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レイコ

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  • 1:

    ユキ

    ブーンブーン
    真夏だとゆうのに。ラブホテルの一室は、寒いくらい冷房が効いている。
    ブーンブーン
    僕は、両の手に握られた細く白い首を、力いっぱい締め付ける
    ブーンブーン
    息が、完全に止まる。
    ブーンブーン
    僕は、今。この世で一番愛してる人を殺した。
    シーツが、濡れている。おそらく失禁してしまったんだろう。
    そんなもの、全然汚くない。僕は、冷たくなった体を抱き締めた。
    「愛してるよ、レイコ。」ブーンブーン
    僕は、レイコにキスをした。
    ブーンブーン
    辺りには、奇妙な虫が飛んで居るような、機械音が静かに響いていた。

    2005-06-10 12:55:00
  • 301:

    ?りな?

    続き気になります??更新頑張って下さぃ?

    2005-07-01 18:46:00
  • 302:

    名無しさん

    書いて?

    2005-07-02 01:38:00
  • 303:

    ユキ

    ?305さん?ななしさん??りなさん?♪さん?ありがとです?????更新遅くなってすいません????

    2005-07-02 06:44:00
  • 304:

    ユキ

    義母が、父の言葉を、聞いて、一瞬、笑った。
    僕は、後頭部を、思い切り殴られた様な、そんな、気持ちだった。
    つまり、この家で、義母と、三年も、二人きりに、なってしまう。

    2005-07-02 11:01:00
  • 305:

    ユキ

    「そんな、あなた。私さみしいわ!」
    義母が、わざとらしく泣き真似を、しだした。
    笑いを、こらえるための、演技だと、僕は、分かっていた。気持ち悪い。
    「大丈夫だ。おまえは、わたしと、一緒に、くればいい。」

    2005-07-02 11:06:00
  • 306:

    ユキ

    「え!?」
    僕と、義母の声が、はもった。
    「義母さんを、連れていっていいだろう?おまえは、来年、受験だし、日本を、離れるわけにいかんだろう。」
    心の中は、絶望から、歓喜に、変わった。

    2005-07-02 11:10:00
  • 307:

    ユキ

    「僕なら、一人で、大丈夫だよ。受験勉強に、その方が、集中出来るしね。」
    義母は、青い顔をして、下を、向いている。
    「おお、親が、いないからって、羽目はずすなよ!浪人は、ゆるさんからな!」

    2005-07-02 11:17:00
  • 308:

    ユキ

    僕は、自分の部屋に、入り、ベッドに、寝転んだ。
    枕に、顔を、押しつけ、我慢していた、笑いが込み上げた。
    義母が、この家から、いなくなる。
    ほんとに、僕は、何度、願ったか分からない。
    夢みたいだ。

    2005-07-02 11:23:00
  • 309:

    ユキ

    今日は、本当に、色々な事があった。
    クラブの、最悪な、パーティー。
    田中という、最低な、男と、タカシの過去。
    そして、今、一番、僕の心を、しめている事は、レイコだった。

    2005-07-02 11:30:00
  • 310:

    ユキ

    「レイコ。」
    僕は、声に、出した。
    嬉しくて、ベッドの上を、ごろごろ転がった。
    自分で、何やってんだと、つっこんだ。
    でも、レイコの事を、考えるだけで、顔が、にやけてしまう。

    2005-07-02 11:34:00
  • 311:

    ユキ

    僕が、好きな人。
    僕に、好きとゆう、感情を教えてくれた人。
    初めて、キスしたくなった、女の子。
    いとおしくて、たまらない。ずっと、そばに、いたい。

    2005-07-02 11:40:00
  • 312:

    名無しさん

    ??

    2005-07-02 16:16:00
  • 313:

    名無しさん

    ??

    2005-07-02 17:28:00
  • 314:

    名無しさん

    やぁーん?

    2005-07-03 01:54:00
  • 315:

    ユキ

    こんなに、暖かな気持ちに、なったのは、初めてだった。
    僕は、一日、色々ありすぎて、とても、疲れていた。まぶたが、自然と重くなってきた。
    ほんとに、久しぶりに、気持ちのいい眠りに、僕は、ついた。

    2005-07-03 08:37:00
  • 316:

    ユキ

    次の朝、久々に、家族そろって、朝食をとった。
    父は、久しぶりに、家族がそろった事で、上機嫌だった。
    その横で、義母は、一人暗い顔を、していた。

    2005-07-03 08:41:00
  • 317:

    ユキ

    父は、当分の間。出張が無いらしい。
    僕は、父が、家に、居れる事が、とても、嬉しかった。
    父が、家に居たら、義母は、僕に、手を出してこないから。

    2005-07-03 08:46:00
  • 318:

    ユキ

    土日ともに、僕は、タカシに、メールと、電話をした。
    タカシから、連絡は、一切なかった。
    僕は、月曜に、会えるから、いいや。と、軽い気持ちでいた。
    平穏な、休日を、過ごした。
    月曜日、起こる事を、僕は、知るよしもなかった

    2005-07-03 08:53:00
  • 319:

    ユキ

    月曜日、学校に、行くと、タカシの姿は、無かった。その日は、最後の授業が、終わっても、タカシを、見る事は、無かった。
    屋上にも、行ったけれど、あの大きな、背中は、無かった。

    2005-07-03 08:58:00
  • 320:

    ユキ

    放課後、僕は、担任に、呼び出されて、職員室に行った。
    タカシの事に、ついて、いくつか、質問された。そして、
    「おまえは、金曜日一緒に、居なかったんだよな?」 担任は、僕に、ほんとの質問してきた。

    2005-07-03 09:03:00
  • 321:

    ?

    ???

    2005-07-03 09:06:00
  • 322:

    ユキ

    「なんの事ですか?タカシに、何かあったんですか?」
    僕は、質問を質問で、返した。担任は、言葉に、つまり、黙った。
    「教えてください!」
    嫌な、予感がした。

    2005-07-03 09:06:00
  • 323:

    ユキ

    僕は、担任に、しつこく問いただした。
    恨負けして、担任は、口外しない事を、条件として、重い口を開いた。
    「警察に、昨日、捕まったんだよ。」

    2005-07-03 09:10:00
  • 324:

    ユキ

    冷たい汗が、背中から、出るのが、分かった。
    「なんでも、金曜に、とある、クラブで、薬、飲酒、強姦、暴行の罪で、警察に、連行されたんだそうだ。」
    僕は、自分の、お気楽な、考えを、後悔した。
    ふつうに、今日、学校に来れば、タカシに、会えると、思っていた。

    2005-07-03 09:16:00
  • 325:

    ユキ

    担任と、話ている途中で、僕は、携帯が、鳴ってるのに、気付いた。
    「音は、切っておきなさい!」
    担任に、たしなめられた。携帯の、ディスプレイを、見る。
    タカシからの、着信だった。

    2005-07-03 09:20:00
  • 326:

    ユキ

    僕は、話の途中だったが、職員室を、後にした。
    急いで、人気のない、教室に入って。電話を、取った。
    「もしもし!タカシ?今どこだ?」
    僕は、早口で喋った。
    『そんな、あせんなって。少しは、ゆっくり話せるからさ。』

    2005-07-03 09:25:00
  • 327:

    ユキ

    緊張感の無い。いつも通りの、タカシの声に、僕は、拍子抜けした。
    「ごめん。僕、何も知らなくて。」
    情けない声を、出しているのが、自分で分かった。 『謝るなよ。おまえは、悪くないから。俺こそ、ごめんな。』

    2005-07-03 09:30:00
  • 328:

    名無しさん

    それから??

    2005-07-03 10:40:00
  • 329:

    ユキ

    いつも通りの、明るい、タカシの声だった。
    『ほんと、巻き込んでごめん。捕まったのは、俺の意志だから。おまえは、なんにも思わなくていいからな。』
    「でも、タカシは、僕の事を、思って、した事だろ?」

    2005-07-03 14:11:00
  • 330:

    ユキ

    僕の方は、どんどん、情けない声になってく。
    『なぁ、俺さ、たぶん当分出てこれないからさ。おまえ、元気でいろよ?』
    「そんな…、そんな事ゆうなよ!」

    2005-07-03 14:14:00
  • 331:

    ユキ

    『俺さ、おまえが、うらやましかった。何にも、汚れてない、おまえみたいに、俺、なりたかったよ。俺は、ほんとに、言い訳出来ないぐらい、汚い事、いっぱいしてきた。でも、警察官僚の親父が、すべて、もみ消してくれてた。』

    2005-07-03 14:20:00
  • 332:

    ユキ

    『俺は、今まで、自分が、してきた事の、つぐないを、まったくしてないんだ。少し前までだったら、こんな、気持ちにならなかった。おまえと、友達する様になったからだよ。』

    2005-07-03 14:24:00
  • 333:

    ユキ

    『今まで、俺は、ほんとの友達って、いなかったんだ。親父を、嫌って、田中さん達と、つるんでたのに。親父の力が、あれば、捕まらないから、俺を、仲間にしてくれただけだった。でも、おまえは、違った。』

    2005-07-03 14:29:00
  • 334:

