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悔やみきれない

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  • 1:

    貴晃 ◆fnkquv7jY2

    俺には恋愛というモノがよく解らなかった。
    「好き」という感情も。
    女に対して全くってくらい興味がなかった。
    俺が16の時ホストの世界に足を踏み入れたのは
    別にそこまで深い意味はなかった。
    ただ酒が好きで、飲んで金がもらえる。
    それでよかった。自分次第で収入も膨らむ。

    2005-10-28 13:36:00
  • 2:

    貴晃 ◆fnkquv7jY2

    そんな俺に衝撃を与えた由里との出会い。そして別れ。
    俺が初めて愛した女。
    今のところ愛した女は最初で最後だろう。
    言い尽くせないくらい感謝をしてる。
    そして悔やんでいる。
    もう二度と逢えないお前が未だ俺の心を縛る。

    2005-10-28 13:40:00
  • 3:

    貴晃 ◆fnkquv7jY2

    当時俺は18歳。ホストを始めて約2年。
    culb Lion Heart。
    7階建てのビルの7階にあるホストクラブ。
    俺は当時その店で不動のNO1だった。
    別に色恋や枕をした覚えは一度もない。
    演技をしたりもしない。
    ただ俺は俺のまま、キャラを偽る事もなく酒を浴びる毎日。

    2005-10-28 13:43:00
  • 4:

    貴晃 ◆fnkquv7jY2

    客に店の外で会うようにせがまれる事も少なくはなかった。
    でも客と店の外で会った事など一度もない。
    ただ 「そんなのめんどくさい」 それが本音だった。
    客にキスや関係を持つ事もよくせがまれた。
    だけど一度も客にそんな事をしなかった。
    どんなに金を積まれても嫌だと思っていた。
    そんな俺の煮え切らない態度に客は面白い程に俺に金を落としていった。

    2005-10-28 13:49:00
  • 5:

    貴晃 ◆fnkquv7jY2

    6月末のある日、1つ年上の先輩でもあり、同じ店のNO2の光輝に一緒にキャッチに出ようと誘われた。
    NO入りしているメンバーがキャッチに出る事は滅多にない。
    俺もキャッチはそんなに好きではない。
    でも店が暇だったし、煙草が切れていたのもあってとりあえず一緒に外へ出る事にした。
    外へ出るなり光輝は
    「お前に紹介したい子がおるねん」と言う。

    2005-10-28 13:56:00
  • 6:

    貴晃 ◆fnkquv7jY2

    俺は(そんなの聞いてない)と思いながらも、(まぁどうでもいっか)っと気持ちを切り替えて
    その子と待ち合わせしてると言うコンビニまで一緒に行く事にした。
    聞くには光輝の彼女の連れが、「カッコいい男を紹介しろ」 という話で
    光輝は俺を選んだらしい。
    10分くらいふたりで待っていると、いきなり黒のライフがコンビニの真ん前に横付けしてきた。

    2005-10-28 14:00:00
  • 7:

    貴晃 ◆fnkquv7jY2

    別に俺は全く興味がなかった。由里は誰が見てもかわいいと口を揃える程の美人だけど
    俺にとったら女なんて別にみんな一緒だった。
    彼女だって要らない。作る余裕すらない。
    光輝が車から出てきた由里に
    「由里ちゃん、こいつ由里ちゃんのリクエスト通りやろ?」と
    誇らしそうに言ってた。

    2005-10-28 14:10:00
  • 8:

    貴晃 ◆fnkquv7jY2

    俺は(リクエストって何だ?)と思いつつも口には出さなかった。
    由里はその時かなり酔っぱらってたみたいだった。
    「うーん…確かに綺麗な顔はしてるけど…」
    そこで由里は口を閉ざした。
    (なんだこの女。その続きを言えよ。)内心俺は腹を立てていた。
    由里はそのまま一人で千鳥足でコンビニに入って行った。

    2005-10-28 14:13:00
  • 9:

    貴晃 ◆fnkquv7jY2

    残された俺と光輝と絵梨佳は3人で駐車場で他愛もない話をしてた。
    絵梨佳に
    「由里、かわいいでしょ?今日いろいろあったみたいでさ、なんかすっごい荒れてるけど、普段はすごく優しくて気も利くしいい子だよ^^」
    と言われた。
    (だからどーした)それが本音だった。
    「そーなんだ。」と返すのが精一杯だった。
    そんな話の途中で由里がコンビニから戻って来た。

