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AKB48、乃木坂46……“歌手以外”の道へ進むアイドルたち 卒業後のセカンドキャリアを追う(リアルサウンド)

 先日、松坂桃李主演の映画『孤狼の血 LEVEL2』を完成披露試写会で鑑賞した。特にインパクトが強かったのが、スタンドのママ・近田真緒役をつとめた乃木坂46の元メンバー、西野七瀬(2018年12月卒業)だ。物語のなかでは真緒の過去について明確に語られてはいない。それでも彼女が背負ってきた憂いや心の重みをしっかり感じさせた。西野の人物表現は、きわめて素晴らしかった。ヤクザを前にしても一歩も引かない気丈さがありながら、道が逸れていく弟・チンタ(村上虹郎)に対して悲痛な想いをかかえる姿が胸を打つ。

【写真】AKB48時代の渡辺麻友

 YouTubeの東映公式チャンネルで配信中『孤狼ナイト』で白石和彌監督は、「台本を読んでいるときは、真緒がこんなに弟のことを考えている人だとは感じなかった。でも西野さんが演じてくれたことですごく弟想いのお姉さんになった。あの家族の抱えている悲しみを表現してくれた」と高く評価。

 西野は同番組内で「自分とはかけ離れた役だったので難しかった」と語っていたが、いやいや、なんのその。洞口依子を彷彿とさせる見た目の変わりようも含め、近田真緒という女性の人生になりきっていたように思えた。役者としての今後に期待値が高まった。 西野のように、AKB48グループ、坂道シリーズの卒業生たちは、次の進路として役者の道を歩むパターンが多い。

 AKB48のエースだった前田敦子(2012年8月卒業)は言うまでもなく若き名優として躍進している。直近では、松居大悟監督の映画『くれなずめ』での芝居が抜群。ゴミの分別もろくにできない男子たちにキレまくり、その怒りが沸点を超え、キーが狂うほど喚き散らす演技を観て「これは前田敦子にしかできない」と敬服した。

 元AKB48の大島優子(2014年6月卒業)は2021年、テレビドラマでは『神様のカルテ』(テレビ東京)、『ネメシス』(日本テレビ系)、映画は『明日の食卓』、『妖怪大戦争 ガーディアンズ』(夏公開予定)など出演作が相次いでいる。筆者としては映画『闇金ウシジマくん』(2012年)での薄幸具合が強烈で、役者としての大島の幅を広げたと考えている。

 元乃木坂46の深川麻衣(2016年6月卒業)は、派手さがないところが良い。その物語の世界のなかでずっと生きてきたかのような浸透感がある。今泉力哉監督作『パンとバスと2度目のハツコイ』(2018年)での、バスの洗車をじっと眺める姿はとってつけた感がなく、まるで深川が日頃からそうしているように見えた。彼女もドラマ『RISKY』(毎日放送)、映画『おもいで写眞』、『僕と彼女とラリーと』(10月公開予定)など2021年も順調に出演作を積み重ねている。

 同じく元乃木坂46の生駒里奈は2018年4月のグループ卒業後、驚異的なペースで舞台作品に出演。2020年、生駒に取材した際も「今は舞台に立ちたい気持ちが強い。未来につなげるために、仕事を常にやり続けたい」と語っていた。映画『光を追いかけて』(2021年10月公開予定)も控えるなど、とにかく大忙しである。

 元AKB48の川栄李奈(2015年8月卒業)はもともと俳優としての評価がとても高かった。NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』(2016年)、NHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』(2019年)などで力をみせてきた。2019年5月に結婚し、同年11月に出産。母親になってからもバリバリと頑張っており、2021年も映画『地獄の花園』、大河ドラマ『青天を衝け』(NHK総合)、そして秋からはNHK連続ドラマ小説『カムカムエヴリバディ』で深津絵里、上白石萌音とトリプル主演をつとめる。川栄がついにここまでのぼりつめた。

 タレントとしては、AKB総選挙で前人未到の3連覇を果たし、2019年4月にHKT48を卒業した指原莉乃が相変わらず大忙しだ。ここ数年、テレビをはじめメディアで彼女を見ない日はほとんどない。その発言の影響力も凄まじい。筆者は先日、映画『カメラを止めるな!』(2018年)の上映劇場である東京・K’s cinemaを取材したのだが、支配人は「指原さんが「カメ止めがおもしろかった」とSNSで発信して以降、観客がさらに爆発的に増えた」と話していたほど。アイドル時代から「バラドルの女王」と称されて芸能界を席巻していたので、ここでセカンドキャリアの一例に挙げるのは本稿の趣旨がずれる気もする。それでも近年、アイドルグループのプロデューサーとしても存在感が増すなど、様々な分野で辣腕を振るう様子は見逃せない。

提供元:Yahooニュース
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