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レイコ

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  • 1:

    ユキ

    ブーンブーン
    真夏だとゆうのに。ラブホテルの一室は、寒いくらい冷房が効いている。
    ブーンブーン
    僕は、両の手に握られた細く白い首を、力いっぱい締め付ける
    ブーンブーン
    息が、完全に止まる。
    ブーンブーン
    僕は、今。この世で一番愛してる人を殺した。
    シーツが、濡れている。おそらく失禁してしまったんだろう。
    そんなもの、全然汚くない。僕は、冷たくなった体を抱き締めた。
    「愛してるよ、レイコ。」ブーンブーン
    僕は、レイコにキスをした。
    ブーンブーン
    辺りには、奇妙な虫が飛んで居るような、機械音が静かに響いていた。

    2005-06-10 12:55:00
  • 201:

    名無しさん

    ??

    2005-06-23 21:50:00
  • 202:

    名無しさん

    気になる???

    2005-06-24 18:52:00
  • 203:

    age!!

    2005-06-25 02:21:00
  • 204:

    ユキ

    「ジャンケン、ホイ!」   僕は、祈る様な気持ちで、チョキを出した。   「はい!次は、パーでした。」           僕は、ほっとした。   残ったのは、僕と、あと一人、二人だ。      「はい。でわ、これが最後になりそうですね。ジャンケン、ホイ!」

    2005-06-25 04:30:00
  • 205:

    ユキ

    タカシが、一瞬。僕のほうを見た。        「はーい。グーでした。」  僕は、グーだった。   だが、残った、もう一人もグーだった。     「あいこでしたねー。残念!」           辺りの視線は、残った、僕ら二人に、注目されていた。

    2005-06-25 04:38:00
  • 206:

    ユキ

    「お前さぁ、クリームパン好きか?」
    タカシが、首輪に繋がれている男に、話し掛けた。 「え?」
    男は、おびえながら、タカシを見ている。
    「答えれねーのかよ!」
    タカシは、一発、男に蹴りを入れた。       周りは、それを、見て、笑いだした。
    しかし、それが、タカシから、僕への合図だった。
    「はーい。いきまーす。ジャンケン、ホイ!」

    2005-06-25 10:35:00
  • 207:

    ユキ

    僕は、パーを出した。
    もう一人は、チョキを出した。
    「はい。決まりましたね!あなたが、こいつらの今日のご主人様です!」
    タカシが、ステージから、二人を、連れて来た。

    2005-06-25 10:39:00
  • 208:

    ユキ

    「二人を、どうぞ、好きにして下さい!」
    タカシが、持っていた、二人を繋いでいる鎖を、渡した。

    2005-06-25 10:41:00
  • 209:

    ユキ

    タカシの、手は、ごつくて、肉厚だ。
    『見て、見て、おれの手!』
    こぶしを、作り、タカシは、僕に、うれしそうに、言ってた事を、覚えていた。『なんかさ、クリームパンみてえで、おいしそーだろ?』

    2005-06-25 10:49:00
  • 210:

    ユキ

    タカシは、グーを、出した。
    「ごめんな。勝手な事して。」
    鎖を、僕に、渡す時、タカシが、耳元でささやいた。「王子さま。よかったね。どうする?この二人?」

    2005-06-25 10:53:00
  • 211:

    ユキ

    田中が、にやにやしながら、聞いてきた。
    「この二人、僕の好きにしていいんですよね?」
    首輪に、繋がれている二人は、震えながら、下を向いている。
    「ああ。好きにしろよ。」

    2005-06-25 10:56:00
  • 212:

    ユキ

    「分かりました。」
    僕は、机に、刺さったままになっていた、ナイフを、手に持ち、引き抜いた。
    辺りが、静まり返った。
    「好きにします。」
    僕は、ナイフを、二人に、向けた。

    2005-06-25 11:00:00
  • 213:

    ユキ

    「やっ、やめてくれ!俺が悪かった!」
    僕を、刺した男が、泣きながら、訴えた。
    「殺すなよ。」
    田中が、僕に言った。
    僕は、ナイフを、持った手を、振り下ろした。
    「ぎゃー!!」