    2005-10-28 14:18:00
  • 10:

    貴晃 ◆fnkquv7jY2

    腕を振り上げて、手には500mlの缶ビール。
    「ビール9本目いきまーす!!」
    すごいテンションだ…ただの酔っぱらいか。
    俺は少し呆れていた。ビールを一気に飲み干している。
    「なまえなんていうのー?」
    呂律の回ってない口調でそう聞かれた。

    2005-10-28 14:21:00
  • 11:

    貴晃 ◆fnkquv7jY2

    「貴晃。」
    「たかあきくんかぁ!あたしはねー由里っていうのー。よろしくー」
    それが俺と由里が交わした初めての言葉だった。
    その時はほんとにどうでもよかった。早く店に戻りたかった。
    「お前らとりあえず携帯の番号くらい交換してみればー?」
    光輝の提案にとりあえず頷いて、番号を交換してから別れた。

    2005-10-28 14:24:00
  • 12:

    貴晃 ◆fnkquv7jY2

    店に光輝とふたりで歩いて戻っている途中に携帯が鳴った。
    ディスプレイを見るとさっきまで一緒に居た由里からだった。
    (なんだいきなり…)俺は内心ビックリした。
    さっきまで話していたのに何故次は電話がかかってくるんだろう。
    「はい」 不機嫌そうな声で俺は電話に出た。
    「あ!貴晃くんー?今度一緒に遊びにいこうねー♪じゃー!」
    プツッ ツーツー
    一方的に電話が切れた。

    2005-10-28 14:28:00
  • 13:

    貴晃 ◆fnkquv7jY2

    次の日、仕事に行く前に俺の携帯が鳴った。由里からだ。
    「あ!貴晃くん昨日は酔っぱらっちゃっててごめんね…というかメアド教えてくれないかな。あたし電話よりメールの方が好きなんだー」
    そう普通のトーンで言われて昨日とのテンションの違いに少し驚いた。
    だけど俺は今から仕事だし、メアドを口でいちいち教える時間などなかった。
    「ごめん。明日かけ直す!今忙しいから。」
    そう言って速球に電話を切った。

    2005-10-28 14:38:00
  • 14:

    貴晃 ◆fnkquv7jY2

    当時俺は8月から自分の店を持つ事が決まっていて、準備もあったし本当に忙しかった。
    由里に構っている暇なんてほんとになかった。
    客にさえメールや電話を疎かにしていた。
    次の日の夕方に昨日由里に電話をかけ直す約束をかろうじて思い出して電話をかけてみた。
    由里はすぐに電話に出た。
    「ほんとにかけてくれたんだー!」と言って少し驚いていた。

    2005-10-28 14:42:00
  • 15:

    貴晃 ◆fnkquv7jY2

    電話で俺のメールアドレスを教えた。
    「じゃーすぐメールしてみる!」そう言われて電話を切った。
    それからすぐにメールが来た。
    「由里でっす☆ちゃんと送れるかな??メアド登録しといてください♪」
    「メール来たよ。登録しとく。」
    俺はそっけない返事をして、その後はメールを返さなかった。
    それから約1か月間由里からちょくちょくメールが来るようになった。

    2005-10-28 14:46:00
  • 16:

    名無しさん

    続きが?めっちゃ気になる??楽しみに待ってますね?

    2005-10-29 01:31:00
  • 17:

    貴晃 ◆fnkquv7jY2

    名無しさんありがとうございます^^頑張ります。

    2005-10-29 22:20:00
  • 18:

    貴晃 ◆fnkquv7jY2

    ある日いつも通りに由里からメールが来た。
    「あたしもさ、夜の仕事始めようと思ってるの。」
    俺はメールを見て少しだけ動揺をした。
    上手く言えないけど、由里にはあまり夜の世界に浸かってほしくなかった。
    俺の心境を悟られない為にも
    「なんで?」と何時も通りそっけなく返事を返した。

    2005-10-29 22:26:00
  • 19:

    貴晃 ◆fnkquv7jY2

    「お金がないから…。友達が紹介してくれるからお店ももう決まってるよ^^」
    俺は内心(どうして昼のバイトはしてるのにお金がないのか)とか(どこ店だろう?)とか
    疑問を抱いた。でも口にはしたくなかった。
    「じゃー今度飲みに行ったるわ。」
    そう返事をするのが精一杯だった。
    「うん^^あたしも貴晃くんのお店今度飲みに行くね♪」
    何故か俺の心は複雑だった。

    2005-10-29 22:31:00
  • 20:

    貴晃 ◆fnkquv7jY2

    それから1週間後の7月の始め。由里の初出勤の日だった。
    俺はどこかでその事を気にかけながらも仕事へ行く準備をしていた。
    すると携帯が鳴った。由里からメールだった。
    「今仕事中だよ。仕事思ったよりすごく楽しいし頑張る♪今日仕事終わってから貴晃くんのお店行ってもいい?」
    そんな感じの内容だった。
    その日俺は8月に出す店の準備の仕事があった為、今の店へ出勤出来るかは解らなかった。

    2005-10-29 22:45:00
  • 21:

    貴晃 ◆fnkquv7jY2

    だから「ごめん今日は微妙や↓また今度でもかまん?」そう返事をした。
    由里は客が被ったのだと思ったらしく(由里はこの時俺が8月に店を出す事を知らなかった)
    「うん。解った^^お互い仕事頑張ろ!」と来た。
    (結構物分かりのいい女だな)少し由里を見直した。
    第一印象では気が強そうで自己中そうなイメージしかなかったから。

    2005-10-29 22:49:00
  • 22:

    貴晃 ◆fnkquv7jY2

    俺はその日夜9時頃からミーティング等の仕事をして、夜中1時になんとか店にも出勤をする事が出来た。
    俺が出勤した時には店内には客はまだ一人も居なかった。
    出勤して20分くらい経った頃、ようやく店のドアが開いた。
    「いらっしゃいませー!! ……?!」
    俺はドアの方を見てすごく驚いた。由里が来たからだ。

    2005-10-29 22:54:00
  • 23:

    貴晃 ◆fnkquv7jY2

    「由里ちゃんやん!え…なんで来たん…?!」
    思わずそう言葉が出た。由里もかなり驚いていた。
    「いや外歩いてたら変な酔っぱらいに絡まれたから怖くなって…やっぱ来ちゃ迷惑だった…?貴晃くんに今日は無理って言われたのにごめんね。」
    俯いて戸惑いながらそう話す由里が前逢った時とは別人に思えた。
    「でもお店全然忙しそうじゃないし、やっぱり私と会うのがだるいから今日無理って言ったの…?」
    不安そうに俺に尋ねてくる。

    2005-10-29 22:58:00
  • 24:

    貴晃 ◆fnkquv7jY2

    「いや違うで??今日他の仕事も入ってたからこの店に出勤出来るかどうか解らんかってん!まぁとりあえず座りや。」
    そう言って席まで案内をした。
    「そうだったんだ…。なーんだよかった^^」
    ホッとしたように微笑む由里が何故かすごく可愛く見えた。
    (なんか俺変かも…)
    今まで女に対して可愛いとか思った事が全くと言っていいほどになかったからだ。

    2005-10-29 23:06:00
  • 25:

    名無しさん

    以前?レス?した?の物です?ゆっくり?でイィんで完結まで頑張って下さいね?応援してます?

    2005-11-01 23:41:00
  • 26:

    貴晃 ◆fnkquv7jY2

    またレスありがとうございます^^
    忙しいのでゆっくりですが頑張って更新していきます!!
    ほんとに励まされますm(_ _)m

    2005-11-03 01:46:00
  • 27:

    貴晃 ◆fnkquv7jY2

    その日は由里と他愛もない話を2時間くらいしていた。
    由里はボトル等は卸さずにカクテルをゆっくり飲んでいたので、俺もペースを合わせて同じものを飲んでいた。
    「財布何使ってるの?」と聞かれたので
    「今はグッチ」と答えたりそんな普通の話ばかりだったと思う。

    2005-11-03 01:48:00
  • 28:

    貴晃 ◆fnkquv7jY2

    「あたしは最近この財布使ってる^^貴晃くんグッチ好きなの?」
    シャネルの新作の財布を見せながら由里がそう訪ねてくる。
    「いやこの財布は貰い物で次はヴィトンのダミエの財布買おうと思ってる」
    別にやましい気持ちなどなく、俺は素でそう答えた。

