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お兄ちゃんが好き。 part ?
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1:
お兄ちゃんが好き。part ?
http://bbs.yoasobiweb.com//test/read.cgi/yomimono/1117473268/1-52005-06-13 03:45:00 -
201:
そんなあたしの姿を見て、
『お前、タバコ似合いすぎだな』
…と、兄貴が言葉を漏らした。
『…え、もしかして、兄貴タバコ吸う女、嫌い?』
恐る恐るあたしは兄貴に聞き返した。
『あんまり好きじゃない』
ガ――――――ン2005-06-16 07:54:00 -
202:
『え?!ま…マジで?!じゃぁ、あたしタバコ吸うのやめる!!』
あたしは慌てて灰皿にタバコを押し付けて消した。
クックックッ…
そんなあたしの姿を見て、兄貴が笑いだした。
『ほんと、お前って可愛いよな』
え?! 可愛い??!
また可愛いってゆわれた!!!!!2005-06-16 07:55:00 -
203:
『別に、俺に合わせなくて良いからな。俺はどんなお前でも、好きだし』
そう言って兄貴は、立ち上がった。
…………………。
兄貴の言葉に、しばらくあたしはボーッとしてしまった。
…あたし、こんな幸せでいーのかしら……。2005-06-16 07:56:00 -
204:
キィ…
兄貴が風呂の扉を開けた。
『風呂、お前先に入るか?』
ジャ―――…
湯舟に湯が溜まる音がする。
『あ…いいよ!兄貴が先に入って!』
『……一緒にはいるか?』
『え゙?!』
『嘘だよ』
パタン…と、風呂の扉が閉まった。2005-06-16 07:58:00 -
205:
…な…なによ!あたしの事からかって…!裸で乱入したろか!?
《いやいやいや、さすがのあたしもそれは無理…》
ジャ―――…
シャワーの音が聞こえる。しかも風呂場の壁はすりガラスで(ラブホだから)、兄貴の姿が透けて見えていた。2005-06-16 08:00:00 -
206:
……げ!!透けてる…!!
あたし風呂入れないじゃん!!
はぁ…
あたしは軽く息を吐き、ベッドに横たわった。天井の鏡に、あたしの姿が映る。
《……今から……このベッドで…兄貴と……》
ドクン ドクン ドクン
《だめ…やばい…緊張で死にそう》2005-06-16 08:01:00 -
208:
『もしもし』
【あ!典子先輩?!】
『何?!何か用?!あたし今忙しいんだけど?』
あたしは相変わらず、秋吉に冷たく言い放った。
【いや、今皆と別れたんッスけど、今から先輩と遊びにでも行きたいなぁなんて!】
『はぁ?彼女と行けよ!』
【いや、それが彼女とケンカしちゃって!】
……知るか、そんなもん…。
『だからってあたしを誘わないでくれない?!』
【えー!だって今日抱き合った仲じゃないっスかぁ?!】2005-06-16 08:03:00 -
209:
ギクッ―――
あたしは秋吉の言葉に、兄貴のいる風呂場を見て慌てて電話の音量を下げた。
『と、とにかく。あたし、今デート中だから切るから!』
【え?!先輩、今男といるんスか?!】
『そーよ!!じゃーね!!』
ブチッ―――
あたしは一方的に電話を切った。2005-06-16 08:04:00 -
210:
ガチャ
『―――!!』
電話を切ったと同時に、兄貴が風呂場から出てきた。
『あ…早かったんだね!』
『……ああ。お前、今電話してなかったか?』
ドキッ―――
―――別に後ろめたい相手じゃないけど、今日抱き付かれた件があったから、秋吉からだと言い辛いあたしがいた(結局後ろめたいのか…)。
『あ、友達からだよ!』
…つかなくていい嘘をついてしまう。2005-06-16 08:06:00 -
211:
『…ふーん』
ギシッ
頭をタオルでゴシゴシ拭きながら、兄貴はあたしの横に座った。
ドキッ―――!!
……兄貴がイキナリ横に来たから、あたしはあまりに意識して、慌ててベッドから飛び起き、
『あ、あたしもお風呂入るね!』
と、兄貴から離れた。2005-06-16 08:08:00 -
212:
―――その瞬間。
ガシッ―――
―――――――?!
