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お兄ちゃんが好き。 part ?

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  • 1:

    お兄ちゃんが好き。part ?
    http://bbs.yoasobiweb.com//test/read.cgi/yomimono/1117473268/1-5

    2005-06-13 03:45:00
  • 251:

    秋吉が、あたしの姿を見るなり近付いてきた。
    『あ!お兄さんと一緒に来たんッスか?』
    秋吉が兄貴に軽く挨拶した。…さすがラグビー部。目上の人間に対する礼儀はしっかりしている。
    ………………ってゆーか…………

    『…ちょっと待って!打ち上げって…こんな場所でしてるの?!』
    てっちゃんやサークルの皆は、公園の大きな噴水の横で、ものすごい数のお酒やつまみを並べて、すでに全員、酔っ払ってバカ騒ぎしていた。
    《あたし、てっきり居酒屋かどっかで打ち上げするものだとばかり…》
    『徹夜のサークルの打ち上げは、いつもこんなんだよ…』
    兄貴が、隣で呟いた。

    2005-06-17 02:31:00
  • 252:

    『お―――!!圭吾!!典ちゃん!!こっち来いよ!!飲もーぜ!!』
    噴水の隣で、てっちゃんがサークルの女の子の肩を組みながら、あたしと兄貴を呼んだ。
    『てっちゃん?!酔いすぎじゃない?!!』
    『おー典ちゃん!!はいお酒!!ぢゃんぢゃん飲みなさいよー!!』
    そう言って、あたしにビールを手渡した。
    ……う。てっちゃん…酒くさい……。
    『てゆーかお前、ビール飲めないだろ。こっちにしとけ』
    兄貴が、あたしのビールを取り上げ、代わりにチューハイをくれた。

    《……あ……兄貴……。あたしを気遣ってくれたのね…!!優しい……!!》

    2005-06-17 02:33:00
  • 253:

    『よーし!!圭吾!!俺と飲みくらべだ!!負けたら噴水にダイブだからな!』
    てっちゃんが酔っぱらって兄貴に挑戦を挑んでいる…。
    『行ってくるわ』
    兄貴がポンとあたしの肩を叩いた。

    …行ってくるわって……兄貴、酒弱いのに大丈夫なのか?!
    まぁ、あたしがいるから酔っ払っても大丈夫だけど♪

    2005-06-17 02:34:00
  • 254:

    兄貴は…てっちゃんと絡んでる時は、凄い年相応に見えるんだよね。楽しそうに、はしゃいで見えるっつーか……。
    ……やっぱ、てっちゃんは兄貴の親友なんだなぁ……。
    《もっと、もっと、兄貴の事が知りたい…あたしにしか見せない顔をして欲しい―――》

    ……以外と嫉妬深い事は判明したけど。

    2005-06-17 02:35:00
  • 255:

    『ごめん〜遅れて!!』

    ―――――!!
    突如、あたし達の前に、いつもながらハデな格好をした女が現れた。
    『あ――!皐月さんだぁ!!』
    秋吉がご機嫌で呼び掛けた。
    『やだぁ〜!皆もう酔っ払ってるじゃん!!』

    ……来てないと思ってホッとしてたのにッ……!!

    2005-06-17 02:36:00
  • 256:

    『何なに??徹夜と圭吾、飲みくらべしてるの??じゃあ、勝者にはぁ。皐月のキッスが待ってまぁーす♪』

    ―――はぁ?!!

    『うわッ俺も参加してぇ〜〜〜!!』
    隣でヤジを飛ばす秋吉の足を思い切り踏ん付けた。
    ガンッ―――
    『いてぇぇぇ!!?』
    ―――ウザイ……!!
    (↑八つ当たり)

    2005-06-17 02:38:00
  • 257:

    フッ―――
    でもいいの…もう、今までのあたしじゃないんだし。だって……
    《兄貴と、昨日、愛を確認しあったから!!》
    きゃっ♪
    《皆、さっきまであたしと兄貴が、ラブホテルにいたなんて……思いもつかないんだろーな……》

    【兄貴とあたしは、秘密の恋人同士】

    そう思うと…。皐月なんて、もう眼中にありましぇん!!
    大人の余裕ってやつかしら???