    2005-11-03 01:51:00
  • 29:

    貴晃 ◆fnkquv7jY2

    少し経ってから客が被ってきた事もあって、俺は
    「そろそろ他の席にも着かないといけない」と由里に言った。
    そしたら「あたしも友達待たせてるからもう行かなきゃ。じゃぁチェックして^^」
    と言われた。言われるままにチェックを済ませて送りに出た。

    2005-11-03 01:54:00
  • 30:

    貴晃 ◆fnkquv7jY2

    7Fから1Fまでのエレベーターの中で突然由里が
    「キスしてもいい?」と少し照れながら言ってきた。
    俺はその時決して嫌ではなかったが少し戸惑った。
    客にはキスさえした事はない。でも由里は決して客だとは思わない。
    「嫌…?」淋しそうにそう聞かれて思わず
    「嫌じゃないよ」と答えていた。

    2005-11-03 01:56:00
  • 31:

    貴晃 ◆fnkquv7jY2

    次の瞬間、少し唇が重なり合った。
    突然で俺は目を閉じるのも忘れた。一瞬だった。
    (なんだか由里のペースに巻き込まれている) そう感じた。
    でも悟られないようにその後も平然を装って下まで送り出した。
    由里は笑顔で手を振りながら帰って行った。

    2005-11-03 01:59:00
  • 32:

    貴晃 ◆fnkquv7jY2

    気を取り直してその後仕事に戻った。
    明け方に仕事が終わってふと思った。
    (もし由里が俺とキスした事を誰かに言ったとして客の耳に入ればまずいかもしれない)
    そう思って俺は由里に電話をかけた。

    2005-11-03 02:02:00
  • 33:

    貴晃 ◆fnkquv7jY2

    由里は寝ていたのか寝起きの声で電話に出た。
    「俺とキスした事誰にも言わんといてな」そう言ったら
    「そんなに嫌だった?」と聞かれた。
    「違うって!俺客とは絶対そういうのせんから、もし客の耳に入ってなんであたしにはしてくれんの?ってなったら困るから…」

    2005-11-03 02:05:00
  • 34:

    貴晃 ◆fnkquv7jY2

    「そっか…解った^^というかそんなの誰にも言う人おらんもんー!笑」
    少し複雑そうな淋しそうな声で笑いながら由里はそう答えた。
    (惑わされたくない…俺らしくない…)
    俺もなんだか上手く表現出来ないけれど複雑だった。

    2005-11-03 02:08:00
  • 35:

    貴晃 ◆fnkquv7jY2

    それから3日くらい経った日。由里からメールが来た。
    「貴晃くんに渡したい物があるから仕事の帰りにまたお店まで行ってもいい?」
    (渡したいものってなんだ…?)
    俺は不思議に思った。
    とっさに電話をかけてみた。

    2005-11-03 02:12:00
  • 36:

    貴晃 ◆fnkquv7jY2

    俺「渡したいものってなにー?!」
    由「それは見てからのお楽しみかなー?笑」
    俺「気になるわー…じゃー今日待っとくから仕事終わったらまた連絡して」
    由「解ったー!」
    それからまた約2時間後に由里から連絡が来た。

    2005-11-03 02:14:00
  • 37:

    貴晃 ◆fnkquv7jY2

    由「仕事終わったから今から行くね!」
    約10分後店のドアが開く。
    俺は少しドキドキしていた。渡したい物ってほんとになんだろう…
    「おつかれー^^」
    笑顔で由里が俺の所へ来た。

    2005-11-11 02:58:00
  • 38:

    貴晃 ◆fnkquv7jY2

    持っているのはいつものシャネルのバックにヴィトンの小さめの紙袋。
    俺は自然とヴィトンの袋に目が行った。
    (こいつもう客に何か買ってもらったのか…?まだ夜の仕事始めて間もないはずなのに…)
    無意識にそんな事を思った。
    「これなーんだ?^^」

    2005-11-11 03:00:00
  • 39:

    貴晃 ◆fnkquv7jY2

    由里はその袋を持ち上げて俺に見せびらかす。
    「え…なんやろわからん…買ってもらったん?」
    「違うよー!あ!じゃぁ中身当てたら貴晃くんにあげるー^^」
    (もしかして渡したい物ってこれ?!)
    俺はビックリした。由里からいきなりのプレゼント。

