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レイコ

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  • 1:

    ユキ

    ブーンブーン
    真夏だとゆうのに。ラブホテルの一室は、寒いくらい冷房が効いている。
    ブーンブーン
    僕は、両の手に握られた細く白い首を、力いっぱい締め付ける
    ブーンブーン
    息が、完全に止まる。
    ブーンブーン
    僕は、今。この世で一番愛してる人を殺した。
    シーツが、濡れている。おそらく失禁してしまったんだろう。
    そんなもの、全然汚くない。僕は、冷たくなった体を抱き締めた。
    「愛してるよ、レイコ。」ブーンブーン
    僕は、レイコにキスをした。
    ブーンブーン
    辺りには、奇妙な虫が飛んで居るような、機械音が静かに響いていた。

    2005-06-10 12:55:00
  • 62:

    名無しさん

    アケ

    2005-06-14 14:32:00
  • 63:

    妃呂乃

    気になるぅぅ??頑張って??

    2005-06-14 15:23:00
  • 64:

    あげ?

    2005-06-14 21:14:00
  • 65:

    ユキ

    昨日、更新したかったんですが??ずっと、??になってました。??66さん??ヒロノさん???ハナサン???ありがとですm(__)m頑張ります????

    2005-06-15 19:00:00
  • 66:

    あやの

    なんかドンドンひきこまれてく??続き楽しみにしてるね?

    2005-06-15 22:27:00
  • 67:

    ユキ

    上半身を動かしただけで、腹に激痛が走った。
    「なぁ、あの女何物だ?」小声で、タカシが、興味津々の顔で、撲に尋ねてきた。           レイコは、台所でお茶を入れている。
    「おまえが、刺された後、タイミング計ったみたいに、あの女が現われたんだよ。」
    少し、興奮気味で、タカシは喋っている。
    「俺、おまえが、刺されて、おろおろしちゃってさ。でも、あの女が、指示だしてくれて、車運転してくれて、ここまで、おまえを運んだんだ。」
    撲は、腹に痛みが走るので、口を挟まず。タカシの話を聞いていた。
    「ここに、着いて、おまえをベットに寝かしたんだ。ナイフは、刺さったままだし、血は、とまんねーし。おまえは、意識ないし。ほんとに、このまま死ぬんじゃないかと、思ったよ。」その時のタカシが、容易に、想像出来た。

    2005-06-16 11:09:00
  • 68:

    ユキ

    「おれはさ、女に、救急車呼ばなくていいのか、聞いたんだ。そしたら。」  『あなた、今救急車呼んだら、捕まるわよ。』
    「って、言われたんだよ。おれは、おまえが、助かるならそれでいいってゆったんだよ。」
    『あなたは、いいかもしれないけど、この子は、そんな事になったら、自分を責めるわよ。』
    「そう、言われて、救急車呼ばなかったんだ。ごめんな。俺のせいなのに。」
    タカシは、僕に、深々と頭を下げた。

    2005-06-16 11:20:00
  • 69:

    ユキ

    「そんなの。撲が、勝手にした事だから、謝らないでよ。」
    タカシは、泣きそうな顔で、こっちを、見た。
    「その通りね。」
    レイコは、三つカップを乗せた、トレイを持って、こちらの部屋に来た。   「よければ、こんな事にならなかったのに。」
    ちゃぶ台の上に、カップを、乗せながら、撲に、毒を吐く。
    「そんな言い方、ないだろう?俺をかばってくれたんだぞ!」
    タカシは、顔を真っ赤にして、レイコの腕をつかんだ。           「やめろ!タカシ!」

    2005-06-16 11:30:00
  • 70:

    ユキ

    タカシは、びっくりした顔で、撲を見た。
    撲自身も、おどろていた。「ごめん。おれ、帰るな。」
    タカシは、しょんぼり肩を落として、部屋を出ていった。
    相当、ショックだったのだろう。
    撲に、怒鳴られたのが。
    撲は、普段、大きな声を、出したり。怒ることがなかった。
    自分が、怒られたと、タカシは、思ったんだろう。
    「あーあ、タカシ君いじめちゃダメじゃない。ほんとに、子供ね。」
    レイコは、撲の方を見て、意地悪く笑った。

    2005-06-17 08:58:00
  • 71:

    ユキ

    確かに、子供だ。
    タカシが、レイコの腕をつかんだのを見て、頭に、血が昇ってしまったのだ。
    子供じみた嫉妬から、タカシを、傷つけてしまった。「すいません。」
    すべてを、レイコに、見透かされてる。
    「ちゃんと、明日、タカシ君に謝りなさいよ。」
    レイコは、撲を、上目づかいで見ている。
    「はい。すいません。」 「謝ってばかりね。」
    レイコは、くすりと、笑った。

    2005-06-17 09:54:00
  • 72:

    ?

    ???

    2005-06-17 09:58:00
  • 73:

    ユキ

    「さっ、もう少し、痛みを和らげてあげるわ。」
    レイコは、立ち上がると、撲の、寝ている横に、寝転がった。
    ドクン
    今日は、いつもと、違い、タンクトップとジーパンのカジュアルな、格好。
    スッピンで、髪を一つにくくっている。
    レイコが、こんなに撲の近くにいるのは、初めてだった。
    ドクンドクン
    すると、レイコが、撲に抱きついてきた。

    2005-06-17 10:04:00
  • 74:

    ユキ

    ドクン         口から、心臓がでる様だというのは、こうゆう状況で使うものだと、思った。 ドクンドクンドクン
    「じっとしてて。」
    レイコの顔が、撲の顔に近づく。         撲は、動揺して、何も出来ず。言われた通りに、じっとしていた。
    間近で見る、レイコは、ほんとに、綺麗で、こんな状況だけど、やっぱり、見入ってしまう。

    2005-06-17 10:14:00
  • 75:

    ユキ

    「あなた。ほんとに、あたしの顔が、好きなのね。」ドクン
    レイコは、ほほ笑みながらそう言った後、瞳を閉じた。そのまま、顔を、近付けて来る。
    撲は、目を閉じた。

    2005-06-17 10:20:00
  • 76:

    ユキ

    「!?」
    撲は、目を開けて確認しようとした。
    「キスすると、思った?」目の前に、レイコの、意地の悪そうな笑顔があった。唇の代わりに、おでこと、おでこが、くっついていた。
    撲は、恥ずかしくて、顔が熱くなった。

