-
夜遊び夜遊び
-
お水お水
-
ホストホスト
-
風俗風俗
-
ビューティビューティ
-
ファッションファッション
-
悩み相談悩み相談
-
モデルモデル
-
芸能芸能
-
雑談雑談
-
食べ物・グルメグルメ
-
生活生活
-
恋恋
-
インターネット・ゲームネット・ゲーム
-
ギャンブルギャンブル
-
過去ログ倉庫過去ログ倉庫
-
運営運営
━手紙━
-
1:
こう ◆SxKiod.xdI
大好きな君に手紙を書こう。
大好きな君に届きますようにと思いを込めて
大好きな君に伝えたいことがたくさんあるんだ
大好きな君にほんとは会って話したい2006-02-17 23:50:00 -
102:
こう ◆IDid/knpO6
(何かある…)
僕は相手から何か言われるまで心の内を探ったり、土足で踏み込んだりするのを嫌っていた…気付いていたのにも関わらず、僕は見てみぬフリをした
カナさんは初回で僕を指名した後、ラストまで居て連絡先を交換することもなく二度と会うこともなかった2006-03-05 02:17:00 -
103:
こう ◆IDid/knpO6
先輩ホストから聞いた話ではカナさんの弟さんが僕にとても似ていて、カナさんが傷つけて二度と会えないとか…
カナさんは僕と弟さんを重ねて見ていたんだ。
ホストになって僕はお客さんの抱える心の傷の深さに何度も驚かされた
両親が居ないのが当たり前、複雑家庭が当たり前、昔とても真面目で色んな期待に疲れてしまった人…愛情に疑問を抱き淋しさから大金を使う…2006-03-05 02:21:00 -
104:
こう ◆IDid/knpO6
優しくされたり必要とされると答えようとする
冷たくあしらわれるとプライドもあり意地になる
ホストは個々の性格に合わせて色やら店ぐるみやらをする2006-03-05 02:23:00 -
105:
こう ◆IDid/knpO6
今のところ仕事に問題は無いが、僕はこの冷たい世界で自分の無力さを痛感していた
そんな僕を支えてくれたのが、キャッチで出会ったサーフギャルちゃんだった2006-03-05 02:24:00 -
106:
こう ◆IDid/knpO6
番号を交換した日、店は大忙し
。僕はあちらこちらの席を忙しく回っていてサーフギャルちゃんの存在を忘れていた。
仕事が終わり落ち着いた時に携帯を見ると見知らぬ番号から着信があった
とりあえず掛けなおしてみると…サーフギャルちゃんだった2006-03-05 02:25:00 -
107:
こう ◆IDid/knpO6
「はいはぁ〜い♪純たーん♪」
「あのねぇ、今日カラオケ行って出てから歩いてたら他のホストにキャッチされたの」
「でも純たん以外に興味無いから全部無視したよ♪」
「純たん♪明日会いに行くね」2006-03-05 02:25:00 -
108:
こう ◆IDid/knpO6
『名前…なんて登録したらいい?』
そう答えるのがやっとだった
「ナミだよ♪」
ナミは僕と同じで今年19歳。o型で天然。ミジェーンとパラパラが大好きなサーフギャル。2006-03-05 02:26:00 -
109:
こう ◆IDid/knpO6
『いらっしゃいませー』
この日、僕はキャッチをあげた
ユキが店に来たのだった
『何飲む?』
「うーん?ミルクティ♪」2006-03-05 02:27:00 -
110:
こう ◆IDid/knpO6
ミルクティと僕はシャンディ片手にラストまで話し続けた
それから毎日ユキは朝方にやって来る
先輩ホストにも誉められ、ハルキさんからご褒美に黒の細いネクタイをもらった2006-03-05 02:27:00 -
111:
こう ◆IDid/knpO6
店も平和で僕も楽しかった
平和な店に嵐がやってきた
従業員同士のケンカだった2006-03-05 02:28:00 -
112:
こう ◆IDid/knpO6
今日はここまでです?
