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1:
未来
未来22歳
セクキャバから思い切って転身
クラブ嬢へ・・・
それにまつわる未来が出会った格好いい人達の話2005-06-02 08:05:00 -
2:
未来
18歳からセク経験4年、その間他にも昼にはブランド服の店員をしていて、時間は無いがお金には困らない生活をしてきた。22歳、まだまだ若いが平均4時間の睡眠がそろそろこたえる。そんな折、梅田を歩いている時にスカウトに合う。
2005-06-02 08:12:00 -
3:
未来
「あの〜すみません」
(スカウトなんていつものことだ。無視しよう。)
あたしはスカウトに合うと、無視を決めこんでいる。下品な奴が多いからだ。
「クラブホステスを探しているんですが…興味ありませんか?」
(いつものスカウトよりは腰が低いな。)2005-06-02 08:17:00 -
4:
未来
「不躾ですみません。名刺もらって頂けませんか…?」
そこでやっと立ち止まった。最近のスカウトで名刺まで切る人いないから。この人は常識人だと思った。2005-06-02 08:19:00 -
5:
未来
「ありがとうございます。やっと立ち止まってくれましたね。」
顔を上げるとそこには長身に黒スーツ、長めの黒髪、品の良い賢そうな二枚目顔がにっこり微笑んでいる。2005-06-02 08:23:00 -
6:
未来
未来「……」
なんだかオーラのある風貌に言葉を失ってしまった。
岩崎「申し遅れました。岩崎と申します。」
と言いながら名刺を差し出してきた。
未来「あ、はい、…どうも…」
我に返り、名刺を受け取る。2005-06-02 08:27:00 -
7:
未来
略
我に返り、名刺を受け取る。2005-06-02 08:28:00 -
8:
未来
名刺に視線を落とす。
Club REASON
チーフ 岩崎正也
「…お店のかたなんですね。スカウトマンかと思った。」2005-06-02 08:35:00 -
9:
名無しさん
略
「…お店のかたなんですね。スカウトマンかと思った。」2005-06-02 08:36:00 -
10:
未来
「そうなんです。実はお店のオープンがまだ一カ月先で、ホステスを探してるところなんです。もし、お時間あればお話したいんですが、だめですか?君、良い雰囲気持ってるから…」
2005-06-02 08:39:00 -
11:
未来
今日はセクのバイトも無いし用事も無い。が、この岩崎という人には興味、有る。
「時間あります。いいですよ。」
「ほんとに!?じゃ、お茶でもしましょう!」2005-06-02 08:43:00 -
12:
未来
とにもかくにも、岩崎さんと近くのカフェに入り、色々話した。
岩崎さんが29歳だということ、水商売歴は9年だということ、オープンするお店のオーナーと付き合いが長いということ、そのオーナーが気に入るだろう容姿が、未来そのものだということ。2005-06-02 08:48:00 -
13:
未来
未来「あたしの容姿なんか…顔は丸いし鼻ぺちゃやし…」
岩崎「身長あるやん!スレンダーやしべっぴんさんやで!丸顔だって可愛らしいやん」
未来「そうかなぁ…」2005-06-02 08:51:00 -
14:
未来
謙遜しながらも自分の容姿にはまあまあ自信がある。
岩崎「なんでセクで働いてるん?美人やのに。昼職までして。お金に困ってるん?」
2005-06-02 08:54:00 -
15:
未来
この人に褒められるとなんだか嬉しい。ただあえて褒めてるのか、なんなのか、岩崎の目は読みづらい。わかりにくい人だ。仕事できますタイプにはこの手の掴みにくいのが多いが岩崎もまさにそんな人。でもなぜか自分のことを話してしまう。会って間もないのに。
2005-06-02 08:59:00 -
16:
未来
未来「気に入るってずっと言ってはるけど…オーナーさんってどんな人?」岩崎「一言では言えないんやけど…格好いい人やで!歳は俺より若いのに」未来「ふぅん…」
