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お兄ちゃんが好き。 part ?

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  • 1:

    お兄ちゃんが好き。part ?
    http://bbs.yoasobiweb.com//test/read.cgi/yomimono/1117473268/1-5

    2005-06-13 03:45:00
  • 301:

    『俺、結構そーゆーの敏感なんッスよ。それに、先輩の様子ずっと見てたらわかります。…そりゃ、最初はまさかなぁ〜って思ったけど』
    淡々と語る秋吉の言葉を、あたしはただ黙って聞いていた。

    『今日、お兄さんと二人で来たの見て…なんか、雰囲気で確信しました。昨日、一緒にいたのも、お兄さんッスよね?』
    『……………!!』
    あたしは、声が出せなかった。

    ――――他人に、知られてしまった―――

    2005-06-18 01:19:00
  • 302:

    あたしの悲壮感漂う顔を見て、アハハと秋吉は笑い出した。
    『別に…その事をネタに脅して、付き合えとか言いませんって!』
    ………なんなのコイツ。
    あたしの考え、全部見透かしてるみたいに……。
    『俺、頑張りますから。先輩に好きになってもらえるよーに』

    2005-06-18 01:20:00
  • 303:

    『秋吉…』

    秋吉は、真っ直ぐに、あたしを見つめている。

    『先輩、いつも何か思いつめてる感じがしたのは……お兄さんと付き合ってたからなんッスね』
    『………!!』
    …何?その言い方!?
    『あ、兄貴が悪いんじゃないよ!!そんな言い方しないで!!』
    バシッ―――
    あたしは肩にかかる秋吉の手を振り払った。

    2005-06-18 01:22:00
  • 304:

    『同じ事ッスよ!現に先輩今も泣いてたでしょ?!』
    ビクッ―――
    ―――あたしの言葉が、詰まった。
    『兄妹の恋愛に…偏見持つ気はないッスけど、お兄さんより、典子先輩を大切にする自信あります。泣かせたりしない!!』
    ……………!!!

    2005-06-18 01:23:00
  • 305:

    名無しさん

    お願い?続きまだぁ?気になるょ?

    2005-06-18 01:23:00
  • 306:

    『た…大切にされてるわよ!!何も知らないクセに兄貴の事、悪く言わないで!!!』
    ドクンドクンドクン
    ダメ…苦しい…胸が、苦しい………!!

    『実の兄と付き合ったって…!親にも言えない、誰にも祝福されない、結婚なんか出来るわけないし、子供だって産めない。幸せになんてなれるハズないんッスよ?!!』

    2005-06-18 01:24:00
  • 307:


    バシ―――ッ

    ……あたしは、秋吉の頬をひっぱたいていた。

    『………俺、よく叩かれますよね……。』
    秋吉は、静かに呟いた。
     ハァハァハァ・・・
    あたしの目から、涙がこぼれた。

    2005-06-18 01:26:00
  • 308:

     ギュ―――

    『スミマセン…』
    秋吉の腕が、あたしの体を抱いた。
    ………兄貴と、同じ香水の香り……。

    『でも俺、先輩の泣いた顔、見たくないッスから。俺先輩の事、本気です。…なんつーか…先輩が近くにいると、安心する……』

    ―――――そう言って、秋吉はゆっくりとあたしに顔を近づけた。

    2005-06-18 01:28:00
  • 309:

    ……………なんでだろ。

    あたしは、今度は抵抗しなかった。
    秋吉の唇が、あたしの唇に触れる。
    ―――抵抗する、気力がなかったのかもしれない。

    【兄妹が愛し合っても、幸せになんか、なれない】

    秋吉の言葉が、ただ、あたしの頭の中でグルグルグルグル回っていた―――――。

    2005-06-18 01:30:00
  • 310:



    『先輩、二人で抜け出して遊びにでも行きません?』

    秋吉はあたしから唇をゆっくり離し、あたしの耳横で囁いた。

    2005-06-18 01:33:00
  • 311:

    『は?今から?!』
    『映画でもカラオケでも、先輩の好きなトコ♪思い切り遊んだら、少しは嫌な気分が吹っ飛びますって!!』

    ………嫌な気分……か。
    秋吉の強引さに負け、あたしと秋吉は二人で打ち上げを抜け出し、ゲーセンで思い切りはしゃいだ。

    2005-06-18 01:34:00
  • 312:

    『先輩!!次これやりましょー!バイオハザード!!』
    『イヤよ!あたしゾンビとかミイラとかグロ系大っ嫌いなの!』

    ……なんか、子供みたいにはしゃいで、あたしを元気づけようとしてくれてる秋吉の姿見てたら……
    ……本当に嫌な事全部、忘れられる気がした。

    2005-06-18 01:35:00
  • 313:


    ……でも。
    こんなの、一時の気休めにしか…ならない……。

    《兄貴 今頃どーしてるのかな……》

    あたしはワザと、携帯の電源を切っていた。

    …今は、何も…考えたくなかったから。

    2005-06-18 01:36:00
  • 314:

    『先輩!すっげーの取れたんッスけど!』
    ボーッとしていたあたしの目の前に、秋吉の身長の半分はありそうなカバの人形が飛びこんできた。
    『すごいっしょ?!300円でゲッツしました!!』
    『…つーかさぁ。フツー、プーさんとか取るでしょ?!何でカバなワケ?!』
    『え゙?!折角取ったのに!!』
    秋吉の悲惨そうな顔を見て、あたしは思わず笑ってしまった。

    ……秋吉と付き合ったらきっと、楽しい。
    ……言いたい事も言えて、堂々と出来て……………
    ―――――でも。

    2005-06-18 01:38:00
  • 315:

    あたしはやっぱり、兄貴が、好き―――。

    『ごめん。秋吉…あたし、やっぱり帰るわ…』
    『え―――?』
    さっきまでハシャギまくっていた秋吉の表情が止まった。
    『やっぱり、こんなことしてちゃ、ダメなんだよ』
    あたしは、自分に言い聞かすように、秋吉に告げた。
    『……お兄さんのこと、気になるんッスか?』
     コクン・・・
    あたしは小さく頷いた。

    2005-06-18 01:40:00
  • 316:

    『……そっか』
    溜息まじりの秋吉の声…。
    『わかりましたよ。俺も無理に先輩引き止めるつもりもないッスから』
     …チクン…
    秋吉の言葉が胸に刺さる。

    『今日は、先輩に告れただけで俺満足だし。…それに、全く俺に見込み無いワケでも無いみたいだし?』

    ―――?
    あたしには秋吉の言葉の意味がわからない。

    2005-06-18 01:42:00
  • 317:

    『さっきのキス。…先輩、抵抗しなかった』

    ―――――!!
    『あ、あれは!!』
    抵抗する気力が無かっただけで……!!

    『俺、諦めないッスよ』
    そう、あたしに告げた秋吉の瞳は、あまりにも真っ直ぐ、あたしを見ていた。

    ………ごめん…………秋吉……

    2005-06-18 01:45:00
  • 318:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 319:

    一回休憩。30分以内に再開します。

    2005-06-18 01:51:00
  • 320:

    名無しさん

    ぉつかれさまですッ?続き早くみたいデスッ楽しみにしてます?またお願いしまぁス?今日ゎ何時ぐらいまで続けれそうですかァ?

    2005-06-18 02:10:00
  • 321:

    >>327
    未定…(汗)

    >>325より続き…

    2005-06-18 02:22:00
  • 322:



    あたしが家に着いたのは、皆がもう家を出た10時過ぎだった。
     カチャ―――
    あたしは、家の扉を開け、玄関に入った………

    2005-06-18 02:24:00
  • 323:


    『――お帰り』

    ……………!!
    『あ、兄貴…ッ』
    玄関の入口に、待ち構えたように兄貴が立っていた。

    『俺の部屋に来い』

    ―――兄貴の表情は、とっても冷ややかだった……。

    2005-06-18 02:25:00
  • 324:

    『おまえ、今までどこ行ってた?携帯の電源切りやがって』
    兄貴の部屋に入るなり、ベッドに腰掛けた兄貴は、かなり不機嫌にあたしを睨んだ。
    あたしは、机の椅子に座り、ただ無言で俯いていた。
    『徹夜の弟もいなかった。……一緒にいたのか?』
    『……………。』
     コクン・・・―――
    俯いたまま、頷いた。