    2005-06-17 10:28:00
  • 77:

    ユキ

    「分かりやすいわね。」 レイコは、僕の様子がおかしいらしく、声を出して笑った。         「ばかにしてるんですか?」           やっぱり、喋るだけで、腹に激痛が走る。     「してるかもね。でも、あなた、私が治してあげないと、死んでたのよ。」

    2005-06-17 10:35:00
  • 78:

    ユキ

    「それ、どうゆう意味なんですか?」
    レイコは、まじめな顔になり、撲を見つめている。
    「黙って、始めるから。」レイコは、瞳を閉じた。 ズキン
    こめかみの辺りが、急に痛くなった。
    すると、レイコと触れている、おでこの辺りが温かくなってきた。
    温かさが、体全体に伝わってくる。
    ぬるめのお湯にゆっくり、つかっていく様な、感覚だった。
    とても、気持ちいい。
    撲は、目を閉じた。

    2005-06-18 10:48:00
  • 79:

    ユキ

    目の前には、真っ赤な夕暮れ。近所の公園。
    撲は、八歳ぐらいだ。
    父さんが、ボールを投げてくれる。        小さな撲は、大きなグローブをして、必死にボールを追い掛けている。
    父は、そんな撲を、いとおしそうに、見ている。

    2005-06-18 10:57:00
  • 80:

    ユキ

    「終わったわよ。」   レイコの声に、気付き。撲は、目を開けた。
    頭が、ぼんやりしている。なんだったんだ、今のは?「ちょっと、体起こしてみて。」         撲は、おそるおそる、体を起こした。

    2005-06-18 11:04:00
  • 81:

    ユキ

    腹は、痛くなかった。
    「大丈夫みたいね。」
    ためしに、体をひねったりしたけれど、痛みを、感じる事は無かった。
    「あの、ありがとうございます。」
    「どういたしまして、じゃ、あたし疲れたから寝る。」           レイコは、撲から、体を離し、背を向けた。
    「あの?」
    すると、すぐ寝息が、聞こえてきた。

    2005-06-18 11:10:00
  • 82:

    名無しさん

    ?

    2005-06-19 00:30:00
  • 83:

    名無しさん

    オンリーユーと似てるな

    2005-06-19 03:07:00
  • 84:

    名無しさん

    オンリーユー?

    2005-06-19 03:18:00
  • 85:

    名無しさん

    なんし主書いてぇ!

    2005-06-19 22:48:00
  • 86:

    ユキ

    ?あやなさん?86さん?87さん?88さん??89さん??ありがとですm(__)m読んで下さる方が、居てくれて????とても、嬉しいです。まだ、序盤なんで??まだまだ、続くので、最後まで頑張ります。よければ、お付き合いお願いします????

    2005-06-19 23:37:00
  • 87:

    ユキ

    「昨日は、ほんとにごめん。」
    撲は、翌日、登校すると、すぐに、タカシを屋上に連れ出した。
    「いいって、謝るなよ、俺が、昨日はもともと巻き込んだんだし。」
    タカシは、明るく笑った。撲は、それを、見て心底ほっとした。
    「それより、大丈夫なのか?体の方は?」
    撲は、シャツの裾を、めくって、腹をタカシに見せた。
    「ほんとに、すごいな。痛みは?」
    撲は、首を横に振った。
    まるで、昨日、刺された事が嘘の様に、傷跡も、痛みも残っていない。
    レイコが治してくれた。
    「なぁ。タカシは、撲の傷を治しているレイコを見たのか?」
    タカシは、微妙な、表情になり、話し始めた。

    2005-06-19 23:49:00
  • 88:

    ユキ

    「おまえを、部屋に運んで、ベッドに寝かした後、救急車を、呼ばなかった話しは、したよな?」    撲は、首を、縦に振った。「その後、あの女が、部屋から、一時間出ていけっていったんだ。」
    『大丈夫。傷は、治しておくから。』
    レイコに、そう言われ、タカシは部屋を出た。
    「でもよー、やっぱ気になるじゃん?」
    タカシは、時間より、少し早く、部屋にこっそり戻った。

    2005-06-19 23:58:00
  • 89:

    ユキ

    「おれさ、ほんとにびっくりしたよ。」      タカシは静かに、部屋に入った。         部屋は、とても、静かだった。
    部屋と、台所を、仕切っているガラス戸から、強い光がもれていた。
    タカシは、好奇心を、押さえられず。ガラス戸を、少し開けて中を覗いた。

    2005-06-20 00:06:00
  • 90:

    ユキ

    そこには、ベッドに寝ている撲と、レイコがいた。 「おまえの体が、光ってたんだよ。」
    電気のついてない部屋で、僕の体は、黄色い光を発していた。
    レイコは、撲の、胸に、両手をのせて目を閉じている。           撲は、上半身裸になっていて。刺し傷から、血が滲んでいるのが見えた。
    だが、よく見れば、信じられない事が起きていたらしい。

    2005-06-20 00:18:00
  • 91:

    ユキ

    滲んでいる血が、裂けている皮膚の中に、戻っていく。
    そして、ゆっくりと、皮膚がつながっていき、傷が完全に、戻った。
    レイコは、撲の胸から、手を離し、ガラス戸の方に向かってきた。
    戸を、開け、タカシに言った。
    『治ったわよ。もう、大丈夫。タカシ君、明日、この子に伝言頼むわね。』

    2005-06-20 00:30:00
  • 92:

    ユキ

    「アルバイト?」
    「はい。ダメですか?」
    本来ならば、撲の父と、義母が寝ているはずの、ベッドに、裸の義母と撲がいる。           今日は、父が、出張で家にいない。そんな時は、必ず、義母は、撲を誘う。
    「欲しいものがあるなら、あたしが買ってあげるわ。あん。」
    撲は、義母の、下半身の敏感な部分を、指で、刺激した。

    2005-06-20 00:41:00
  • 93:

    ユキ

    「あっんん。ダメ。ダメよ。一緒に居る時間が減っちゃうもん。」
    「自分のお金で、買いたいものがあるんです。」
    指を、三本いれ、中を思い切り、掻き混ぜてやると、義母は、自ら腰を振ってあえいでいる。気持ち悪い。「何?」        義母に、愛撫すながら、撲は、話を続けた。
    「あなたの、誕生日に、プレゼントを買いたいんです。」