岩崎「未来ちゃん、二週間後に顔合わせ兼ねた全体ミーティングあるんやけど来てくれへんかな?」2005-06-02 09:18:00 -
17:
未来
未来「でもあたし、まだ働くと決めたわけちゃうし…」
岩崎「これを機会にステップアップしようや!クラブホステスやで?とりあえず今度お店見においで!」2005-06-02 09:21:00 -
18:
未来
岩崎さんに言われると、うなずくしかなかった。というより、この人にまた会いたい…そう思っていた。
2005-06-02 09:25:00 -
19:
未来
カフェを出て、まっすぐ家に帰り、岩崎さんの名刺を眺める。 帰り際、 「メールしてきて!」と涼しい笑顔で手を振っていた姿を思い出しながら、右手は携帯を開けたり閉じたりしていた。
−ただのスカウトなんだけどなぁ…なんか気になる。−2005-06-02 09:31:00 -
20:
未来
お茶していた時は恥ずかしくてまじまじとは見れなかったが、端正な顔立ちや鋭い目、すぐに思い出せた。何よりあの雰囲気…人とは違うオーラを持っている。その彼が格好いいというオーナーってどんな人なんやろ?しかも彼より若くて…?
2005-06-02 09:36:00 -
21:
未来
思い切って携帯を開き、岩崎さんにメールを送った。
【今日はどうも、ご馳走さまでした。未来です。全体ミーティングに行ってみようと思います。また連絡下さい(^O^)】
送信━━━・・・‥2005-06-02 09:40:00 -
22:
未来
一時間ほどしてからメール受信
【メールありがとう!メールこないかと思ってたから嬉しいわ!ミーティングの日、楽しみにしてるしまた連絡します!岩崎より】2005-06-02 09:45:00 -
23:
未来
何気ない、普通のメールだが、気になる人?のメールはちょっと嬉しい。
この日の岩崎との出会いが人生の岐路だとはまだ気付かずにいた。2005-06-02 09:48:00 -
24:
未来
朝9時に起床、10時に家を出、10時半に出勤する。そして夜8時に退勤、9時にはもうセクの店に出勤、明け方3時頃に上がり、朝5時就寝。
これがあたしの日常で、もう慣れっ子だし、セクでは一応売れっ子だ。たまに昼も夜も休みを取り、友達や彼氏と会う。2005-06-02 10:01:00 -
25:
未来
忙しいのには慣れているが、せっかく稼いでも使い道があまりない。
掛け持ちで毎月70万は入ってくるがそのほとんどが貯金。セクの友達はホスト等に使いたい放題だが未来にはまるで興味が無かった。一度連れて行かれたが、未来の方がホスト君に気を使って話してばかり。2005-06-03 01:46:00 -
26:
未来
未来はセクの仕事でもほとんど脱がない。新規客の要望があればもちろん脱ぐが、未来の客は未来と話すために来ている。「話し上手なんやからセク辞めてキャバ行けばいいのに」
と何度となく言われた。2005-06-03 01:50:00 -
27:
未来
そう言われるまま、未来もいずれはキャバに…と思っていたもののズルズルと今の店にいる。
2005-06-03 01:54:00 -
28:
未来
でも今、クラブへの道が開かれている。想像の中では髪を綺麗にセットし、派手に化粧をし、ドレスを着た自分が居る……
「あッ…」
あることに気付いた。2005-06-03 01:57:00 -
29:
未来
…ドレスなんか持ってないやん…汗…
2005-06-03 01:59:00 -
30:
未来
岩崎と出会って1週間ちょっと経つ。もうすぐミーティングだ。あれから岩崎とはまめにメールをしていたが会ってはいない。
2005-06-03 02:04:00 -
31:
未来
未来はドレスのことをメールしてみた。
【お疲れ様です?今気づいたんやけど、あたしドレス?持ってない?どこで何買えばいいのか教えて下さい??】
━━━・・・‥送信2005-06-03 02:08:00 -
32:
未来
すると、すぐに携帯がメールを受信
【了解!新地に色々店あるし、一緒に行って選ぶわ!いつがいい?】
!!!!!!!!!!!