    2005-06-17 02:40:00
  • 258:

    そう思うと、自然と笑みが……
    『先輩?何、ニヤニヤしてるんッスか?』

    ビクッッ
    昨日の兄貴との行為を思いふけっている時に、秋吉があたしの顔を覗きこんだ。
    『なんか、良い事あったんッスか〜?』
    秋吉が疑いの眼差しで、あたしを見た。
    『べ…別に何もないわよ…』
    あたしは秋吉を振り払うように目を逸らした。

    2005-06-17 02:40:00
  • 259:

    『あー!怪しい!怪し過ぎる!先輩、昨日男といたんッスよね?!…もしかして、さっきまで、ヤッてたとか?!』
    ブッ―――
    あたしは飲んでたお酒をおもいっきりむせ込んだ。
    『やっぱり…ッどーりで先輩…今日なんか色っぽくてエロい匂いがすると思った…!!』
    『どんな匂いなのよ?!あほか!!』

    2005-06-17 02:42:00
  • 260:

    『俺の典子に悪いムシがぁ〜〜』
    ……いや、どっちかっつーとお前の方が悪いムシだから。
    『つーか、あんたはどーなのよ?彼女とケンカしたんでしょ?仲直りしたの?』
    話題をすりかえようと、秋吉の話を持ち出した。
    『…ん〜。イヤ、まだ仲直りはしてないんッスよね〜それが』
    『…あ、そーなの?あんたって実はケンカん時自分からは、折れないタイプ?』

    あたしが聞くと、秋吉の表情が一瞬、変わった。
    ……………?
    『いや、俺の彼女……』

    2005-06-17 02:43:00
  • 261:

    ―――そう、秋吉が言いかけた瞬間…

    『終――――了!!徹夜がぶっ倒れたので圭吾の勝ち――――!!』
    向こうで、サークル仲間の一人が叫ぶのが聞こえた。
    『あ…兄貴?!!』

    2005-06-17 02:45:00
  • 262:

    噴水の横で、酔い潰れて寝ころがる、てっちゃんと兄貴の姿があたしの目に飛び込んだ。
    ―――やだッ兄貴、大丈夫なの??!

    『圭吾も酔い潰れたし、次誰、潰すかぁ〜』

    …酔い潰れたって……兄貴、顔、真っ赤だし!!
    あたしは慌てて兄貴の所まで走った。
    ――――――――が。

    2005-06-17 02:46:00
  • 263:

    『圭吾?!大丈夫??しっかりしてよぉ、もぅ!』
    『…………!!』
    あたしよりいち早く、皐月が、兄貴の体を起こし、兄貴に水を飲ませた。

    ………こ、この女……!!
    『皐月さん!!大丈夫ですから!!あたしが…ッ』
    あたしは皐月と兄貴の間に割って入った。
    『いーのいーの♪典子ちゃんは、弟クンと喋ってなさいって♪いー雰囲気だったじゃん♪』
    皐月はあたしに軽くウィンクした。

    2005-06-17 02:48:00
  • 264:

    ……な…何言ってるの?この女?!

    『ごめーん皆!ちょっと圭吾の酔い、覚まさせに川沿いまで連れて行きたいから、誰か手伝って!』
    ……ハァァァ??!

    『あ!俺行ってやるよ!』
    サークル仲間の斉藤って人が、皐月と一緒に酔い潰れた兄貴を起き上がらせた。
    『あ…あたしも…!』
    あたしは慌てて、3人について行こうとした。

    2005-06-17 02:50:00
  • 265:

    『いーからいーから!こんな時まで兄貴の面倒みなくていーって♪典子ちゃんはココで楽しんでてよ!』
    斉藤が、ニッコリあたしに微笑んだ。
    ……こんな時だからだろ!!!?
    (斉藤は好意で言ってくれたんだろーけど)

    ……斉藤が居るし…
    皐月と二人っきりなわけじゃないから、大丈夫だよね……

    ―――あたしは不安な面持ちで、兄貴を連れてゆく二人を見送るしかなかった。

    2005-06-17 02:51:00
  • 266:

    『あれ?先輩のお兄さんと斉藤さんは?…皐月さんも……』
    秋吉がポッキーをくわえながら、あたしの所へ来た。
    『うん…なんか、兄貴の酔いさますために3人で川沿いの方行った…』
    『え?!3人で?!…じゃあ今頃、3Pしてたりして』

    ――――――!!
    『やめてよ!そーゆー冗談!!』
    秋吉の言葉に、あたしは酷く反応した。
    『す…すみません…』
    あたしのあまりの剣幕にビックリしたのか、秋吉は加えていたポッキーを、地面に落とした。

    2005-06-17 02:53:00
  • 267:

    ♪チャララ〜チャラチャララ〜ラ〜♪

    その時、秋吉の携帯が鳴った。
    『はい。もしもし…』
    ―――電話に出た秋吉の声は、いつもより低かった。
    『…ああ。…だから、もうかけてくんな』
    ブチ―――
    たったそれだけ会話すると、秋吉は携帯を切った。
    『……彼女?』
    雰囲気で、そう感じたあたしは、秋吉に聞いた。

    2005-06-17 02:54:00
  • 268:

    あたしの問いに、秋吉はニッコリ微笑んで答えた。
    『別れたんッスよ。昨日』
    『――え?』
    『彼女に、浮気されて』
    『――ええ??』

    う・浮気されたんだ……
    どっちかっつーと秋吉のほーが浮気しそうなのに…(←失礼)
    『実は前々から、別れたり戻ったりしてたんッスけどね。けど俺自身もう無理だし』

    2005-06-17 02:56:00
  • 269:

    『そーなんだ…』
    …電話してきてるなら、まだ彼女は秋吉の事が好きなんだ。浮気してたとはいえ、なんか、切ない……
    『あ!もしかして先輩、俺の事心配してくれてるんッスか??』
    ―――は?!
    『してないわよ。彼女のほーの心配はしたけど』
    『またまたぁ♪俺もフリーになった事だし、先輩俺と付き合っちゃいます??』
    『無理です。』
    あたしはキッパリ答えた。
    『……即答ッスか…』

    2005-06-17 02:57:00
  • 270:


    『ただいまぁ〜。皆、盛り上がってるかぁ〜?』
    ―――――?!
    突如、聞こえた声の主に、あたしは驚愕した。
    『さ、斉藤さん…?』
    さっき、皐月と兄貴を連れ出した斉藤が、一人だけ戻ってきた―――
    ―――――なんで?!

    『皐月さんと兄貴は?!』
    あたしは慌てて斉藤の所へ駆け寄った。

    2005-06-17 02:59:00
  • 271:

    『いやさぁ。皐月に先に帰っててって言われたから…俺も気ィきかせたワケよ』
    ………は?!
    何…じゃあ、今……皐月と兄貴は…二人きり?!!
    ドクン ドクン ドクン
    ―――あたしの全身から、血の気が引いた―――

    『じゃー今頃、圭吾と皐月は星空プレイ中?!』
    ギャハハハ―――

    周りが、はやし立てる。

    2005-06-17 03:01:00
  • 272:

    ドクンドクンドクンドクン

    ―――嫌!!あの女と二人きりなんて、絶対ダメ!!

    『先輩?何か顔色悪いッスよ?』
    秋吉が、あたしの様子のおかしさに気付いた。
    『あ…あたし…ちょっとトイレ行ってくる!!』
    『え?!一人じゃ危ないッスよ!?』
    持っていたお酒を秋吉に押し付け、あたしは一人夜の川沿いへ走った―――――

    2005-06-17 03:02:00
  • 273:


    ピンチが訪れました。
    今日はここまで(涙)

    2005-06-17 03:04:00
  • 274:

    名無しさん

    しおり?

    2005-06-17 12:50:00
  • 275:

    名無しさん

    はやく書いて?

