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悔やみきれない
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1:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
俺には恋愛というモノがよく解らなかった。
「好き」という感情も。
女に対して全くってくらい興味がなかった。
俺が16の時ホストの世界に足を踏み入れたのは
別にそこまで深い意味はなかった。
ただ酒が好きで、飲んで金がもらえる。
それでよかった。自分次第で収入も膨らむ。2005-10-28 13:36:00 -
291:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「わからねぇ。」
「なんで俺に嘘付いてん?!」
「優也を傷付けたくないから。」
俺がそう言った瞬間優也は拳を振り上げる。2006-01-09 15:49:00 -
292:
☆彡
由里ちゃん羨ましぃ(○′3`)
2006-01-09 22:57:00 -
293:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
☆彡さんへ。
由里は確かに美人でスタイルもいいし愛想もいいからかなりモテていました。
でも由里はすごく不憫な奴で…。
やっと半分くらいは書けたと思うので、これからも完結まで是非読んでやってください。^^2006-01-09 23:25:00 -
294:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
(殴られる…!)
そう思って歯を食いしばった瞬間、優也は俺の顔の真横の壁を思いっきり殴った。
鈍い音がする。優也の拳から血が噴き出す。
俺は驚いて顔を上げた。優也は俯いていたが頬に雫が流れている…。2006-01-09 23:28:00 -
295:
☆彡
由里さんカナリ不思議な所がイッパィあるから楽しみに完結までバッツィリ見させてもらぃまぁぁ〜す(´∀`)
2006-01-09 23:29:00 -
296:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「俺…お前の事親友やと思ってた…。隠し事もないって思ってた。やのにどうしてそんなしょーもない嘘とか付くねん…」
優也は急に寂しそうに呟く。
俺は胸が痛くて仕方なかった。「ごめん…優也ほんまにごめん…」
涙を堪えてそう言うのが精一杯だった。2006-01-09 23:31:00 -
297:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
いっそ気が済むまで殴ってくれた方がマシだった。
傷付けまいと付いた嘘が余計傷付けてしまう事もある事を19歳にもなってその時初めて知った。
優也はその後何も言わずに一人でエレベーターに乗ってどこかへ行こうとした。
「優也…?!オイ!どこ行くねん!!!!」2006-01-09 23:33:00 -
298:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
優也は何も答えずにエレベーターのドアを閉めて1Fへ降りて行ってしまった。
慌てて俺も階段で1Fまで駆け下りた。
優也を引き止めようとしたけど、優也は既にタクシーに乗り込んで俺の目の前から走り去った。
優也が去った後、表現出来ない感情が込み上げて来て、俺は一人でしゃがみこんで泣いた。2006-01-09 23:36:00 -
299:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
泣くのなんて何年ぶりだろう。
大切な大切な親友をあんなに傷付けてしまった。
それだけがなんだか悔しくて仕方なかった。
10分程1Fで呆然としていたけど、我に返って涙を止めて店へ戻った。2006-01-09 23:38:00 -
300:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
店へ入ると従業員達が駆け寄ってくる。
「貴晃さん大丈夫でしたか?!あれ…?優也さんは……?」
「あーアイツはとりあえず帰ったわ。俺は大丈夫やからホンマ気にせんといてくれ。」
心中穏やかではなかったけど、優也と俺の問題だから従業員達に心配をかけたくはない。2006-01-09 23:41:00