兄貴が、あたしの腕を掴んだ。
『―――?!きゃ??!』
あたしは兄貴に引き戻され、ベッドに押し倒された。
兄貴は、あたしの腕をきつく掴んだまま、押し倒されビビリまくってるあたしの顔を見下ろした。
ドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクン
――あたしの心臓の音は部屋中に響く勢いで鳴っている。2005-06-16 08:10:00 -
213:
『あ…兄貴…』
眼鏡をしていない兄貴の顔に見つめられ、あたしは本気で、どうにかなりそうだった。
『何で、嘘つくんだ?』
――――え?!
兄貴の言葉が、一瞬理解できなかった。
……何が?!
『さっきの電話、男だろ?』
『―――あ…』
兄貴は冷ややかな目であたしを見下ろしている。2005-06-16 08:11:00 -
214:
兄貴は冷ややかな目であたしを見下ろしている。
『お前の嘘は、すぐわかる。誰と電話してた?』
『…あ…えと…あ……………秋吉……』
兄貴の視線が痛くて、あたしは素直に答えた。
『あいつか…何で嘘ついたんだ?』
『あ…!別に!やましい事がある訳じゃなくて…!何となく…ごめんなさい…』
2005-06-16 08:13:00 -
215:
フゥ……
兄貴は、あたしからゆっくり離れ、タバコに火をつけ、まだ濡れた髪をクシャッと手で掻き分けた。
…お…怒らした………!
あたしは焦って、兄貴に言い訳をしようとした。が―――。
『俺カッコ悪いな。お前の事、信じてるとか、言いながら…』
…………え……
『徹夜の弟に、ヤキモチ妬いた』
少し気まずそうに兄貴はタバコの火を吐きだしながら、言った。
『あ…兄貴…』2005-06-16 08:14:00 -
216:
『か…可愛い…』
あたしは思わず、ポロリと言葉を吐いた。
『はぁ?!』
兄貴が不満気な声を出した。
『兄貴、何か可愛い…』
男の人を可愛いって思ったの、初めてだ。
『うるせーな。目ぇキラキラさせて言うな』
『あはっ!照れてる!』
『お前なぁ……』2005-06-16 08:15:00 -
217:
あたしがケラケラ笑っていると、不意に、兄貴の手があたしの顔に触れた。
ビクッ―――ッ
……咄嗟に、あたしは身を引いてしまった。
『……お前…俺の事、恐いのか?さっきから何気に逃げてるよな』
兄貴があたしを見つめながら、微笑を浮かべた。
ドキンドキンドキンドキン
『ち…違うよ…??』
『意識しすぎだろ』
兄貴がクスッと笑い、ゆっくりあたしに体を近付ける。2005-06-16 08:17:00 -
218:
『お前、もっと積極的な女だと思ってたけど…』
…………!!
兄貴の暖かい唇が、あたしの唇に触れた。
『…ッん……ッ』
ドサッ―――
唇を重ねたまま、あたしはベッドの上で、兄貴に押し倒された―――――
『……――ッんん…ッ』
兄貴のキスは、今までのどんなキスより濃厚で…激しい。2005-06-16 08:18:00 -
219:
『はぁ…――ッ』
途切れ途切れに、ふたりの唇から漏れる息が、部屋中に響く―――…
『あ…兄貴…ちょ、ちょっと待って……ッ』
あたしは兄貴の胸を押し、唇を離した。
『なんだ…?』
『……シャ…シャワー…まだ、浴びてない…んだけど…』
………こ……心の準備も…かねて……
2005-06-16 08:20:00 -
220:
『…いいよ別に』
………よ…よくない……。
その瞬間、兄貴の手が、あたしの服の中に滑り込んできた―――。
ビクッ―――
『あ…!ちょ…!』
そのまま、兄貴の手はあたしの背中にまわる。
プチン
『…………………!!』
兄貴はいとも簡単に、あたしのブラのホックを外した。
《な、慣れてない?!》2005-06-16 08:21:00 -
221:
『だめ!だめだめだめ!!シャワー浴びてからじゃないとダメ―――!!』
グググッ……
あたしは必死で兄貴の顔を押して抗った。
『おいコラ、暴れるな』
兄貴はあたしの両腕を掴み、あたしの頭上でまとめた。
……ちょ…ちょっと…
兄貴ってSっ気あるんじゃ?!(泣)2005-06-16 08:22:00 -
222:
兄貴の指が、あたしの素肌を伝い、ゆっくりと胸に触れた。
ビクゥ!!
