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レイコ

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  • 1:

    ユキ

    ブーンブーン
    真夏だとゆうのに。ラブホテルの一室は、寒いくらい冷房が効いている。
    ブーンブーン
    僕は、両の手に握られた細く白い首を、力いっぱい締め付ける
    ブーンブーン
    息が、完全に止まる。
    ブーンブーン
    僕は、今。この世で一番愛してる人を殺した。
    シーツが、濡れている。おそらく失禁してしまったんだろう。
    そんなもの、全然汚くない。僕は、冷たくなった体を抱き締めた。
    「愛してるよ、レイコ。」ブーンブーン
    僕は、レイコにキスをした。
    ブーンブーン
    辺りには、奇妙な虫が飛んで居るような、機械音が静かに響いていた。

    2005-06-10 12:55:00
  • 300:

    ユキ

    「え?帰って来れないって?」
    僕は、激しく動揺した。
    「むこうで、三年は、住まなくちゃいけなくなった。」
    さっきまでとは、違う、真剣な顔で、父は、僕を見ている。

    2005-07-01 10:19:00
  • 301:

    ?りな?

    続き気になります??更新頑張って下さぃ?

    2005-07-01 18:46:00
  • 302:

    名無しさん

    書いて?

    2005-07-02 01:38:00
  • 303:

    ユキ

    ?305さん?ななしさん??りなさん?♪さん?ありがとです?????更新遅くなってすいません????

    2005-07-02 06:44:00
  • 304:

    ユキ

    義母が、父の言葉を、聞いて、一瞬、笑った。
    僕は、後頭部を、思い切り殴られた様な、そんな、気持ちだった。
    つまり、この家で、義母と、三年も、二人きりに、なってしまう。

    2005-07-02 11:01:00
  • 305:

    ユキ

    「そんな、あなた。私さみしいわ!」
    義母が、わざとらしく泣き真似を、しだした。
    笑いを、こらえるための、演技だと、僕は、分かっていた。気持ち悪い。
    「大丈夫だ。おまえは、わたしと、一緒に、くればいい。」

    2005-07-02 11:06:00
  • 306:

    ユキ

    「え!?」
    僕と、義母の声が、はもった。
    「義母さんを、連れていっていいだろう?おまえは、来年、受験だし、日本を、離れるわけにいかんだろう。」
    心の中は、絶望から、歓喜に、変わった。

    2005-07-02 11:10:00
  • 307:

    ユキ

    「僕なら、一人で、大丈夫だよ。受験勉強に、その方が、集中出来るしね。」
    義母は、青い顔をして、下を、向いている。
    「おお、親が、いないからって、羽目はずすなよ!浪人は、ゆるさんからな!」

    2005-07-02 11:17:00
  • 308:

    ユキ

    僕は、自分の部屋に、入り、ベッドに、寝転んだ。
    枕に、顔を、押しつけ、我慢していた、笑いが込み上げた。
    義母が、この家から、いなくなる。
    ほんとに、僕は、何度、願ったか分からない。
    夢みたいだ。

    2005-07-02 11:23:00
  • 309:

    ユキ

    今日は、本当に、色々な事があった。
    クラブの、最悪な、パーティー。
    田中という、最低な、男と、タカシの過去。
    そして、今、一番、僕の心を、しめている事は、レイコだった。

    2005-07-02 11:30:00
  • 310:

    ユキ

    「レイコ。」
    僕は、声に、出した。
    嬉しくて、ベッドの上を、ごろごろ転がった。
    自分で、何やってんだと、つっこんだ。
    でも、レイコの事を、考えるだけで、顔が、にやけてしまう。

    2005-07-02 11:34:00
  • 311:

    ユキ

    僕が、好きな人。
    僕に、好きとゆう、感情を教えてくれた人。
    初めて、キスしたくなった、女の子。
    いとおしくて、たまらない。ずっと、そばに、いたい。

    2005-07-02 11:40:00
  • 312:

    名無しさん

    ??

    2005-07-02 16:16:00
  • 313:

    名無しさん

    ??

    2005-07-02 17:28:00
  • 314:

    名無しさん

    やぁーん?