    2005-11-11 03:03:00
  • 40:

    貴晃 ◆fnkquv7jY2

    「え…ほんとにわからんわぁ…!」
    「貴晃くん、前に欲しいって言ってたじゃん。」
    (前…?あぁもしかして財布かな?!)
    ほんとに唖然とした。さりげなく言った俺の言葉を覚えていただけじゃなく
    まだ出逢って間もない俺に何の理由もなくプレゼントを持ってきた由里に。

    2005-11-11 03:05:00
  • 41:

    貴晃 ◆fnkquv7jY2

    「じゃぁあたしアフターあるから^^今日はゆっくり出来なくてごめんね」
    そう言って由里はすぐに店から出て行った。
    俺もエレベーターに乗って1Fまで見送った。
    由里が帰ったあと、店の裏で中身を見た。
    (やっぱり財布だ…しかも俺が一番欲しかったやつ…)

    2005-11-11 03:09:00
  • 42:

    貴晃 ◆fnkquv7jY2

    なんだか急にすごく嬉しくなって由里にメールを送った。
    「ほんとにありがとう!大切に使うから!っていうかもう使ってるし♪」
    由里からすぐに返信が来た。
    「気に入ってくれたならよかった^^大切に使ってね。お仕事頑張って!!」
    (なんかほんとにいい子だな) 俺はそう素直に思ってしまった。

    2005-11-11 03:12:00
  • 43:

    貴晃 ◆fnkquv7jY2

    その一週間後にまた由里が店へ来た。
    俺のLion Heartでの最後の出勤の日だった。
    たくさん俺の客も来てくれていた。
    由里はその日も仕事帰りで、浴衣を着ていた。
    (なんか由里は何着ても似合うな…)不覚にも俺は少し見とれてしまった。

    2005-11-11 03:16:00
  • 44:

    名無しさん

    久々に覗いたら?更新されてるし(≧▽≦)
    また次の更新を楽しみにしてま〜す?

    2005-11-14 01:49:00
  • 45:

    貴晃 ◆fnkquv7jY2

    いつもありがとうございますm(_ _)m
    すごく励まされます!!また今から更新します^^>>48さん

    2005-11-14 02:16:00
  • 46:

    貴晃 ◆fnkquv7jY2

    その日は客が被りまくりで
    忙しい合間を縫って由里の席に着けるのはほんのわずかだった。
    それでも由里は文句ひとつ言わずにヘルプと楽しそうに話している。
    俺が席に着くとヘルプは気を利かせて席を外した。

    2005-11-14 02:19:00
  • 47:

    貴晃 ◆fnkquv7jY2

    「由里ちゃん浴衣もホンマ似合うやん!!」
    普段ほとんど女の人を褒めたりしない俺なのに自然と口に出てしまった。
    「ほんとにー?!今年は赤い浴衣買ったんだ^^」
    いつも通りの普通の会話。

    2005-11-14 02:21:00
  • 48:

    貴晃 ◆fnkquv7jY2

    「今日忙しそうだけど、何かあるの?」
    不思議そうに聞かれたので少し驚いた。
    (そう言えば今日俺がこの店での出勤が最後って事を由里には言ってないっけ…)
    「俺ここでの出勤最後やねん。あさってから自分の店で仕事やぁ!」

    2005-11-14 02:23:00
  • 49:

    貴晃 ◆fnkquv7jY2

    「あ!そっかぁ!もう8月だもんね。また貴晃くんのお店にも絶対顔出すからね♪」
    「うん。有り難う。楽しみに待ってる!」
    そんな話をしていると、NO2の光輝に耳打ちをされた。
    「お前由里ちゃんと上手く行ってんの?というかRちゃん(俺の客)が貴晃が全然着いてくれないってスネてんぞ…」

    2005-11-14 02:28:00
  • 50:

    貴晃 ◆fnkquv7jY2

    仕方なく俺はまた違う席へ向かった。
    俺の最後の出勤を祝っていろんな席からシャンパンコールが鳴りやまない。
    由里はいつも通りにカクテルだけをマイペースに飲んでいた。
    2時間経って由里がチェックをし出したので
    また由里の所へ戻った。

    2005-11-14 02:31:00
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