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悔やみきれない
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1:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
俺には恋愛というモノがよく解らなかった。
「好き」という感情も。
女に対して全くってくらい興味がなかった。
俺が16の時ホストの世界に足を踏み入れたのは
別にそこまで深い意味はなかった。
ただ酒が好きで、飲んで金がもらえる。
それでよかった。自分次第で収入も膨らむ。2005-10-28 13:36:00 -
136:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
なんだか首もとが少し冷たい。
首もとを触ってみるといつの間にかネックレスが付いていた。
BVLGARIのB.zero1のWGのネックレス。由里がいつも付けていたのと同じものだった。
由里は事態の飲み込めていない俺を置いてエレベーターに乗り込もうとする。2005-12-13 15:37:00 -
137:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
俺はやっと我に返って咄嗟に由里の腕を掴んだ。
「ちょっ…由里待って!!」
「ネックレス気に入ってくれたら毎日付けてね?あたしとおそろいー^^」
「え…でもすっげー嬉しいけど受け取れねーよ…」
「なんで??」2005-12-13 15:40:00 -
138:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
(今一番由里に聞きたい事を言うんだ!頑張れ俺…!笑)
「由里…彼氏おるんやろ…?」
「…え?」
急に沈黙がエレベーター内に流れる。
きっとほんの何秒かだっただろうけど俺にはその沈黙がとてつもなく長く感じる。2005-12-13 15:43:00 -
139:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「なにそれー??彼氏とかいないよ!彼氏いたら夜の仕事とかしてないもん」
あっけらかんとした表情で由里がそう答えた。
俺は否定してくれた事に安心しながらも
どこかではまだ由里の言葉を疑っていた。
「ホントにおらんの…?」2005-12-14 03:19:00 -
140:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「そんなの誰から聞いたの??」
「いや…優也から…」
「そっかぁ。優也くん勘違いしちゃったのかな…。しばらくあたしと連絡取れなくて淋しかったー?^^」
「うん…」
思わず俺は素直にそう答えてしまった。2005-12-14 03:23:00 -
141:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
なんだか急にすごく恥ずかしくなった。
こんなの俺じゃない。俺はこんなキャラじゃないはずなのに…。
由里は俺の頭を撫でながら
「ごめんね。いろいろあって携帯放置してた。もう携帯繋がるからまたいつでも連絡してきて?」
と 優しく微笑んでいた。2005-12-14 03:29:00 -
142:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
どうしてこの女は人の心を掴むのがこんなに上手なんだろうか。
きっと無意識なんだろうけど
俺は見事に由里に引き込まれていく。
それが怖くてその日からいつもわざと少しだけ距離を置いていた。2005-12-15 15:27:00 -
143:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
なぁ由里。
あの時に俺がもっとしっかりしてれば
お前をもっともっと幸せに出来たかな。
ただ怖かっただけなんだ。傷付くのが。素直になるのが。
悔しかっただけなんだ。いつからか好きになりすぎて−2005-12-15 15:30:00 -
144:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「優也くんにもよろしく伝えといてね^^」
そう言って由里はまた帰ろうとした。
俺はもうひとつどうしても由里に聞きたい事があった。
由里が優也に言った「大切な人。」
一体誰なんだろう…2005-12-15 15:32:00 -
145:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
だけど聞いちゃいけない気がした。
自分が傷付いてしまうような気がした。
だからそのまま由里を見送って仕事に戻った。
なんとも言えない複雑な気持ちだった。
でもとりあえず安心した。由里にまた会えて。2005-12-15 15:35:00