    2005-06-17 19:54:00
  • 276:

    みゆ

    すごいいとこで止まってる?
    ってか1ついいですか(>_

    2005-06-18 00:02:00
  • 277:

    名無しさん

    ∪オvノ

    2005-06-18 00:23:00
  • 278:

    >>283
    病院にいる事に気付く場面
    http://bbs.yoasobiweb.com//test/read.cgi/yomimono/1117473268/921-924" target="_blank">http://bbs.yoasobiweb.com//test/read.cgi/yomimono/1117473268/921-924
    典子が兄貴と気持ちを確認しあう場面〜付き合う状態になる(?)場面
    http://bbs.yoasobiweb.com//test/read.cgi/yomimono/1117473268/975-994" target="_blank">http://bbs.yoasobiweb.com//test/read.cgi/yomimono/1117473268/975-994

    コピペ再開。
    >>279より続き。

    2005-06-18 00:35:00
  • 279:

    ハァハァハァ―――
    あたしは川沿いを目掛け、暗い公園の中へ入った。夜の公園は、不気味で恐い。ザワザワと木々の揺れる音がする……。
    ……けど、それどころじゃない!!

    ハァハァ―――
    『どこ…?兄貴どこ…?』
    あたしは兄貴を信じてる。
    ―――けど、兄貴が酔ってるのをいいことに、皐月から手を出したら……!!
    ―――あの女ならありえる!!!

    2005-06-18 00:38:00
  • 280:

    ―――皐月のクソ女!!
    兄貴に手ぇ出したら許さない!!
    あたしは公園を抜け、川沿いに出た。

    『―――!!』
    居た!!

    兄貴と皐月の姿を見つけた。…あたしは何故か、咄嗟に木の陰に隠れてしまった。
    電灯もひと気もない川沿いのベンチに、兄貴はグッタリ横になっている。…その横に、皐月がいる……。

    2005-06-18 00:39:00
  • 281:


    ・・・・・・・・・・・・・・・・え?!

    あたしは、信じられない光景を見てしまった。

    皐月の頭が、兄貴の下半身の上で、上下に動いている―――――
    ドクンッ………
    『はぁ…ッ―――』

    あたしの息が詰まった。

    2005-06-18 00:42:00
  • 282:


    ……フェラ……
    してる………皐月が、兄貴に―――!!
    『―――!!!!』
    あたしは思わず二人から目をそらした―――

    ドクンドクンドクンドクン
    やだ……やだ………
    目の前が、真っ暗になった―――――

    2005-06-18 00:44:00
  • 283:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 284:

    やだ…やだ…やだ……ッ

    泣きながら、あたしは公園を走った。
    ドクン ドクン ドクン ドクン
    『うぅ…ッッ―――』
    皐月と兄貴が…エッチしてた光景がフラッシュバックし、あたしは木に手をつき吐いた……。
     ズルズルズル―――
    あたしはそのまま、地べたに崩れこんだ。
    『兄貴…兄貴…あにきッ』
    涙がボロボロこぼれる。

    2005-06-18 00:49:00
  • 285:

    どうして…逃げたの…?

    《―――兄貴に触らないで!》

    二人の前に出て行ったらよかったのに……!!

    ―――できなかった……ッ

    皐月に触れられてる兄貴が、別人に見えた……。

    2005-06-18 00:50:00
  • 286:

    昨日まで、あたしの体に触れていた兄貴の体が………他の女に……。

    そう思った瞬間、あたしの体に、言い表しようもない【嫌悪感】が走った

    兄貴に対して………【嫌悪感】が。

    『ぅううッ……』
    あたしは泣いた。
    表しようのない、ショックと、自分の気持ちに―――

    2005-06-18 00:52:00
  • 287:


    今思えば、
    この時からだったのかもしれない。

    あたしの中のキモチが、……少しずつ、変化していったのは。

    2005-06-18 00:54:00
  • 288:





    2005-06-18 00:56:00
  • 289:

     ポチャン・・・

    ボーッとしながら、あたしは小石を、川の中へ投げた。
    ……今ごろ、兄貴と皐月は………
    ズキン ズキン ズキン
    《つらい―――》
    あたしは、川の柵を握りながら、へなへなとヘタりこんだ。
    …もう、兄貴の事を信じるとか…どうとか…
    そんな気持ちすら、どうでもよくなっていた。

    2005-06-18 00:58:00
  • 290:

    『お兄ちゃんが好きって、こーゆー事なんだよ…。』
    あたしは自分に言い聞かせた。
    …何が、「あたしは血の繋がりなんて、関係無い!」だよ……あたしが一番、妹だって事実に縛られてるんじゃない………。
    『だからもーいーの。兄貴に他の女が近づいても、あたしは一生我慢して生きていけば良いだけの話なんだから…』
    一人言のようにあたしは呟いた。

    2005-06-18 01:00:00
  • 291:

    『……………。』
    もう不安にさせないって兄貴、言ったのに………。
     ジワ・・・
    あたしの目に、再び涙が滲んだ。

    『――先輩?!』

    ビクッ―――
    …………………?!
    気付けば、あたしの目の前に、秋吉が立っていた。

    2005-06-18 01:01:00
  • 292:

    名無しさん

    かなり気になって寝れません?早く見たいょぉ-?

    2005-06-18 01:03:00
  • 293:

    『び…びっくりした…』
    『びっくりしたじゃないッつの!!探しまくってたんッスよ?!』
    ……秋吉の息は、微かに切れていた。
    『帰ってこねーから、何かあったんかと思った…よかった…』
    ハァーッっと、秋吉は安堵の息をつき、あたしの前にしゃがみ込んだ。

    2005-06-18 01:05:00
  • 294:

    『…あんたってさ…。いい奴だよね……』
    『へ?』
    あたしの言葉に、秋吉はキョトンとした。
    『…え?!どーしたんッスか急に?!いつも毒舌な先輩にそんな事言われたら気持ち悪いッスよ?!』
    『…あっそ。じゃもー言わない』
    『あ!うそ!もっと言って!』

    ……こいつは、フツーに恋愛して…フツーの苦しみしか知らないんだろーな……
    あたしは、酷く悲観的になってしまっていた。

    2005-06-18 01:06:00
  • 295:

    『前の彼女も幸せだっただろーね』
    『…そーでもないッスよ』
    ―――秋吉が、ポツリと言った。
    『どんなに一緒にいても、あいつは俺一人じゃ満足できなかったみたいッスから』
    『……浮気の事?』
    あたしの言葉に、秋吉はフッと微笑んだ。
    『最初の一回目の浮気は…好きだから許せたけど。それがダメだったんッスよね。俺とケンカする度に「違う男の所に行くからもーいいッ」って』
    川の柵にもたれながら、秋吉はタバコに火をつけた。
    『…ワガママな彼女、だったんだね……』
    『そーッスね。色んな男にチヤホヤされないと、ダメな女だったから』

    2005-06-18 01:09:00
  • 296:

    『それでも好きだから、離れられなかった?』

    あたしはベンチに置かれている秋吉のタバコを一本、抜きとった。
    『……そーッスね。けど、俺が彼女と別れる決断ができた出来事が起こったんッスよ』
    『へー。どんな?』

     シュボ―――
    タバコに火をつけながら、あたしは無気力に答えた。

    2005-06-18 01:10:00
  • 297:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 298:

    『俺、先輩のコト、好きです。』

    ……ちょ、ちょっと待て。
    秋吉は、今まで見たことが無い真剣な眼差しで、あたしを見つめている。

    『す…好きですって…』
    ジジジ・・・
    あたしの手から、タバコの灰が落ちた。
    ……ちょっと待って。告白されてんの?あたし?
    ………秋吉に???まさか!

    2005-06-18 01:13:00
  • 299:

    『俺と付き合ってください』
    秋吉が、あたしの肩をガシッと掴んで、言った。

    『ちょ…冗談でしょ?!』
    『ハイ。いつもなら。けど今回は本気です』
    ―――――!!
    心無しか、秋吉の顔が照れているように感じる…

    《―――え゙?!ほ、ほんとに本気なの?!》

    2005-06-18 01:15:00
  • 300:

    『き…気持ちは有り難いけど、あたしには好きな人が……ッ』
    『知ってますよ―――』

    ……―――え?!
    『先輩の好きな人って、先輩のお兄さんでしょ?』

     ド ク ン

    『…な…なんで……?』
    ―――なんで解ったの?!

    2005-06-18 01:17:00
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