兄貴の指の感触に、あたしの体が敏感に反応した。
『あ……ッ』
ドクンドクンドクンドクン
…ま……まじで…あたし………兄貴とエッチするんだ……!!
『お前…、胸弱いんだな』
兄貴の言葉に、更にあたしの体は反応する。2005-06-16 08:24:00 -
223:
『典子』
兄貴があたしを見つめた。
『あ…兄貴…』
『震えすぎだろ、お前…』
そう微笑を浮かべると、あたしの首筋に舌を這わす。
『あ…ッあぁ…ッ』
《―――――だめ…ッ体が………溶けそう………ッ》
『…俺、この前言ったよな?』
不意に兄貴が、言葉を吐いた。2005-06-16 08:25:00 -
224:
『俺にヤキモチ妬かせたら泣かすって』
『―――…え?!』
―――その瞬間、
あたしの服がまくり上げられ、あたしの胸があらわになった―――
『……ッ!!』
兄貴の唇が、あたしの胸の突起を吸い、舌で転がす
ビクビクビクッ
『はぁッ――』
あたしの唇から、熱い吐息が漏れる……。2005-06-16 08:27:00 -
225:
チュ…ピチャ…
やらしい音とともに、 胸の先端に、兄貴の熱い熱を感じる。
『あ…ッあに…き…』
あたしは、ふるえる指で、兄貴の髪をつかんだ。
《あ…兄貴が…あたしの胸を…ッ》
ふと――…あたしは天井に視線をやった。
《か、鏡…!》
天井に張り巡らされた鏡には、あたしと、兄貴の重なる姿が映っている……。2005-06-16 08:28:00 -
226:
カァッ―――
鏡に映る光景を見て、更に、あたしの恥ずかしさが増す…。
『はぁぁ…ッ』
兄貴の唇が、生暖かい唾液とともに、あたしの突起から離れた。
『…典子…。俺とお前は、兄妹だ。…一線越えるのを、お前が拒むなら…』
兄貴は震えるあたしを見つめ、微かに荒い息で囁いた。
『あ…あたしは…あ、兄貴に、抱かれたいよ?』
ドキン…ドキン…ドキン…
あたしは、震える声で言い放つ。2005-06-16 08:30:00 -
227:
『それに、兄貴…あたしが拒んだら、我慢できるの……?』
―――そうあたしが口にした瞬間……。兄貴の唇が舌とともに、あたしの唇に割り込んできた―――
『んむ……ッ』
同時に、あたしの胸を兄貴の指がまさぐり出す――――
『…やぁ…ッ』2005-06-16 08:32:00 -
228:
『もちろん…、我慢する気なんてねーよ』
兄貴があたしの耳を軽く噛みながら、低い声で囁く―――
……ゾクゾクゾク―――ッ
『やぁ…ッ耳元で…ッ兄貴ッ…』
『圭吾だろ?』
兄貴の指が、あたしの下半身に延びた。
―――――――――!!2005-06-16 08:33:00 -
229:
『や…ッやっぱり…シャワー…ッ』
あたしは必死で体をくねらせ、兄貴の指から逃れようとした。
『悪いけど、シャワー浴びるの待つ余裕ない…』
兄貴は息を荒げ、そう言った瞬間―――
『―――――??!』
……兄貴の指が、あたしの中へ入って来た―――
『あぁ……ッやぁッッ』
あたしのからだに痺れが走る………2005-06-16 08:34:00 -
230:
な、なんか……
エッチの時の兄貴、性格変わってる……?!
《いや、フツーは変わるか…ってあたし、処女じゃあるまいし!!》
『う…ンッ…ッ』
……しかも……なんでこんな…うまいわけ……?!
