた。
    もう、自分で自分の気持ちが…解らなくなっていた。
    ブブブ…ブブ…
    『……!』
    あたしは初めて、携帯の存在に気付いた。

    【着信:★兄貴★】

    2005-06-19 01:24:00
  • 397:

    『……………。』
    あたしは昨日家に帰らなかった。兄貴にも連絡は…していない。

    『もしもし……』
    あたしは恐る恐る電話に出た。
    【…もしもし?典子か?】

    兄貴の声―――
    あたしは、後ろめたいような、安心したような…そんな気持ちになった。

    2005-06-19 01:25:00
  • 398:

    【お前…無事だったのか……】
    兄貴が、ハァ…と安堵の息を漏らしながら、あたしに言った。
    『………!』
    いきなり怒られると思ったあたしは、兄貴の反応にびっくりした。
    『あ…昨日、由美ん家行ってたんだけど…そのまま寝ちゃって…。電話した…よね?ごめんなさい』
    あたしは兄貴に嘘をついた。
    【ああ。何回電話しても取らないから、何か事故かなんかあったんじゃないかって…親父も母さんも皆心配してた】
    『あ…兄貴も…?』
    【当たり前だろ。無事で良かった】

    2005-06-19 01:27:00
  • 399:

    『……………。』
    あたしが、浮気してたんじゃないかとか……疑わないの……?

    『あはっ!兄貴この間はあんなに、あたしと秋吉の事疑ってたのに!今回は浮気してるんじゃ〜?とか疑わなかったんだぁ??』

    冗談混じりで、あたしは兄貴に言った。

    ―――もしかしたら……
    あたしが嘘ついてるって、兄貴に悟ってほしかったのかもしれない。
    勝也に抱かれた罪悪感に、あたしは押し潰されそうだったから。

    2005-06-19 01:29:00
  • 400:

    【別に。お前が俺の事好きだって、わかってるし】
    『………え………』
    【俺の事好きなら、お前は浮気なんかしないだろ】
    『……………!!』

    ズキン…ズキン…ズキン…
    兄貴の言葉が、あたしの胸につき刺さった。

    【あ、そう言えば…】
    何かを思い出したように、兄貴が言った。

    2005-06-19 01:30:00
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