    2005-07-03 01:54:00
  • 315:

    ユキ

    こんなに、暖かな気持ちに、なったのは、初めてだった。
    僕は、一日、色々ありすぎて、とても、疲れていた。まぶたが、自然と重くなってきた。
    ほんとに、久しぶりに、気持ちのいい眠りに、僕は、ついた。

    2005-07-03 08:37:00
  • 316:

    ユキ

    次の朝、久々に、家族そろって、朝食をとった。
    父は、久しぶりに、家族がそろった事で、上機嫌だった。
    その横で、義母は、一人暗い顔を、していた。

    2005-07-03 08:41:00
  • 317:

    ユキ

    父は、当分の間。出張が無いらしい。
    僕は、父が、家に、居れる事が、とても、嬉しかった。
    父が、家に居たら、義母は、僕に、手を出してこないから。

    2005-07-03 08:46:00
  • 318:

    ユキ

    土日ともに、僕は、タカシに、メールと、電話をした。
    タカシから、連絡は、一切なかった。
    僕は、月曜に、会えるから、いいや。と、軽い気持ちでいた。
    平穏な、休日を、過ごした。
    月曜日、起こる事を、僕は、知るよしもなかった

    2005-07-03 08:53:00
  • 319:

    ユキ

    月曜日、学校に、行くと、タカシの姿は、無かった。その日は、最後の授業が、終わっても、タカシを、見る事は、無かった。
    屋上にも、行ったけれど、あの大きな、背中は、無かった。

    2005-07-03 08:58:00
  • 320:

    ユキ

    放課後、僕は、担任に、呼び出されて、職員室に行った。
    タカシの事に、ついて、いくつか、質問された。そして、
    「おまえは、金曜日一緒に、居なかったんだよな?」 担任は、僕に、ほんとの質問してきた。

    2005-07-03 09:03:00
  • 321:

    ?

    ???

    2005-07-03 09:06:00
  • 322:

    ユキ

    「なんの事ですか?タカシに、何かあったんですか?」
    僕は、質問を質問で、返した。担任は、言葉に、つまり、黙った。
    「教えてください!」
    嫌な、予感がした。

    2005-07-03 09:06:00
  • 323:

    ユキ

    僕は、担任に、しつこく問いただした。
    恨負けして、担任は、口外しない事を、条件として、重い口を開いた。
    「警察に、昨日、捕まったんだよ。」

    2005-07-03 09:10:00
  • 324:

    ユキ

    冷たい汗が、背中から、出るのが、分かった。
    「なんでも、金曜に、とある、クラブで、薬、飲酒、強姦、暴行の罪で、警察に、連行されたんだそうだ。」
    僕は、自分の、お気楽な、考えを、後悔した。
    ふつうに、今日、学校に来れば、タカシに、会えると、思っていた。

    2005-07-03 09:16:00
  • 325:

    ユキ

    担任と、話ている途中で、僕は、携帯が、鳴ってるのに、気付いた。
    「音は、切っておきなさい!」
    担任に、たしなめられた。携帯の、ディスプレイを、見る。
    タカシからの、着信だった。

    2005-07-03 09:20:00
  • 326:

    ユキ

    僕は、話の途中だったが、職員室を、後にした。
    急いで、人気のない、教室に入って。電話を、取った。
    「もしもし!タカシ?今どこだ?」
    僕は、早口で喋った。
    『そんな、あせんなって。少しは、ゆっくり話せるからさ。』

    2005-07-03 09:25:00
  • 327:

    ユキ

    緊張感の無い。いつも通りの、タカシの声に、僕は、拍子抜けした。
    「ごめん。僕、何も知らなくて。」
    情けない声を、出しているのが、自分で分かった。 『謝るなよ。おまえは、悪くないから。俺こそ、ごめんな。』

    2005-07-03 09:30:00
  • 328:

    名無しさん

    それから??

    2005-07-03 10:40:00
  • 329:

    ユキ

    いつも通りの、明るい、タカシの声だった。
    『ほんと、巻き込んでごめん。捕まったのは、俺の意志だから。おまえは、なんにも思わなくていいからな。』
    「でも、タカシは、僕の事を、思って、した事だろ?」

    2005-07-03 14:11:00
  • 330:

    ユキ

    僕の方は、どんどん、情けない声になってく。
    『なぁ、俺さ、たぶん当分出てこれないからさ。おまえ、元気でいろよ?』
    「そんな…、そんな事ゆうなよ!」

    2005-07-03 14:14:00
  • 331:

    ユキ

    『俺さ、おまえが、うらやましかった。何にも、汚れてない、おまえみたいに、俺、なりたかったよ。俺は、ほんとに、言い訳出来ないぐらい、汚い事、いっぱいしてきた。でも、警察官僚の親父が、すべて、もみ消してくれてた。』

    2005-07-03 14:20:00
  • 332:

    ユキ

    『俺は、今まで、自分が、してきた事の、つぐないを、まったくしてないんだ。少し前までだったら、こんな、気持ちにならなかった。おまえと、友達する様になったからだよ。』

    2005-07-03 14:24:00
  • 333:

    ユキ

    『今まで、俺は、ほんとの友達って、いなかったんだ。親父を、嫌って、田中さん達と、つるんでたのに。親父の力が、あれば、捕まらないから、俺を、仲間にしてくれただけだった。でも、おまえは、違った。』

    2005-07-03 14:29:00
  • 334:

    ユキ

    『こんな、俺と、損得なしで、友達やってくれた。あの時さ、おまえ、一緒に帰ろうって、ゆってくれただろ?あれ、本当に嬉しかったんだ。ありがとな。』
    「…。」

    2005-07-03 14:35:00
  • 335:

    ユキ

    僕は、何も言えなくて、ただ、タカシの話を、聞いていた。
    『警察には、自分から、通報したんだ。大丈夫、田中さんも、捕まったし、おまえに、迷惑が、かからない様に、してるから。』

    2005-07-03 14:39:00
  • 336:

    ユキ

    『ほんとに、ごめんな。まだ、こんな俺と、友達やってくれるか?』
    タカシが、電話ごしで、泣いてるのが、分かった。
    「あたりまえだろ!怒るぞ!ずっと、友達だよ!」

    2005-07-03 14:42:00
  • 337:

    ユキ

    『ありがとう。』
    タカシは、かすれた声で、そう言って、電話を、切った。

    2005-07-03 14:46:00
  • 338:

    さぁ

    リアルタイムで読んでます。話がメッチャおもしろくて吸い込まれる?これからも頑張ってください(●'∀^*)ノ

    2005-07-03 15:54:00
  • 339:

    ユキ

    ?323さん?324さん?325さん?339さん?さぁさん?ありがとー(^-^)??? こんな、長く、書けたのも??読んでくれている人が居るからです。???カキコしてくれたり、読んでくれている、みな様?ほんとに、ありがとーです??まだ、中盤ですが?完結まで、読んで頂けたら、ありがたいです???

    2005-07-04 02:30:00
  • 340:

    あゆか ◆R.7nkEFNVA

    毎日、楽しく読んでマス?
    頑張ってぇ?

    2005-07-04 02:34:00
  • 341:

    ユキ

    「あんたね、あたしは、どら〇もんじゃないのよ?」 寝起きの、少し不機嫌な、レイコが、僕を、にらんでいる。
    「すいません。帰ります。」僕は、後ろを、振り向き、階段に、向かって歩いた。

    2005-07-04 02:35:00
  • 342:

    ユキ

    「のび〇くん。早く、入りなさいよ。」
    レイコは、僕を、部屋に、入れてくれた。
    「すいません。突然来て。」レイコは、ベッドに、もたれて、座り、タバコに火をつけた。
    「タカシ君の事でしょ?」

    2005-07-04 02:40:00
  • 343:

    ユキ

    「なんで、知ってるんですか?」
    レイコは、涼しい顔を、して、白い煙を吐いた。
    「今日、電話が、かかってきたのよ。本人から。」
    タカシから、レイコに?
    「よろしく、頼むってさ。」

    2005-07-04 02:44:00
  • 344:

    ユキ

    自分は、今から、捕まりに行くから、僕の傍に、いられなくなる。僕は、自分には、言ってこないが、何か、抱え込み、悩んでいる。レイコが、僕を、好きか、どうかは、知らないが、僕を、支えてやってほしい。            −以上が、タカシが、レイコに電話で、話した内容だった。

    2005-07-04 02:53:00
  • 345:

    ユキ

    「ほんとに、過保護よね、タカシ君。」
    レイコは、僕を、見て微笑んだ。
    「ほんとに、あんたは。」
    レイコは、僕の頬を、優しく、触れてきた。
    「泣き虫だね。」
    僕の、涙が、レイコの、手の平を、濡らした。

    2005-07-04 02:57:00
  • 346:

    ユキ

    「すいません。」
    触れている、レイコの手が、暖かくて、僕は、余計に、涙が止まらなくなった。「ごめん。」
    僕は、目の前にいる、レイコではなく、タカシに言った。
    タカシ、ごめん。本当は、僕こそ、君の友達に、ふさわしくないんだ。

    2005-07-04 03:04:00
  • 347:

    ユキ

    汚れているのは、僕の方だ。
    タカシは、ちゃんと、罪を、つぐなう為、捕まった。僕は、義母との、関係を、誰にも、言わず。隠し通そうとしている。
    自分の、罪を、認めていない。

    2005-07-04 03:07:00
  • 348:

    名無しさん

    ?????