    『…どこ、行ってた…?』
    兄貴の声が、低い―――。

    2005-06-18 02:27:00
  • 325:

    『打ち上げ抜け出して…秋吉とゲーセン行ってた。でもすぐ別れて、あたし一人で朝まで喫茶店に…』
    あたしがそう言葉を吐いた瞬間―――

     ガンッ―――
    『――きゃ?!』

    兄貴が、壁を思い切り蹴った―――
     パラパラパラ…
    壁から、粉が落ちる音がする。

    2005-06-18 02:29:00
  • 326:

    『あ…兄貴…?』
    ドクン…ドクン…
    兄貴の突然の行動にあたしはビビりまくっていた。
    ハァッ……
    兄貴は大きな溜息を漏らし、再びベッドに腰掛けた。

    『俺は…お前に自分の気持ちを告げてから…おかしい。自分で自分の感情が…押さえれなくなってる………今も、徹夜の弟とお前を、疑ってる』

     ズキン……
    秋吉とキスした事が、あたしの胸に罪悪感としてよぎった。

    2005-06-18 02:31:00
  • 327:

    《―――けど、兄貴だって、皐月と……》
    『………ッ』
    皐月の事を、問い詰めようとしたが、やめた。 ……何も知らない……見なかったフリをしてればいい。
    …あたしは、兄貴が好きだから。兄貴を信じたいの……。

    『兄貴……』

    あたしは、ゆっくりと兄貴の方へ近づいた。そして……
     ギュ………
    あたしから、兄貴を抱きしめた。

    2005-06-18 02:33:00
  • 328:

    『……典子?』

    《……兄貴の匂い…》
    香水は同じでも、秋吉とは全然違う、……あたしだけが知ってる、安心する香り………。

    『兄貴は、あたしの事が好きで好きで仕方ないんだね…』
    『うるさい。ほっとけ』
    兄貴の顔は見えないが、きっと照れてるに違いない。

    2005-06-18 02:35:00
  • 329:

    『あたしは、信じてるよ。兄貴の事。だから…あたしの事も信じてほしい』
    あたしは、穏やかな気持ちで兄貴に言った。
    『…なんか、お前の方が大人だな……』
    フゥ…と兄貴は溜息をついた。
    『いーよ。子供な兄貴も大好きだから』

    ―――そのまま、兄貴はあたしをベッドに押し倒した。

    『…誰もいないからって…家でヤるのはマズいんぢゃ…ッ』
    あたしは兄貴の顔を見上げた。

    2005-06-18 02:36:00
  • 330:

    『………ッ』
    あたしの言葉に答える事なく、あたしの唇はふさがれる。
    《……皐月とヤったベッドじゃん……》
    そう思ったけど―――
    《いいや。このベッドで兄貴に抱かれる女は、あたしが最後なんだから…》

    ―――――兄貴が好き。この気持ちは絶対変わらない。
    何があっても。
    ………何が……あっても……………。

    2005-06-18 02:38:00
  • 331:










    2005-06-18 02:39:00
  • 332:


    『……で、この公式はXがYに…』

     ふぁぁぁ・・・
    ……………だるい。学校の授業は本気でだるい。

    結局、二日続けて学校を無断欠席してしまったあたしは、親にもセンセーにもこっぴどく叱られた。
    昨日は兄貴も大学を休んで、エッチのあと、一緒に映画に行ったのだ♪
    (あたしが無理矢理連れ出したんだけど)

    2005-06-18 02:41:00
  • 333:

    その後ラブホにも行った。
    (まぁ、あたしが誘ったんだけど)

     カチャ―――
    あたしは教科書に隠して、携帯を開いた。

    2005-06-18 02:42:00
  • 334:

    ?作成:兄貴
    【いま、大学?】
    ―――送信。

    ……数分して、兄貴から返事が来た。
    【うん】
    ……ってそれだけかよ?!