一緒に!?2005-06-03 02:12:00 -
33:
未来
予想外の返事に驚いた。まさか選んでくれるとは。
【いいんですか!?助かります?じゃあ明後日、昼の仕事休みなんですけど岩崎さん空いてます?】2005-06-03 02:16:00 -
34:
未来
【いけるよ。というか店の準備でずっと新地に居てるし、何時でもいいから近く来たら電話して!迎えに行くから。】
【わかりましたぁ?】2005-06-03 02:19:00 -
35:
未来
【ドレスまで買う気になってくれてやる気満々やん!嬉しいわ!未来ちゃんのドレス姿はよ見たいわ〜!】
【試着の時見せるから岩崎さんに一番に見てもらえますね?あたしも楽しみにしてます】2005-06-03 02:23:00 -
36:
未来
メールを打ちながら、未来は本当に楽しみだった。もちろん岩崎に会えることが…。
2005-06-03 02:25:00 -
37:
未来
未来は男運が無い。
今の彼氏は不倫の仲で、もともとはお客さんだった。付き合ってから結婚してることを知らされた。その前の男は二股だった。好きになる男にまともな奴が居ない。
でも男が居ないのは寂しいので常に誰かと付き合っている。今も次の好きな人を探しているところだ。2005-06-03 02:29:00 -
38:
未来
…岩崎さん、彼女いるんかな? でも仕事一筋っぽいし…でも格好いいしいないわけないか… それに夜の人だしな。
2005-06-03 02:32:00 -
39:
未来
期待するとまたしっぺ返しを喰らう。
やめておこう。
2005-06-03 02:38:00 -
40:
みさ
面白いです????
主さんのペースで頑張って下さい??
岩崎さんと恋愛は発展するのか??(笑)2005-06-03 05:33:00 -
41:
未来
みささんありがとう??今からゆっくり更新していきます?
2005-06-03 22:41:00 -
42:
削除削除されますた
あぼ~ん -
43:
未来
たまった洗濯物や掃除を済ませ、シャワーを浴び、出かける用意を始めた。いつもより化粧が念入りになる自分に、可笑しくなった。もう初夏だ。季節感が出るように、明るいグリーンのアイシャドーを重ねる。オレンジのチークに薄いベージュのリップ。ナチュラルを意識して自分なりにメークを楽しむ。
誰かを思ってメークするのは久しぶりだ。彼氏にはもうこんな気持ちはとっくにない。2005-06-03 23:03:00 -
44:
未来
―別にデートじゃない、岩崎さんにすれば仕事に変わりないのに。あたしアホかも―
苦笑いしながらはやる気持ちを抑えつけた。2005-06-03 23:05:00 -
45:
未来
―岩崎さんにメールしとこう!―
【おはようございます?今日6時頃に新地に行きます。都合悪くないですか?】
送信━━━・・・‥2005-06-03 23:10:00 -
46:
未来
PM4:00 家を出る。天気がいいし歩いて行こう。未来の住むマンションは梅田へ徒歩15分のところ。新地だってたいして変わりない。というものの未来はほとんど新地を知らない。早めに出たのは新地を歩いておきたかったからだ。岩崎の前でキョロキョロするのは恥ずかしい。
2005-06-03 23:15:00 -
47:
削除削除されますた
あぼ~ん -
48:
未来
4年の間の経験年数の後半、2軒目の店で、2年あまりをナンバー入りしてきた店だ。愛着はかなりあるし、仲の良い友達もいる。でも未来はいい数字を残してきたことに、達成感に近いものを感じていた。十分貢献してきたし、そろそろいいんじゃないか?
