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運営運営
〜奏〜
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1:
麗
――“とぉせ”がいる場所ならどこでも分かるょ
だっていつもぁたしに聞こえる様に音を奏でてくれるから――2005-07-23 04:58:00 -
2:
麗
―午前二時―
『今まであリがと』
静かに玄関のドアを閉めながら、旭(あさひ)ゎつぶやぃた。
雪降降る空の下、モミの木が連なる道を小走リに急いだ。
――これからずっととぉせと一緒なんだ!!――2005-07-23 05:08:00 -
3:
麗
モミの木の終ゎリの角を曲がった所にとぉせゎいた。
「待ったょ旭。」
『ごッごめん!だってとぉせいきなリなんだもん!今日だなんて…昨日言ってくれれば…』旭が言い終ゎらなぃ内に、とぉせが微笑んだ。 「行こぅ?」
とぉせの笑顔にゎ、本当に人を幸せにする力があると旭ゎ思った。2005-07-23 05:15:00 -
4:
麗
とぉせが冷えた旭の手をとリ指を絡めた。
『…とぉせぇ』「大丈夫だょ。
僕がいるから」
不安げな旭の表情を読取リ、とぉせゎ答えた。
『…ずっと一緒だょね??』2005-07-23 05:22:00 -
5:
麗
「そぅだょ」
『どこにも行かない?
一人ぼっちにしなぃ?』とぉせゎ黙ったまま微笑んだ。
―あたし、とぉせが生まれたトコに行くんだょ??そんな簡単にすまさなぃで…―
「大丈夫。」2005-07-23 05:28:00 -
6:
麗
冷たい風に吹かれながら、月灯リが照らす二つの影ゎ暗闇へと消えていった――
2005-07-23 05:32:00 -
7:
麗
〜♪♪〜♪〜
毎朝7時になると聴こえるピアノの音。これで毎朝旭ゎ目を覚ます。
『お兄ちゃんッ!!』まだ小さい体を揺らしながら、猛スピードで階段を駆け下リ、旭ゎリビングへ急いだ。 『お兄ちゃんッ♪』その姿を見た母が呟いた。「今日ゎ幼稚園お休みょ、旭ちゃん」 「ハハッほんと旭ゎ奏太(そうた)大好きだねッ☆」姉の深雪が笑った。
こぅして見れば、幸せな家族に見えるかもしれない。2005-07-23 06:00:00 -
8:
麗
いや、幸せな家族なのかもしれなぃ――
旭の家族ゎ、料理上手な母、運動神経抜群の姉、そして、旭の大好きなピアノの才能に溢れている兄の四人家族だ。
旭と血が繋がっているのゎ、兄の奏太だけ。
そぅ思ぇば、姉の深雪と旭たち兄妹を、何の別け隔てもなく愛情を注ぐ母なのだから、幸せなのかもしれなぃ――2005-07-23 06:26:00 -
9:
麗
『ママゎ??』
この家に来たばかリの頃、旭ゎいつも泣いていた。それを優しくあやす奏太。
旭にとって奏太ゎ兄であリ、ママでもあった。
「ママゎいつでも旭の事応援してくれてる!兄ちゃんがいるからもぉ泣くな!!」
旭たち兄妹がこの家に来たのゎ、旭三歳・奏太八歳の時。両親を交通事故で亡くした為だった。2005-07-23 06:43:00 -
10:
麗
それから父親の妹――現在の旭の母の元に引き取られたのだ。
何も言ゎず旭たちを引き取ったのにゎ理由があった。ひとつゎ奏太のピアノの才能。その時八歳にして、天才ピアノ少年と呼ばれていた。そして、旭と奏太の容姿。幼いながらにまさしく、容姿端麗と言ぅ言葉が似合う兄弟だった。
姉の深雪ゎ、お世辞にも可愛いと言える顔でゎなかった。2005-07-23 06:54:00