    2005-06-20 00:48:00
  • 94:

    ユキ

    「ほんとに?」     「はい。ダメですか?愛してる義母さんに、自分で稼いだ、お金でプレゼントしたいんです。」
    義母、気持ち悪い笑顔になり、撲に抱きついた。
    「嬉しい。最近、何か。様子が、おかしいから、あたしの事嫌いになったんじゃないかと、思ってたの。」

    2005-06-20 00:55:00
  • 95:

    ユキ

    「そんな事、あるわけないじゃないですか。」
    「ほんとに?」
    「はい。撲が愛してるのは、あなただけですよ。」 「嬉しい。」      義母は、撲の股間に頭を埋め、しゃぶりだした。
    「私、勘違いしてたわ、好きな子が出来たんじゃないかと、思ってたの。」
    ドクン         「私、あなたに、好きな子が出来たら、その子を殺しちゃうわ。」
    撲のを、しゃぶりながら義母は、撲を見て笑った。

    2005-06-20 01:03:00
  • 96:

    ユキ

    「あら。いらっしゃい。」相変わらず、ここは、赤い世界だ。        撲は、タカシの伝言どおり、レイコの店に来た。  『治療代として、あたしの店で、明後日から、バイトする様にゆっといて。』 「この間は、ありがとうございました。」     「どういたしまして、おかげで、力使いすぎで昨日死んでたわ。」
    あの日、僕は、寝てしまったレイコを、起こさない様に、帰った。      レイコは、ほんとに、死んだように寝ていた。
    「すいませんでした。」 「まぁ、いいのよ。」
    レイコは、意地悪そうに、笑った。
    「今日から、こき使ってあげるから。」

    2005-06-20 01:15:00
  • 97:

    ユキ

    本当に、その日から撲は、コキ使われ始めた。
    「おい!もっと、綺麗にガラスふけよ!やり直し!」「はい。」       パンチのおっさんは、この店の店長だった。
    店長は、撲の掃除のやり方が、悪いと、すぐ、怒鳴った。

    2005-06-20 01:21:00
  • 98:

    名無しさん

    略部分はドナイかならない?

    2005-06-20 02:10:00
  • 99:

    ユキ

    撲は、学校が終わったら、直接、店に行き。終電迄の時間働いた。
    仕事は、店の掃除がメインで、あとは、買い出しや、店の女の子と、店長のパシリだった。

    2005-06-20 07:11:00
  • 100:

    ユキ

    結構、肉体的にしんどくて、家に帰ると、くたくたになっていて、すぐ眠れた。義母の、誕生日が、八月で、幸いだった。
    義母は、しぶしぶだが、バイトを許してくれた。
    プレゼントなど、する気は全くないが、いい、言い訳になった。

    2005-06-20 07:17:00
  • 101:

    ユキ

    「おい、小僧!夕飯だぞ。休憩だ。」
    掃除の途中だったが、店長に呼ばれて、従業員室に、向かった。
    「いただきます。」
    店長は、口は、とても悪いが、いい人だった。
    いつも、撲の分も出前を取ってくれた。      「おまえよ、仕事きつくないのか?」

    2005-06-20 07:24:00
  • 102:

    ユキ

    「大丈夫ですよ。結構、楽しいですよ。」     バイトを始めて、今日で、二週間だ。
    日曜以外、ずっとここに来て居る。        「なら、いいけどよ。しんどかったら、早めに言えよ。急に休まれたら、困るからな!」
    「はい。気を付けます。」バイトに来た時は、店長とこうやって、夕飯を二人で取る事が多かった。

    2005-06-20 07:31:00
  • 103:

    ユキ

    店長は、仕事は、厳しかったが、かわいがってくれた。           撲は、仕事に、体も慣れ、家に帰らないでいいので、バイトが、とても楽しくなってきていた。     タカシは、あまり遊べなくなったので、淋しそうにしていたが、大した問題も無く、バイトを始めて、一月たった。

    2005-06-20 07:48:00
  • 104:

    ユキ

    バイトを、していて。撲が楽しみにしている事があった。
    「おはようございます。」店の前の道路を、掃除していると、レイコが出勤して来た。         「おはよう。今日も、頑張ってコキ使われてね。」
    意地悪に笑いながら、店に入っていく。
    ほんの、数秒のやりとりだが、毎日、レイコの姿を見れるのが、とても嬉しかった。

    2005-06-20 07:59:00
  • 105:

    ユキ

    ブッ!         タカシが、飲みかけの牛乳を吹いた。       「汚いなぁ。大丈夫?」 ぼくは、ハンカチをタカシに渡した。       昼休み、僕らは、屋上で昼メシを食べている。   「おまえさぁ。おまえこそ、大丈夫か?」     撲が、レイコと会えるのが嬉しいとゆう話を、している途中だった。     「何が?」       「何がって、おまえ、自分の気持ち、気付いてねぇのかよ?」

    2005-06-20 08:07:00
  • 106:

    ユキ

    「気持ち?なんの事?」 タカシが、変な顔をして撲を見ている。      「おまえさ、今まで、女好きになった事ある?」  中一で、義母と肉体関係を持つ様になって、撲は、初恋も、まだだったのだが。義母のせいで、女嫌いになっていた。       勿論、女の子と付き合った事もないし、好きになった事も無い。
    「無いなぁ。」     撲は、タカシに素直に答えた。          「だろーな。おまえ、自分が、あの女の事好きなの気付いてないだろ?」

    2005-06-20 08:17:00
  • 107:

    ユキ

    ドクン         撲が、レイコを?    タカシは、動揺している撲を無視して、話を続けた。「おれさ。おまえが刺された時、初めて会ったじゃん?あの時、おまえの彼女かと思ったんだよ。だから、あの女に、聞いたんだ。」ドクンドクン
    「そしたら、違うってゆーし。なんか、あの女得体が知れねえじゃん。おまえの怪我治せるし、風俗嬢だし。」

    2005-06-20 08:24:00
  • 108:

    ユキ

    ドクン         「彼女の事、悪く言うな!」
    また、だ。       タカシは、にやにやして、撲を見ている。
    「おまえさ、こないだ、おれにキレた時と、今、一緒の気持ちだろ?」
    確かに、そうだ。撲は、自分の、この感情が、なんなのか分からなかった。

    2005-06-20 08:29:00
  • 109:

    ユキ

    撲に、赤い傘をくれた。 夢と、刺された時、二回助けてくれた。
    年齢不詳で、黙ってれば、すごい美人。      撲に、対しては、かなり毒舌。          風俗嬢で、不思議な力を持っている。       これが、撲の知ってるレイコだ。昼休み、タカシと喋ってから、撲はずっと、考えていた。

    2005-06-20 08:37:00
  • 110:

    ユキ

    レイコに、対する感情は、何になるんだろう?
    ちゃんと、喋った事も数えるしかないし、やさしい言葉を、かけられた事もない。           それどころか、助けてもらったとはいえ、タダ働きを、強制されている。   普通、こんな扱いをされてて、好きになるだろうか?