緊張しすぎたあたしは、やたら頭で色んな事を考えてしまう―――
2005-06-16 08:35:00 -
231:
削除削除されますた
あぼ~ん -
232:
―――ふと、兄貴と………皐月と…の事が、頭によぎった。
ポロ・・・
あたしの目から、涙がこぼれた。
『……どうした?』
兄貴が、不思議そうにあたしの涙を指で拭ってくれた。
『……ううん。自分でもわかんない……。嬉しくて……。不安で……。嬉しくて………』
暖かい感触が、あたしの頬を伝った。2005-06-16 08:38:00 -
233:
『どっちだよ』
フッ と兄貴は微笑み、あたしに唇付けた。
…………兄貴…………
『好き…』
あたしは兄貴の肩を、ギュッと抱きしめた。
『……あたし、兄貴が好き…』
…………
……………2005-06-16 08:41:00 -
234:
『うん。俺も…』
そう言って、兄貴の体が、あたしの体に、重なった…………………………
『………あッ…ッ』
そのまま、あたしは兄貴を受け入れた―――
『もう、不安になる必要なんてねぇよ』
意識の向こうで、兄貴の声があたしにそう、囁いた気がした……………………………2005-06-16 08:44:00 -
235:
………セックスって……無気力で、快楽だけを求めてするモンじゃなかったんだね。
あたしの中で、レイプされた過去が、チリチリ痛んだ。……色んな男と寝てきた過去、それすらも、兄貴に抱かれながら、生まれて初めて、強く、後悔した……………。
好き…好き……あたしは、何度も何度も、そう兄貴に言葉を漏らしていた―――――。2005-06-16 08:46:00 -
238:
名無しさん
たくさんありがとう☆
2005-06-16 08:51:00 -
239:
名無しさん
ぉつかれさまです?また見に決ます??
2005-06-16 08:52:00 -
240:
名無しさん
更新ぃつですかッ?楽しみにしてますッ?
2005-06-17 00:06:00 -
241:
名無しさん
早く書け??
2005-06-17 00:14:00 -
244:
名無しさん
コピペか?じゃあ頑張ってコピペして下さい?
2005-06-17 01:29:00 -
245:
名無しさん
↑確信犯
2005-06-17 01:59:00 -
246:
名無しさん
スレを汚すな!
2005-06-17 02:03:00 -
248:
『もう6時だよ?!』
あたしと兄貴は、慌ててラブホテルを出た。
『早くしなきゃ打ち上げ、皆もう集まってるかも!』
結局、今日は兄貴もあたしも、学校をサボってしまった。
起きて気付けば、もう既に夕方だった。
…兄貴はと言うと、今まで一度も休んだ事がない大学を休んでしまい、少々ウツ気味だった。2005-06-17 02:27:00 -
249:
『どーしたのよ兄貴?いーぢゃん一日くらい休んだって!』
あたしは兄貴の手を引っ張った。
『お前と一緒にすんな!』
『何よ!兄貴が昨日、3回もエッチするから起きれなかったんでしょ?!』
『お前!!だから声が……!!』
『大きいんでしょ?はいはい!!』
ハァ……
兄貴が大きく溜息をついた。
…なんか、エッチした後は、あたしの方が、強いかも。2005-06-17 02:28:00 -
250:
さすがに、昨日と同じ服はマズイ。
ココから一番家が近い友達に、着替えの服を借りた。兄貴は友達の家へ泊まったって嘘をつくらしい。
……結局、1時間遅れで、あたしと兄貴はサークル仲間と合流したのだった。
『典子先輩!!遅かったッスね!!』2005-06-17 02:29:00 -
251:
秋吉が、あたしの姿を見るなり近付いてきた。
『あ!お兄さんと一緒に来たんッスか?』
秋吉が兄貴に軽く挨拶した。…さすがラグビー部。目上の人間に対する礼儀はしっかりしている。
………………ってゆーか…………
『…ちょっと待って!打ち上げって…こんな場所でしてるの?!』
てっちゃんやサークルの皆は、公園の大きな噴水の横で、ものすごい数のお酒やつまみを並べて、すでに全員、酔っ払ってバカ騒ぎしていた。
《あたし、てっきり居酒屋かどっかで打ち上げするものだとばかり…》
『徹夜のサークルの打ち上げは、いつもこんなんだよ…』
兄貴が、隣で呟いた。2005-06-17 02:31:00 -
252:
『お―――!!圭吾!!典ちゃん!!こっち来いよ!!飲もーぜ!!』
噴水の隣で、てっちゃんがサークルの女の子の肩を組みながら、あたしと兄貴を呼んだ。
『てっちゃん?!酔いすぎじゃない?!!』
『おー典ちゃん!!はいお酒!!ぢゃんぢゃん飲みなさいよー!!』
そう言って、あたしにビールを手渡した。
……う。てっちゃん…酒くさい……。
『てゆーかお前、ビール飲めないだろ。こっちにしとけ』
兄貴が、あたしのビールを取り上げ、代わりにチューハイをくれた。
《……あ……兄貴……。あたしを気遣ってくれたのね…!!優しい……!!》2005-06-17 02:33:00 -
253:
『よーし!!圭吾!!俺と飲みくらべだ!!負けたら噴水にダイブだからな!』
てっちゃんが酔っぱらって兄貴に挑戦を挑んでいる…。
『行ってくるわ』
兄貴がポンとあたしの肩を叩いた。
…行ってくるわって……兄貴、酒弱いのに大丈夫なのか?!