2006-03-05 02:29:00 -
114:
こう ◆IDid/knpO6
アンカーレスありがとうございます?今から書いていきます
2006-03-06 07:32:00 -
115:
こう ◆IDid/knpO6
事の発端は僕より一つ上の先輩ホストのシュウジさんが酔っ払いすぎて幹部のシマさんの太客、リツさんの横に座り肩を組んでシマさんの潰しをしたからだった
2006-03-06 07:33:00 -
116:
こう ◆IDid/knpO6
シマさんの忠告を無視してシュウジさんは絡む…
「なあー。ボトル卸してやぁ。俺、飲み足りひんしー」
リツさんは気が弱く言い返せないタイプの人で苦笑いを繰り返していた
気付いたシマさんは慌てて飛んできた2006-03-06 07:34:00 -
117:
こう ◆IDid/knpO6
最初は笑いながら
「お前ー何してんねんー?俺の客やぞぉ?リツも困ってるやんけ」
と、シュウジさんとリツさんを離そうとした
2006-03-06 07:35:00 -
118:
こう ◆IDid/knpO6
「なんすか?!邪魔せんといて下さい!今、俺リツと話して…」
シュウジさんが言い終わるる前にシマさんがシュウジさんの腕を引っ張り裏へと連れ込んだ
と、思った瞬間…!!
2006-03-06 07:37:00 -
119:
こう ◆IDid/knpO6
【がしゃーん!パリンッ!ガラガラ!】
物凄い破壊音がカウンター内に響いた
2006-03-06 07:37:00 -
120:
こう ◆IDid/knpO6
カウンターに居るみんなが裏へと目線を移した
カウンターには色やら本営やら本カノを座らせる店なので大体みんな予測は着いたみたいたが、僕はビックリして裏へと急いだ
2006-03-06 07:39:00 -
121:
こう ◆IDid/knpO6
そこには額が割れ、血塗れに倒れるシュウジさんと拳を血で染めてシュウジさんを見下ろすシマさんが居た
2006-03-06 07:41:00 -
122:
こう ◆IDid/knpO6
僕はいきなりの事でパニックを引き起こしそうになり呼吸が荒くなっていた
【ぐいっ】
『!?』
誰かが僕の腕を引き、裏から連れ出した2006-03-06 07:42:00 -
123:
こう ◆IDid/knpO6
咄嗟にシュウジさんが引き込まれる光景が頭をめぐった
(殴られる!)
僕は遂に過呼吸を引き起こした2006-03-06 07:43:00 -
124:
こう ◆IDid/knpO6
息が出来ない
頭が真っ白になった
体が自分の物じゃないように力が入らない
立ってられない…
僕はそのまま地面に吸い込まれるようにバランスを失った2006-03-06 07:44:00 -
125:
名無しさん
期待あげ
2006-03-06 08:01:00 -
126:
こう ◆IDid/knpO6
期待あげあーざっす?
今から更新します?2006-03-06 19:19:00 -
127:
こう ◆IDid/knpO6
だが体に衝撃はなく、冷たい風が体に触れ、袋が口に当てられた
「純っ!」
少し落ち着いたところで声が聞こえた2006-03-06 19:21:00 -
128:
こう ◆IDid/knpO6
幹部で一番良くしてくれるタクさんが僕の背中を自分にもたれさせ、僕を体育座りにして寒いはずなのに上着を脱ぎ僕に抱かせ、袋を口に当ててくれていた。
2006-03-06 19:23:00 -
129:
こう ◆IDid/knpO6
『すいません…』
僕が立ち上がり上着を返した
2006-03-06 19:23:00 -
130:
こう ◆IDid/knpO6
「ここにおれ。まだ中には入らん方がいい。“体で覚えさせる”それが夜のやり方や。お前はシュウジと仲良かったしショックやったんはわかる。でもあの場で邪魔してたらお前も巻き込まれてた。」
2006-03-06 19:24:00 -
131:
こう ◆IDid/knpO6
『僕は…』
僕が喋る間もなくタクさんが続けた2006-03-06 19:25:00 -
132:
こう ◆IDid/knpO6
「俺はお前にそのまま素直でいてほしい。絶対、染まるな。なんかあったら俺に相談してこい。俺がおりやすい環境作ったるから」
