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悔やみきれない
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1:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
俺には恋愛というモノがよく解らなかった。
「好き」という感情も。
女に対して全くってくらい興味がなかった。
俺が16の時ホストの世界に足を踏み入れたのは
別にそこまで深い意味はなかった。
ただ酒が好きで、飲んで金がもらえる。
それでよかった。自分次第で収入も膨らむ。2005-10-28 13:36:00 -
551:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
566さん もうすぐ完結です。最後まで頑張りますね。
567さん 完全実話ですよ。由里は本当に人間的に出来すぎた女で
信じ難い方も居るとは思いますが…完結まで頑張ります^^2006-01-29 04:41:00 -
552:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「悲しまないで。笑顔で居て」
(なぁ由里…そんな事出来る訳がないやん…お前がおらんで俺どうやって生きてけばええねん…)
「貴晃のはにかんだ笑顔が大好きだから」
(俺も由里の笑顔が何より大切やねん…お願いやからもう一回笑ってや…)2006-01-29 04:44:00 -
553:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
手紙を読んだ後も俺は涙を流しながらしばらく呆然としていた。
ポケットの中へ入れていた由里への誕生日プレゼントの指輪を取り出して
そっと冷たくなった由里の左手の薬指にはめてみた。
こんな小さな指輪なのに由里の指にはブカブカですぐ抜けそうになる…。2006-01-29 04:47:00 -
554:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「由里…こんなに痩せて…」
俺はその瞬間にも涙が溢れ出して止まらなかった。
「ごめんな…ほんまごめん……苦しかったやろ…?辛かったやろ…?俺…お前になにもしてやれへんかったな…ちょっとゆるいけど…指輪これで我慢してくれるか…?18歳の…誕生日…おめでとう。」
哀しすぎて気が狂いそうだった。あまりにも残酷すぎる運命に。2006-01-29 04:51:00 -
555:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
コンコンッ その後また霊安室のドアをノックされた。
と同時にさっきの医者とスーツ姿の中年のおじさんが入って来た。
「君は…?」静かな渋めの声でおじさんが俺に話しかける。
俺は直感で(由里の親父さんだ…)と思った。2006-01-29 04:53:00 -
556:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
何て答えていいのか解らずに
「由里さんの…ともだ…ち…です…。」
と戸惑いながら答えた。すかさずそこで医者が
「由里さんの遺言でこの方に一番に連絡してほしいとの事で……」2006-01-29 04:56:00 -
557:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
と気まずそうに話す。
「そうか…」そのおじさんは何故か至って冷静だった。
由里の顔の上の白い布を取って由里の寝顔を確認してから
「通夜と葬儀の手配は済んであるから由里を葬儀場まで運びます。」2006-01-29 04:59:00 -
558:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
涙も見せず静かにそう言った。
(それでもお前は由里の親父か…?!)
俺は腹が立って仕方なかったけど言葉にならなかった…。
「悪いけど君は一旦帰ってもらえる…?あさっての葬儀に来て欲しい。」2006-01-29 05:01:00 -
559:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
黙々と由里を運ぶ準備を始めてそう言うおじさんに何も言えず
「解りました…」とだけ言って霊安室を後にした。
その後の事はよく覚えていない。
とにかく俺は絶望のどん底へ突き落とされていた。2006-01-29 05:04:00 -
560:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
どうやってその後家に帰ったかも覚えていない。
気付けば家のベッドの上で優也が泣きながら俺が目を覚ますのを待って居た。
「貴晃…!大丈夫か…!?」
「…」何が起こったのかも解らない。ここはどこだろう。俺は一体誰なんだろう…2006-01-29 05:09:00