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悔やみきれない
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1:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
俺には恋愛というモノがよく解らなかった。
「好き」という感情も。
女に対して全くってくらい興味がなかった。
俺が16の時ホストの世界に足を踏み入れたのは
別にそこまで深い意味はなかった。
ただ酒が好きで、飲んで金がもらえる。
それでよかった。自分次第で収入も膨らむ。2005-10-28 13:36:00 -
371:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
泣きじゃくる由里の頭を優しく撫でながら
俺は軽はずみにとんでもない事を聞いてしまった気になった。
由里が俺に涙を見せたのはこの日が最初で最後だった。
由里は更に話を続ける。2006-01-12 19:44:00 -
372:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「その後お母さんの葬儀で会ったお父さんは新しい奥さんを連れてた。
なんかね、その時自分だけ取り残されてひとりぼっちになった様な気がした。
お父さんはそんなあたしに後ろめたい気持ちがあったのか新しい家を買ってくれたの。
それがここなんだけどね…。2006-01-12 19:47:00 -
373:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
それから毎月お金も振り込むって言われて、あたしは断ったの。もう自分で働けるからって。
でもそういう訳にはいかないって毎月たくさんお金振り込んでくれてた。
あたしはそのお金に一切手を付けたくなかったの。
なんだかんだでお父さんに対する当て付けだったのかもしれないけど…2006-01-12 19:49:00 -
374:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
お父さんはお父さんの人生があるし、あたしに責任感じる事はないって思って。
でもほんとは寂しかった。お金なんかよりも…自分勝手だけど私はまたお父さんと暮らしたかった…。
だけど新しい生活を手に入れてるお父さんの邪魔はしたくなかった…。
だから中学卒業してから必死で働いたの。お父さんのお金に頼らずに生きていこうって…。2006-01-12 19:52:00 -
375:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
そんな頃にね、元彼に出逢った。
ここで1年くらい同棲してたんだけどね…。
すごく大切にしてくれて、あたし一人じゃないんだって思えて幸せだった。
でも結局その元彼もあたしのお金が目当てだった…。2006-01-12 19:55:00 -
376:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
急に姿を消したの。置き手紙には
「お前腐る程金持ってるくせに使えねぇ。親父から貰った金くらい使えばいいのに。もう俺付き合いきれねーわ。」
って残されてた。あたしはまたどん底になった。
もう人を信じたくなかった…。その頃貴晃に出逢ったんだよ。」2006-01-12 20:01:00 -
377:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
無理矢理笑顔を作って俺に微笑みかけながら由里はそう言った。
「そうやったんや…なんか言葉が出てこんわ…」
「ううん…ごめんね。暗い話で…」
俺はその話を聞いて由里を苦しめた奴等が心底憎かった。2006-01-12 20:04:00 -
378:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
無邪気でいつも笑顔な由里がこんなにも大きな傷を背負っていたなんて……
由里を思いっきり抱き締めて
「俺が由里を一生守るから…絶対これ以上哀しい想いもさせへん…元彼も忘れさせてみせる。だから俺の事だけは信じてな…」2006-01-12 20:06:00 -
379:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
自分に誓うように由里にそう言った。
「ありがとう…ほんとに…貴晃に出逢えてよかった…」
由里は涙声で俺の耳元でそう言った。
「あたしが貴晃にお金使ったのは貴晃の事試してた部分もあったの…」2006-01-12 20:08:00 -
380:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「え…?」
「でも貴晃全然がっついて来ないし、この人は信用出来るかなって思ったよ…^^」
「そうやったんや…俺はなんでそんなに金持ってんのか気になって仕方はなかったけど…由里の事本当に大切にしたいから金とか使わせたくなかっただけやねん…」2006-01-12 20:10:00