今日出勤したら退店届けを出そう。2005-06-03 23:28:00 -
49:
未来
と、携帯が鳴っている。
メール受信 岩崎さん
【6時で了解!近くなったら電話してきてな☆】
2005-06-03 23:32:00 -
50:
未来
―もう近くにいるんやけどな〜―
と思いながらも【了解】とだけ打ち返した。2005-06-03 23:34:00 -
51:
未来
何も食べていない未来は、お茶しようと新地についてから適当に喫茶店に入った。2005-06-03 23:36:00 -
52:
未来
サンドイッチとアイスティーを注文し、ふと、喫茶店を見回した。あちらそちらにホステスらしき綺麗なお姉さんがいる。同伴なのだろう、中年の男性と同席する大人の雰囲気と色気のある人、ヘアセットばっちりなホステス同士二人でお喋りしていたり。
何気ないことだが未来の目には新鮮で、ドラマを見ているようだった。2005-06-03 23:44:00 -
53:
未来
外に目をやると、着物のいかにもママな女性が歩いていたり、花屋が大きな胡蝶蘭を運んだりしている。未来の日常とはかけ離れていてなんだか自信を無くしかけていた。
2005-06-03 23:47:00 -
54:
削除削除されますた
あぼ~ん -
55:
名無しさん
よましてもらってます??
2005-06-03 23:52:00 -
56:
未来
藤原さんというのは顧客で、月に3回ほど買い物に来る。気に入ったものがあると色違いで買ってくれたり、毎回10万は使う。美人というより、小柄で華奢なお人形みたいに可愛い人だ。
2005-06-03 23:54:00 -
57:
未来
名無しさん?リアルタイムでありがとうございます???
2005-06-03 23:58:00 -
58:
さっきの名無し
かなりドキドキしながら読んでまつ
2005-06-03 23:59:00 -
59:
未来
168センチの長身の未来にとっては憧れのような人だ。目はぱっちり、笑顔も愛らしくてアイドル的存在。未来の顔立ちも系統的には同じだが、長身なのに丸顔のせいでアンバランスな気がしている。
2005-06-04 00:07:00 -
60:
未来
名無しさん、ありがとうございます?完結まで結構長くなると思うので気長に読んで下さいね?
2005-06-04 00:09:00 -
61:
未来
―藤原さんみたいな人だと、新地って感じやな。あんな風に生まれたかったかも―
と少しいじけた。
と、時計に目をやるともうすぐ約束の6時!慌てて会計を済ませ、表に出た。2005-06-04 00:12:00 -
62:
未来
携帯を開き、岩崎の名を探し、ドキドキしながらかけた。 電話をかけるのは初めてだ。
━━━プルルルッ・・・プルルルッ・・・プルルルッ・・・
岩崎『もしもーし!』2005-06-04 00:16:00 -
63:
未来
未来『あっあのっ…着きましたっ』
岩崎『了解!いまどの辺なん?』
未来『えっえっと…○○○の前ですっ』
岩崎『あ、ほんまに?すぐ行くわ!』 プチッ2005-06-04 00:19:00 -
64:
未来
未来『……』
あっけなく電話は切れ、携帯をまだ握ったまま緊張しっぱなし。緊張のあまり声がうわずってしまったことを恥ずかしく思っていると ポンッ と肩を叩かれ、驚いて振り向いた。2005-06-04 00:22:00 -
65:
未来
未来はまだポカンとしながら指差された方向に目をやった。
角地の1階のようだ。黒い扉だけが見えた。
岩崎「看板がまだやからわかりにくいけど…とりあえず行こか!」2005-06-04 00:30:00 -
66:
未来
そう言うと、颯爽と歩き出し、未来は慌ててついて行った。
岩崎「なんか声かけた日より今日の方が綺麗やん。なんかいいことあった?」2005-06-04 00:33:00 -
67:
未来
