-
夜遊び夜遊び
-
お水お水
-
ホストホスト
-
風俗風俗
-
ビューティビューティ
-
ファッションファッション
-
悩み相談悩み相談
-
モデルモデル
-
芸能芸能
-
雑談雑談
-
食べ物・グルメグルメ
-
生活生活
-
恋恋
-
インターネット・ゲームネット・ゲーム
-
ギャンブルギャンブル
-
過去ログ倉庫過去ログ倉庫
-
運営運営
悔やみきれない
-
1:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
俺には恋愛というモノがよく解らなかった。
「好き」という感情も。
女に対して全くってくらい興味がなかった。
俺が16の時ホストの世界に足を踏み入れたのは
別にそこまで深い意味はなかった。
ただ酒が好きで、飲んで金がもらえる。
それでよかった。自分次第で収入も膨らむ。2005-10-28 13:36:00 -
111:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
なんとか客達をなだめて何事もなかったかの様に振る舞う。
俺は得意なはずだ。感情を全く表に出さないのは。
だけど由里が絡むといつもの調子が狂うのは何故だろう。
俺らしくない。だけど俺らしさって一体なんだろう。
あの頃の俺はただ困惑していた。2005-12-13 01:25:00 -
112:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
今までの俺と由里と出逢ってからの俺が
なんだか別人へなっていく気がして怖かったりもした。
由里は一体何者なんだ… そんなの俺が知りたい。笑
その日もなんとか閉店時間までは仕事をこなした。
優也とはやっぱりまた気まずいまま。2005-12-13 01:28:00 -
113:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
その日独りでタクシーに乗って帰る時、由里に電話をかけた。
怪我が心配だったからだ。
由里は電話に出なかった。ますます心配が募る。
由里に聞きたい事もたくさんあった。
だけどなんだかあまり聞いちゃいけない気もした。2005-12-13 01:55:00 -
114:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
モヤモヤした気持ちのまま家に着いた。
優也は既に帰っていたけど気付かないフリをして自分の部屋に入った。
ベットに倒れ込むとコンコンッとノックの音がする。
どうせ優也が謝りに来たんだろう。俺は寝たフリをして無視していた。2005-12-13 01:57:00 -
115:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「貴晃…寝てんのか…?」
優也の声にビックリした。泣き声だったからだ。
俺は優也が泣いたのを今まで見た事がない。もう10年以上の付き合いなのに。
「起きてるから入れ」
そう言ってドアを開けた。2005-12-13 02:00:00 -
116:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
優也は泣き腫らしたような目をして暗い表情だった。
(そんなに由里を殴っちまった事が堪えたのか…)
俺は慰めるように「そんなに気にするなよ。事故だったんだし…」
と言うと
「いや…違うんだ…」と言いにくそうに優也が答えた。2005-12-13 02:02:00 -
117:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
俺はビックリして「何かあったんか?」と聞いた。
優也の答えは驚くべきものだった。
「俺さ、ショックな事聞いたんだ…」
(ショックな事…?)
優也は勿体ぶってなかなか言い出そうとしない。2005-12-13 05:32:00 -
118:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「何聞いたんだよ?!言わねーとわかんねーだろ!」
落ち込んでる優也に思わずまた怒鳴ってしまった。
優也は必死に涙を堪える様子で口を開いた。
「由里ちゃんさぁ…彼氏おるらしいねん…」2005-12-13 05:35:00 -
119:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「はぁっ?!マジで?!誰からそんなの聞いたんだよ!」
「今日来てた俺のお客さんで由里ちゃんと昔仲良かったって言う子が居てさぁ…その子が言ってた…」
俺も優也のその言葉になんだか隠しようのないショックを受けた。
目の前が真っ暗になるってこういう事を言うんだろうか…2005-12-13 05:37:00 -
120:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「でもそんなのホントがどうかわかんねーじゃん!本人から聞いた訳じゃねーし!」
自分に言い聞かせる様に優也にそう言った。
「でもさ…」
言いにくそうにまた優也が口を開く。
「何?!」2005-12-13 05:40:00