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レイコ
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1:
ユキ
ブーンブーン
真夏だとゆうのに。ラブホテルの一室は、寒いくらい冷房が効いている。
ブーンブーン
僕は、両の手に握られた細く白い首を、力いっぱい締め付ける
ブーンブーン
息が、完全に止まる。
ブーンブーン
僕は、今。この世で一番愛してる人を殺した。
シーツが、濡れている。おそらく失禁してしまったんだろう。
そんなもの、全然汚くない。僕は、冷たくなった体を抱き締めた。
「愛してるよ、レイコ。」ブーンブーン
僕は、レイコにキスをした。
ブーンブーン
辺りには、奇妙な虫が飛んで居るような、機械音が静かに響いていた。2005-06-10 12:55:00 -
151:
ユキ
外に、出るのを、いやがるレイコの為に、買い出しにも行く。
あげくには、洗濯や、掃除もする様になった。
2005-06-22 11:03:00 -
152:
ユキ
タカシに、家政婦か、おまえは、と、つっこまれた。その通りだな、と、思う。一週間程すると、撲は、レイコについて、色々分かってきた。
2005-06-22 11:07:00 -
153:
ユキ
撲が、居る時以外、一日中寝て、過ごしている。 必要最小限しか、外に出ない。 携帯は、持っているが、ほとんど電源を、切っていて、使っていない。
テレビや、音楽などに全く興味が無い(レイコの家には、テレビも、オーディオ関係のものも一切ない。)2005-06-22 11:17:00 -
154:
ユキ
服や、流行りのものにも、一切興味が無い。
唯一、興味があるのが、本で、押し入れの中いっぱいに、本が置いてある。
知れば、知る程、撲が、知ってる様な、女の子とは、何もかも、違っていた。2005-06-22 11:23:00 -
155:
ユキ
レイコは、本当に、俗世間から、離れている生活をしていた。
たぶん、二十歳前後のはずのレイコは、同世代の女の子からすると、とても、変わってるだろう。2005-06-22 11:28:00 -
156:
ユキ
「こんな、生活してて、楽しいんですか?」
今日の献立は、肉抜きギョーザと、ポテトサラダだ。変な、組み合わせだが、今日の、レイコのリクエストだ。
「楽しいよ。最近、特に。」2005-06-22 11:35:00 -
157:
愛
何かレイコって栗山千明ってイメージやわぁ…。
2005-06-22 12:30:00 -
158:
未来
↑それ、わかる
古いけど髪長い時の葉月りおなもぽくない?2005-06-22 19:11:00 -
159:
ユキ
?130さん?愛さん?未来さん??? 読んで頂いてありがとです。レイコのイメージを、想像していただけて、とても、嬉しいです。主は、レイコのモデルを、イメージしている人は、女優さんでいます。?? その人が、映画で演じていた娼婦さんが、すごいかわいくて??それでこの話を、考えました。 まだまだ、つづくので、おつきあいお願いしますm(__)m
2005-06-22 22:01:00 -
160:
ユキ
撲を、いたずらっぽく、見ている。 「今。自分が、一緒に居るからって思った?」
「はい、はい、ちゃんと残さず食べて下さいね。」
「ちぇー。反応が、おもしろくない!」
レイコは、すねだした。
撲は、レイコとの、やりとりも大分慣れてきた。2005-06-22 22:09:00 -
161:
ユキ
その日、夕飯の後、めずらしく、レイコに、散歩に行こうと誘われた。
近所の公園に、二人で歩いて行った。
日は、もう暮れていて、暑さは、大分ましになっている。2005-06-22 22:18:00 -
162:
ユキ
夏、独特の、青臭い匂いが、公園に、漂っていた。
レイコが、ベンチに、座り、撲も横に座った。
撲達は、話を、するでもなく、そこで、ぼんやりしていた。