    2005-06-18 02:43:00
  • 335:

    【返事少な〜?あたしは授業中?めちゃ暇??】
    ―――送信。
    ……そして受信。
    【勉強しろ】
    ……兄貴……(泣)あたしは負けじとメールを送った。
    【兄貴、あたしの事好き???】
    【うん】
    ……ってゆーかワザとか兄貴?!
    【うん だけ???他にもっとないの??】
    ―――送信。

    2005-06-18 02:45:00
  • 336:

     シーン…
    ……あれ?メールが来なくなった。……忙しいの?!もぅ!
    あたしはすねて携帯をしまおうとすると―――
    ?受信:兄貴

    【典子愛してる】

    ……………!!
    《じぃ〜ん……》
    めちゃくちゃ片言なメールだけど、あたしは、あまりにも感激してしまい、そのメールだけ保護設定してまった。

    2005-06-18 02:48:00
  • 337:

    名無しさん

    ∪オvノ

    2005-06-18 02:49:00
  • 338:

    その瞬間―――
    ?受信:秋吉
    【先輩、授業中??俺、今保健室でサボり中?先輩もくる〜?】
    『……………。』
    【行くかボケ】
    ―――送信。
    するとすぐ受信。
    【センパイひどい(;_;)俺はこんなにも典子を愛してるのに〜】
    ……………こいつ…。
    兄貴とはえらい違いだなオイ。

    2005-06-18 02:49:00
  • 339:



    キーンコーンカーンコーン

    『典子〜一緒に帰ろう?』

    2005-06-18 02:50:00
  • 340:

    『あ、ごめん由美、先に帰ってて!あたしコレ出してくる!』
    あたしは、片手に一枚の紙を持って、進路相談室に向かった。

    『―――芸術大学?』
    クラスの担任は、あたしが差し出した進路希望用紙を見て、キョトンとしてあたしを見た。
    『はい。なんかあたしに向いてるかなぁ〜って!』
    『へぇ…相沢、絵書くの好きだったんだな。意外だ…』

    センセーは、まぁ、頑張りなさいとだけ言い、あたしの背中をポンと叩いた。

    2005-06-18 02:51:00
  • 341:

    『あ、先輩!』

    進路指導室から出た瞬間、秋吉が飛び付いてきた。
    ……ってゆーか、こいつどこにでも現れるよな?!
    『もー!俺、保健室でずっと待ってたのに!』
    『行くなんて言ってないし!』
    『ねー先輩、今からデートしましょーよ、ディト!』

    ……ほんとこいつ、犬みたいな奴だよなぁ…なつっこいっつーか、なんつーか。なんか頭に耳まで見えてきた……。

    2005-06-18 02:53:00
  • 342:

    ―――その時。
    ブブブ…ブブブ…
    『……?』
    あたしの携帯に、知らない番号から着信―――。
    『はい?』
    【あ、もしもし?典子ちゃん?】
    ……………女の声?
    【あたし。皐月だよ】
    ―――――?!
    身の毛がよだった。

    2005-06-18 02:54:00
  • 343:

    『さ…皐月さん?!』
    『……?』
    あたしの声に秋吉がこっちを振り返る。

    ドクン ドクン

    な…なんで……?!
    なんで皐月があたしの番号を……!?

    2005-06-18 02:56:00
  • 344:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 345:


     カラーン

    『いらっしゃいませ』
    皐月が指定した場所は、あたしの学校の近くにある小さな喫茶店だった。
    一番奥の席に…足を組んで、タバコを吸う皐月が見える。
    『皐月さん』
    『あ!典子ちゃん!ごめんね。呼び出しちゃって!あ〜制服だ。いぃなぁ若くて!』
    『何の用ですか?』
    あたしは、皐月のトークを無視し、冷たく言い放った。

    2005-06-18 02:59:00
  • 346:

    『……あのさぁ』
    アイスコーヒーのストローを指で回しながら、皐月はあたしをジッと見つめる。
    『圭吾の事なんだけど。…圭吾ね、最近エッチしてくれないんだぁ……』

    ……は?
    皐月の言葉に、あたしは声も出せない。
    『圭吾から、あたしの事、何か聞いてない?』

    2005-06-18 03:00:00
  • 347:

    ……な…何ぬかしてんの?!この女!
    『兄貴には彼女がいるからでしょう?!』
    『ん〜今までは、そんなの関係なかったんだけどなぁ…。今回の彼女、そんないい女なの?』
    『知りません!』
    ムカムカムカムカ…
    だめ…この女、本気むかつく……ッ
     ギュ―――
    あたしは膝の上で拳を強く握った。

    2005-06-18 03:01:00
  • 348:


    『やめて……ッ』
    あたしは、皐月の言葉を遮った。

    ク…クックックッ…
    ……………?
    そんなあたしを見て、皐月が急に笑い出した。

    2005-06-18 03:06:00
  • 349:


    『やっぱりね…』
    ……………?

    皐月が、まるで勝者のような笑みであたしを見る。



    『…圭吾の好きな女って、典子ちゃんだったんだぁ』

    2005-06-18 03:07:00
  • 350:

    ―――――え?!

     ドクン―――

    …………………………な…に…?

    『あはは。ごめん。カマかけちゃった!』
    皐月がクスクス笑いながら、加えたタバコに火をつける
    『この前ね、打ち上げの時、あたし圭吾と二人きりになったでしょ?その時、圭吾寝ちゃったから起こそうとして、フェラしてあげてたの♪そしたらさぁ。圭吾の奴、"典子"って、名前、漏らしてさぁ〜』

    2005-06-18 03:08:00
  • 351:

    ドクン…ドクン…
    ……兄貴が……?!

    『びっくりしたよぉ。だって、あたしの知ってる「典子」は……圭吾の妹なんだもん』

     フー…
    皐月の吐く息があたしの顔を包む。

    『まぁ、まさかなぁ〜って思って、勝手に圭吾の携帯見たのね。そしたら…メールの内容見てびっくりした。…やっぱり、兄妹でデキてたんだぁ。近親相姦ってやつ?!』

    2005-06-18 03:11:00
  • 352:


    ―――その時のあたしは…
    皐月に真実がバレた喜びと不安の狭間で揺れていた―――

    『前からやたら圭吾にくっついてるなぁて思ってたけど…まさか本当にデキてたなんて……』
    皐月は見下した瞳で、あたしを見た。

    『キモすぎ』
    『……!!』

    2005-06-18 03:12:00
  • 353:

    ……………ばらす…?

    『皆びっくりするだろーね♪噂なんか、すーぐ学校中に広がるよ?しかもあなた受験でしょ?ヤバイね』

     ガタッ―――
    あたしは椅子から立ち上がった―――。

    『あたしはいーわよ!!言い触らしたきゃ言い触らせば?!…けど…けど兄貴はやめて!!兄貴には何もしないで!!』

    2005-06-18 03:16:00
  • 354:

    『きゃははッ!あたしはどーなってもいーからお兄ちゃんはキズつけないでって? ウケる〜ッ♪バッカじゃない?!妹が女ぶるなっての!!』
    『………ッ』
    『セックスはできても、血が濃すぎて子供は産めないよ??結婚もできないだろーね。女の幸せは手に入らないし……フツーの女なら与えれる幸せを妹じゃ圭吾に与えれないわよ!』

    ……やめて……ッ

    あたしの脳裏に、秋吉が言った言葉が浮かぶ―――
    【兄妹が愛し合っても、幸せにはなれない】

    ドクン…ドクン…ドクン…

    2005-06-18 03:18:00
  • 355:


    『―――――――ッ』
     バシャ―――
    『きゃあッ?!』

    ……気が付くと、あたしは手元にあった水を、皐月にかけていた―――。

    『――ッ何するのよ?!』
    皐月は物凄い形相で、あたしを睨んだ。

    2005-06-18 03:19:00
  • 356:

    ………ハァハァ……
    あたしの動悸が激しくなる―――。
    『…圭吾には言ってない。帰ってお兄ちゃんに泣きつきなさいよ。学校へ行くと地獄が待ってるって!二人で思い切りキズついたらいーわ!近親相姦野郎!!』
     バンッ―――
    皐月は1000円札二枚を机の上に置き、捨てゼリフを吐いて、そのまま喫茶店を去っていった。