まぁ、あたしがいるから酔っ払っても大丈夫だけど♪2005-06-17 02:34:00 -
254:
兄貴は…てっちゃんと絡んでる時は、凄い年相応に見えるんだよね。楽しそうに、はしゃいで見えるっつーか……。
……やっぱ、てっちゃんは兄貴の親友なんだなぁ……。
《もっと、もっと、兄貴の事が知りたい…あたしにしか見せない顔をして欲しい―――》
……以外と嫉妬深い事は判明したけど。2005-06-17 02:35:00 -
255:
『ごめん〜遅れて!!』
―――――!!
突如、あたし達の前に、いつもながらハデな格好をした女が現れた。
『あ――!皐月さんだぁ!!』
秋吉がご機嫌で呼び掛けた。
『やだぁ〜!皆もう酔っ払ってるじゃん!!』
……来てないと思ってホッとしてたのにッ……!!2005-06-17 02:36:00 -
256:
『何なに??徹夜と圭吾、飲みくらべしてるの??じゃあ、勝者にはぁ。皐月のキッスが待ってまぁーす♪』
―――はぁ?!!
『うわッ俺も参加してぇ〜〜〜!!』
隣でヤジを飛ばす秋吉の足を思い切り踏ん付けた。
ガンッ―――
『いてぇぇぇ!!?』
―――ウザイ……!!
(↑八つ当たり)2005-06-17 02:38:00 -
257:
フッ―――
でもいいの…もう、今までのあたしじゃないんだし。だって……
《兄貴と、昨日、愛を確認しあったから!!》
きゃっ♪
《皆、さっきまであたしと兄貴が、ラブホテルにいたなんて……思いもつかないんだろーな……》
【兄貴とあたしは、秘密の恋人同士】
そう思うと…。皐月なんて、もう眼中にありましぇん!!
大人の余裕ってやつかしら???2005-06-17 02:40:00 -
258:
そう思うと、自然と笑みが……
『先輩?何、ニヤニヤしてるんッスか?』
ビクッッ
昨日の兄貴との行為を思いふけっている時に、秋吉があたしの顔を覗きこんだ。
『なんか、良い事あったんッスか〜?』
秋吉が疑いの眼差しで、あたしを見た。
『べ…別に何もないわよ…』
あたしは秋吉を振り払うように目を逸らした。2005-06-17 02:40:00 -
259:
『あー!怪しい!怪し過ぎる!先輩、昨日男といたんッスよね?!…もしかして、さっきまで、ヤッてたとか?!』
ブッ―――
あたしは飲んでたお酒をおもいっきりむせ込んだ。
『やっぱり…ッどーりで先輩…今日なんか色っぽくてエロい匂いがすると思った…!!』
『どんな匂いなのよ?!あほか!!』2005-06-17 02:42:00 -
260:
『俺の典子に悪いムシがぁ〜〜』
……いや、どっちかっつーとお前の方が悪いムシだから。
『つーか、あんたはどーなのよ?彼女とケンカしたんでしょ?仲直りしたの?』
話題をすりかえようと、秋吉の話を持ち出した。
『…ん〜。イヤ、まだ仲直りはしてないんッスよね〜それが』
『…あ、そーなの?あんたって実はケンカん時自分からは、折れないタイプ?』
あたしが聞くと、秋吉の表情が一瞬、変わった。
……………?
『いや、俺の彼女……』2005-06-17 02:43:00 -
261:
―――そう、秋吉が言いかけた瞬間…
『終――――了!!徹夜がぶっ倒れたので圭吾の勝ち――――!!』
向こうで、サークル仲間の一人が叫ぶのが聞こえた。
『あ…兄貴?!!』2005-06-17 02:45:00 -
262:
噴水の横で、酔い潰れて寝ころがる、てっちゃんと兄貴の姿があたしの目に飛び込んだ。
―――やだッ兄貴、大丈夫なの??!
『圭吾も酔い潰れたし、次誰、潰すかぁ〜』
…酔い潰れたって……兄貴、顔、真っ赤だし!!