「ありがとう。」2005-06-22 22:25:00 -
163:
ユキ
突然。レイコが、独り言の様に、つぶやいた。 「え?」 「あんたに、言ったの!」レイコは、そう言って、撲をにらんだ。 「あれ?照れてる?」 レイコの顔が、真っ赤になった。 「うるさい!」
撲から、顔を背けた。2005-06-22 22:35:00 -
164:
ユキ
その時の、レイコは、ありえない程かわいかった。
その時、撲は、レイコを、抱き締めたくなった。
手を、伸ばそうとした時、レイコが、ベンチから、立ち上がった。
「暑い。帰ろう。」 レイコの、表情は、いつもの、無表情に戻っていた。2005-06-22 22:44:00 -
165:
ユキ
家に着くと、レイコは、階段を昇る前に、立ち止まった。
「ここで、いいよ。」 「あっ。はい。明日、何食べたいですか?」
「明日から。仕事行くから。もう来なくていいから。」 そう、レイコは、普通に言った。 「わ、分かりました。おやすみなさい。」 「おやすみ。」 レイコは、撲の方を見ずに、階段を上がっていった。2005-06-22 23:59:00 -
166:
ユキ
次の日から、撲は、レイコの部屋に、行かなくなった。
期末テストの期間に、入ったので、バイトも、休ませてもらう事になった。
撲は、レイコに、出会う前の、普通の生活に、戻っていた。2005-06-23 00:11:00 -
167:
ユキ
学校に行き。放課後は、タカシと一緒に居る。
家に、帰ったら、父が、居ないときは、義母の相手をする。
そんな、撲の普段の生活だった。
レイコに、出会う前と、なんら変わりは無かった。
しかし、撲は、レイコに出会ってしまった。
今、撲の心には、大きな穴が開いてるみたいだった。2005-06-23 00:21:00 -
168:
名無しさん
ごめんなさい、ずっと気になってんねんけど
「僕」が「撲」になってるんはわざと?最初は「僕」なのに…?2005-06-23 00:25:00 -
169:
ユキ
日が立てば、立つ程。一つの想いが、募っていった。「おまえさぁ、最近益々、元気無くないか?」 「そーかなぁ?」 放課後、タカシと、ファーストフード店で、お茶していると、タカシが心配そうに聞いてきた。 「まぁ。来週でテストも終わるし。パーッとはじけよーぜ!」 「ああ。」 撲は、適当に相づちを打つ
2005-06-23 00:32:00 -
170:
ユキ
「じゃ、空けとけよな!」「え?」 撲は、ぼんやりしていて、タカシの話を、聞いていなかった。
「ごめん、聞いてなかった。」 「ばかやろー。ちゃんと聞いとけよ!」 タカシが、怒った。 「ごめん。ごめん。」2005-06-23 00:36:00 -
171:
ユキ
「試験の最終日の夜。空けとけよ!パーティーするからよ。」 楽しそうに、タカシが話す。 「ああ、うん。分かった。あんまり、遅いのは無理だけど。いいかな?」 バイトや、レイコの部屋に行っていた時。(レイコの部屋に行っていた時は、バイトだと義母に、嘘をついていた。)帰りが、遅くて、かまってもらえなかった、義母が。前にも増して、遅く帰る事に対して、うるさくなっているのだ。
2005-06-23 01:05:00 -
172:
ユキ
「大丈夫だって!なんせ、主役は、おまえなんだから。」 タカシは、にやっと笑った。 撲は、ぼんやりしていたので、タカシのことばに、対して、その時は、疑問を覚えなかった。
後に、撲は、この時の事を、後悔する事となる。2005-06-23 01:12:00 -
173:
ユキ
撲?僕です 訂正です???????すいません。175さん?ありがとですm(__)m馬鹿な、主で、申し訳ないです。今。読み返したら????誤字が、あったりして???申し訳ないです。これから、気を付けますね。すいませんでした。
2005-06-23 01:21:00 -
174:
名無しさん
いえいえ続き楽しみにしてます?
