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悔やみきれない
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1:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
俺には恋愛というモノがよく解らなかった。
「好き」という感情も。
女に対して全くってくらい興味がなかった。
俺が16の時ホストの世界に足を踏み入れたのは
別にそこまで深い意味はなかった。
ただ酒が好きで、飲んで金がもらえる。
それでよかった。自分次第で収入も膨らむ。2005-10-28 13:36:00 -
296:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「俺…お前の事親友やと思ってた…。隠し事もないって思ってた。やのにどうしてそんなしょーもない嘘とか付くねん…」
優也は急に寂しそうに呟く。
俺は胸が痛くて仕方なかった。「ごめん…優也ほんまにごめん…」
涙を堪えてそう言うのが精一杯だった。2006-01-09 23:31:00 -
297:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
いっそ気が済むまで殴ってくれた方がマシだった。
傷付けまいと付いた嘘が余計傷付けてしまう事もある事を19歳にもなってその時初めて知った。
優也はその後何も言わずに一人でエレベーターに乗ってどこかへ行こうとした。
「優也…?!オイ!どこ行くねん!!!!」2006-01-09 23:33:00 -
298:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
優也は何も答えずにエレベーターのドアを閉めて1Fへ降りて行ってしまった。
慌てて俺も階段で1Fまで駆け下りた。
優也を引き止めようとしたけど、優也は既にタクシーに乗り込んで俺の目の前から走り去った。
優也が去った後、表現出来ない感情が込み上げて来て、俺は一人でしゃがみこんで泣いた。2006-01-09 23:36:00 -
299:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
泣くのなんて何年ぶりだろう。
大切な大切な親友をあんなに傷付けてしまった。
それだけがなんだか悔しくて仕方なかった。
10分程1Fで呆然としていたけど、我に返って涙を止めて店へ戻った。2006-01-09 23:38:00 -
300:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
店へ入ると従業員達が駆け寄ってくる。
「貴晃さん大丈夫でしたか?!あれ…?優也さんは……?」
「あーアイツはとりあえず帰ったわ。俺は大丈夫やからホンマ気にせんといてくれ。」
心中穏やかではなかったけど、優也と俺の問題だから従業員達に心配をかけたくはない。2006-01-09 23:41:00 -
301:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「貴晃遅かったね…。大丈夫??優也くんは…?」
由里の席に戻ると由里にまた同じ事を聞かれた。
「優也は帰った。俺は大丈夫やから。待たせてごめんな由里。」
「なんで優也くんは怒っちゃったの…?」2006-01-09 23:43:00 -
302:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
俺は由里には正直に喧嘩の理由を言った。
優也がまだ由里を好きな事。俺が優也に嘘を付いた事…。
由里は複雑そうな顔をして
「優也くん、きっとちゃんと解ってくれると思う。今は無理でもまた仲良しに戻れるよ。ごめんね…あたしのせいだよね…」2006-01-09 23:46:00 -
303:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
と言った。
俺はなんだかまた泣きそうになった。
涙を堪えて「いや由里のせいちゃうから…優也とは絶対仲直りするし由里は気にせんといてな…」
自分に言い聞かせるようにそう言った。2006-01-09 23:48:00 -
304:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
>>306の☆彡さんへ
由里は確かに不思議な女ですよね^^;
俺は最後の最後までありのままの由里の姿を知る事が出来ませんでした。
沢山後悔があります。
本当に毎回レスくれてかなり励まされます。2006-01-10 00:09:00 -
305:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
その日はその後の事をあまり覚えていない。
だけど折角の誕生日で俺の為に来てくれた沢山のお客さんをガッカリさせたくはなくて
がむしゃらに気持ちを切り替えて頑張ったと思う。
由里はその日ラストまでそんな俺を見守って居てくれた。2006-01-10 00:12:00