小説掲示板お兄ちゃんが好き。 part ?のスレッド詳細|夜遊びweb関西版

夜遊びweb掲示板 関西夜遊びweb掲示板 関西
エリア選択

夜遊び掲示板を検索する

スレッドタイトルを対象とした検索ができます。※スペースのあり、なしで検索結果は異なります。

掲示板リストメニュー

お兄ちゃんが好き。 part ?

スレッド内検索:
  • 1:

    お兄ちゃんが好き。part ?
    http://bbs.yoasobiweb.com//test/read.cgi/yomimono/1117473268/1-5

    2005-06-13 03:45:00
  • 2:

    名無しさん

    ほう

    2005-06-13 03:46:00
  • 3:

    理加子は私服だった。あたしの顔を見ず、無言で病室の入口に立っている。
    『……典子に謝りたいから会わせてくれって』
    ママは、不機嫌そうにあたしに言った。
    『典子……あたし……』
    理加子の小さな声が、部屋に響いた。
    あたしは、兄貴に目をやった。兄貴は、何も言わない。けど……
    《忘れないんじゃないか?ちゃんと今、解決しないと―――》
    さっきの兄貴の言葉が、あたしの頭の中に響いた。
    『……ママ。理加子と二人きりにして』
    あたしの言葉に、ママの顔色が曇った。

    2005-06-13 03:49:00
  • 4:

    『…え…だけど…大丈夫なの?』
    『大丈夫だよ。お願い。』
    それでもママは心配なんだろう。…また二人きりになって、何か起こらないか……。中々、外に出ようとしない。―――その時、兄貴がママの背中を押した。
    『母さん。典子が大丈夫って言ってるんだから、俺らは外に出よう』
    …そう言って、ママを説得してくれた。
    『典子。何かあったら呼べよ。前のソファーに座ってるから。』
    そう言って、兄貴はママを連れ、部屋を出た。

    パタン…
    『……………………。』

    2005-06-13 03:50:00
  • 5:

    事情で、今日はここまで。

    2005-06-13 03:51:00
  • 6:

    名無しさん

    今日はたくさんありがとう?

    2005-06-13 03:53:00
  • 7:
    ?

    おつかれさま☆

    2005-06-13 03:55:00
  • 8:

    名無しさん

    前スレ1000のめめとかいう奴ここで感想書けば良かったんじゃないの。スレが1000いったらスレ消えるんじゃ?もし消えたらめめのせいだな

    2005-06-13 05:18:00
  • 9:

    8番さん、コピペして下さっている方、著者様、皆様、知らなかったもので。。。すみません。感想は話の途中でなるべく書かないでおこうと思い、きりよくパート1の最後に書き込ませていただいたのですが。。。すみませんでした。迷惑になるといけないので、もう書き込みません。失礼しました。

    2005-06-13 16:10:00
  • 10:

    名無しさん

    主さん今度はいつカキコミしますか?

    2005-06-13 16:18:00
  • 11:

    名無しさん

    >>9
    分かればいいよ
    そんな事言わないで書き込んでよ…

    2005-06-13 17:31:00
  • 12:

    >>8-9
    (今の仕様では)消えないじょ。だからキニスルナ-(・∀・)
    >>10
    今日は深夜まで無理っぽ(ノДT)先に睡眠とってちょ(;´Д`)10行投稿にするから、見にくいけど進みやすいじょ( ̄∀ ̄)v

    2005-06-13 18:22:00
  • 13:

    名無しさん

    あげ☆

    2005-06-13 23:24:00
  • 14:


    >>4より続き

    2005-06-14 02:57:00
  • 15:

    兄貴とママがいなくなって、あたしと理加子はお互いしばらく何も言わず、沈黙していた。
    理加子は、さっき、あたしに暴力を奮った時とは別人のように、大人しい。
    …いや。理加子は二重人格だ。いつキレるかわからない。
    兄貴の言葉がなかったら……兄貴が近くにいてくれてなかったら、顔を合わせて話すのも恐い。

    『……何?』
    あたしは冷たく理加子に言い捨てた。
    ……今更……謝られても……てゆーか、また何か企んでるんじゃ……?
    あたしの胸に不安がよぎる。

    2005-06-14 02:59:00
  • 16:

    『…今さら』

    理加子が口を開いた。
    『今さら…謝ったところで…信じて貰えないと思うけど………』
    理加子の声は酷く弱々しい。
    『ごめん…』
    ……騙されない。あんたは一体何回あたしに謝って、裏切った?
    『……でも、もう、終わりだから…』

    ………?どーゆー意味?