    2005-07-04 03:08:00
  • 349:

    ユキ

    義母ばかり、責めて、自分は、悪くないと、思っている。
    隠したまま、父と、何事もなかった様に、接している。
    家族を、壊したくない。僕が、我慢すればいい。
    そんなの、ただの綺麗事だ。自分を、守る為だけの。

    2005-07-04 03:12:00
  • 350:

    ユキ

    僕は、恐かったのだ。
    事実を、知った時の父の反応が。その時の、義母の行動が。
    五年の、長い間。父に、言う機会は、いくらでもあった。義母を、拒む事も、出来た。

    2005-07-04 03:19:00
  • 351:

    ユキ

    僕は、臆病で、卑怯者だった。我慢する、フリして、まわりの、セイにして、自分を、守ってきた。
    僕は、汚くて、タカシが、ゆう様な、キレイな人間じゃない。

    2005-07-04 03:23:00
  • 352:

    ユキ

    「自分を、責めても、しょうがないんじゃない?」
    レイコが、僕の顔を、覗き込んでいる。
    「後悔するより、これから、どうするかじゃない?」 レイコは、ニコリと、笑った。

    2005-07-04 03:34:00
  • 353:

    ユキ

    レイコは、それ以上、何も言わず、僕が、泣き止むまで、傍にいてくれた。
    そして、レイコの、出勤時間になったので、一緒に、部屋を、出た。
    「いいもの、あげる。」

    2005-07-04 03:47:00
  • 354:

    ユキ

    レイコが、僕の手に、何か握らせた。
    「まぁ、頑張ってね。」
    そう、言って、僕と、反対方向に、足早に、行ってしまった。
    手の中に、あるものを、僕は、確認し、握り締めた。僕は、決心した。

    2005-07-04 03:54:00
  • 355:

    ユキ

    「おかえりなさい。」
    家に、帰ると、満面の笑みで、僕を、義母が迎えた。「今日は、早かったのね、嬉しいわ。」
    玄関に、上がると、義母が抱きついてきた。
    僕は、手の中に、あるものを、握り締めた。

    2005-07-04 03:59:00
  • 356:

    ユキ

    「今日ね、お父さん。遅いんですって。久しぶりに、二人きりよ。」
    嬉しそうに、僕を、見上げている。
    ドン
    僕は、義母を、突き飛ばした。

    2005-07-04 04:01:00
  • 357:

    ユキ

    義母は、壁に、当たり、呆然とした顔で、僕を見た。「もう。やめてくれ。僕に、触るな。」
    僕は、義母の横を、通り、階段を、上がろうとした。「待ちなさいよ!」

    2005-07-04 04:05:00
  • 358:

    ユキ

    義母が、僕の腕を、つかんだ。
    「いいの?あたしを、拒んだら、お父さんに、ゆうわよ!」
    さっきまでとは、違い。目を、吊り上げ、顔を、歪ませて義母が、怒鳴った。

    2005-07-04 04:09:00
  • 359:

    名無しさん

    しおり?

    2005-07-04 04:46:00
  • 360:

    更新されてた。やっぱり、続きが気になる。

    2005-07-04 05:20:00
  • 361:

    沙耶香ぁぁ

    最初カラ読みました?メッチャおもろぉぃ?こぅゅぅストーリー大好き?主サン頑張って完結してね?たのしみにしてます???

    2005-07-04 10:06:00
  • 362:

    ?風音? ◆IKE2/ObsJk

    めっちゃいぃトコやん??気になるう?頑張って書いてネ?しおり

    2005-07-04 10:07:00
  • 363:

    名無しさん

    ??????

    2005-07-04 14:19:00
  • 364:

    たかちんっ???

    ゥチも最初カラずぅ??ッッとょんでるуoо(?≧ω?)???頑張れぇ(?^?^)?