あたしは慌てて兄貴の所まで走った。
――――――――が。
2005-06-17 02:46:00 -
263:
『圭吾?!大丈夫??しっかりしてよぉ、もぅ!』
『…………!!』
あたしよりいち早く、皐月が、兄貴の体を起こし、兄貴に水を飲ませた。
………こ、この女……!!
『皐月さん!!大丈夫ですから!!あたしが…ッ』
あたしは皐月と兄貴の間に割って入った。
『いーのいーの♪典子ちゃんは、弟クンと喋ってなさいって♪いー雰囲気だったじゃん♪』
皐月はあたしに軽くウィンクした。
2005-06-17 02:48:00 -
264:
……な…何言ってるの?この女?!
『ごめーん皆!ちょっと圭吾の酔い、覚まさせに川沿いまで連れて行きたいから、誰か手伝って!』
……ハァァァ??!
『あ!俺行ってやるよ!』
サークル仲間の斉藤って人が、皐月と一緒に酔い潰れた兄貴を起き上がらせた。
『あ…あたしも…!』
あたしは慌てて、3人について行こうとした。
2005-06-17 02:50:00 -
265:
『いーからいーから!こんな時まで兄貴の面倒みなくていーって♪典子ちゃんはココで楽しんでてよ!』
斉藤が、ニッコリあたしに微笑んだ。
……こんな時だからだろ!!!?
(斉藤は好意で言ってくれたんだろーけど)
……斉藤が居るし…
皐月と二人っきりなわけじゃないから、大丈夫だよね……
―――あたしは不安な面持ちで、兄貴を連れてゆく二人を見送るしかなかった。
2005-06-17 02:51:00 -
266:
『あれ?先輩のお兄さんと斉藤さんは?…皐月さんも……』
秋吉がポッキーをくわえながら、あたしの所へ来た。
『うん…なんか、兄貴の酔いさますために3人で川沿いの方行った…』
『え?!3人で?!…じゃあ今頃、3Pしてたりして』
――――――!!
『やめてよ!そーゆー冗談!!』
秋吉の言葉に、あたしは酷く反応した。
『す…すみません…』
あたしのあまりの剣幕にビックリしたのか、秋吉は加えていたポッキーを、地面に落とした。2005-06-17 02:53:00 -
267:
♪チャララ〜チャラチャララ〜ラ〜♪
その時、秋吉の携帯が鳴った。
『はい。もしもし…』
―――電話に出た秋吉の声は、いつもより低かった。
『…ああ。…だから、もうかけてくんな』
ブチ―――
たったそれだけ会話すると、秋吉は携帯を切った。
『……彼女?』
雰囲気で、そう感じたあたしは、秋吉に聞いた。
2005-06-17 02:54:00 -
268:
あたしの問いに、秋吉はニッコリ微笑んで答えた。
『別れたんッスよ。昨日』
『――え?』
『彼女に、浮気されて』
『――ええ??』
う・浮気されたんだ……
どっちかっつーと秋吉のほーが浮気しそうなのに…(←失礼)
『実は前々から、別れたり戻ったりしてたんッスけどね。けど俺自身もう無理だし』
2005-06-17 02:56:00 -
269:
『そーなんだ…』
…電話してきてるなら、まだ彼女は秋吉の事が好きなんだ。浮気してたとはいえ、なんか、切ない……
『あ!もしかして先輩、俺の事心配してくれてるんッスか??』
―――は?!
『してないわよ。彼女のほーの心配はしたけど』
『またまたぁ♪俺もフリーになった事だし、先輩俺と付き合っちゃいます??』
『無理です。』
あたしはキッパリ答えた。
『……即答ッスか…』
2005-06-17 02:57:00 -
270:
『ただいまぁ〜。皆、盛り上がってるかぁ〜?』
―――――?!
突如、聞こえた声の主に、あたしは驚愕した。
『さ、斉藤さん…?』
さっき、皐月と兄貴を連れ出した斉藤が、一人だけ戻ってきた―――
―――――なんで?!
『皐月さんと兄貴は?!』
あたしは慌てて斉藤の所へ駆け寄った。2005-06-17 02:59:00 -
271:
『いやさぁ。皐月に先に帰っててって言われたから…俺も気ィきかせたワケよ』
………は?!
何…じゃあ、今……皐月と兄貴は…二人きり?!!