    2005-06-14 03:00:00
  • 17:

    『あたし、学校辞めるから…』
    『…………え?』

    ……辞める?
    『退学に、なったの?』
    あたしの問いに、理加子は首を横に振った。
    『…あたしの処分は…まだ決まってない。あたしから、辞めるの』
    理加子は、ゆっくりと、あたしに近づき、
    『本当に…ごめんなさい……ッ』
    ―――あたしに頭を下げた。

    2005-06-14 03:01:00
  • 18:

    ……なに……あたしは、目の前のコイツの何を信じたらいいわけ…?
    『……やめてよ。あんたが学校辞めようがあたしに謝ろうが、どーでもいーの。とにかく、もうあんたの顔なんて見たくない。あたしが言いたいのはそれだけだよ。さよなら』
    あたしは、それだけ言い放つと、理加子に背を向け、ベッドに寝そべった。

    『………………。』

    ……理加子は何も、言い返してこない。けど、去っていく気配もない。

    2005-06-14 03:03:00
  • 19:



    『………典子。あたしね。レイプされてからずっと…精神病院通ってたの』

    理加子は、限りなくか細い声で言った。

    『……安定剤飲まないと…自分の感情、自制きかなくて……前の学校でね、典子と同じように、暴力奮ってしまった子がいて…。その子、あたしの彼女だったんだ。別れたいってゆーから、ボコボコにした』

    2005-06-14 03:05:00
  • 20:

    『やっぱり男がいいって言われたの。…それで腹立って……腹立って……』
    あたしは、ゆっくりと理加子の方を向いた。理加子はきつく歯を食いしばっている。
    『あたしね、典子。精神科医の先生に言われたんだ。…同性を好きなのは、レイプされたショックからだって』
    理加子の目から、涙が零れた。

    『…あたしは、そうじゃないって思ってる。
     あたしは……。
     本当に典子が好きだった―――』

    2005-06-14 03:07:00
  • 21:

    『……理加子……』

    『でも、典子のゆーとーり。あたしは男のクズ以下だった。自分ばっかりが被害者ぶってた。ごめんね典子……。ごめん…』

    ……………………………理加子は。
    どうしようもなく弱い子なんだ。
    それがレイプされたショックかどうかは知らない。けど、さっき夢で見た何十人にもまわされる夢。
    あたしの中にも、理加子が住んでたのかもしれない。
    そう思うと、理加子が可愛そうに思えて仕方なかった。

    2005-06-14 03:09:00
  • 22:

    『さっきの、お兄さんだよね…?』
    『え…』
    『かっこいいじゃん。頑張ってね!』
    …そう言って、理加子は扉の方へ歩いた。
    『理加子!』
    なぜだろう。あたしは、理加子を呼び止めた。理加子は、振り返らずに、足を止めた。

    『………頑張るよ、あたし。血がつながってても、好きだから』

    あたしの言葉に、理加子はニッコリ微笑んで、そのまま病室を出ていった―――。

    2005-06-14 03:11:00
  • 23:

    ………………フゥ…………
    理加子が去った後、あたしは言いようもなく、力が抜けた。
    ………解決…したのかな……。……兄貴のゆーとーり、理加子と話して良かった……。

    そう思うと、涙がとめどなく流れた。
    『う……ッ―――』
    自分がレイプされた事。理加子がレイプされた事を考えて、あたしは泣いた。
    …もう……好きじゃない男と寝るのは、二度と嫌だ……。
    あたしはそう心に刻んだ。

    2005-06-14 03:12:00
  • 24:

     ヒヤッ

    『―――?きゃっ!』
    あたしの頬に、冷たい物体が当たった。
    『喉渇いただろ』
    いつの間に入ってきたのか、兄貴が冷たいコーヒーを持ってあたしの横にいた。
    『…ありがとう…』
    『母さんは、先に帰ってメシの用意してるってさ。帰るか』
    兄貴は、あたしの頭を撫でながら言った。
    『……その前に……タバコ吸いたい』

    2005-06-14 03:14:00
  • 25:

    あたしは、兄貴の服の裾を引っ張った。
    『だから未成年だろ、お前……』

    ………これからは………女として、兄貴の側にいれるんだよね……?
    あたしは、嬉しくて、嬉しくて、仕方なかった。

    ……そんな、人生は甘くないって、わかってたのに。


    2005-06-14 03:16:00
  • 26:










    2005-06-14 03:18:00
  • 27:

    『ただいまぁ』
    ――我が家に到着。
    家に入った瞬間、シチューの香りがした。
    ドカドカドカ
    2階から慌ただしく恭平が下りてきた。
    『ねーちゃんリンチされたんだって?!…うわっ!マジ、包帯だらけじゃん!』
    恭平はマジマジとあたしの全身を見た。
    『…大したことないって』
    あたしは、ハハッと苦笑いだけしておいた。
    『典子。圭吾。2階で着替えてきなさい。ご飯の支度できたから!』

    2005-06-14 03:19:00
  • 28:

    『はーい。ママ』
    あたしと兄貴は、恭平の質問攻めから逃れ、2階へ上がった。
    『……………。』
    部屋の前で、ふとあたしは緊張に襲われた。

    ……家族は、皆、あたしと兄貴が…、こんなことになったなんて、知らないもんなぁ…。
    兄貴とあたしだけの………秘密なんだよね。
    『あ……兄貴……』
    『ん?』
    あたしは部屋に入ろうとする兄貴を呼び止めた。

    2005-06-14 03:20:00
  • 29:

    『…あ…あたし…やっぱ、まだ信じられないよ…。…兄貴と…両想いだったなんて……』
    『もっかいキスでもすりゃ信じるか?』
    …………カァッ―――兄貴の言葉にあたしの顔が熱くなった。
    『……俺は、今までだいぶ自分の気持ちを押さえてきた。けど、今日弱ってるお前を見て、俺は男としてお前を守りたいと思った。だから、自分の気持ちを告げたんだ』
    ………兄貴の言葉があたしの心に響く。
    また泣きそうになる。

    『……うん』

    あたしは、満面の笑みで頷いた。

    2005-06-14 03:22:00
  • 30:


    『……あたし、兄貴の事が、好き。めちゃくちゃ好きだよ』

    あたしの言葉に、兄貴も微笑んだ。
    『あ…明後日、兄貴の学祭行くから!』
    そう言って、あたしは自分の部屋へ戻った。

    今日もまた、寝れそうにない……。

    2005-06-14 03:24:00
  • 31:

    『典子先輩おはようございまっす!』

    午前11:00。
    あたしの目の前に秋吉携碁が現れた。
    『……あんた……私服ハデすぎじゃない?』
    ピアスやらアクセやらじゃじゃら、かなりの腰パン、しかもスカジャン。ヤンキーかよ?!あたしは、秋吉のあまりのファッションセンスに突っ込んだ。
    『そーっスか?あ、典子先輩は私服のほーが大人っぽいっスね!』
    …ちょっと待って……こんな、ハデな奴と兄貴の学祭行くの?!あたしまで目立つじゃんか?!!
    ハァ―――ッ………
    あたしは溜め息をついた。今日は祭日。駅前はかなりの人ゴミだ。

    2005-06-14 03:25:00
  • 32:

    『俺らカップルに見えてたりして!』
    『やめてよ。本気で迷惑だから』
    あたしはなるべく秋吉から離れて歩いた。

    秋吉が、切符を買いに並ぶ中、あたしは兄貴の大学までの駅の数を数えていた。
    ひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ、いつつ、ななつ、やっ………。
    『じゅ…じゅうに?!』
    そんなに長い間、こいつと電車に乗るわけ?!
    ハァァァ―――ッ……
    …あたしはさっきよりもデカイ溜め息をついた。

    2005-06-14 03:27:00
  • 33:

    プルルルルル―――
    『先輩早く!』
    『ちょ…!あたしヒールだから走れないってば!』
    あたしは秋吉に手を引っ張られながら電車に乗り込んだ。
    …と、同時にドアが閉まった。
    『間に合ったぁ〜ッ』
    あたしと秋吉は、安堵の息を漏らした。
    電車は満員で、かなりギュウギュウ詰め。よく見ると若い奴らが多い。

    2005-06-14 03:29:00
  • 34:

    『…こいつら、全部兄貴の学祭行くやつらッスかね?』
    秋吉が、あたしの耳元で囁いた。
    『ちょっと。耳元でしゃべらないでよ』
    『この人口密度で、んな無茶な!』
    秋吉とあたしの体はかなり、密着していた。