    2005-07-04 23:40:00
  • 365:

    ユキ

    ?370さん?♪さん?さやかさん?ふうねさん?374さん?たかちんさん?????ありがとです(^ε^)-☆Chu!!いっぱいの人に、読んでもらえて???主は、幸せ者です???ほんとに?ありがとです???頑張ります???

    2005-07-05 11:29:00
  • 366:

    ユキ

    不快な、騒音を、出す、気持ちの悪いもの。
    「好きな、女でも、出来たの?誰か、言いなさい!あたしに、逆らうのは、許さないわよ!」

    2005-07-05 11:34:00
  • 367:

    ユキ

    義母の、つめが、僕の腕に、食い込む。
    「あなたは、あたしのものなんだから!許さないわよ!あたしを、裏切る事は!」           うるさい。

    2005-07-05 11:37:00
  • 368:

    ユキ

    僕は、義母が、つかんでいた、腕を、おもいきり、振り払った。
    義母が、しりもちを、ついて、倒れた。
    僕は、義母を、見下ろし、冷たく、言い捨てた。  「うるさい。黙れ。」

    2005-07-05 11:41:00
  • 369:

    ユキ

    義母は、目を、見開いて僕を、見ている。
    その、姿は、ほんとに、惨めだった。
    「いい加減にしろ。僕は、あんたの、おもちゃじゃないし、あんたの、恋人でもない。」

    2005-07-05 11:45:00
  • 370:

    ユキ

    僕は、今まで、飲み込んで、我慢していた感情を、一気に、吐き出した。
    「父さんに、話したいなら、話せばいい。だけど、僕も、父さんに、話す。どれだけ、苦痛を我慢してきたかを。」

    2005-07-05 11:51:00
  • 371:

    ユキ

    義母は、だらしなく、口を、開けたまま、ぽかん、としている。
    「あなたが、僕に、してきた事は、虐待だ。僕が、どれだけ、苦しんだか、分かるか?この、五年の間、どれだけ、我慢したか、わかるか?」

    2005-07-05 11:57:00
  • 372:

    ユキ

    僕は、義母に、背を向けて、階段を、上がった。
    「待ちなさいよ!」

    2005-07-05 12:00:00
  • 373:

    ユキ

    「じゃあ。あたしを、愛してるって、ゆってたのも、嘘なの?」
    後ろを、振り返ると、義母が、今にも、泣きだしそうな顔を、していた。
    気持ち悪い。

    2005-07-05 12:03:00
  • 374:

    ユキ

    「当たり前だろ。おまえが、無理矢理、言わせてた、だけだ。」
    僕は、もう一度、それを、握った。
    そして、前を、向いた。
    「おぼえときなさいよ!」

    2005-07-05 12:07:00
  • 375:

    ユキ

    「あたしを、裏切ったらどうなるか。これから、覚悟しなさいよ。」
    黒い、呪いの言葉。
    僕は、後ろを、向かず。そのまま、階段を、上がって、自分の部屋に、入った。

    2005-07-05 12:11:00
  • 376:

    それから?

    2005-07-05 12:40:00
  • 377:

    おもちろい?頑張れ?

    2005-07-05 13:25:00
  • 378:

    ユキ

    次の日の朝。
    一階に、降りるのが、恐かった。
    「おはよう。おまえ、ゆっくりだなぁ。学校、遅刻するぞ!」

    2005-07-06 05:27:00
  • 379:

    ユキ

    ダイニングで、父は、朝刊を、読みながら、僕に、普通に、話し掛けてきた。
    「あ、うん。」
    僕は、父の、向かいに、座った。
    「なんだ?父さんの顔に、何か、ついてるか?」

    2005-07-06 05:30:00
  • 380:

    ユキ

    「あっ、ううん。」
    父は、けげんな、顔して、僕を見た。
    「小遣いか?無理だぞ。」
    父は、そう言って、朝刊を、読みだした。
    いつもと、変わらない、父の態度。

    2005-07-06 05:36:00
  • 381:

    リアルタイム

    2005-07-06 05:37:00
  • 382:

    ユキ

    僕は、拍子抜けした。
    てっきり、義母が、昨日のうちに、父に、喋っていると、思っていた。
    そういえば、義母の、姿が見当たらない。
    「父さん、義母さんは?」

    2005-07-06 05:39:00
  • 383:

    ユキ

    「義母さんなら、朝飯の、用意した後、シャワー浴びてる。」
    僕は、何故か、その時、嫌な感じがした。
    「父さん、それ、どれくらい前?」
    父は、朝刊から、目を、上げ、掛け時計を、見た。

    2005-07-06 05:44:00
  • 384:

    ユキ

    「一時間くらい前かなぁ?」
    僕は、椅子から、立ち上がり、ダイニングを、出て、風呂場に、向かった。
    「おい。おまえ、どうしたんだ?」
    父も、僕のあとを、ついてきた。

    2005-07-06 05:47:00
  • 385:

    ユキ

    僕は、風呂場に、入り、浴室の扉を、開けた。
    ガラ
    「おい!何考えてんだ?今は、義母さんが、入って…。」           ザー、ザー。
    シャワーが、出しっぱなしに、なっている為、浴室は、湯気が、立っていた。

    2005-07-06 05:52:00
  • 386:

    ユキ

    浴槽には、お湯が、満タンに入っている。
    湯の、色は、真っ赤だった。
    義母の、手首が、浴槽に、沈んでいる。
    ザー、ザー。
    僕は、その光景を、見ながら、昨日の、義母の言葉を、思い出していた。

    2005-07-06 05:58:00
  • 387:

    ユキ

    コレカラ、ドウナルカ、カクゴシテオキナサイヨ。 「おまえは、もう、いいから、学校に、行きなさい。」            青ざめた顔の父が、僕に、言った。

    2005-07-06 06:01:00
  • 388:

    ユキ

    僕は、父のゆう通りに、病院を、後にした。
    義母が、今日の朝、自殺未遂を、した。
    風呂場で、手首を、切って、倒れていた。
    発見が、早かった為、命に、別状は、無かった。

    2005-07-06 06:05:00
  • 389:

    ユキ

    風呂場で、倒れていた義母の顔は、笑っている様に、見えた。
    父は、上海に行く事が、原因と思って、ショックを、うけていた。
    僕は、本当の原因が、僕だと、分かっていたが、父には、言えなかった。

    2005-07-06 06:12:00
  • 390:

    名無しさん

    頑張って?

    2005-07-06 07:41:00
  • 391:

    ユキ

    ?♪?さやかさん?401さん???ありがとです???ついに、400越えちゃいました???

    2005-07-06 08:09:00
  • 392:

    ユキ

    恐れていた、通りに、なってしまった。
    義母は、手段を、選ばない。僕を、苦しめる為なら。            たとえ、自分が、死んだとしても。

    2005-07-06 08:13:00
  • 393:

    ユキ

    僕は、学校とは、反対方向に、歩き出した。
    ポケットに、入ってるものを、握りしめながら。

    2005-07-06 08:15:00
  • 394:

    ユキ

    ピンポーン
    呼び鈴を、押したが、返事は、なかった。
    僕は、ポケットから、取り出した。
    レイコが、渡してくれた、鍵を。

    2005-07-06 08:19:00
  • 395:

    ユキ

    どきどきしながら、鍵穴に差した。
    カチャリ
    右に、回す。鍵が、開いた。
    僕は、レイコの、部屋に、入った。

    2005-07-06 08:22:00
  • 396:

    ユキ

    真夏の、昼過ぎだとゆうのに。この部屋は、相変わらず、肌寒く感じるくらい、冷房が、効いている。
    台所を、通って、ガラス戸を、引いた。
    「どうしたの?のび〇君。また、何かあった?」

    2005-07-06 08:27:00
  • 397:

    ユキ

    「どこでもドア、使っちゃいました。」
    僕は、そう言いながら、笑った。
    「おもしろくないし。」
    レイコは、笑顔で、言い捨てた。

    2005-07-06 08:35:00
  • 398:

    ユキ

    「昨日、ごめん。みっともないとこ見せて。」
    「いつもの事だし、気にしてない。」
    レイコは、腰掛けていた、ベットから、降りて、僕のほうに、歩いてきた。  「顔、青い。」

    2005-07-06 08:40:00
  • 399:

    ユキ

    レイコは、僕の顔を、覗き込んだ。
    「大丈夫?」
    黒目がちの、キレイな目が、僕を、映している。
    僕は、レイコを、引き寄せ、抱き締めた。

    2005-07-06 08:42:00
  • 400:

    まだ更新するやんね?!終わっちゃ嫌ー。

    2005-07-06 08:45:00
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