    2005-06-18 03:21:00
  • 357:



    『……………。』

    あたしは、喫茶店を出た後、一人でボーっと公園のベンチに座っていた。

    2005-06-18 03:24:00
  • 358:

    『…本当にバラすつもりなんだろーな…あの女……』

    ………どうして?
    ……………血が繋がってたら、愛しあっちゃダメなの……………?
    好きなんだから、仕方ないじゃんか……………。

    2005-06-18 03:25:00
  • 359:

    皐月がバラしたら……あたしはきっと学校に居づらくなる。
    ただでさえ、クラスの女からバッシングを受けている。
    …ううん……ッ
    そんな事、どうでもいい。

    《―――兄貴だけは、傷ついて欲しくない……ッ》

    自分でも、驚いている。
    自分が傷ついても…って思った事は、生まれて初めての感情だった。

    2005-06-18 03:26:00
  • 360:


    ―――兄貴への気持ちが…恋心から、愛情へ変わったんだと、あたしは思い込んでいた。

    《兄貴は、あたしが…守らなきゃ》

    プルルル…プルルル…
    【もしもし】
    『あ…勝也?』
    【…典子?久しぶりじゃねー?!最近連絡くれねーからさぁ。どした?】

    2005-06-18 03:28:00
  • 361:

    ……勝也は、あたしが中学の時からツルんでた、族の頭。もちろんセックス関係アリの付き合いだった。
    いい奴なんだけどすることがエグくて、しばらく縁切っていた。けど……………。

    『悪い勝也。頼みがあるの。2〜3人連れてこっち来てくれない?』

    2005-06-18 03:29:00
  • 362:


    ―――あたしは、とんでも無いことをしようとしている。兄貴を裏切ることも。

    それを解っていても、あたしはただ、兄貴を守りたかった……。
    『あ、皐月さん?典子です。さっきはごめんなさい。……話したいことあるんで…今からまた会ってもらえませんか?』

    2005-06-18 03:31:00
  • 363:


    兄貴を守りたい、という気持ちが―――

    あたしの今までの感情を惑わす結果になってしまうなんて。

    皐月を呼び出す前までのあたしには、想像もつかなかった……。


    2005-06-18 03:33:00
  • 364:










    2005-06-18 03:33:00
  • 365:

    もっかい休憩…(汗)再開未定だけど、多分朝方には再開してます。

    2005-06-18 03:37:00
  • 366:

    名無しさん

    お疲れ様ですッ?さっきの者ですが…ズットみてましたょッ?ゅっくり休憩して下さいッ?また朝見ますネ?ぉやすみですッ?

    2005-06-18 03:40:00
  • 367:

    読者

    パート?の6月6日にコピられた556のスレからパート?のスレ1って話し飛んでますよね?どこにあるんですか?(>_

    2005-06-18 03:40:00
  • 368:

    ?

    お疲れ様です??
    明日バイトやっちゅぅの
    に気になって寝れなく
    ズットみてましたぁ??
    今から寝ますけど明日
    また楽しみにしてます?
    頑張ってください??

    2005-06-18 03:44:00
  • 369:

    >>376
    …ん?よく意味がわかりませんが、part?はレス100超えてるので…556では終わっていませんよ?
    http://bbs.yoasobiweb.com/test/mread.cgi/yomimono/1117473268/556-560" target="_blank">http://bbs.yoasobiweb.com/test/mread.cgi/yomimono/1117473268/556-560 (携帯用)
    から入って、下部の次5をクリックしていけば、part?の最後まで進むと思います。画面メモだけで保存していると、不都合が起きやすいのでスレのトップをブックマークする事をお勧めします。

    2005-06-18 03:58:00
  • 370:

    >>378
    ×レス100
    ○レス1000

    2005-06-18 03:59:00
  • 371:

    読者

    なるほど?ご丁寧にありがとございました?

