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銀の鎖
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1:
美桜
初めて書く小説なので、下手ですが読んでもらえれば嬉しいです。更新も少しずつになりますが、気長におつきあい下さいm(__)m
2006-05-07 02:28:00 -
106:
歩きながら美桜は皓輝の横顔を見上げた。相変わらず、綺麗な顔。その顔が少し怒ったような表情を浮かべている。そんな顔を見ていると、少し虐めてやりたくなるのだが、これ以上皓輝の機嫌を損ねるのも嫌だったので、黙って並んで歩く。
2006-05-08 21:50:00 -
107:
「いらっしゃい!」そこはカウンターだけの小さな寿司屋だった。「お、皓輝!久しぶりだなぁ!今日は綺麗な子連れてるな〜。彼女か!?」「…そんなんじゃないって。ってか、適当にいつもの感じで頼むわ」「おう、任せとけ」50過ぎの店員と慣れた様子で話す皓輝。
2006-05-08 21:51:00 -
108:
店員は美桜に視線を向け、「お嬢さん、好き嫌いはある?」「無いです。何でも食べられます」「じゃあ、お嬢さんもお任せでいいかな?」「はい」とても感じの良い人だった。
2006-05-08 21:52:00 -
109:
温かい視線を向けながら美桜に話しかける。「好き嫌いが無いのはいいことだな。最近の若い子は好き嫌いが多くて駄目だよ」と、言いながら手は寿司を握っている。その間皓輝は一言も話さず、出されたお茶を飲んでいる。
2006-05-08 21:53:00 -
110:
「好き嫌いはしてはいけないと、小さいころから両親に言われていましたので」と美桜が返事をすると、店員は嬉しそうに「そうか、そうか。良いご両親だなぁ」「……ありがとうございます」美桜は複雑な思いでそう返す。『良いご両親』。端から見ればそうだろう。
2006-05-08 21:54:00 -
111:
小さいころからしつけは厳しかった。箸の持ち方、茶碗の持ち方、正座の仕方……幼いころ、怒られずに食事をした覚えが無いくらい、厳しかった。マナーが悪く少しでも父親の機嫌を損ねると食事を抜かれてしまうほどだった。
2006-05-08 21:56:00 -
112:
美桜の記憶の中に父親の笑顔は無い。いつも厳しい顔をしている。記憶の中に少しでも父親の笑顔があれば今の美桜はもっと違う美桜でいられたのだろうか……
2006-05-08 21:57:00 -
113:
記憶の海の中を漂っていると、「お待たせ!」と寿司が出された。白身の魚を中心とした、握りが並んでいる。普通は彩りや、味のバランスを考えマグロなどの赤い魚が入っているはずなのに、出された皿はほとんどと言っていいほど、白ばっかり。
2006-05-08 21:58:00 -
114:
美桜が怪訝な顔をしているのが、店員に伝わったのだろう。「こいつさ、若いくせに脂っぽい魚苦手でね。だからこいつが来た時に握る寿司は白ばっかり」そう言いながら、店員は苦笑している。
2006-05-08 21:59:00 -
115:
「…苦手なんだから仕方ないだろう」子供のように少し拗ねて皓輝が言う。それを見て微笑みながら美桜は、「私もお魚は白身の方が好きです」「だろ!?ほら、見ろよ。好き嫌いに歳なんか関係ないんだよ」と勝ち誇るように言う皓輝。
2006-05-08 22:00:00