    2005-06-20 08:47:00
  • 111:

    ユキ

    「おい!看板つけてきたか?何ぼーっとしてんだ?」店長に、怒鳴られ、我にかえった。        「すいません。」
    撲は、急いで、表に出て看板の電気を付けた。
    もう、夜七時だが、あたりはまだ、少し明るい。
    梅雨明けもして、本格的に、夏が始まろうとしていた。
    夜だとゆうのに、空気が熱い。少し、外に出ただけで、汗が出てくる。    すると、路地から、レイコがこちらに、向かって来るのが見えた。

    2005-06-20 08:57:00
  • 112:

    ユキ

    ドクン!        タカシの言葉を、思い出す。           ジブンガスキダッテコトワカッテナイノカヨ                レイコが、近づいてくる。ドクンドクン      「お・・」       あいさつを、する前に、撲の目の前で、レイコが倒れた。

    2005-06-20 10:13:00
  • 113:

    ユキ

    「昨日、客多かったからなぁ。」         店長が、レイコの額に、冷たいおしぼりを、当ててあげている。       レイコは、意識が無く、青い顔をしていた。
    撲は、レイコを、店の中まで、運んだ。今は、事務所のソファーに寝かしている。           「小僧、レイコの事好きか?」

    2005-06-20 10:21:00
  • 114:

    ユキ

    店長が、撲に、いつになく真剣な顔で、聞いてきた。撲は、黙ってしまった。 「まぁ、いいや。レイコの力については、知ってるか?」          撲は、首を縦に振った。 「そうか、じゃあ、気味が悪いとおもったか?」
    撲は、首を横に振った。 店長は、それを、確認してから、レイコの事を話しだした。

    2005-06-20 10:29:00
  • 115:

    ユキ

    レイコは、不思議な力を持っている。       ふらりと、半年前、この店で働かせてくれと、レイコは、店に入ってきた。
    この業界では、身分も学歴も関係ないので、その日から、レイコは、この店で働く事になった。     一月も、経たない頃に、レイコは、この店のナンバー1になった。      しかし、それだけでなく、驚く事が起こった。

    2005-06-20 10:35:00
  • 116:

    ユキ

    始めは、レイコの飛び抜けたルックスと顔で、お客がついたんだと、店長も、店の人間も思っていた。  しかし、お客が異常な程、レイコを目当てで集まる様になり。予約だけで、二ヵ月先まで埋まる程だった。客の中には、金なら、いくらでも積むから、会わせてくれと、頼むものが次々出て来た。

    2005-06-20 10:42:00
  • 117:

    ユキ

    レイコの、お客達は、口をそろえて、彼女では、ないとダメだという。
    もともと、肉体的な満足を得る為に来る所なのだが。レイコの客は、そういったものに、興味がなく、レイコ目当てに来ていた。
    さすがに。店長も不思議なり、レイコの客に、聞いた。何が、そんなに引き付けるのか?

    2005-06-20 10:48:00
  • 118:

    ユキ

    皆、ゆう事は、一緒だった。           言葉には、出来ない、だが、自分がこんなに癒されたのは、初めてだ。    店長は、ある日レイコに、お金を、払うから、客と同じ事をしてくれ。と頼んだ。レイコは、それを承諾した。

    2005-06-20 10:52:00
  • 119:

    ユキ

    途中までは、レイコは、なんら、ふつうの風俗嬢と変わらない仕事をした。
    しかし、レイコが、店長を抱き締めた時だった。  「なんか、いきなりさぁ。からだが、温かくなってさ、風呂ん中に浸かってるみたいなさぁ。そう、かあちゃんに、抱いてもらってる様な感じだな。」    そして、気が付いて、レイコを見ると、優しく微笑んでいた。

    2005-06-20 11:00:00
  • 120:

    ユキ

    「ちょっと、最近頑張りすぎてたからなぁ。こんな、ほせぇ体で。」
    店長は、こまめに、おしぼりを替えてあげている。
    「俺はさ、よく分かんねーけど、この子にすごい力があるのは、分かる。でも、それと、同時に、この子が重たいもんを、背負っちまってんのも分かるんだよ。」

    2005-06-20 11:10:00
  • 121:

    ユキ

    「客にしたら、自分を癒してくれる神様みてえなもんかも、しれねぇが、俺から見たら、自分を削ってまで、他人の為に頑張ってる、けなげな普通の女の子にしか、見えねんだよ。」
    そっと、店長が、レイコの髪をなでた。

    2005-06-20 11:18:00
  • 122:

    ユキ

    それは、まるで、親が、自分の子供を、慈しんでる様に見えた。       「小僧、惚れた女を命かけて守るのが、男だぞ。」 にやりと、撲を見て笑った。

    2005-06-20 11:22:00
  • 123:

    名無しさん

    ?しぉり?

    2005-06-20 16:43:00
  • 124:

    名無しさん

    いい店長さんだぁ☆

    2005-06-21 02:52:00
  • 125:

    ユキ

    ?130さん??131さん?読んで頂いてm(__)m主は、おっさん好きなので?ついつい、店長は、力入れて書いてしまいます??