    2005-06-18 04:22:00
  • 372:

    名無しさん

    まだかなぁ‥

    2005-06-18 06:03:00
  • 373:

    今日の更新はあと少しで終えます。
    >>372-373より続き


    2005-06-18 06:17:00
  • 374:


    『ちょ…何すんのよ?!』
    ―――あたしは人気の無い、路地裏に皐月を連れ出した。勝也の指示で、族仲間のトモキとコウが嫌がる皐月を無理矢理壁に押し付けた。
    『この女マジうぜーな』
    勝也がタバコを口に加えながら、あたしに話し掛ける。

    2005-06-18 06:18:00
  • 375:

    『なんなのよこいつら?!どーゆーつもり?!』
    トモキとコウに両腕を掴まれ、身動きを取れない皐月は、路地の入口で様子を眺めるあたしを睨みつけた。
    『大学にウワサ流すって話…あれ、無しにしてもらえません?』
    あたしは皐月に冷たく言い放った。
    『――は?こいつら使ってあたしを脅そうって訳?することがガキなのよ!』
    強がりか何なのか、皐月は震えながらも威勢がいい。

    あたしは、制服のポケットから使い捨てのカメラを取り出した。
    『……?』
    皐月あたしの持つカメラを凝視している。

    2005-06-18 06:21:00
  • 376:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 377:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 378:

    『何…?!何撮ってんの?!』
    皐月がシャッター音とフラッシュに気付き、あたしの方を振り向いた。

    『……あんたさ。えらいセックス好きみたいじゃん』
    あたしは静かに、皐月に言い放った―――。

    『じゃーレイプとか…喜んでされてみる?』
    『―――――!!』
    皐月の顔が青ざめた。

    2005-06-18 06:27:00
  • 379:


    『ガキ、なめんなよ!!』

    ……憎かった。
    今まで…皐月に対して抱いていた憎悪が、一気に爆発した。

    『やだッやめてッ………ングッ――』
    トモキが皐月の口を塞いだ。
    横でコウが、カチャカチャとズボンのベルトを外す。

    2005-06-18 06:28:00
  • 380:

    ドクン…ドクン…ドクン…

    《こんな女…レイプでも何でもされて、キズつけばいい……兄貴まで、傷付けようとした…こんな女……ッ》

    ドクン…ドクン…ドクン…

    『ん…ッんぐぐッ―――!!』
    皐月は口を塞がれ、悲鳴にもならない声を漏らす。
    トモキの手が、皐月の足を割り開いた―――――

    2005-06-18 06:32:00
  • 381:


    『………やめて!!』

    『………?』
    あたしの声に、トモキの動きが止まった。
    『どしたぁ?』
    勝也の問いを無視し、あたしはゆっくり皐月に近寄り、しゃがみ込んだ。
    『ウワサを流さないって、誓って…』
    震える皐月に言葉を浴びせる。

    2005-06-18 06:33:00
  • 382:

    『二度と圭吾に、近づかないって約束して……!』

    コク…コクコク

    皐月が涙ぐんだ瞳で、何回も首をタテに振った。

    2005-06-18 06:34:00
  • 383:


    『……ストップ。離してあげて…』

    あたしは、トモキとコウに言った。

    『え〜いいの?ヤッちゃわなくて?せっかく俺ら呼んだのに?』
    勝也が残念そうにタバコを地面に押し付けた。

    2005-06-18 06:36:00
  • 384:

    『あんたが…少しでも変なマネしたら…この写真もあんたの大学にバラまくから』

    レイプはしなかった。
    けど、皐月のあられもない姿が、このカメラには写っている。
    誰が見ても、レイプ現場に見えるだろう。

    『二度と…兄貴に近づかないで』
    『わ…わかった…わよ。あ、あたしだって別に…あんな男…もう興味ない、し……』
    ガクガクと震えながら、皐月は小さく呟いた。

    2005-06-18 06:37:00
  • 385:

    皐月は四つん這いでトモキとコウの間から這いずり起き、そのまま、ヨロヨロと路地裏から逃げ去って行った―――。

    『……………。』
     ハァ………
    あたしは、安堵の溜め息を吐いた。

    ……これで…
    よかったん………だよね?
    確信は無いけど…あたしは兄貴を守れたはず……。

    2005-06-18 06:40:00
  • 386:

    『典子、約束だぜ。協力したから、今晩俺に付き合えよ?』
    勝也があたしの肩を抱いた。
    『……わかってる』

    ―――兄貴を裏切ってでも、あたしは…兄貴を守りたかった……。

    2005-06-18 06:41:00
  • 387:


    《裏切ってでも?》

    ―――裏切ってでも…守りたかった?

