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悔やみきれない
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1:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
俺には恋愛というモノがよく解らなかった。
「好き」という感情も。
女に対して全くってくらい興味がなかった。
俺が16の時ホストの世界に足を踏み入れたのは
別にそこまで深い意味はなかった。
ただ酒が好きで、飲んで金がもらえる。
それでよかった。自分次第で収入も膨らむ。2005-10-28 13:36:00 -
366:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
お母さん、お父さんからは毎月あたしの多額の養育費を貰ってたみたい。
それからはお母さんと新しいお父さんと3人で人並みに暮らしてた。
新しいお父さんは仕事もしないしロクでもない人だったけど、あたしには結構優しくしてくれた。
でもそんな生活も2年ともたなかったの。2006-01-12 19:27:00 -
367:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
新しいお父さんはお母さんの通帳を持っていきなり消えた。
あたしが14歳の時だったかな。
毎月お父さんがたくさん振り込んでくれてたお金全部持ってちゃったの。
それからというものお母さんは毎日お酒飲んで…荒れてて…見てられなかった。2006-01-12 19:30:00 -
368:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
ある日お母さんがいつも通りお酒飲んでる時に、言われた言葉がある。
「あたしがあんたを引き取ったのはアイツから養育費を貰う為だけだったの!目障りだからもうお父さんの所へ帰りな!」って…。
そんな事を言われても私は荒れてるお母さんを放っておけなかった…。
あたしがお父さんに事情を説明してまたお金振り込んでもらったりして助けてもらってた。2006-01-12 19:35:00 -
369:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
でもそんな日々も長く続かなかった……」
由里は急に話を止めて目に涙を溜めた。
俺はただそんな由里を抱き締めるしか出来なかった。
「ゆっくりでいいから。話せる事だけ話して…」2006-01-12 19:37:00 -
370:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「うん…………あたしがね…、15歳になりたての頃…お母さん自殺したの…」
「え?!」
「遺書には「由里ごめんね…」って一言だけ。あたしは絶望するしかなかった…」2006-01-12 19:42:00 -
371:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
泣きじゃくる由里の頭を優しく撫でながら
俺は軽はずみにとんでもない事を聞いてしまった気になった。
由里が俺に涙を見せたのはこの日が最初で最後だった。
由里は更に話を続ける。2006-01-12 19:44:00 -
372:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「その後お母さんの葬儀で会ったお父さんは新しい奥さんを連れてた。
なんかね、その時自分だけ取り残されてひとりぼっちになった様な気がした。
お父さんはそんなあたしに後ろめたい気持ちがあったのか新しい家を買ってくれたの。
それがここなんだけどね…。2006-01-12 19:47:00 -
373:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
それから毎月お金も振り込むって言われて、あたしは断ったの。もう自分で働けるからって。
でもそういう訳にはいかないって毎月たくさんお金振り込んでくれてた。
あたしはそのお金に一切手を付けたくなかったの。
なんだかんだでお父さんに対する当て付けだったのかもしれないけど…2006-01-12 19:49:00 -
374:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
お父さんはお父さんの人生があるし、あたしに責任感じる事はないって思って。
でもほんとは寂しかった。お金なんかよりも…自分勝手だけど私はまたお父さんと暮らしたかった…。
だけど新しい生活を手に入れてるお父さんの邪魔はしたくなかった…。
だから中学卒業してから必死で働いたの。お父さんのお金に頼らずに生きていこうって…。2006-01-12 19:52:00 -
375:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
そんな頃にね、元彼に出逢った。
ここで1年くらい同棲してたんだけどね…。
すごく大切にしてくれて、あたし一人じゃないんだって思えて幸せだった。
でも結局その元彼もあたしのお金が目当てだった…。2006-01-12 19:55:00