    2005-06-21 09:07:00
  • 126:

    ユキ

    ジーワジーワ
    アブラぜみが、元気よく鳴いている。
    空は、よく晴れ。雲一つない。
    歩いているだけで、汗がどんどん、出てくる。
    撲は、見知らぬ道を、店長が書いてくれた地図を、頼りに歩いていた。

    2005-06-21 09:14:00
  • 127:

    ユキ

    地図どおり、歩いて行くと、古びたアパートに、たどり着いた。
    レイコが、住んでいるアパートだ。

    2005-06-21 09:16:00
  • 128:

    ユキ

    「今日は、仕事はしなくていいから、見舞いに行ってやってくれ。」
    今日、店に行くと、店長に言われた。       「昨日、目が覚めてから、送ってやったが。あんまり、体調よくねんだよ。」 撲は、昨日の青白い顔した、レイコを、思い出す。
    「病院とか、行かなくていんですか?」      「レイコが、行きたくないつっーんだよ。」

    2005-06-21 09:28:00
  • 129:

    ユキ

    「俺は、仕事があって、行けねえからよ、お前が代わりに、様子見て来てくれ。頼んだぞ。」      カンカンカン
    階段を、上がり、レイコの部屋を探す。
    「あった。」

    2005-06-21 09:32:00
  • 130:

    ユキ

    撲は、呼び鈴を、鳴らした。           キンコーン キンコーン
    返事が無い。もしかしてと思い。ドアを、回すと鍵が開いていた。      「あのー。おじゃましますねー。」        間抜けな、声掛けをして、撲は、部屋に入った。

    2005-06-21 09:36:00
  • 131:

    ユキ

    部屋は、静かで、薄暗かった。          上がると、すぐにある台所のテーブルの上に、病院から処方された薬の袋が、いくつかあった。     撲は、台所と、部屋を仕切っている、ガラス戸を、ゆっくりと、引いた。

    2005-06-21 09:45:00
  • 132:

    名無しさん

    続き気になる??

    2005-06-21 19:52:00
  • 133:

    ユキ

    六畳の、畳の部屋には、ベットと、小さなテーブルしかない。        カーテンは、締め切られていて、薄暗い。     冷房が、寒いくらい効いている。

    2005-06-22 08:36:00
  • 134:

    ユキ

    一度、撲は、ここに来た事があるが、辺りを見る余裕など、なかった。
    この間、帰る時は、出てすぐ、タクシーで帰ったので、場所も覚えていなかった。

    2005-06-22 08:51:00
  • 135:

    ユキ

    ベットの上には、レイコが寝ていた。       顔を、覗くと、昨日より、顔色は、よくなっていた。静かに、寝息を立てている。

    2005-06-22 08:58:00
  • 136:

    ユキ

    少し、ほっとした。
    今日、学校に行っている間も、ずっと心配していた。店長の、頼みは、ほんとに、ありがたかった。
    撲は、コンビニの袋から、水を取出し、ベットの脇に座って飲みほした。   「あたしにも、ちょーだいよ。」

    2005-06-22 09:07:00
  • 137:

    ユキ

    びっくりした。
    ベットの方を、見るとレイコが、寝たまま、顔だけ撲の方を見ていた。
    撲は、レイコに飲みかけの、ペットボトルを渡した。「ありがと。」
    上半身を、だるそうに起こし、レイコは、水を飲んだ。

    2005-06-22 09:15:00
  • 138:

    ユキ

    その仕草が、なんだか、とても、エッチに見えた。
    薄いキャミ一枚を、肌に付けているため、ノーブラの胸の形がまる分かりだった。           撲は、目のやり場に困り、レイコから、目をそらした。           「体、大丈夫ですか?」

    2005-06-22 09:22:00
  • 139:

    ユキ

    撲は、ヨコシマな気持ちを、誤魔化すように、話しかけた。
    「まぁ。昨日よりは。」 レイコは、ベットから、起きて、床に落ちていた、カーディガンを羽織った。
    「これで、大丈夫?」
    レイコは、にやりと、撲を見て笑った。

    2005-06-22 09:47:00
  • 140:

    ユキ

    「ねえ、タバコ持ってる?」
    撲は、レイコに自分の持っていた、タバコを渡した。
    レイコは、カーテンを、開け、窓を少し開けて、タバコに火を付けた。    部屋が、急に明るくなり、撲は、自分の顔が赤い事が、レイコにばれていないか、ドキドキした。

    2005-06-22 09:54:00
  • 141:

    ユキ

    「あんたってさ、分かりやすいよね。」
    レイコは、そう言いながら、笑った。       ドクン         やっぱり、レイコは、綺麗だなと思った。
    「ほら。また、あたしの顔、見とれてるでしょ。」
    「!!」
    レイコが、撲の顔を覗き込む。
    「からかわないで下さい。」
    撲は、顔をそらした。

    2005-06-22 10:00:00
  • 142:

    ユキ

    ドクンドクン      「素直じゃないわねぇ。」レイコは、タバコをふかしながら、また、笑った。 「あの、前から思ってたんですけど。撲の事からかうの、すごくたのしんでるでしょ?」
    「うん。すごい、楽しい。」           レイコは、意地悪く微笑んだ。

    2005-06-22 10:04:00
  • 143:

    ユキ

    「なんか、そうゆうの、性格悪いですよ?」
    「今頃、気付いたの?」 しゃあしゃあと、言ってのけた。
    ほんと、店長のゆう通りだ。
    『レイコはさぁ、見た目、いんだけどよ、口は悪いし、いい性格してっからなぁ。小僧、せいぜい遊ばれない様に気ぃ付けろ。』

    2005-06-22 10:10:00
  • 144:

    ユキ

    昨日、そう、最後に言われたのだ。        「何買って来てくれたのー?」
    レイコは、ガサガサと、撲が持ってきた、コンビニの袋を漁りだした。    「うわ。最悪!」

    2005-06-22 10:14:00
  • 145:

    ユキ

    「あたしの、食べれるもの無いじゃん!」     「え!?」       とりあえず、飲み物と、チョコレートと、ヨーグルトと、サンドイッチを買って来た。         「あたし、お菓子と、乳製品と、パン嫌いなの。」 レイコが、撲を軽く睨みながら言った。

    2005-06-22 10:19:00
  • 146:

    ユキ

    「すいません。」    口を、とがらしてすねている。かわいい。     「じゃあ、何食べたいですか?」
    「そうめん!ねぎたっぷりのやつ!」
    レイコは、目を、キラキラさせながら、撲に訴える。「じゃあ、コンビニ行ってきますよ。」      「えーやだ。」