    2005-06-25 11:03:00
  • 214:

    ユキ

    男の、叫び声が、辺りに響いた。
    「早く!逃げろ!!」
    僕は、首輪と、鎖がつながっていた、革の部分を、ナイフで、切った。
    鎖が、切れた二人は、首輪を、付けたまま、走って、部屋を、出ていった。

    2005-06-25 11:08:00
  • 215:

    ユキ

    周りの、人間は、その光景に、あっけにとられていた。
    「タカシ、帰ろう。」
    タカシは、僕の顔を、見ない。
    「一緒に、帰ろう。こんなとこ、いちゃだめだ。」
    ガッ!
    突然、後ろから、僕は、髪の毛を、つかまれた。
    「やるじゃん。王子さま。」

    2005-06-25 11:15:00
  • 216:

    ユキ

    後ろを、見ると田中がいた。僕の、髪の毛を、思い切り、ひっぱり、田中は、自分の顔を、近付けてきた。「王子さま。こんな所で、悪かったね。でも、君の、友達の、タカシ君は、こんな所でしか、居場所がない奴なんだよ。」

    2005-06-25 11:21:00
  • 217:

    ユキ

    「田中さん!やめて下さい!」
    タカシが、顔を、上げずに、叫んだ。
    田中は、薄笑いを、浮かべながら、僕を、見ている。田中の目は、ガラス玉みたいで、無機質だった。
    「へえ、タカシお前、王子さまには、なんもゆってねんだな。」
    田中が、口を、ゆがめて笑った。
    「じゃあ。教えてやるよ。」

    2005-06-25 11:38:00
  • 218:

    ?

    ???

    2005-06-25 16:12:00
  • 219:

    名無しさん

    ??

    2005-06-25 21:12:00
  • 220:

    ユキ

    ?211さん?212さん?♪さん??ありがとです(^ε^)-☆Chu!!まだまだ、頑張ります???おつきあいお願いします???

    2005-06-25 23:45:00
  • 221:

    ユキ

    「タカシはなぁ。警察官の、親父に、反抗する為に、俺らのグループに、入ったんだよ。」
    タカシは、下を、向いたままだ。
    「くすりや、喧嘩や、女をマワス事だって、タカシは、なんとも、思ってねーんだよ。」

    2005-06-25 23:52:00
  • 222:

    それから、それからー?

    2005-06-26 01:28:00
  • 223:

    名無しさん

    気になるよお

    2005-06-26 04:10:00
  • 224:

    ユキ

    「今日の、パーティーだってタカシが、思いついたんだよ!なぁ!タカシ!なんとかゆえよ。」
    タカシは、ばつが、悪そうに、こっちを見た。
    「なのに、王子さまが、しらけさせたんだぜ?責任取ってもらうぜ?」

    2005-06-26 06:44:00
  • 225:

    ユキ

    田中は、撲の顔に、自分の顔を、近付けた。
    「パーティーは、これからだよ、王子さま。」
    田中は、強引に、僕にキスをした。
    抵抗したが、田中の力は、強かった。
    田中の舌が、僕の口の中に、入ってくる。
    気持ち悪い、感触。僕の、全身の毛が、逆立った。

    2005-06-26 06:50:00
  • 226:

    ユキ

    ゴクン!
    田中は、僕から、顔を離し、満足気な、顔をした。
    「!?ゴホ!ゴホ!」
    田中に、僕は、口うつしで、何か飲まされた。
    僕は、必死で、吐きだそうとしたが。無理だった。
    「おい!お前ら、こいつを、ステージに連れていけ!」

    2005-06-26 06:55:00
  • 227:

    ユキ

    田中が、周りに、いた男達に、声を掛けた。
    三人の、男達に、おさえられ、力が、かなうはずもなく、僕は、ステージまで、引きづられていった。
    「ちょっと!田中さん!こんなの、聞いてないっすよ!」

    2005-06-26 06:59:00
  • 228:

    ユキ

    「タカシ、お前、俺に逆らえると思ってんのか?」
    田中は、タカシを、にらんだ。
    「おい。誰か。タカシおさえとけ!」
    周りの、残った男達が、馬乗りになり、抵抗するタカシを、おさえつけた。
    田中は、それを、確認すると、ステージに、上がって来た。

    2005-06-26 07:04:00
  • 229:

    ユキ

    僕は、あおむけに、寝かされる様に、おさえつけられていた。
    「お前、童貞なんだってな?」
    上から、田中が、僕を、見下ろす。
    「喜べ。今から、童貞喪失させてやるよ!おい!タカコ!こっち、来い!」

    2005-06-26 07:09:00
  • 230:

    ユキ

    「やめろ!!」
    僕は、さけんで、抵抗した。何故か、体に力が、入らない。
    僕を、おさえつけている、奴らが、僕の服を、次々と、剥いでいく。
    僕は、トランクス一枚に、されてしまった。
    「そろそろ、効いてきたろ?」
    田中が、しゃがみ込んで、僕の顔を、つかんで、また、キスをしてきた。
    「ほら。すげー事に、なってんぞ!」

    2005-06-26 07:21:00
  • 231:

    ユキ

    田中は、僕の下半身を、見ながら、笑った。
    体が、熱い。
    頭が、ぐらぐらして、何か、ゆってやりたいのに、言葉が出ない。
    周りの、声が、遠くから聞こえてくるみたいに、遠かった。
    ぼんやりとした、視界の中で、タカコと田中が、僕の横で、キスを、しながら、絡み合っている。

    2005-06-26 07:26:00
  • 232:

    ユキ

    タカコは、田中に、乳首と下半身を、攻められ、気持ちよさそうに、あえいでいる。
    「あたし、もう、我慢できないよー。」
    タカコが、田中の、股間に手をのばす。
    「タカコ。後で、いくらでも、してやるから、まずは、王子さまと、やれ。」

    2005-06-26 07:33:00
  • 233:

    ユキ

    「わかったー。」
    とろんとした、目をした、タカコが、僕の上に、乗ってきた。
    田中が、僕の顔を、覗き込みながら、笑っている
    「後で、処女も、奪ってやるからな。」
    田中が、僕に言った。
    頭が、痛い。
    田中の顔が、ぐにゃりと、曲がりだした。
    ぐにゃ、ぐにゃと、顔の形が変わる。
    最後には、僕の知っている人間の顔に、なった。
    「義母さん!!」

    2005-06-26 07:42:00
  • 234:

    ユキ

    義母は、いつもの様に、気持ちの悪い、笑顔を、作っていた。
    「だから、いつも、ゆってるでしょ?」
    いつの、間にか、周りに、人が、いなくなっていた。辺りは、真っ赤に、染まっていた。
    僕は、自分の体が、地面に、少しづつ、引きづり込まれているのに、気付いた。

    2005-06-26 07:48:00
  • 235:

    ユキ

    「あたしに、隠れて、悪さばかりするから、こんな事になるのよ。」
    僕は、地面に飲み込まれていく。
    「所詮、あたしからは、逃げれないのよ!」
    義母は、僕を、上から、眺めながら、大きな声で、笑った。

    2005-06-26 07:53:00
  • 236:

    ユキ

    「うわーーー!!!」
    僕は、大声で、叫んだ。
    義母の顔が、田中の顔に、変わった。
    「離せえーーー!!」
    僕は、体を、思い切り、ばたつかせ、僕を、押さえていた、手を、ふり払った。
    周りの、人間達は、驚いた顔で、僕を、見ている。
    田中の、顔が、義母と重なる。
    「お前、俺に、勝てると思ってんのか?」

    2005-06-26 08:00:00
  • 237:

    ユキ

    僕は、ふらふらと、立ち上がり、田中の方に行った。「かかってこいよ!」
    田中が、僕を、挑発する。田中の顔が、また、義母になった。
    「出来るの?あたしに、反抗出来るの?」
    にやりと、義母が笑った。

