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悔やみきれない
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1:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
俺には恋愛というモノがよく解らなかった。
「好き」という感情も。
女に対して全くってくらい興味がなかった。
俺が16の時ホストの世界に足を踏み入れたのは
別にそこまで深い意味はなかった。
ただ酒が好きで、飲んで金がもらえる。
それでよかった。自分次第で収入も膨らむ。2005-10-28 13:36:00 -
356:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
中を見て俺はあまりの広さに絶句した。
玄関の床は当たり前のように大理石。
リビングダイニングは30畳くらいある。
小綺麗なシステムキッチンに部屋はリビングの他に4つもある…。2006-01-12 18:12:00 -
357:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「マジ広すぎやん…ほんとに由里ここに一人で住んでんの?!」
「うん…。ただ広いだけで全然落ち着かないけどね。部屋4つも必要ないし。笑 でもここにもう2年くらい住んでるかな…」
ふいに哀しそうな目を見せる由里。2006-01-12 18:15:00 -
358:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
(2年も?!由里17歳だよな?!ってことは15歳から一人で…?!)
「なぁ前から気になってたんやけど、由里は金とか一体どうしよん?!今仕事もしてへんのやろ…?」
ずっと不思議で仕方なかった事を俺はその時やっと聞いた。
だけど由里は黙って俯いたまま。2006-01-12 18:18:00 -
359:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「…まぁとりあえず座ってよ^^お茶入れるね。」
由里は話を反らす様に俺を座らせて台所へ向かった。
(やっぱ聞いちゃいけないんかな…でも気になって仕方ねーし…)
悶々とソファーに座って考え込む。2006-01-12 18:21:00 -
360:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「はい。どうぞ。熱いから気を付けてね。」
由里がお茶を差し出して来て俺の隣に座った。
「あ…ありがと…」俺は少しそのお茶をすする。
少し沈黙が続いた。2006-01-12 18:27:00 -
361:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
それからイキナリ由里は口を開いて唐突にこう言った。
「あたしのお父さんね、○○○の社長やねん。」
「え…?!」
○○○にはきっとどんな庶民でも知っているような有名な会社の名前だった。2006-01-12 18:29:00 -
362:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
由里は長者番付にも毎年上位に入るくらいの億万長者の娘…。
その言葉を聞いて俺はいろいろと納得して胸のつかえが取れた感じだった。
由里が大金を躊躇いなく使うのも、なんとなくおしとやかで上品さがあるのも。
「そうやったんやぁ…。ビックリや…」
2006-01-12 18:33:00 -
363:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
なんかどう反応していいのか解らずに俺はそんな言葉しか返せなかった。
「あたしね、昔から自分の事を金持ちって目で見られるの嫌やねん。金目当てで寄ってこられるのも、もううんざり…」
「今までになんかあったん…?」
俺だったら金持ってたら調子に乗るけどなぁ…というか普通は調子に乗るだろ…。2006-01-12 18:37:00 -
364:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「お金って人を変えるもん。」
苦笑いしながらそう言う由里の言葉にはどこか奥が深いものがあった。
「何があったんか嫌じゃなかったら俺に話してくれへん…?」
「んー…じゃぁちょっとだけ話そうかな…^^」2006-01-12 18:40:00 -
365:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
そう言って今までの経歴を語り始めた由里の話はあまりにも酷すぎるものだった。
「あたしの両親ね、あたしが12歳の頃に離婚したの。原因はお母さんの浮気。お母さんに他に好きな人が出来て、家を出る時にあたしも一緒に連れてってくれたの。
あたしは仕事ばっかりのお父さんよりも優しいお母さんの方が好きだったから、お父さんと離れるのは寂しかったけどお母さんと一緒で嬉しかったなぁ…2006-01-12 19:23:00