未来「えっ?ほんま?別に何もない…毎日仕事やし…」
岩崎「今日も仕事?何時からなん?」
未来「今日は9時から…」2005-06-04 00:35:00 -
68:
未来
念入りに化粧してきて良かった。やっぱりこの人に誉められると嬉しい…
2005-06-04 00:36:00 -
69:
未来
岩崎「メークが違うんかなぁ…?いい感じやで!ていうか、仕事9時からやったらめちゃ時間あるやん。早く出てこさして悪いな…」
未来「大丈夫ですよ」2005-06-04 00:48:00 -
70:
削除削除されますた
あぼ~ん -
71:
未来
岩崎「着いたよ。」
一軒のドレス専門店に着いた。
中に入ると所狭しと色々なドレスがかけられている。2005-06-04 00:55:00 -
72:
未来
岩崎「とりあえず見てみたら?俺も探すから!」
未来「うん…あの…お店で目立つのって何色ですか?」
岩崎「そうやなぁー、店内薄暗いし白かな?」
未来「じゃあ白で探します!岩崎さんもお願い!」2005-06-04 01:04:00 -
73:
削除削除されますた
あぼ~ん -
74:
未来
岩崎「未来ちゃん、これどう?」
未来「ヒラヒラすぎて似合わないよ…」
岩崎「うーん、これは?」未来「ほとんど露出やん笑 恥ずかしくて着れない!」2005-06-04 01:14:00 -
75:
未来
岩崎「絶対似合うのに〜…」
未来「もすこしおとなしめのがいい…泣」
見かねた店員が寄って来た。2005-06-04 01:19:00 -
76:
未来
店員「ドレスって見た感じより、試着された方がわかりやすいですよ?似合わないと思ってても案外着れたりしますよ」
未来「そう?」
店員「気になるものは何点でも試着してみて下さいね」
にっこり微笑むと、白のドレスばかりを何着も一カ所に集めてかけてくれた。2005-06-04 01:23:00 -
77:
未来
と、その時、一着のドレスが未来の目に止まった。ホルタータイプで、マリリンモンローばりのVネック、背中はガラリと空いていて、ロングドレスの裾は少しフワリと上品に広がっている。
未来「これいい…」2005-06-04 01:28:00 -
78:
未来
岩崎「試着してきなよ」
促されるまま試着室に入った。2005-06-04 01:30:00 -
79:
未来
着てみると、なかなかいい感じ。飾りっけは無いが、最初のドレスとしては抵抗感は無い。胸元が強調され、背中は未来の白い肌があらわになる。そのまま試着室から出た。
2005-06-04 01:35:00 -
80:
未来
店員「お疲れ様でした。綺麗ですよ!ドレス自体はシンプルだけどお客様雰囲気あるから…」
岩崎「いいやーん!色っぽい!女神みたい!」2005-06-04 01:37:00 -
81:
未来
即決だ。
2005-06-04 01:38:00 -
82:
未来
略
空白2005-06-04 01:38:00 -
83:
未来
店員「ありがとうございました〜!!!」
店員に手を降られながら店を後にした。
お値段は5万円なり。
2005-06-04 01:41:00 -
84:
未来
未来「わざわざありがとうございました!」
岩崎「良かったなぁ!気に入ったの見つかって!ほんま似合ってたで!」
未来「ありがとう…」2005-06-04 01:46:00 -
85:
未来
岩崎「そのドレスでナンバーワン目指して頑張ろか!じゃあ、俺仕事あるし、行くね?ミーティングの前の日にまたメールするわ!」
未来「はぁい!お疲れ様です!」
手を振りながら足早に店へと戻る姿を見送り、未来も歩き出した。2005-06-04 01:52:00 -
86:
未来
―例えお世辞でもいい、女神みたいて言ってくれたから買ったんだよ―
歩きながらにやついてしまう。2005-06-04 01:55:00 -
87:
未来