2005-06-23 01:46:00 -
175:
ユキ
派手な。機械的な、音楽。タバコの煙。 ひしめきあう、若い男女。僕は、人の波を、漂いながら、タカシを、探していた。 期末試験が、終わった金曜日。僕は、タカシに、誘われ、クラブに来ていた。
2005-06-23 02:07:00 -
176:
ユキ
僕は、タカシに、言われた時間より、一時間も遅刻してしまった。 先に、入っていると、言われたので、タカシを、探しているのだが、この、人混みの中、見つけるのは、困難だった。 あきらめかけた時だった。僕の、携帯が、ジーパンの後ろポケットで、震えているのが、分かった。
2005-06-23 02:16:00 -
177:
ユキ
タカシは、二階にある、VIPルームに、早く来いと言った。
僕は、人混みをかきわけ、急いだ。
VIPルームに着き。黒い扉を開けた。 「遅かったな。」2005-06-23 02:24:00 -
178:
ユキ
タカシが、僕を、出迎えた。
もう、相当飲んでいるのだろうか、足元が、おぼつかなくなっていて、僕に抱きついてきた。 「タカシ、飲みすぎ!」 タカシは、へらへら笑っている。2005-06-23 02:28:00 -
179:
ユキ
「先輩の一人がさ、ここの店長してんだよ。」
タカシは、僕に、抱きついたまま、喋り掛けてくる。「おい!タカシ何やってんだ!主役は、そいつか?」ここにいる男達の中で、一番ごつくて、ガラの悪そうな男が、タカシに話掛けて来た。 「はい。田中さん。」 タカシが、僕から、離れた。2005-06-23 02:44:00 -
180:
ユキ
「初めまして。王子さま。」 にやにやしながら、田中とゆう男は、僕に、あいさつしてきた。
「じゃあ、そろそろお前、準備して来いよ。」
「はい。」
タカシは、どこかに行ってしまった。
「ほら。王子さま。こっち来いよ。一緒に飲もうぜ。」2005-06-23 02:49:00 -
181:
ユキ
僕は田中に、呼ばれ、隣に座った。
辺りには、酔っ払って、濃厚なキスや、いちゃついてるカップルが、何組か居た。 「そんな。キョロキョロすんなって、ほんとに、かわいいねぇ。」 田中は、僕を、見て笑った。感じが悪い。 「タカシから、きみの事聞かされてるよ。」 田中は、タバコに、火を付けた。しかし、よく見ると、それは、葉っぱを、丸めているものだった。2005-06-23 02:57:00 -
182:
ユキ
「!!」 味わった事の無い、苦い味が舌に、広がった。 「うまいだろ?」 田中が、僕の顔を見てにやにやしている。 「はい。」 なんだか、ばかにされたくなくて、僕は、嘘をついた。 僕は、舌の味をごまかす為、そのへんにあった酒を、一気に、飲み干した。 「それ、ウオッカストレートだぜ?大丈夫か?」
2005-06-23 03:09:00 -
183:
ユキ
「大丈夫です。」 大丈夫な、訳がない。僕は、酒は、あまり強くない。ウオッカストレートなんて、初めて飲んだ。 もう、すでに、顔が、ほてってきたのが、分かった。「ほんとに、かわいいね。きれいな顔してるし。体も細くて、」 田中が、僕の顔を触った。「肌もきれいだ。こりゃ、今日は、見物だな。」
2005-06-23 03:18:00 -
184:
RYO
age!!読ませて頂いてます('∇'*)めちゃめちゃ、おもろい。頑張って下さいね。早く続きが読みたい。
2005-06-23 03:49:00 -
185:
ユキ
田中は、僕を、上から下まで、舐める様に見た。 その目は、蛇みたいに、無機質で、嫌悪感を覚えた。「あの、今日、何をするんですか?僕が、主役って、何のことですか?」 僕は、田中の手を、払いのけ、質問した。 「聞いてないのか?まぁ、始まれば分かるよ。」
にやりと、田中が笑った。すると、部屋の明かりが、いきなり、消えた。2005-06-23 07:07:00 -
186:
ユキ
そして、明かりが、一ヶ所だけ付いた。 さっきは、気付かなかったが、部屋の奥に、小さなステージがあって、そこだけ、ライトが当たっていた。ステージの、後ろは、黒いカーテンが、かかっていた。 「さぁ。パーティーの始まりだ。」 田中が、嬉しげに言った。
2005-06-23 07:12:00 -
187:
ユキ
ステージの、奥のカーテンから、タカシが、出て来た。 「!!」 タカシは、右と、左に、人を、連れていた。 二人とも、僕の知っている人間だった。
2005-06-23 07:15:00 -
188:
ユキ