    2005-06-22 10:23:00
  • 147:

    ユキ

    「違うのー!茹でたてのが食べたいの!コンビニのいや。」
    「え、撲に作れと?」  「うん。材料ないから、スーパー行って来てね。今日、仕事ないんでしょ?これぐらい、いーでしょ?」 満面の笑みで、レイコは、撲を見ている。

    2005-06-22 10:28:00
  • 148:

    ユキ

    外に、出ると、陽が、落ちかけていた。
    撲は、結局、レイコの言う通り、スーパーにむかっている。         ほんとに、レイコはわがままだ。
    でも、撲は、全然いやじゃなかった。
    逆に、わがまま言われるのがうれしかった。    わがままを、ゆう、レイコが、とても、かわいかった。           「ヤバイなぁ。」    撲は、ぼやきながら、スーパーへ、急いだ。

    2005-06-22 10:37:00
  • 149:

    ユキ

    その日から、レイコは、店を休む様になった。
    撲は、店長に、店は休んでいいから、見舞いに、毎日行く様に、言われた。
    撲は、学校が終わると、スーパーに行き、レイコの家に行く様になった。

    2005-06-22 10:52:00
  • 150:

    ユキ

    レイコは、ものすごい偏食で、食が細いので、大変だった。
    母が、早くに亡くなり。小さな頃から、家事をしていたおかげで、撲は、料理が人並みに、出来る。   弁当や、ファーストフードを、一切食べない、レイコの為、撲は、好みを考えて、毎日、ご飯を作ってやった。

    2005-06-22 11:00:00
  • 151:

    ユキ

    外に、出るのを、いやがるレイコの為に、買い出しにも行く。
    あげくには、洗濯や、掃除もする様になった。

    2005-06-22 11:03:00
  • 152:

    ユキ

    タカシに、家政婦か、おまえは、と、つっこまれた。その通りだな、と、思う。一週間程すると、撲は、レイコについて、色々分かってきた。

    2005-06-22 11:07:00
  • 153:

    ユキ

    撲が、居る時以外、一日中寝て、過ごしている。  必要最小限しか、外に出ない。          携帯は、持っているが、ほとんど電源を、切っていて、使っていない。
    テレビや、音楽などに全く興味が無い(レイコの家には、テレビも、オーディオ関係のものも一切ない。)

    2005-06-22 11:17:00
  • 154:

    ユキ

    服や、流行りのものにも、一切興味が無い。
    唯一、興味があるのが、本で、押し入れの中いっぱいに、本が置いてある。
    知れば、知る程、撲が、知ってる様な、女の子とは、何もかも、違っていた。

    2005-06-22 11:23:00
  • 155:

    ユキ

    レイコは、本当に、俗世間から、離れている生活をしていた。
    たぶん、二十歳前後のはずのレイコは、同世代の女の子からすると、とても、変わってるだろう。

    2005-06-22 11:28:00
  • 156:

    ユキ

    「こんな、生活してて、楽しいんですか?」
    今日の献立は、肉抜きギョーザと、ポテトサラダだ。変な、組み合わせだが、今日の、レイコのリクエストだ。
    「楽しいよ。最近、特に。」

    2005-06-22 11:35:00
  • 157:

    何かレイコって栗山千明ってイメージやわぁ…。

    2005-06-22 12:30:00
  • 158:

    未来

    ↑それ、わかる
    古いけど髪長い時の葉月りおなもぽくない?

    2005-06-22 19:11:00
  • 159:

    ユキ

    ?130さん?愛さん?未来さん??? 読んで頂いてありがとです。レイコのイメージを、想像していただけて、とても、嬉しいです。主は、レイコのモデルを、イメージしている人は、女優さんでいます。?? その人が、映画で演じていた娼婦さんが、すごいかわいくて??それでこの話を、考えました。     まだまだ、つづくので、おつきあいお願いしますm(__)m

    2005-06-22 22:01:00
  • 160:

    ユキ

    撲を、いたずらっぽく、見ている。        「今。自分が、一緒に居るからって思った?」
    「はい、はい、ちゃんと残さず食べて下さいね。」
    「ちぇー。反応が、おもしろくない!」
    レイコは、すねだした。
    撲は、レイコとの、やりとりも大分慣れてきた。

    2005-06-22 22:09:00
  • 161:

    ユキ

    その日、夕飯の後、めずらしく、レイコに、散歩に行こうと誘われた。
    近所の公園に、二人で歩いて行った。
    日は、もう暮れていて、暑さは、大分ましになっている。

    2005-06-22 22:18:00
  • 162:

    ユキ

    夏、独特の、青臭い匂いが、公園に、漂っていた。
    レイコが、ベンチに、座り、撲も横に座った。
    撲達は、話を、するでもなく、そこで、ぼんやりしていた。
    「ありがとう。」

    2005-06-22 22:25:00
  • 163:

    ユキ

    突然。レイコが、独り言の様に、つぶやいた。   「え?」        「あんたに、言ったの!」レイコは、そう言って、撲をにらんだ。 「あれ?照れてる?」  レイコの顔が、真っ赤になった。         「うるさい!」
    撲から、顔を背けた。

    2005-06-22 22:35:00
  • 164:

    ユキ

    その時の、レイコは、ありえない程かわいかった。
    その時、撲は、レイコを、抱き締めたくなった。
    手を、伸ばそうとした時、レイコが、ベンチから、立ち上がった。
    「暑い。帰ろう。」   レイコの、表情は、いつもの、無表情に戻っていた。

    2005-06-22 22:44:00
  • 165:

    ユキ

    家に着くと、レイコは、階段を昇る前に、立ち止まった。
    「ここで、いいよ。」  「あっ。はい。明日、何食べたいですか?」
    「明日から。仕事行くから。もう来なくていいから。」           そう、レイコは、普通に言った。         「わ、分かりました。おやすみなさい。」     「おやすみ。」     レイコは、撲の方を見ずに、階段を上がっていった。

    2005-06-22 23:59:00
  • 166:

    ユキ

    次の日から、撲は、レイコの部屋に、行かなくなった。
    期末テストの期間に、入ったので、バイトも、休ませてもらう事になった。
    撲は、レイコに、出会う前の、普通の生活に、戻っていた。

    2005-06-23 00:11:00
  • 167:

    ユキ

    学校に行き。放課後は、タカシと一緒に居る。
    家に、帰ったら、父が、居ないときは、義母の相手をする。
    そんな、撲の普段の生活だった。
    レイコに、出会う前と、なんら変わりは無かった。
    しかし、撲は、レイコに出会ってしまった。
    今、撲の心には、大きな穴が開いてるみたいだった。

    2005-06-23 00:21:00
  • 168:

    名無しさん

    ごめんなさい、ずっと気になってんねんけど
    「僕」が「撲」になってるんはわざと?最初は「僕」なのに…?

