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悔やみきれない
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1:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
俺には恋愛というモノがよく解らなかった。
「好き」という感情も。
女に対して全くってくらい興味がなかった。
俺が16の時ホストの世界に足を踏み入れたのは
別にそこまで深い意味はなかった。
ただ酒が好きで、飲んで金がもらえる。
それでよかった。自分次第で収入も膨らむ。2005-10-28 13:36:00 -
121:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「俺、家に帰ってすぐに由里ちゃんに電話したねん。とりあえず謝りたかったし。そしたら由里ちゃんに「なんで喧嘩なんてしたの?」って聞かれてさ…」
(由里、俺の電話は取らねーで優也の電話は取ったのか…?)
一瞬そんな事が頭を過ぎった。
「それでお前は何って答えたん?」2005-12-13 05:43:00 -
122:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「俺、一瞬なんて答えていいか分かんなかったけど、その時告るチャンスだと思ってん。」
(はぁ?!いやいや全然チャンスじゃねーし!絶対バカだろ優也…)
「…」
「それで話したんだ。俺が由里ちゃんの事好きだから自分の客そっちのけで由里ちゃんの席着こうとするから貴晃にキレられて喧嘩になった…って。」2005-12-13 05:47:00 -
123:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「それで由里は何って?」
俺の鼓動が早くなるのが自分でも解った。
優也はこの調子だからフラれたのは悟っていたが
なんだか言いようのない緊張が俺の中に走る。2005-12-13 05:50:00 -
124:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「由里ちゃんは「冗談やめてよー」って笑ってた。だから「冗談じゃない」って真剣な声で言ったらしばらく沈黙が続いて…」
「…それで?」
「「優也くんの気持ちは嬉しいし、知り合って間もないけどいい人だって事は解るよ。でもあたしすごく大切な人が居るから気持ちに応える事は出来ない…ごめんね。」って言われた。」
優也は堪えきれなくなったのかまた涙を流す。2005-12-13 05:53:00 -
125:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
俺は頭が真っ白になってた。
秘かにどこかで自信があった。きっと由里は俺を好いてくれている…と。
確信にも近い自信があったりしたから余計に突き落とされた感じだった。
自惚れもいいとこだ。
それに(優也が一人の女の事でこんな簡単に泣くなんて…)という驚きも隠せなかった。2005-12-13 05:57:00 -
126:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
(よっぽど優也は由里に惚れてんだろな…)
そう思うと俺まで胸が締め付けられる思いがした。
俺は自分の戸惑いを隠してひたすら優也を慰めていた。
その日から約2週間位、由里は俺達の前から姿を消した。2005-12-13 06:00:00 -
127:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
(所詮ホスト相手の逆色恋って事か?)
なんだかプライドを踏みにじらされた思いだった。
そんな9月末のある日。
俺の積もりに積もった不安が一気に吹き飛ぶ出来事が起こる。2005-12-13 06:14:00 -
129:
まみ
続き気になる?
2005-12-13 07:57:00 -
130:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
名無しさん、まみさんありがとうございますm(_ _)m
文章とか下手くそですが、不器用ながらもマイペースに更新していくつもりなので
これからもどうぞよろしくおねがいします^−^
完全実話です。2005-12-13 15:19:00