ドクン ドクン ドクン
―――あたしの全身から、血の気が引いた―――
『じゃー今頃、圭吾と皐月は星空プレイ中?!』
ギャハハハ―――
周りが、はやし立てる。2005-06-17 03:01:00 -
272:
ドクンドクンドクンドクン
―――嫌!!あの女と二人きりなんて、絶対ダメ!!
『先輩?何か顔色悪いッスよ?』
秋吉が、あたしの様子のおかしさに気付いた。
『あ…あたし…ちょっとトイレ行ってくる!!』
『え?!一人じゃ危ないッスよ!?』
持っていたお酒を秋吉に押し付け、あたしは一人夜の川沿いへ走った―――――
2005-06-17 03:02:00 -
274:
名無しさん
しおり?
2005-06-17 12:50:00 -
275:
名無しさん
はやく書いて?
2005-06-17 19:54:00 -
276:
みゆ
すごいいとこで止まってる?
ってか1ついいですか(>_2005-06-18 00:02:00 -
277:
名無しさん
∪オvノ
2005-06-18 00:23:00 -
278:
>>283
病院にいる事に気付く場面
http://bbs.yoasobiweb.com//test/read.cgi/yomimono/1117473268/921-924" target="_blank">http://bbs.yoasobiweb.com//test/read.cgi/yomimono/1117473268/921-924
典子が兄貴と気持ちを確認しあう場面〜付き合う状態になる(?)場面
http://bbs.yoasobiweb.com//test/read.cgi/yomimono/1117473268/975-994" target="_blank">http://bbs.yoasobiweb.com//test/read.cgi/yomimono/1117473268/975-994
コピペ再開。
>>279より続き。
2005-06-18 00:35:00 -
279:
ハァハァハァ―――
あたしは川沿いを目掛け、暗い公園の中へ入った。夜の公園は、不気味で恐い。ザワザワと木々の揺れる音がする……。
……けど、それどころじゃない!!
ハァハァ―――
『どこ…?兄貴どこ…?』
あたしは兄貴を信じてる。
―――けど、兄貴が酔ってるのをいいことに、皐月から手を出したら……!!
―――あの女ならありえる!!!
2005-06-18 00:38:00 -
280:
―――皐月のクソ女!!
兄貴に手ぇ出したら許さない!!
あたしは公園を抜け、川沿いに出た。
『―――!!』
居た!!
兄貴と皐月の姿を見つけた。…あたしは何故か、咄嗟に木の陰に隠れてしまった。
電灯もひと気もない川沿いのベンチに、兄貴はグッタリ横になっている。…その横に、皐月がいる……。
2005-06-18 00:39:00 -
281:
・・・・・・・・・・・・・・・・え?!
あたしは、信じられない光景を見てしまった。
皐月の頭が、兄貴の下半身の上で、上下に動いている―――――
ドクンッ………
『はぁ…ッ―――』
あたしの息が詰まった。2005-06-18 00:42:00 -
282:
……フェラ……
してる………皐月が、兄貴に―――!!
『―――!!!!』
あたしは思わず二人から目をそらした―――
ドクンドクンドクンドクン
やだ……やだ………
目の前が、真っ暗になった―――――
2005-06-18 00:44:00 -
283:
削除削除されますた
あぼ~ん -
284:
やだ…やだ…やだ……ッ
泣きながら、あたしは公園を走った。
ドクン ドクン ドクン ドクン
『うぅ…ッッ―――』
皐月と兄貴が…エッチしてた光景がフラッシュバックし、あたしは木に手をつき吐いた……。
ズルズルズル―――
あたしはそのまま、地べたに崩れこんだ。
『兄貴…兄貴…あにきッ』
涙がボロボロこぼれる。2005-06-18 00:49:00 -
285:
どうして…逃げたの…?
《―――兄貴に触らないで!》
二人の前に出て行ったらよかったのに……!!