    兄貴なら…皐月にバラすと言われた事を話せば、
    「大丈夫だ」
    そう言って、あたしを抱きしめてくれたかもしれない。
    たとえキズつく事になっても、二人なら、乗りこえれたかもしれない。

    2005-06-18 06:42:00
  • 388:


    違う男に抱かれてまで、あたしは兄貴を守りたかったの ?
    ………これは、何?
    ………《愛情?》

    ……………何の……?

    勝也に足を開きながら、あたしの心に生まれた矛盾した気持ちは……
    だんだんと広がっていき…ひとつの答えに、辿り着いてしまった―――

    2005-06-18 06:45:00
  • 389:


    ―――あたしの、兄貴を守りたいという気持ちは…

    《―――「女」としてでなく、「妹」として…なんじゃ?―――》

    2005-06-18 06:47:00
  • 390:










    2005-06-18 06:48:00
  • 391:

    本日は、ここまで。また夜か、深夜にコピペ再開します。
    あと200レスくらい…(汗)クライマックスまであと少しでっせ!

    2005-06-18 06:50:00
  • 392:

    名無しさん

    おつかれさま?楽しみにしてます?もぅ少しがんばりょ????

    2005-06-18 07:00:00
  • 393:

    名無しさん

    250

    2005-06-18 20:42:00
  • 394:

    名無しさん

    更新まだでつかぁッ?

    2005-06-19 01:06:00
  • 395:

    >>398-399より続き



    2005-06-19 01:22:00
  • 396:


    ………ザワザワザワ

    勝也と別れた後、あたしは朝の人が行き交う街を、ボーッと歩道橋の上から眺めていた。
    もう、自分で自分の気持ちが…解らなくなっていた。
    ブブブ…ブブ…
    『……!』
    あたしは初めて、携帯の存在に気付いた。

    【着信:★兄貴★】

    2005-06-19 01:24:00
  • 397:

    『……………。』
    あたしは昨日家に帰らなかった。兄貴にも連絡は…していない。

    『もしもし……』
    あたしは恐る恐る電話に出た。
    【…もしもし?典子か?】

    兄貴の声―――
    あたしは、後ろめたいような、安心したような…そんな気持ちになった。

    2005-06-19 01:25:00
  • 398:

    【お前…無事だったのか……】
    兄貴が、ハァ…と安堵の息を漏らしながら、あたしに言った。
    『………!』
    いきなり怒られると思ったあたしは、兄貴の反応にびっくりした。
    『あ…昨日、由美ん家行ってたんだけど…そのまま寝ちゃって…。電話した…よね?ごめんなさい』
    あたしは兄貴に嘘をついた。
    【ああ。何回電話しても取らないから、何か事故かなんかあったんじゃないかって…親父も母さんも皆心配してた】
    『あ…兄貴も…?』
    【当たり前だろ。無事で良かった】

    2005-06-19 01:27:00
  • 399:

    『……………。』
    あたしが、浮気してたんじゃないかとか……疑わないの……?

    『あはっ!兄貴この間はあんなに、あたしと秋吉の事疑ってたのに!今回は浮気してるんじゃ〜?とか疑わなかったんだぁ??』

    冗談混じりで、あたしは兄貴に言った。

    ―――もしかしたら……
    あたしが嘘ついてるって、兄貴に悟ってほしかったのかもしれない。
    勝也に抱かれた罪悪感に、あたしは押し潰されそうだったから。

    2005-06-19 01:29:00
  • 400:

    【別に。お前が俺の事好きだって、わかってるし】
    『………え………』
    【俺の事好きなら、お前は浮気なんかしないだろ】
    『……………!!』

    ズキン…ズキン…ズキン…
    兄貴の言葉が、あたしの胸につき刺さった。

    【あ、そう言えば…】
    何かを思い出したように、兄貴が言った。

    2005-06-19 01:30:00
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