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愛されない子
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1:
絵梨 ◆XuUl4RE66k
親さえ愛してくれない子が人に愛されるわけない。愛人を愛するって意味がわからなかった。あなたに出逢うまで…
2006-03-11 00:52:00 -
7:
絵梨 ◆XuUl4RE66k
拓也とは隣のクラスにいる葵の彼氏だ。数人のクラスメート達と言葉を交わしながら浮かれている葵が視界の隅に入る。ホンマに嬉しいんやなぁ。そう思うと、よけいに断りずらく思えた。本人はあまり自覚していないが葵はモテル。それを僻む女子は少なくない。それでも時折たわいもない会話に悪意があることを敏感に感じ取っていた葵はうち以外には少し警戒しているのか口数が少なくなる。
絵梨はばれないように小さく息をつき、再び視線を本へと戻す。2006-03-12 21:47:00 -
8:
絵梨 ◆XuUl4RE66k
そうこうするうちに始業のベルが鳴り響き話し声より自分の席へつく生徒達の椅子をガタガタさせる音が教室に響き、先生が廊下を歩く足音が教室の前で止まる。
ガラッ――――――ドアが開けられるのと同時に見覚えのあるとゆうより嫌な奴が先生と一緒に入ってくる。
「仲谷さん。お兄さんが迎えにいらしたので帰る支度をしなさい。」
女教師から発せられた言葉にクラス全員が絵梨に注目した。絵梨はわけがわからず呆然と兄貴を見た。
教師を含め皆の視線が絵梨一人に注がれているせいか奴は、何か企てているような含み笑いを浮かべていた。2006-03-12 21:56:00 -
9:
絵梨 ◆XuUl4RE66k
絵梨はしぶしぶ今机に入れた教科書やノートを再び鞄に入れ直し教室を後にした。コイツの最低さを晒せたらどんなにいいか。だけどそんなことをしたところで完璧な兄貴への妹の嫉妬としか見られないだろう。
俯き歩く絵梨の前を歩いていた兄貴こと真也は突然
振り向き小馬鹿にしたようなまるで汚いものでも見るような目で絵梨を見たかと思うと抱え上げ正門までの距離を猛スピードで走り出した。2006-03-12 22:12:00 -
10:
絵梨 ◆XuUl4RE66k
門に着くとどこからともなく一台の車が現れ絵梨と真也の前で止められた。
『???????』何が起ころうとしているのかわけがわからず狼狽える絵梨を真也は投げ捨てるように車の後部座席へと放り投げ自分は助手席へと座る。
「この子?」そう言って運転席に座る男が奴に聞く。
「あぁ…」短く返事を返すと真也はタバコに火をつけた。
「へぇ。なかなか可愛いやん。おまえホンマにいいんか?」バックミラー越しの男の視線がまとわりつく。
『恐い――』今までとは違う得体の知れない恐怖に無意識に全身が小刻みに震える。声が出ない。もっとも出たところで誰も助けてはくれない。そして絵梨を乗せて向かった先それは…………………
目的地に到着したのか、車がゆっくりと止まり、後部座席のドアが開けられた。恐怖に固まる絵梨を強引に引きずり下ろすとそこは、父親の持つ別荘だった。2006-03-12 22:30:00 -
11:
絵梨 ◆XuUl4RE66k
ますます混乱する絵梨をさもおかしそうに見つめる真也を横切りヒョイッと絵梨を担ぐと男は手慣れた様子で別荘の扉を開ける。
改装したばかりの家からは木の匂いが立ちこめる。
二階へと階段をあがると幾つもある部屋の一室に入り、ベッドへ放り出された。「そんな怯えんなって(笑)大人しくしてれば、可愛がったるから」そう言うと男は部屋を出て行った。きっちり外側から鍵をかけて―――。2006-03-12 22:36:00 -
12:
絵梨 ◆XuUl4RE66k
窓から逃げだそうとしたが板が打ち付けられ中から開けれそうにない。仕方なくベッドに横たわり天井を睨みつける。
『一体アイツは何を企んでんねや?』そう思うとまた恐怖が込み上げる。
階下から数人の男の笑い声が聞こえる。階段を上がってくる音が不気味に響く。ガチャガチャと鍵をあける音の後、さっきの男が顔を出す。「絵梨ちゃんだっけ?喉渇いてない?」「いえ。別に…。それより何なんですか?」ホントは少し喉が渇いていたものの、状況を把握しようと男に尋ねた。
「それが人にものを聞く態度?」相変わらず纏わりつくような視線を絵梨に向けている。
「………………。」「なぁーんて、いずれわかるよ。それより…はい。水飲みなよ」そう言って男が部屋を出て行ったのを確かめると絵梨はコップの水を一気に飲み干した。2006-03-12 22:52:00 -
13:
絵梨 ◆XuUl4RE66k
何とか外へ出ようと部屋をうろつくが出口など見当たらない。絵梨は深くため息をつくとベッドに横たわりまた天井を見つめたが暫くすると天井が歪み、周りの景色がグルグルと廻りはじめやがて意識が遠のいた――――
2006-03-12 22:57:00 -
14:
絵梨 ◆XuUl4RE66k
絵梨は異様な笑い声と体にしきりに何かが触れている不快感からだった。
どれくらい眠っていたのか真っ暗で何も見えない。
体を起こそうとするが体の自由が効かない。ジタバタと暴れるとジャラジャラと金属のぶつかる音がする。
「おい。起きたみたいやぞ」
「ホンマや。」
誰かいる!!わかっていても何も見えない。夜なのではなく目を何かで被い隠されている。2006-03-12 23:04:00 -
15:
絵梨 ◆XuUl4RE66k
「自由のきかん体で暴れてはるで」
楽しむような声。
ふっと耳元になま暖かい何かが触れ
「大人しいしとき。可愛がったるから」運転席に乗っていた男の声。
「ヤッ!おねがい―離して――!!!」悲痛な声さえ聞こえないかのように、舌だろうか耳を舐める。嫌悪感が全身に走り身震いしたのを勘違いしたのか小さく笑うと耳を舐めていた舌が首筋を這う。ガシャガシャ必死に抵抗しようともがくたび金属がぶつかる「やめて!!イヤや!!!」
「うっさい!大人しくせえや!!」
男が怒鳴ったと同時に冷たいものが喉元に当たり、絵梨は抵抗することを諦めた。2006-03-12 23:13:00 -
16:
絵梨 ◆XuUl4RE66k
それを見た男は
「そうそう。最初っから大人しいしとったらええねん。」
そう言うと全身をくまなく舐め回す。
ピチャッ―
チュッ―チュパッ――
いやらしい音と
数人の荒い息づかいが響く。2006-03-12 23:16:00