―――できなかった……ッ
皐月に触れられてる兄貴が、別人に見えた……。
2005-06-18 00:50:00 -
286:
昨日まで、あたしの体に触れていた兄貴の体が………他の女に……。
そう思った瞬間、あたしの体に、言い表しようもない【嫌悪感】が走った
兄貴に対して………【嫌悪感】が。
『ぅううッ……』
あたしは泣いた。
表しようのない、ショックと、自分の気持ちに―――
2005-06-18 00:52:00 -
289:
ポチャン・・・
ボーッとしながら、あたしは小石を、川の中へ投げた。
……今ごろ、兄貴と皐月は………
ズキン ズキン ズキン
《つらい―――》
あたしは、川の柵を握りながら、へなへなとヘタりこんだ。
…もう、兄貴の事を信じるとか…どうとか…
そんな気持ちすら、どうでもよくなっていた。
2005-06-18 00:58:00 -
290:
『お兄ちゃんが好きって、こーゆー事なんだよ…。』
あたしは自分に言い聞かせた。
…何が、「あたしは血の繋がりなんて、関係無い!」だよ……あたしが一番、妹だって事実に縛られてるんじゃない………。
『だからもーいーの。兄貴に他の女が近づいても、あたしは一生我慢して生きていけば良いだけの話なんだから…』
一人言のようにあたしは呟いた。2005-06-18 01:00:00 -
291:
『……………。』
もう不安にさせないって兄貴、言ったのに………。
ジワ・・・
あたしの目に、再び涙が滲んだ。
『――先輩?!』
ビクッ―――
…………………?!
気付けば、あたしの目の前に、秋吉が立っていた。2005-06-18 01:01:00 -
292:
名無しさん
かなり気になって寝れません?早く見たいょぉ-?
2005-06-18 01:03:00 -
293:
『び…びっくりした…』
『びっくりしたじゃないッつの!!探しまくってたんッスよ?!』
……秋吉の息は、微かに切れていた。
『帰ってこねーから、何かあったんかと思った…よかった…』
ハァーッっと、秋吉は安堵の息をつき、あたしの前にしゃがみ込んだ。2005-06-18 01:05:00 -
294:
『…あんたってさ…。いい奴だよね……』
『へ?』
あたしの言葉に、秋吉はキョトンとした。
『…え?!どーしたんッスか急に?!いつも毒舌な先輩にそんな事言われたら気持ち悪いッスよ?!』
『…あっそ。じゃもー言わない』
『あ!うそ!もっと言って!』
……こいつは、フツーに恋愛して…フツーの苦しみしか知らないんだろーな……
あたしは、酷く悲観的になってしまっていた。
2005-06-18 01:06:00 -
295:
『前の彼女も幸せだっただろーね』
『…そーでもないッスよ』
―――秋吉が、ポツリと言った。
『どんなに一緒にいても、あいつは俺一人じゃ満足できなかったみたいッスから』
『……浮気の事?』
あたしの言葉に、秋吉はフッと微笑んだ。
『最初の一回目の浮気は…好きだから許せたけど。それがダメだったんッスよね。俺とケンカする度に「違う男の所に行くからもーいいッ」って』
川の柵にもたれながら、秋吉はタバコに火をつけた。
『…ワガママな彼女、だったんだね……』
『そーッスね。色んな男にチヤホヤされないと、ダメな女だったから』2005-06-18 01:09:00 -
296:
『それでも好きだから、離れられなかった?』
あたしはベンチに置かれている秋吉のタバコを一本、抜きとった。
『……そーッスね。けど、俺が彼女と別れる決断ができた出来事が起こったんッスよ』
『へー。どんな?』
シュボ―――
タバコに火をつけながら、あたしは無気力に答えた。
2005-06-18 01:10:00 -
297:
削除削除されますた
あぼ~ん -
298:
『俺、先輩のコト、好きです。』
……ちょ、ちょっと待て。
秋吉は、今まで見たことが無い真剣な眼差しで、あたしを見つめている。
『す…好きですって…』
ジジジ・・・
あたしの手から、タバコの灰が落ちた。
……ちょっと待って。告白されてんの?あたし?
………秋吉に???まさか!2005-06-18 01:13:00 -
299:
『俺と付き合ってください』
秋吉が、あたしの肩をガシッと掴んで、言った。
『ちょ…冗談でしょ?!』
『ハイ。いつもなら。けど今回は本気です』
―――――!!
心無しか、秋吉の顔が照れているように感じる…
《―――え゙?!ほ、ほんとに本気なの?!》
2005-06-18 01:15:00 -
300:
『き…気持ちは有り難いけど、あたしには好きな人が……ッ』
『知ってますよ―――』
……―――え?!
『先輩の好きな人って、先輩のお兄さんでしょ?』
ド ク ン
『…な…なんで……?』
―――なんで解ったの?!2005-06-18 01:17:00