    2005-06-23 00:25:00
  • 169:

    ユキ

    日が立てば、立つ程。一つの想いが、募っていった。「おまえさぁ、最近益々、元気無くないか?」   「そーかなぁ?」    放課後、タカシと、ファーストフード店で、お茶していると、タカシが心配そうに聞いてきた。     「まぁ。来週でテストも終わるし。パーッとはじけよーぜ!」        「ああ。」       撲は、適当に相づちを打つ

    2005-06-23 00:32:00
  • 170:

    ユキ

    「じゃ、空けとけよな!」「え?」        撲は、ぼんやりしていて、タカシの話を、聞いていなかった。
    「ごめん、聞いてなかった。」          「ばかやろー。ちゃんと聞いとけよ!」      タカシが、怒った。   「ごめん。ごめん。」

    2005-06-23 00:36:00
  • 171:

    ユキ

    「試験の最終日の夜。空けとけよ!パーティーするからよ。」        楽しそうに、タカシが話す。           「ああ、うん。分かった。あんまり、遅いのは無理だけど。いいかな?」   バイトや、レイコの部屋に行っていた時。(レイコの部屋に行っていた時は、バイトだと義母に、嘘をついていた。)帰りが、遅くて、かまってもらえなかった、義母が。前にも増して、遅く帰る事に対して、うるさくなっているのだ。

    2005-06-23 01:05:00
  • 172:

    ユキ

    「大丈夫だって!なんせ、主役は、おまえなんだから。」          タカシは、にやっと笑った。           撲は、ぼんやりしていたので、タカシのことばに、対して、その時は、疑問を覚えなかった。      
    後に、撲は、この時の事を、後悔する事となる。

    2005-06-23 01:12:00
  • 173:

    ユキ

    撲?僕です 訂正です???????すいません。175さん?ありがとですm(__)m馬鹿な、主で、申し訳ないです。今。読み返したら????誤字が、あったりして???申し訳ないです。これから、気を付けますね。すいませんでした。

    2005-06-23 01:21:00
  • 174:

    名無しさん

    いえいえ続き楽しみにしてます?

    2005-06-23 01:46:00
  • 175:

    ユキ

    派手な。機械的な、音楽。タバコの煙。      ひしめきあう、若い男女。僕は、人の波を、漂いながら、タカシを、探していた。           期末試験が、終わった金曜日。僕は、タカシに、誘われ、クラブに来ていた。

    2005-06-23 02:07:00
  • 176:

    ユキ

    僕は、タカシに、言われた時間より、一時間も遅刻してしまった。      先に、入っていると、言われたので、タカシを、探しているのだが、この、人混みの中、見つけるのは、困難だった。       あきらめかけた時だった。僕の、携帯が、ジーパンの後ろポケットで、震えているのが、分かった。

    2005-06-23 02:16:00
  • 177:

    ユキ

    タカシは、二階にある、VIPルームに、早く来いと言った。
    僕は、人混みをかきわけ、急いだ。
    VIPルームに着き。黒い扉を開けた。       「遅かったな。」

    2005-06-23 02:24:00
  • 178:

    ユキ

    タカシが、僕を、出迎えた。
    もう、相当飲んでいるのだろうか、足元が、おぼつかなくなっていて、僕に抱きついてきた。      「タカシ、飲みすぎ!」 タカシは、へらへら笑っている。

    2005-06-23 02:28:00
  • 179:

    ユキ

    「先輩の一人がさ、ここの店長してんだよ。」
    タカシは、僕に、抱きついたまま、喋り掛けてくる。「おい!タカシ何やってんだ!主役は、そいつか?」ここにいる男達の中で、一番ごつくて、ガラの悪そうな男が、タカシに話掛けて来た。         「はい。田中さん。」  タカシが、僕から、離れた。

    2005-06-23 02:44:00
  • 180:

    ユキ

    「初めまして。王子さま。」           にやにやしながら、田中とゆう男は、僕に、あいさつしてきた。
    「じゃあ、そろそろお前、準備して来いよ。」
    「はい。」
    タカシは、どこかに行ってしまった。
    「ほら。王子さま。こっち来いよ。一緒に飲もうぜ。」

    2005-06-23 02:49:00
  • 181:

    ユキ

    僕は田中に、呼ばれ、隣に座った。
    辺りには、酔っ払って、濃厚なキスや、いちゃついてるカップルが、何組か居た。           「そんな。キョロキョロすんなって、ほんとに、かわいいねぇ。」      田中は、僕を、見て笑った。感じが悪い。     「タカシから、きみの事聞かされてるよ。」    田中は、タバコに、火を付けた。しかし、よく見ると、それは、葉っぱを、丸めているものだった。

    2005-06-23 02:57:00
  • 182:

    ユキ

    「!!」        味わった事の無い、苦い味が舌に、広がった。   「うまいだろ?」    田中が、僕の顔を見てにやにやしている。     「はい。」       なんだか、ばかにされたくなくて、僕は、嘘をついた。           僕は、舌の味をごまかす為、そのへんにあった酒を、一気に、飲み干した。  「それ、ウオッカストレートだぜ?大丈夫か?」

    2005-06-23 03:09:00
  • 183:

    ユキ

    「大丈夫です。」    大丈夫な、訳がない。僕は、酒は、あまり強くない。ウオッカストレートなんて、初めて飲んだ。    もう、すでに、顔が、ほてってきたのが、分かった。「ほんとに、かわいいね。きれいな顔してるし。体も細くて、」       田中が、僕の顔を触った。「肌もきれいだ。こりゃ、今日は、見物だな。」

    2005-06-23 03:18:00
  • 184:

    RYO

    age!!読ませて頂いてます('∇'*)めちゃめちゃ、おもろい。頑張って下さいね。早く続きが読みたい。

    2005-06-23 03:49:00
  • 185:

    ユキ

    田中は、僕を、上から下まで、舐める様に見た。  その目は、蛇みたいに、無機質で、嫌悪感を覚えた。「あの、今日、何をするんですか?僕が、主役って、何のことですか?」   僕は、田中の手を、払いのけ、質問した。     「聞いてないのか?まぁ、始まれば分かるよ。」
    にやりと、田中が笑った。すると、部屋の明かりが、いきなり、消えた。

    2005-06-23 07:07:00
  • 186:

    ユキ

    そして、明かりが、一ヶ所だけ付いた。      さっきは、気付かなかったが、部屋の奥に、小さなステージがあって、そこだけ、ライトが当たっていた。ステージの、後ろは、黒いカーテンが、かかっていた。           「さぁ。パーティーの始まりだ。」        田中が、嬉しげに言った。

    2005-06-23 07:12:00
  • 187:

    ユキ

    ステージの、奥のカーテンから、タカシが、出て来た。           「!!」        タカシは、右と、左に、人を、連れていた。    二人とも、僕の知っている人間だった。

    2005-06-23 07:15:00
  • 188:

    ユキ

    右は、男で、もう、顔の形が変わる程殴られていた。体も、相当やられたのだろう。立っているのが、やっととゆう感じだ。    その男は、僕を、刺したやつだった。       左は、女の子だった。  下着姿にされていて、泣きながら、青い顔をしている。           その女の子は、僕に、屋上で告白してきてくれた子だった。         そして、二人共、首輪を、付けられていて、その首輪に付いている鎖を、タカシが持っていた。

    2005-06-23 07:23:00
  • 189:

    ユキ

    「レディス、あーんど、ジェントルメン!今夜は、パーティーだー!!」   タカシが、大声で、さけんだ。          周りの、人間達も、盛り上がり出し、叫んでいる。 僕は、頭が、益々、がんがんしてきた。

    2005-06-23 07:28:00
  • 190:

    ユキ

    「えーでは、今日の、メインイベント!奴隷オークションです!」      また、タカシは、叫んだ。周りの、人間も、さらに盛り上がり、叫びだす。  「えー。この二人は、最低な、人間なので、罪を、つぐなう為、ここに連れて来られました!」

    2005-06-23 07:34:00
  • 191:

    ユキ

    「男の方の罪は、殺人未遂です。僕の、大事な友達を。」          タカシは、泣き真似をしたまま、男を、蹴った。  周りから、笑いが起こった。           首輪に繋がれた、男は、よろけながらも、なんとか立っている感じだ。

    2005-06-23 07:42:00
  • 192:

    ユキ

    「そして、女の方。かわいいねー。」       タカシは、女の子の顔を、片手でつかんだ。    「この女、かわいい顔して、隣の男に、僕の、友達を、いためつける様に、頼んですよ。いやー、恐いね、女は。」        タカシは、乱暴に、手を離した。         「どうして?」

    2005-06-23 08:28:00
  • 193:

    ユキ

    女の子が、タカシを、にらんだ。         「どうして、あたしがここまで、されなきゃいけないのよ!」        タカシが、女の子の頬を、軽く叩いた。      「お前が、そこの男に、頼まなかったら、俺のダチは、刺されなかったんだよ!」           タカシは、ドスの効いた声で、怒鳴った。

    2005-06-23 09:01:00
  • 194:

    ユキ

    「だって、まさか、刺したりするなんて、思って無かったんだもん!」    女の子は、涙を流しながら訴えた。        「今さら、かわいぶるんじゃねーよ!」      もう一度、女の子の頬を、タカシは殴った。    周りは、それを見て、ひやかしたり、笑っている。 「お前も、そっちの男も、今日だけ、がまんしてりゃいんだよ。」      タカシは、冷ややかに言い捨てた。

    2005-06-23 09:09:00
  • 195:

    ユキ

    「タカシ!もう、やめろ!僕なら、もういいから!」僕は、目の前の光景に、耐えれなくなり、叫んだ。 「おまえが、許しても、俺は、納得できねーんだよ!」           タカシが、僕の方を見ずに言った。        「王子さまは、黙って見てりゃいんだよ。」    立ち上がった僕を、田中が、撲の手を、つかんで、座らせた。      
    「お前も、痛い目に合わされたいのか?」     田中は、ズボンのポケットから、バタフライナイフを、取出し、テーブルに、思い切り刺した。

    2005-06-23 09:22:00
  • 196:

    ユキ

    それを、見ていた、周りは、静まりかえった。   「どうした?タカシ!続けようぜ。」       田中は、にやりと笑った。「はい。でわ。始めます。今から、ジャンケンゲームをします。最後まで、勝った人は、この二人を、自由に、出来ます。さあ、みなさん、ご起立を!」

    2005-06-23 09:27:00
  • 197:

    ユキ

    周りは、また、ざわめきだし、みをな、その場に立ち始めた。
    「こんなの、どうかしてる!頭おかしいです!」  僕は、酔っていて、ふらふらだったが、田中に、怒鳴った。         「タカシが、言いだしたんだよ。おまえの、代わりに痛い目にあわせてやりたいからって、王子さまの為に、やってんだぞ。」    「こんな事、僕は、望んでない!」         田中は、馬鹿にした様に、僕を、見ている。    「じゃあ、ジャンケンゲームに、勝って、あの二人を、解放してやればいい。他のやつが、勝てば、あの二人は、ひどい目に合うだろうからな。」

    2005-06-23 09:39:00
  • 198:

    ユキ

    「こうゆうパーティーは、何回かしてるけど、俺も、さすがに、エグイと思う時あるもんなぁ。」     田中は、にやにやと、僕を見ている。       この、最低やろう!   「じゃあ、いきまーす。ジャンケン!」       タカシが、叫び出した。
    「ほら。始まった。」

    2005-06-23 09:45:00
  • 199:

    ユキ

    僕は、あわてて、立ち上がった。   
     「はーい。最初は、チョキでした。」       僕は、グーだった。   半分ぐらいの、人数が、座った。         「はい、二回目いきまーす。」

    2005-06-23 09:49:00
  • 200:

    楽しみにしてます。ご苦労様です。

    2005-06-23 11:41:00
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