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『べらぼう』“蔦重”横浜流星はまるで少年漫画の主人公 誰もが好きになってしまう粋な魅力(リアルサウンド)

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出会う人々に幾度となく「べらぼうめ!」と叫ばれながらも、“おもしろきこと”があれば果敢に飛びつき、思いも寄らない策略で周囲を巻き込んでは、一定の成果をあげる。そんな『べらぼう』(NHK総合)の蔦屋重三郎(横浜流星)の生き様には、観ている誰もが夢中になってしまう。
【写真】“あっさり”結婚する蔦重
敵味方関係なく一目を置かれる存在であり、江戸の人々は彼の一挙手一投足に奇異と興味が入り混ざった眼差しを向ける。しかし、当の本人はそんな周囲の目線も意に介さず、自身が掲げた夢に向かって純粋なまでに突き進んでいく。そんな彼の意気揚々とした姿を観て、「まるで少年漫画の主人公のようだ」と思った視聴者も多いのではないだろうか。
のちに“江戸のメディア王”とも呼ばれ、時代の寵児へと成り上がっていく蔦屋重三郎こと“蔦重”を演じる横浜流星も、今や話題作にことかかない俳優だ。映画『正体』(2024年)で第48回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞したあとも、コンスタントに話題作に出演し、6月に公開された映画『国宝』で見せた鬼気迫る演技は多くの観客を魅了した。2026年には、凪良ゆうのベストセラー小説を原作とした映画『汝、星のごとく』の主演を務めることも決定している彼が『べらぼう』では、あっけらかんとした性格の蔦重を、誰もが好きになってしまうほど“粋な主人公”として見事に演じきっている。
蔦重の境遇は決して恵まれたものではない。幼くして両親と生き別れたあとは、引手茶屋“駿河屋”の養子となるが、拾われ子の家ではいじめを受ける。さらには、幼なじみの花魁・花の井(小芝風花)らと吉原で暮らすなかで、実の姉のように見守ってくれた朝顔(愛希れいか)はあまりにも酷い仕打ちを受けて亡くなってしまう。そこで蔦重は、私服を肥やす忘八たちと抜け目なく渡り合いながら、女郎たちの生活を豊かにしたい一心で、吉原に客を増やすための仕掛けをいくつも考案する。その果てには、吉原から地本問屋の仲間入りを目指そうと試みるのだから、次々と難局をくぐり抜けていく蔦重の後ろ姿に周囲の者たちがついつい惹かれてしまうのも無理はない。
そんな自由奔放な主人公を支える師が登場するのも、少年漫画の鉄則と言える。育ての親である駿河屋市右衛門(高橋克実)の名も上がるが、蔦重にとっての師となると、やはり平賀源内(安田顕)の名を出さないわけにはいかない。先進的な構想と類まれなる発想力で江戸の人々をあっと驚かせてきた生来の“アイデアマン”である源内は、常にのらりくらりと蔦重の話を交わしながらも、彼が本当に行き詰まっているときは会話に助言を忍ばせる。「書をもって世を耕す」期待を込めて“耕書堂”という名を授けたのも源内だった。実際、今の蔦重の快進撃には、源内の教えが息づいているように思う。「我が儘に生きることを自由に生きるっていうのよ」と蔦重に語りかけた源内の言葉どおり、安泰で居心地のいいホームの吉原から、何の後ろ盾もない市中の日本橋へと打って出たのだから。
そして、蔦重の最たる才能こそ、源内と同じように、敵味方を問わず自身の野望に巻き込んでいくところだろう。まさに彼が“人たらし”とも言われる所以だ。いわくつきだろうとその才を見込み、「当代一の絵師に育てる」と決めてそばにおく喜多川歌麿(染谷将太)、鱗形屋(片岡愛之助)のお抱えだった絵師・恋川春町(岡山天音)、狂歌師の大田南畝(桐谷健太)などなど。普通なら仲間に引き入れられるはずのない人物たちでも、その天性の人たらしを持ってして、彼らの動かぬ心をいつのまにか動かしていく。相当な権力者である田沼意次(渡辺謙)に対しても、フランクにコミュニケーションをとって「ありがた山の寒がらす」とおどけてみせる胆力は、まるで『ONE PIECE』麦わらのルフィのようだ。
提供元:Yahooニュース