    …あ………。

    あたしは、ある重大な事実に気付いてしまった。
    『秋吉。あんた、何の香水つけてる?』

    2005-06-14 03:30:00
  • 35:

    『へ?ブルガリブルーッスけど』
    秋吉が、あたしの唐突な質問にキョトンとして答えた。
    …………やっぱり。
    《兄貴と同じ香水だ――》

    『典子先輩は、グッチですよね』
    『…え?何でわかったの?』
    『俺の前の女と同じだからすぐわかったッス』
    そう言って秋吉は、あたしの顔の近くでニッコリ笑った。

    2005-06-14 03:31:00
  • 36:

    『…あれ。そーいやあんた、彼女いないの?』
    あたしは、フッと秋吉に言った。
    『居ますよ。付き合ってもう2年っス』
    『へぇ…』
    ……興味ないけど。
    ……ん?じゃあ何で彼女じゃなくあたしを誘ったんだ?
    『あ、典子先輩今ガッカリしたでしょ??』
    『はぁ?!』
    『残念!俺は彼女一筋なんで、俺を狙っても無駄ッスから♪』
    ………こ…こんガキャ…………!!!

    2005-06-14 03:32:00
  • 37:

    『誰があんたみたいなクソガキ狙うか!あたしは年上タイプなの!!』
    あたしは、思い切りそっけなく言い返してやった。

    『またまたぁ〜。あ、でも典子先輩が痴漢に合ったりしたら俺、全力で守ってあげますよ♪俺ケンカには自信あるッスから♪』
    ……………ガキ………。
    ガキは無視しよう。

    ――――そう、なんだかんだ言ってるうちに、兄貴の大学の駅についた。

    2005-06-14 03:33:00
  • 38:

    扉が開いた瞬間、電車に乗っていたほとんどが下車していく。
    ……やっぱり、皆、学祭行く奴らばっかだったんだ…。
     ―――ドンッ
    『きゃっ』
    あたしは誰かに押され、人の流れに押し潰されそうになった。
    その時。
    ――――――?!
    誰かがあたしの手を掴んだ。
    『先輩!大丈夫ッスか?案外どんくさいんですね』
    秋吉があたしの手を引っ張り、人の流れから連れ出してくれた。

    2005-06-14 03:36:00
  • 39:

    『あーー!いたいた!携碁と典ちゃん!!』
    ………?!
    あたしと秋吉を呼ぶ声に、あたし達二人は後ろを振り返った。

    『てっちゃん!』
    ―――振り替えった先には、大きな木材を抱えた秋吉の兄、秋吉徹夜が立っていた。
    ……が。
    てっちゃんは眉間にシワを寄せ、妙〜な顔をして、あたしと秋吉に言った。

    『つーか…お前らさぁ。…いつの間に…そんな関係になったんだ?』

    2005-06-14 03:39:00
  • 40:

    ……………………?
    てっちゃんの目線の先が、あたしと秋吉の手元に集中している。
    『――――あ?!』
    あたしと秋吉の手が、駅を出たときからずっと、しっかりと繋がれていたのだ!
    『ぎゃ!!』
    あたしは慌てて秋吉の手から、自分の手を外した。
    『い…いつまで握ってんのよ?!』
    あたしはあせって秋吉を怒鳴りつけた。
    『いや…先輩が何もゆわないから…はは♪』
    秋吉は悪気なく笑った。

    2005-06-14 03:40:00
  • 41:

    『あのね、てっちゃん、違うの、これは…』
    『いやぁ〜そっかぁ〜お前ら付き合ってたのかぁ〜ッ!どーりで典ちゃん、俺をフッた訳だぁ〜っ!………なぁ、圭吾!』

    ……………………………………………え?!
    てっちゃんが持ってる木材の後ろから、兄貴が現れた。

    あ・あにき??!
    いたの?!!
    いつから???!

    2005-06-14 03:41:00
  • 42:

    『そうだな』

    兄貴は無表情で答えた。

    ………あ…秋吉と手繋いでたの……み……みら……れ………た?

    《ガ――――――――ン》

    あたしの中で、ベートーベンの「運命」が流れた。

    2005-06-14 03:42:00
  • 43:

    や……やばい……!
    やばいやばいやばいやばい!!!!!
    弁解しなきゃ!!……弁解?!手繋いでたのは事実じゃん??

