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悔やみきれない
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1:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
俺には恋愛というモノがよく解らなかった。
「好き」という感情も。
女に対して全くってくらい興味がなかった。
俺が16の時ホストの世界に足を踏み入れたのは
別にそこまで深い意味はなかった。
ただ酒が好きで、飲んで金がもらえる。
それでよかった。自分次第で収入も膨らむ。2005-10-28 13:36:00 -
71:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
会計は全額由里が支払っていた。
(ほんとに払えるのか…?)そんな俺の不安が吹き飛ぶほど
由里のバッグの中からは数え切れない程の札束が出て来た。
俺の見えた限りでは100万の束があと6束ほどはあった。
(なんでそんなに金持ってんだよ…?!)2005-11-23 12:16:00 -
72:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
不思議で不思議で仕方がなかった。
(そんだけ金あるなら働く必要ないじゃん…贅沢しなければ暫く遊んで暮らせるのに…)
俺らしくないけど理由が気になって仕方なかった。
他人に滅多に興味を抱かない筈の俺は見事に由里に興味を抱いていた。
由里と絵梨佳を見送りに出した後、優也を店の裏に呼んだ。2005-11-23 12:19:00 -
73:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「お前なんか可笑しいぞ?!ずっと上の空でボーっとしててお前らしくない。仕事中なんだからもっとケジメ付けろ!」
思わず優也に怒鳴った。…にも関わらず未だ優也は上の空だ。
「おい…!いい加減にしろ!しっかりしろよ!」
「惚れた…」
「は?!」2005-11-23 12:23:00 -
74:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「俺由里ちゃんに一目惚れしたっぽい…やべーこんなん初めてや…」
(は?!あの優也が一目惚れ?!女なんて穴があれば誰でもいいみたいな優也が…?)
絶句した。というより何故かすごく焦ってきた。
「アイツは俺のだから手出すな!!」
俺は咄嗟に優也の胸ぐらを掴んで怒鳴っていた。2005-11-23 12:26:00 -
75:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
優「は?!お前由里ちゃんの事好きなの?!」
俺「…いや…そんなんじゃねーよ…」
優「じゃぁ俺に協力してくれや!太い客だしお前が手放したくねーのも解るけどさ。俺本気やから。」
俺「いやとにかく由里は諦めてくれ!」
優「なんでだよ?!別にお前の女じゃねーだろ!?」2005-11-23 12:31:00 -
76:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
止まらない言い争い。今にも殴り合いになりそうな雰囲気に慌てて従業員達が止めに入る。
(仕事中なのに俺なんでこんなに取り乱してんだ…かっこわりぃ…)
我に返って気を取り直して仕事を続けた。
優也とはその日気まずいままだった。
なんだか由里と知り合ってから調子を狂わされてばかりだ…。2005-11-23 12:35:00 -
77:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
仕事が終わっていつもは一緒に住んでいる優也と一緒にタクシーで帰るが
この日は別々に帰った。優也と喧嘩なんていつぶりだろう。
優也とは幼稚園から一緒だった。幼なじみでもあり一番の親友。
(めんどくせぇな…でも謝る気はしねぇ…)
イライラしながら家に着いた。2005-11-30 17:02:00 -
78:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
未だ優也は帰ってないみたいだった。
俺は少し安心した後、思い出した様に由里にメールを送った。
「今日は来てくれてほんとにありがとう!かなり楽しかった!!」
…由里からの返信は一向に来ない。
(もう寝てんのかな…それともメール無視されたのかな…)2005-11-30 17:06:00 -
79:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
ますますイライラする。
こんな些細な事で不安になるなんて今まで一度もなかった。
気付けば由里に電話をかけていた。
由里は眠そうな声で電話に出た。
「あーごめん寝てたぁ…仕事おつかれさまっ♪」2005-11-30 17:08:00 -
80:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
(なんでこいつはこんな可愛い声してんだー)
思わず俺の顔が緩んだ。
「いーよ^^でもほんと今日は嬉しかった!!」
そんな話をしていると玄関のドアが開く音がする。
(優也が帰ってきた…!気まずい…)2005-11-30 17:10:00