右は、男で、もう、顔の形が変わる程殴られていた。体も、相当やられたのだろう。立っているのが、やっととゆう感じだ。 その男は、僕を、刺したやつだった。 左は、女の子だった。 下着姿にされていて、泣きながら、青い顔をしている。 その女の子は、僕に、屋上で告白してきてくれた子だった。 そして、二人共、首輪を、付けられていて、その首輪に付いている鎖を、タカシが持っていた。
2005-06-23 07:23:00 -
189:
ユキ
「レディス、あーんど、ジェントルメン!今夜は、パーティーだー!!」 タカシが、大声で、さけんだ。 周りの、人間達も、盛り上がり出し、叫んでいる。 僕は、頭が、益々、がんがんしてきた。
2005-06-23 07:28:00 -
190:
ユキ
「えーでは、今日の、メインイベント!奴隷オークションです!」 また、タカシは、叫んだ。周りの、人間も、さらに盛り上がり、叫びだす。 「えー。この二人は、最低な、人間なので、罪を、つぐなう為、ここに連れて来られました!」
2005-06-23 07:34:00 -
191:
ユキ
「男の方の罪は、殺人未遂です。僕の、大事な友達を。」 タカシは、泣き真似をしたまま、男を、蹴った。 周りから、笑いが起こった。 首輪に繋がれた、男は、よろけながらも、なんとか立っている感じだ。
2005-06-23 07:42:00 -
192:
ユキ
「そして、女の方。かわいいねー。」 タカシは、女の子の顔を、片手でつかんだ。 「この女、かわいい顔して、隣の男に、僕の、友達を、いためつける様に、頼んですよ。いやー、恐いね、女は。」 タカシは、乱暴に、手を離した。 「どうして?」
2005-06-23 08:28:00 -
193:
ユキ
女の子が、タカシを、にらんだ。 「どうして、あたしがここまで、されなきゃいけないのよ!」 タカシが、女の子の頬を、軽く叩いた。 「お前が、そこの男に、頼まなかったら、俺のダチは、刺されなかったんだよ!」 タカシは、ドスの効いた声で、怒鳴った。
2005-06-23 09:01:00 -
194:
ユキ
「だって、まさか、刺したりするなんて、思って無かったんだもん!」 女の子は、涙を流しながら訴えた。 「今さら、かわいぶるんじゃねーよ!」 もう一度、女の子の頬を、タカシは殴った。 周りは、それを見て、ひやかしたり、笑っている。 「お前も、そっちの男も、今日だけ、がまんしてりゃいんだよ。」 タカシは、冷ややかに言い捨てた。
2005-06-23 09:09:00 -
195:
ユキ
「タカシ!もう、やめろ!僕なら、もういいから!」僕は、目の前の光景に、耐えれなくなり、叫んだ。 「おまえが、許しても、俺は、納得できねーんだよ!」 タカシが、僕の方を見ずに言った。 「王子さまは、黙って見てりゃいんだよ。」 立ち上がった僕を、田中が、撲の手を、つかんで、座らせた。
「お前も、痛い目に合わされたいのか?」 田中は、ズボンのポケットから、バタフライナイフを、取出し、テーブルに、思い切り刺した。2005-06-23 09:22:00 -
196:
ユキ
それを、見ていた、周りは、静まりかえった。 「どうした?タカシ!続けようぜ。」 田中は、にやりと笑った。「はい。でわ。始めます。今から、ジャンケンゲームをします。最後まで、勝った人は、この二人を、自由に、出来ます。さあ、みなさん、ご起立を!」
2005-06-23 09:27:00 -
197:
ユキ
周りは、また、ざわめきだし、みをな、その場に立ち始めた。
「こんなの、どうかしてる!頭おかしいです!」 僕は、酔っていて、ふらふらだったが、田中に、怒鳴った。 「タカシが、言いだしたんだよ。おまえの、代わりに痛い目にあわせてやりたいからって、王子さまの為に、やってんだぞ。」 「こんな事、僕は、望んでない!」 田中は、馬鹿にした様に、僕を、見ている。 「じゃあ、ジャンケンゲームに、勝って、あの二人を、解放してやればいい。他のやつが、勝てば、あの二人は、ひどい目に合うだろうからな。」2005-06-23 09:39:00 -
198:
ユキ
「こうゆうパーティーは、何回かしてるけど、俺も、さすがに、エグイと思う時あるもんなぁ。」 田中は、にやにやと、僕を見ている。 この、最低やろう! 「じゃあ、いきまーす。ジャンケン!」 タカシが、叫び出した。
「ほら。始まった。」2005-06-23 09:45:00 -
199:
ユキ
僕は、あわてて、立ち上がった。
「はーい。最初は、チョキでした。」 僕は、グーだった。 半分ぐらいの、人数が、座った。 「はい、二回目いきまーす。」2005-06-23 09:49:00 -
200:
♪
楽しみにしてます。ご苦労様です。
2005-06-23 11:41:00