    あたしの頭はパニックになっていた。
    『ち…違うよぉ〜?こいつが勝手に…』
    あたしが必死で弁解しようとした瞬間―――

    『ごめんなぁ兄貴ぃ!おれら付き合ってましたぁ〜!』
    ―――――秋吉のアホがいらん事を言いやがった。

    2005-06-14 03:44:00
  • 44:


    ………………《殺ス》
    あたしの中に、秋吉に向かって殺意が目覚めた。

    『違うわよ!!誰がこんな奴と付き合うかっ!!第一こいつ彼女いるって……!!』
    『彼女と別れて典子先輩と付き合う事にしましたぁ♪あはは♪』
    ―――――――こいつ!!いい加減にしろよ??!
    『はいはい。ラブラブでいーですね。俺にも女紹介しやがれ』
    てっちゃんは木材を地面に置き、ブツブツ言っている。
    兄貴は………

    2005-06-14 03:45:00
  • 45:

    『俺、先に3階行ってるわ』
    ……そう言って、校舎の中に入っていってしまった。

    《ま……待って兄貴ぃい!!!》

    あたしは心の中で叫ぶしかなかった。
    だって……妹が兄貴に必死で弁解するのも、追い掛けるのも、……はたから見れば…おかしい。

    《兄貴……絶対怒ってた……ど・どうしよう…ちゃんと…話ししなきゃ…》

    2005-06-14 03:46:00
  • 46:

    『秋吉!あんた、どーゆーつもり?!』
    あたしは秋吉に怒鳴りつけた。
    『え?だって。付き合ってるって言ってたほーが何かと便利でしょ?』
    何が便利なんだ?!何が?!
    兄貴には、てっちゃんの弟と来るって言っておいた。でも、まさかこんな事態になるなんて!!
    あ〜〜〜〜〜あたしの馬鹿馬鹿バカバカバカ秋吉のバカッ!!
    『あ…もしかして…典子先輩……』
     ドキッ―――
    秋吉の言葉にあたしは止まった。
    『な……何?』

    2005-06-14 03:47:00
  • 47:

    『もしかして、好きなんッスか…?』

    『え……?!』
    ば……バレた……?!
    『俺の兄貴の事…』

    ……は?てっちゃん?
    『フッた後で、後悔してたとか……?だから俺がさっき言った事に怒ってるんじゃ…?』
    秋吉がマジマジとあたしに聞いてくる。
    『やめて…。違うわよ。怒ってないわよ…。だけどちゃんと二人に弁解しといてよね。さっきのは冗談だって』

    2005-06-14 03:49:00
  • 48:

    ……あたしも兄貴に…… 言い訳(?)しに行かなきゃ……。
    学祭早々、ブルーだ………………。
    『おい!そこの二人!いちゃついてないでコレ運ぶの手伝え!スタッフだろ!』
    てっちゃんがふくれながら木材を指さして、あたしと秋吉に言った。
    そのまま三人は、三階にある『お化け屋敷』へと向かったのだった。

    2005-06-14 03:50:00
  • 49:

    『すっげー!』
    『すごーい!』

    あたしと秋吉は再び感嘆の声を上げた。
    『お化け屋敷ってダサッって思ってたけど、スッゴイ本格的だねぇ!』
    『だろ??…ダサいは余計だけど』
    てっちゃんは笑いながら 入口に柳の葉を吊している。
    『敢えて暗くなってからオープンするから、それまでにお前らちゃんと準備手伝えよ?』
    『えー!ちょっとだけ他まわってきていーだろ?俺、腹減ったッ』
    秋吉が手をお腹に当てながら不満げに言った。 

    2005-06-14 03:51:00
  • 50:

    『手伝ってからだ!…あ、典ちゃんは何か食べてきていーよ!』
    『あッヒイキじゃねーか!セコ!』
    てっちゃんと秋吉の会話をよそに、あたしはキョロキョロと辺りを見回した。
    『…あの、てっちゃん……兄貴は?』
    辺りに兄貴の姿は見えない。
    『圭吾?ああ、あいつなら違うサークルの奴らん所行ってるけど?』
    『違うサークル?』
    『タコ焼きんところ!』
    ………そこに兄貴がいるのね。

    2005-06-14 03:52:00
新規レスの投稿
名前 (8文字まで)
E-mail
必須本文 (750文字まで)
お兄ちゃんが好き。 part ?を見ている人におすすめの掲示板

スレッドタイトルを対象とした検索ができます。
※スペースのあり、なしで検索結果は異なります。