2006-03-06 19:26:00 -
133:
こう ◆IDid/knpO6
僕は
『ありがとうございます』
とだけ残し、店に戻った
やっぱりシュウジさんが気になった2006-03-06 19:27:00 -
134:
こう ◆IDid/knpO6
何か…
何か…納得いかない
2006-03-06 19:28:00 -
135:
こう ◆IDid/knpO6
裏ではシュウジさんがうずくまっていた
最初よりもありえない光景が僕の目に飛び込んできた
2006-03-06 19:29:00 -
136:
こう ◆IDid/knpO6
空瓶はすべて割れ、散乱
中身の入ったビンも割れ、床は水浸し
水に交じり広がった血液
壁に散った血液
そして…無残にも折れた…人間の歯…2006-03-06 19:30:00 -
137:
こう ◆IDid/knpO6
裏には従業員が何人か用を済ませに来ていた
誰も止めなかった
誰もが自分を守った
僕も何も出来なかった
何か…違う…2006-03-06 19:30:00 -
138:
こう ◆IDid/knpO6
声が出ない
何か言いたいのに
2006-03-06 19:31:00 -
139:
こう ◆IDid/knpO6
後ろからタクさんが来た
「だから戻るなってゆうたやろ?」
と言いながらシュウジさんにおしぼりを渡した
「大丈夫っす…すいません…」
消えてしまいそうなシュウジさんの声2006-03-06 19:32:00 -
140:
こう ◆IDid/knpO6
『病院…っ』
「わかってる。従業員もみんなわかってるのに連れていかん意味わかるか?」
『自分が怒られる…から』
タクさんは僕の頭をなでながらうなずいた2006-03-06 19:34:00 -
141:
こう ◆IDid/knpO6
「外の空気吸って少し落ち着け。とりあえずガーゼとか買って来たって」
言われるがまま僕はコンビニへ向かった2006-03-06 19:35:00 -
142:
こう ◆IDid/knpO6
外の寒さを感じない
落ち着けるはずもない
酔っ払いたちの笑い声が無性に腹立つ
(こいつら…近くのビルで誰かが血を流してることなんて想像も出来ないだろうな)
誰もが予測出来るわけないのに誰かに罪をなすりつけたかった2006-03-06 19:36:00 -
143:
こう ◆IDid/knpO6
消毒液やガーゼを買って店に戻った
シュウジさんの手当てをして床の血液を掃除した
2006-03-06 19:37:00 -
144:
こう ◆IDid/knpO6
携帯が鳴った
ー♪♪♪ 着信 ナミー
2006-03-06 19:38:00 -
145:
こう ◆IDid/knpO6
「じゅーんたぁんっ♪」
いつも通り元気な声
『どした?』
僕はいつも通りに振る舞った2006-03-06 19:40:00 -
146:
こう ◆IDid/knpO6
「もうすぐ着くよぉ♪」
『わかった、降りるわ』
2006-03-06 19:40:00 -
147:
こう ◆IDid/knpO6
ナミはいくら僕がボックス席に案内しても必ずカウンター席に座る
今日もナミはミルクティー、僕はシャンディ片手にたわいもない話をしていた
ラストソングになり真っ暗な店にEXILEの曲が流れる
店が明るくなりチェックを済ませ、店を出た2006-03-06 19:42:00 -
148:
こう ◆IDid/knpO6
エレベーターに乗り込むと急にナミが僕に軽くキスをした
驚いて顔を離すと見が合ったまま、そらせなくて、またナミが僕にキスをした
次は舌を絡めて…
2006-03-06 19:44:00 -
149:
こう ◆IDid/knpO6
タクシーを拾うために大通りへ向った
途中、ナミが立ち止まり僕の手を握った
「何か…きつい?」
僕を見る真っすぐな目…2006-03-06 19:45:00 -
150:
こう ◆IDid/knpO6
「ナミじゃ力になれない?」
ナミは気付いていた…僕が話すまで聞かないつもりだったのか…?きっと痺れを切らしたんだろう。
僕はなぜかナミに聞いてほしくてすべてを話した
何かが間違ってること
そして僕自身の無力さ2006-03-06 19:47:00