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悔やみきれない
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1:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
俺には恋愛というモノがよく解らなかった。
「好き」という感情も。
女に対して全くってくらい興味がなかった。
俺が16の時ホストの世界に足を踏み入れたのは
別にそこまで深い意味はなかった。
ただ酒が好きで、飲んで金がもらえる。
それでよかった。自分次第で収入も膨らむ。2005-10-28 13:36:00 -
221:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「さーそろそろ帰ろっか♪貴晃疲れてるだろうしゆっくり休んで^^」
由里がそう言うのでショッピングモールを出てタクシーを探す。
時刻は午後3時くらい。
走っていたタクシーを捕まえてふたりで乗り込んだ。
2005-12-29 04:07:00 -
222:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
タクシーを乗ってる間の約30分間。
俺はやっぱりここ何ヶ月間かずっと気になっていた事を由里に聞こうと必死だった。
由里が優也に言った「大切な人」。
だけどなかなか勇気が出ない。
これ以上ないくらい緊張してたと思う。2005-12-29 04:08:00 -
223:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
訂正 タクシーを=タクシーにです^^;
あまりに挙動不審な俺を見かねてか、由里から沈黙を破った。
「貴晃どーしたの??気分でも悪い??」
「いや…」2005-12-29 04:11:00 -
224:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「なにー??」
「あのさ…由里前に優也に告られたんやろ…??」
「…え?うん…貴晃知ってたんだ…」
「うん。優也から聞いた。それでさ…大切な人がおるって言ったんやろ…?」
「…うん……」2005-12-29 04:14:00 -
225:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
急に悄気たような顔になる由里。
(やべー空気が重い…)
それでもめげずに俺は確信へ迫った。
「由里の大切な人って誰なん…?」
「………」2005-12-29 04:15:00 -
226:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
由里はずっと下を俯いたまま口を閉ざしていた。
(言いにくいんかな…)
俺は急に焦る。(やっぱり聞いてはいけない事やったんかも…)
「…忘れれん人がおるねん……」
「え…?!」2005-12-29 04:17:00 -
227:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「元彼。今でも忘れれんねん。でも他に今気になる人が居るかな^^」
「そぉなんや…」
俺は元彼が忘れられないという言葉で頭がいっぱいいっぱいになっていた。
さっきまでの緊張のドキドキがズキズキに変わっていた。
(いやでも今他に気になる人がおるとも言うたよな…?!)2005-12-29 04:21:00 -
228:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「今気になる人っていうのは誰…?」
僅かな可能性を信じて恐る恐る聞いてみた。
タイミング悪くタクシーは由里の家へ着く。
由里は俺の言葉を遮って財布から金を出して俺にタクシー代を渡そうとする。
「いやタクシー代くらい自分で払うから!!」2005-12-29 04:24:00 -
229:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
俺がタクシー代を受け取らないでいると、イキナリ顔を近づけてきて由里は俺にキスをしてきた。
あまりに突然で俺は驚くしかなかった。
「貴晃やで^^」
「…え?!??」
「今気になるひとっ!じゃーね!今日はありがと!」2005-12-29 04:27:00 -
230:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「運転手さん気を付けて送ってあげてくださいね^^よろしく♪」
そう言ってタクシーのドアを閉めて笑顔で手を振る由里。
俺はまだ唖然としたままだった。
少し経ってなんとか我に返って由里に手を振り返し、タクシーの運転手に自分の住所を告げる。
気付けば由里に座ってた場所にはタクシー代の2万円…。2005-12-29 04:31:00