梅田へ戻った未来は、まだ時間があるのでカフェに入り、営業電話とメールを始めた。が、時々上の空になる。
徐々に、恋し始めていた
2005-06-04 02:01:00 -
88:
未来
Club REASON ミーティングの日がやって来た。
ドレスを買った日に入った喫茶店で、岩崎からの連絡を待つ。2005-06-04 02:47:00 -
89:
未来
あの日、出勤して仕事をこなしてから、店長に゙辞める゙と言った。最初は渋って聞き流そうとしていたが、素直にクラブで働いてみたいからと言う意志の固まった未来の様子を見て諦めがついたようだ。3週間後に退店することが決まった。店長は40半ばのおじさん、優しくてみんなから好かれていた。もちろん未来も。
2005-06-04 02:55:00 -
90:
未来
店長「2年もよう頑張ってくれたな…。ずっと未来がおるのが当たり前やったから寂しいわ。未来やったら話のセンスもあるしベッピンやしどこ行っても大丈夫や!店決まったら行ったるさかいに教えてや?」
半泣きでそう言ってくれた。店長のことは本当に好きだ。2005-06-04 02:59:00 -
91:
未来
未来「ありがとう、あと3週間あるしまだ泣かへんよ!店長もこらえてや!」店長「せやな、未来には励まされてばっかりやな苦笑 ほな今日はもう気をつけて帰り」
2005-06-04 03:03:00 -
92:
未来
辞めることはほかのセク嬢にはギリギリまで言わない。未来がきっかけで「私も辞める」、「私も!」になりかねないからだ。ただ一人、一番仲の良い同い年の歩には言った。2005-06-04 03:05:00 -
93:
未来
歩「おめでとう、やっぱ未来はただのセク嬢で終わったらもったいない思っててん!辞めても遊んだりしよな?約束な?」
と指切りをした。
歩は可愛い。パッと見た目はギャルだが、綺麗な顔立ちをしている。歩こそセクじゃもったいないと、未来は思う。2005-06-04 03:10:00 -
94:
未来
そんなこんなで、新地へ踏み出す為の準備は出来た。
色々な回想をしながら一人、岩崎からの連絡を待った。2005-06-04 03:13:00 -
95:
未来
その時、喫茶店に一人の見覚えのある女性が入って来た。着ているアンサンブルとスカートまで見覚えがある。というか未来の勤め先のブランド服だ。
━━━ 藤原さんだ!・・・2005-06-04 03:19:00 -
96:
未来
―うわぁ、どうしよう。 しかも真正面に座ったよ…。気付くかな…。 !!てか気付かれた!!―
不意に顔を上げた藤原と未来は目が合ってしまった。少し考える感じの顔つきをしたすぐ後に あッ と小さく声を上げ、笑顔で未来のテーブルに寄ってきた。2005-06-04 03:24:00 -
97:
未来
藤原「いつものお姉さんやん!」
服屋でも藤原は未来のことを゙いつものお姉さん゙と呼んでいる。
未来「こんにちは!」2005-06-04 03:26:00 -
98:
未来
いつもと変わらない可愛い風貌にみとれながら挨拶を交わした。
藤原「一人ですか?誰か待ってる?」
未来「そんなところです」藤原「あたしも待ち合わせなんだけどちょっと早く着いちゃって…一緒に居てもいい?」2005-06-04 03:30:00 -
99:
未来
人懐っこい態度を可愛らしく思い、いいですよ、と返事をして、二人で話し出した。
藤原「ショップ以外で話すのってなんか違和感あるね〜!ところでお姉さんていくつなの?」
未来「22ですよ」
藤原「え〜?!落ち着いてる〜!沙也香はこれでも24だよ!」2005-06-04 03:35:00 -
100:
未来
そういう沙也香は、茶髪をクルクル巻き髪にし、化粧はバッチリバービーメイク、白のアンサンブルに白スカート、アクセサリーとカバンはシャネル、大阪というよりは神戸のお嬢様系。確かに歳よりは幼いが、誰が見ても可愛い。
2005-06-04 03:46:00