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銀の鎖

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  • 1:

    美桜

    初めて書く小説なので、下手ですが読んでもらえれば嬉しいです。更新も少しずつになりますが、気長におつきあい下さいm(__)m

    2006-05-07 02:28:00
  • 36:

    (人違い?でも、こいつ以外にそれらしいの、いないし…)「すいません」もう一度声をかけた。すると女が立ち上がった。晧輝の顎くらいまでしかない身長。小さい女だ。しかし改めて顔を見るとやはりその瞳に惹かれる。

    2006-05-07 16:45:00
  • 37:

    だが、周りにやはりそれらしき姿はない。仕方がなく、「美桜ちゃん?ヒロくんの知り合いの。オレ、迎えに行くようにヒロくんから言われて来たんだけど」そう言った途端、女の表情が激変した。

    2006-05-07 16:47:00
  • 38:

    ふわっと微笑むと、「あぁ、なんだぁ。ごめんね、キャッチだと思ったから無視しようと思っちゃった」と笑顔のまま話す。「そうなんだ。オレ、人違いしたかと思ったよ」「ほんと、ごめんね。お迎えありがとう。お店近いの?」「うん。すぐそこだよ。そこに見えているビルの三階」「そっか。じゃ、行こっかぁ」そう言われて、女の一歩先を道案内するように歩きだした。

    2006-05-07 16:48:00
  • 39:

    第一印象最悪。でも、話した途端、雰囲気が変わった。何より晧輝はその瞳に惹かれた。こんな瞳をした女に出逢ったのは初めてだった。晧輝は店に清香がいるのも忘れて、この後の時間を少し楽しみにしながら花綾を連れて店へと戻って行った。

    2006-05-07 16:49:00
  • 40:

    side A〜美桜〜 ほんの少しの距離を美桜は男と話すことなく、店へ向かった。男はビルに着くとエレベーターで三階美桜を案内した。黒いドアに金の文字で書かれた店名。『いらっしゃいませ!!』何人もの男の声が一斉に美桜を迎えた。店は黒を基調としたコーディネートで、テーブルとカウンターは白。

    2006-05-07 16:50:00
  • 41:

    「水割りでいい?」「ロック」「酒強いの?」「うん。そこら辺のつまんない男よりはよっぽどね」「ははっ。オレもつまんないって言われないように頑張るよ」「頑張ってね。美桜、お酒弱い男、嫌いだから」「わかったよ。じゃあ乾杯!」「乾杯」

    2006-05-07 16:51:00
  • 42:

    乾杯をし、美桜は一気にグラスを空けた。喉が熱い。それから、カウンターを挟んで目の前にいる男をじっと見た。 さっき見たときに思ったが、やっぱり綺麗な顔をしている。切れ長の一重の目、鼻筋も通っている。薄い唇に、剃り跡のない綺麗な顔。(顔は好みなんだけどなあ)そう思っていると

    2006-05-07 16:52:00
  • 43:

    「何?オレの顔、なんか変?」「ううん。綺麗な顔だなぁと思って」「綺麗!?それって誉め言葉?」「うん。美桜の中では最上級の誉め言葉」「そっか。ありがとう」「いいえ。ね、名前、なんていうの?」

    2006-05-07 16:53:00
  • 44:

    「あ、オレの名前聞いてなかった?晧輝だよ」「こうき?どんな字?」「晧々と輝く、の晧と輝で晧輝」「へえ。名前も綺麗だね。本名?」「そ。オレの母親がつけた名前」「ふうん」「美桜って名前も可愛いよね。どっちが付けたの?」「さあ?きっとどっちかが適当につけただけだよ」「そんなことないだろ」「そんなことあるから、そう言ってるの」

    2006-05-07 16:54:00
  • 45:

    そう言うと美桜はグラスを差し出す。「空いてるんだけど」「ああ、ごめんね」晧輝がグラスに焼酎を注ぐ。それを美桜はまた一気に飲み干した。

    2006-05-07 16:55:00
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