    ユキ

    『こんな、俺と、損得なしで、友達やってくれた。あの時さ、おまえ、一緒に帰ろうって、ゆってくれただろ?あれ、本当に嬉しかったんだ。ありがとな。』
    「…。」

    2005-07-03 14:35:00
  • 335:

    ユキ

    僕は、何も言えなくて、ただ、タカシの話を、聞いていた。
    『警察には、自分から、通報したんだ。大丈夫、田中さんも、捕まったし、おまえに、迷惑が、かからない様に、してるから。』

    2005-07-03 14:39:00
  • 336:

    ユキ

    『ほんとに、ごめんな。まだ、こんな俺と、友達やってくれるか?』
    タカシが、電話ごしで、泣いてるのが、分かった。
    「あたりまえだろ!怒るぞ!ずっと、友達だよ!」

    2005-07-03 14:42:00
  • 337:

    ユキ

    『ありがとう。』
    タカシは、かすれた声で、そう言って、電話を、切った。

    2005-07-03 14:46:00
  • 338:

    さぁ

    リアルタイムで読んでます。話がメッチャおもしろくて吸い込まれる?これからも頑張ってください(●'∀^*)ノ

    2005-07-03 15:54:00
  • 339:

    ユキ

    ?323さん?324さん?325さん?339さん?さぁさん?ありがとー(^-^)??? こんな、長く、書けたのも??読んでくれている人が居るからです。???カキコしてくれたり、読んでくれている、みな様?ほんとに、ありがとーです??まだ、中盤ですが?完結まで、読んで頂けたら、ありがたいです???

    2005-07-04 02:30:00
  • 340:

    あゆか ◆R.7nkEFNVA

    毎日、楽しく読んでマス?
    頑張ってぇ?

    2005-07-04 02:34:00
  • 341:

    ユキ

    「あんたね、あたしは、どら〇もんじゃないのよ?」 寝起きの、少し不機嫌な、レイコが、僕を、にらんでいる。
    「すいません。帰ります。」僕は、後ろを、振り向き、階段に、向かって歩いた。

    2005-07-04 02:35:00
  • 342:

    ユキ

    「のび〇くん。早く、入りなさいよ。」
    レイコは、僕を、部屋に、入れてくれた。
    「すいません。突然来て。」レイコは、ベッドに、もたれて、座り、タバコに火をつけた。
    「タカシ君の事でしょ?」

    2005-07-04 02:40:00
  • 343:

    ユキ

    「なんで、知ってるんですか?」
    レイコは、涼しい顔を、して、白い煙を吐いた。
    「今日、電話が、かかってきたのよ。本人から。」
    タカシから、レイコに?
    「よろしく、頼むってさ。」

    2005-07-04 02:44:00
  • 344:

    ユキ

    自分は、今から、捕まりに行くから、僕の傍に、いられなくなる。僕は、自分には、言ってこないが、何か、抱え込み、悩んでいる。レイコが、僕を、好きか、どうかは、知らないが、僕を、支えてやってほしい。            −以上が、タカシが、レイコに電話で、話した内容だった。

    2005-07-04 02:53:00
  • 345:

    ユキ

    「ほんとに、過保護よね、タカシ君。」
    レイコは、僕を、見て微笑んだ。
    「ほんとに、あんたは。」
    レイコは、僕の頬を、優しく、触れてきた。
    「泣き虫だね。」
    僕の、涙が、レイコの、手の平を、濡らした。

    2005-07-04 02:57:00
  • 346:

    ユキ

    「すいません。」
    触れている、レイコの手が、暖かくて、僕は、余計に、涙が止まらなくなった。「ごめん。」
    僕は、目の前にいる、レイコではなく、タカシに言った。
    タカシ、ごめん。本当は、僕こそ、君の友達に、ふさわしくないんだ。

    2005-07-04 03:04:00
  • 347:

    ユキ

    汚れているのは、僕の方だ。
    タカシは、ちゃんと、罪を、つぐなう為、捕まった。僕は、義母との、関係を、誰にも、言わず。隠し通そうとしている。
    自分の、罪を、認めていない。

    2005-07-04 03:07:00
  • 348:

    名無しさん

    ?????

    2005-07-04 03:08:00
  • 349:

    ユキ

    義母ばかり、責めて、自分は、悪くないと、思っている。
    隠したまま、父と、何事もなかった様に、接している。
    家族を、壊したくない。僕が、我慢すればいい。
    そんなの、ただの綺麗事だ。自分を、守る為だけの。

    2005-07-04 03:12:00
  • 350:

    ユキ

    僕は、恐かったのだ。
    事実を、知った時の父の反応が。その時の、義母の行動が。
    五年の、長い間。父に、言う機会は、いくらでもあった。義母を、拒む事も、出来た。

    2005-07-04 03:19:00
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