    2005-06-26 08:04:00
  • 238:

    ユキ

    「うわぁーーー!!!」
    僕は、目の前の相手を、押し倒し、馬乗りになった。「ころしてやる!!」
    僕は、叫びながら、下に、居る相手を、力いっぱい、殴った。
    何度も、殴るうちに、自分の拳から、血が滲んでいるのが、分かった。
    殴っている、相手の顔が、誰か。僕は、分からなくなっていたが、かまわず、続けた。
    「もう、やめろ!!ほんとに、死ぬぞ!」

    2005-06-26 08:19:00
  • 239:

    ユキ

    タカシの、声が、聞こえた。
    僕は、殴るのを、やめた。僕の、下には、顔中血だらけで、意識の、無くなっている、田中が居た。
    辺りを、見回すと、僕を、押さえ付けていた男たちが、まるで、幽霊を見る様な目で、僕を見ている。

    2005-06-26 08:25:00
  • 240:

    ユキ

    ステージの、カーテンの陰に、タカコがいた。
    真っ青な、顔をして、こっちを、見て、ガタガタ震えている。腰が、抜けているみたいだった。
    僕は、そこらに、あった自分の服を、着て、ステージを、下りた。

    2005-06-26 08:29:00
  • 241:

    名無しさん

    なるべく略無くして頂けませんか??

    2005-06-26 08:32:00
  • 242:

    ユキ

    周りは、しんと、静まり返っていた。
    僕が、ふらふら、歩くと、皆、道を、あけた。
    「おい!大丈夫か?!」
    タカシが、僕の前に居た。心配そうな、顔で、僕を、見ている。
    「大丈夫。」
    僕は、無理矢理、笑顔作った。

    2005-06-26 08:34:00
  • 243:

    ユキ

    頭が、痛い。
    目を、開けると、見覚えのある、天井があった。
    「気が付いた?この、血だらけ、少年!」
    レイコが、僕の顔を、覗き込んだ。

    2005-06-26 08:38:00
  • 244:

    ユキ

    僕は、また、レイコの部屋のベッドで、寝ていた。
    「記憶あるの?」
    僕は、首を、横に、振った。
    本当に、何故、ここに居るか、わからない。
    「びっくりしたわよ!仕事から、帰ってきたら、部屋の前で、さあんたが、倒れてんだもん!」

    2005-06-26 08:44:00
  • 245:

    ユキ

    頭が、痛い。
    記憶を、僕は、必死で、辿った。
    クラブを、一人で出てから、僕は、ふらふら歩いていた。
    途中、気持ち悪くなり、何度か、吐いた。

    2005-06-26 16:22:00
  • 246:

    ユキ

    「帰らなきゃ。」
    何度も、つぶやいた。
    僕は、疲れ果て、路地に、座った。
    足を、投げ出し。空を、あおいだ。

    2005-06-26 16:33:00
  • 247:

    ユキ

    空は、真っ黒で、星も見えなかった。
    ポタ、ポタ
    僕の、手に、水滴が、落ちた。
    雨かと、思ったが、違った。
    僕の、涙だった。

    2005-06-26 16:37:00
  • 248:

    ユキ

    僕は、自分が、泣いてる事に、気付いた。
    「帰らなきゃ。」
    もう一度、つぶやく。
    どこに?家には、義母が居る。友達もいない。
    僕には、何もない。誰も、いない。
    涙が、後から、溢れてくる。

    2005-06-26 16:42:00
  • 249:

    ユキ

    僕は、自分が、世界に、一人、取り残された様な気になり、どうしようもなく、淋しい気持ちになった。
    我慢しきれなくなり、大声を、出しながら、思い切り、泣いた。

    2005-06-26 16:46:00
  • 250:

    ユキ

    しかし、僕は、僕の中に、残っている、たった一つのものを、思い出した。
    「いかなくちゃ。」
    僕は、泣くのを、止めて、立ち上がった。
    そして、走りだした。
    たった一人の、もとへ。

    2005-06-26 16:50:00
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